「それでは、本日の取引はこれにて…」 「おっとタッカーさん。ちょいと待ちな」 仕入先の応接室で打ち合わせを終えたタッカー。 雑談もそこそこに帰ろうとしたところ、相手の商人から呼び止められる。 何か問題でもあったのだろうかと振り返った。 「実は新しく仕入れた新商品があってね。紹介させてもらえないかい?」 「新商品か? しかし…」 「試しでいいんだ。別に買わなくたっていい。どうだい?」 「あ…ええ…まぁ、少しくらいなら」 押しの弱いタッカーは強引さに流される形で、少しだけ残ることになった。 「こいつだよ」 テーブルの上に出してきたのは、ティーセットの入った箱だった。 「なんの商品だ? 紅茶…のように見えるが」 「紅茶ではあるんだがね、面白いのは効能。なんと、とっても元気になる紅茶なのさ」 「元気になる…? カフェインで覚醒作用が起こるようなものか?」 「ふふ、コーヒーと一緒にされちゃ困るね。文字通り"とっても元気"になるのさ」 「…まさか薬物ではないだろうな」 ジロリとタッカーは商人を睨みつける。 相手の男はいわゆる何でも屋の荒くれ者。 タトゥーの入った筋骨隆々とした身体に、ガラの悪い風貌。 独自ルートの商品を取り扱っているので懇意にしてはいるが、あまり育ちはよろしくない。 「違法なものを売りつけられたら困るのだがな」 「おおっと、勘違いしないでくれ! 別に販売しろってわけじゃあない」 商人はやれやれ、とジェスチャーをして説明を続ける。 「さっきも言った通り、お試しで紹介するだけだ。それに違法性もないさ」 「本当か?」 「ああ、なんならチェックしてもいいぜ。依存性のある薬物なんて何も入ってないからな」 男の言葉を聞き、タッカーは手持ちの鑑定道具で紅茶を調べ始める。 「…確かに、薬の類は含まれていないようだな。うっすらと魔力を感じるが」 「元気になる効果を高めるために魔法で仕上げてあるんだよ」 「ふーむ…」 「そんなに疑うんなら、タッカーさんが飲んで確かめりゃいいじゃあないか」 「私が? しかし…いや、しかし…」 少し間を開け、タッカーが結論を出す。 「…分かった。ならば、私が飲んでみることにしよう」 「そう来なくちゃ!」 タッカーの返事を聞いた商人は、手際よく紅茶を淹れ始めた。 お湯とカップまで用意していたあたり、OKしてもらえる前提で来ていたのだろう。 タッカーに断られると微塵も考えていない様子だった。 ティーセットの中の缶からティースプーンですくった葉が、ティーポットの中に注がれる。 瓶に入れて持ってきたお湯をポットへと注ぎ、蓋を閉じて蒸らしに入った。 その様子を横目でタッカーは見ている。 (さっき見た限りだと、怪しい品ではないようだが…) しばらくすると紅茶ができたらしく、ティーカップへ中身が移される。 「ほい、どうぞ」 「ああ」 目の前に出されたカップと紅茶を見つめる。 ほのかに桃のような甘い香りが漂ってくる。 「俺は紅茶淹れるのは結構得意でね。味は悪くないと思うぜ」 「そうか。では、いただくとしよう」 そう言って、タッカーは紅茶に口をつけた。 「ほう…」 悪くない。むしろ美味しくさえ感じる味だ。 薬物が混ざっているような妙な味も感じられない。 雰囲気としてはレディグレイに近いだろうか。 爽やかな酸味で飲みやすく、ストレートティーに合うフレーバーだ。 「うん…美味しい」 「どうだい?」 「思った以上の出来栄えで、驚いている。さすがだな…」 「気に入ってもらえたら嬉しいね」 満足そうな商人の様子を見つつ、タッカーは一口目を飲み切った。少々熱いが、慣れたものだ。 「…で、飲み終わったのはいいが。本当に元気になるのか?」 「ああ、飲んで少し経ったら効果が出てくるさ。身体の中から魔法が広がるからな」 「そんなことが…」 信じ難いが、そう言っているのであれば飲み終えてしばらく様子を見てみようと思い、二口目の紅茶を注いだ。 やや冷め気味だが、そのほうが飲みやすく感じられたのでちょうどいいかもしれない。 多少冷えても風味がよく、この紅茶の価値を感じた。 ──その時、タッカーの下半身が少しだけムズムズとした。 (ん?) おしっこだろうか? とタッカーは考える。 トイレは商談をしているこの棟には無かったはずなので移動しなければいけない。 (いや…話が終わってからでいいか) そう思いつつ、残りの紅茶を口へと入れる。 そして最後の一滴を飲み切り、紅茶を楽しんだ。 「ごちそうさま。紹介するだけのクオリティだな」 「全部飲んでもらえて何より。味は気に入ってもらえたようだ」 「ああ、紅茶としての質は十分に──」 その瞬間、タッカーの股間のムラつきが強くなった。 それはおしっこの時のようなムズムズではなく、チンポ全体が熱を持つような感覚。 「んっ…!?♡」 これは一体どうしたことなのだろう。 チンポがムラムラし、欲情しているような感覚に支配される。 だが、タッカーは性知識がほとんど無かった。セックスも、キスも、オナニーの知識も経験もない。 だからこそ自分の身体に起きている反応が一体なんなのか、まったくわからなかった。 (んっ…♡ は、ああっ…♡ な、なんだ、これはっ♡) タッカーは自分がムラムラとしているということさえ理解していない。 「あーあ、顔が真っ赤じゃん。大丈夫?」 商人がタッカーを見てニヤリと笑いながら語る。 「あ、うぁ、んあっ♡」 「声もおかしいぞ? 大丈夫かい?」 そう言って肩に触れた途端、ピクリと肩が震えた。 その刺激が快感として全身に伝わり、チンポまで届く。 「ん、ぉ、おっ…?!♡」 (ど、どうしてしまったのだ…! 私は…!) 「おやおや、大変だ。こりゃ効果抜群かな」 「はぁっ、はぁっ、効果…?♡」 全身に走る性衝動を必死に抑えぷるぷると震えるタッカーをニヤニヤと眺めながら、商人は話を続ける。 「そう、この紅茶はな。飲むとすごーく、スッゴく元気になっちゃうんだ。しかもすごーくエッチになっちゃって、すぐにエロエロになりたいモードになっちゃう」 「はぁ、はぁ…え、えっちになっちゃう…とは…ど、どういうことだっ♡」 "えっち"の意味すらわかっていないタッカーの返事が予想外だったのだろう。 商人はゲラゲラと笑う。 「アッハッハ! まぁ、タッカーさんにはわかんないか。あれだよ、あれ。こう…おちんちんなりたい、みたいな」 「お、おちんち…?」 「そう。おちんちんをおっきくさせちゃって…おちんちんのことしか考えられなくなっちゃうんだよ」 「そ、そうなの、か…?♡」 「どうだい、タッカーさん? 頭がおちんちんでいっぱいになって来たんじゃないか? なぁ…」 「はぁ、はぁ…お、おちん…おちん…ちん…おちんちん…♡」 商人の言葉をうわ言のように繰り返すタッカー。 徐々に思考はチンポに支配され始めていく。 「だろ。そして、男なら…シコシコシコってしたくなる」 「し、しこしこ?」 「そう…シコシコ」 商人はゆっくりとタッカーに顔を寄せた。 タッカーの耳に手を当てて囁き、さらに続ける。 「誰でも知ってるぞ? おちんちんを手で握ってね。上下にシコシコって手を動かすんだ…」 「お、男の人がっ、するっ、ことっ…なのか?」 「ああそうさ…シコシコってねぇ、男は誰だってやるんだ。皆に内緒でやってるだけ。誰でもおちんちんシゴきたいのさ、本当だよ」 商人の話術によって、少しずつタッカーは性に興味が向いている。 男の言うことが全て真実のように聞こえ始めていた。 「はっ…はぁっ♡」 「おや、タッカーさんはおちんちんをシコシコしたことがないみたいだな。どうだい? やってごらんよ」 「だ、だが、さっきの言い方だと…人前では、しないことなのだろうっ…?♡」 「あくまで見られてるとこを見せてないって話なのさ。今なら俺だけだぜ? タッカーさんもシコシコしたくなっただろ」 「う、ぅぅ♡」 「紅茶を飲んで元気になっちゃったんだから、シコシコしちゃっても仕方ないんだ…」 「あ、ああっ…んう…♡」 「ほれ、ほーれ…シコシコしちゃおうぜ…シコシコ…シコシコ♡」 商人は耳元でそう囁きながら、タッカーの身体を優しく撫で回す。 その度にタッカーはビクンビクンと膝を震わせる。 「は、ああぁ…♡」 「ほぉーれ、おちんちん握って…シーコ、シコ…♡」 「シ…シコ…シコ、シコ…♡」 商人の言葉に導かれるように、タッカーは自分のチンポへ手を伸ばしていく。 そして、指が触れた。 「うああぁぁぁっ!♡」 瞬間的に電流が走ったような快感が頭を突き抜け、視界にバチっと星が舞った。 股間から湧いてくる快楽はどんどんと高まり続けていき、止まらない。 「あー、すげぇ反応じゃん。相当溜まってたんだな」 「あ、あうぅ、うああぁっ♡ き、気持ちいいっ♡ や、やああっ♡」 「だろ、そいつがオナニーの快感だ。さ、次はおちんちんを優しく握って動かしてみな♡」 男に言われるがまま、タッカーはゆっくりとチンポを握りしめてシコり始める。 上下に擦る度、タッカーは甘い声を上げた。 「あああぁっ…♡ こ、これが、し、シコシコっ♡ シコシコするとっ、気持ちいいっ…♡ シコ、シコ、シコ…♡」 初めての性刺激に興奮してしまっているのだろう。 タッカーの脳は完全に思考停止し、ただただチンポの刺激しか考えられない。 夢心地とでも言うべき、全身に走る快楽に溺れ続けるタッカー。 それを見つめる商人にとっては滑稽で、最高の光景だった。 「ははっ、そうそう、それでいいんだ。上手に出来てるよ、タッカーさん…さすがお坊ちゃんってとこかね。飲み込みが早い」 そう褒めつつ、男はテーブルの上に置かれている箱に目を向ける。 あの中にはタッカーに飲ませた紅茶とは別に、いくつかの媚薬入りの小袋が収めてあった。 先ほど淹れた紅茶には元気になる効能──催淫作用・精力増強・感度上昇の魔法が込められていた。 とはいえ、魔法を使う都合上安定して効くとは限らない。 その対策として商人は媚薬も持ってきていたのだが…どうやらその心配は杞憂だったらしい。 まさかここまで効きやすい人間だとは思いもしなかった。 タッカーはエロに対する抵抗力がないので、どんなことでも受け入れてしまうのだ。 「ま、好都合だ。このままどんどん進めていこうか」 「ああうっ♡ シコシコ、おちんちん♡ シコ、シコシコぉっ♡」 「はは、チンポに夢中で聞こえてねえや」 商人にとってタッカーは鴨だ。 普段ならば絶対に話せないような貴族やお金持ちとのコネが手に入るし、それ以上のメリットも見込める。 それに何より、エロい。 この世界において、男性は大勢いても"イケてる"男は意外と少ない。そしてタッカーは"とてもイケてる"。 ルックスでいったら上の上クラス、そんなタッカーが今まで性を知らなかったのは幸運なことだった。 もし知っていたとしたら今のように性衝動に抗えないまま、快感に溺れる展開にはならなかっただろう。 「おや、タッカーさん。おっぱいもムズムズしてるんじゃないかい?」 「う…あ…あ♡」 タッカーの胸を見れば、乳首がピンと立っていた。 ハイレグのスーツの上からでもわかるほど主張しているそれを、指差しながら説明する。 「おや? これは乳輪? 大きいじゃあないか。おっぱいが感じちゃってるんだねえ…?」 男がわざとらしくタッカーの乳首をぷに、と押した瞬間。 「あ、あああぁーーッ!?♡ きっ…もち…いいっ♡ お、おっぱいきもちぃー♡ おっぱいも、おちんちんも、あうっ…きもちいぃッ♡♡」 タッカーは全身に電気が駆け巡るかのように痙攣して喘ぐ。 だが、それだけではない。タッカーのハイレグの中心部からは透明の液体が溢れ出ていた。 「おおっと。タッカーさんお漏らしか。恥ずかしいなぁ…」 「や、ああうっ、みっ、見ないでくれっ…♡」 「大丈夫、こうなるのは仕方ないことなんだ。タッカーさんおちんちんを触るのも初めてだろう。なら、射精したこともないんじゃないかな?」 「あううっ♡ しゃせい、しらないっ♡ わ、わかんないいいいっ♡」 男の問いにタッカーは頷くことで答えた。 その顔はもう羞恥心を捨て去っていた。 今の彼には恥など無縁の存在となっており、ただひたすらに気持ちよくなりたいという思いしか頭にない。 「じゃあ教えてやるよ」 そう言って、商人はタッカーが漏らし続けた先走りを指先で拭う。 「ほれ、この透明なの。これはおちんちんが気持ちいい時に出てくるんだ。タッカーさん、気持ちいい?」 「あ、はひ…きもち、いいっ…♡」 「そうか、良かった」 その言葉を聞いた瞬間、またじわり、と先走りで濡れたシミが広がる。 「これね、我慢汁とも言うんだけど。出すと、おちんぽが喜んじゃって止まらなくなるから、気をつけてな?」 「あ、あ、あううっ!♡」 説明をしながら男は先走りで濡れたタッカーの亀頭をクチュクチュと弄ぶ。 それだけでタッカーは絶頂を迎えそうになる。それほどまでに感度は上昇しきっている。 「で、おちんちんが本当に気持ちよくて我慢出来なくなると射精…白いおしっこが出てくるんだ」 「あっ、ん、あああっ♡ も、もしかしたら、お、おちんちん、我慢できないかもっ♡」 「じゃあ、さっき以上の勢いでおちんちんシゴいてみろよ…♡」 「ああ、うああぁっ♡」 「しこ、しーこ…」 男はタッカーの背中を優しく撫でつつ、ゆったりと語りかけていく。 まるで赤ん坊をあやしているような優しい声音だ。 タッカーはその声に促されるようにして、チンポを扱くスピードを早めていた。 「ああ…、あぁあああ♡」 「お、すげぇぞ。どんどんおっきく固くなってるじゃねえか…それにすごい濡れてるなぁ」 ハイレグにシミを作っている透明の我慢汁を見ながら男が言う。それに応えて、さらにシゴき続けるタッカー。 「さ、もうすぐフィニッシュなんだし…ハイレグからおちんちん取り出して生でしこしこしような♡」 「あっ、あうっ♡ おちんちんっ、直接シコシコするのかっ?♡」 「そっちの方が、よりおちんちん気持ちよくなるんだぜ。ほれ、ここ脱いじゃおうね〜…っと…」 商人はそう言いつつタッカーが着ていたハイレグスーツの股間部分をズラし、その隙間から既にギンギンに勃起したチンポを引っ張り出した。 タッカーの股間から、汗と先走りが混ざったムワッと蒸れた雄臭さが漂う。 タッカーは恥ずかしかった。 しかし今までに体験したことがない快感を覚えた。 そして、それと同時に言い知れない興奮に襲われたのだ。 このままハイレグ越しじゃなく直接チンポを触ったらもっとすごいことになるかもしれないと期待したのだ。 そうしたら自分はどうなってしまうのか、知りたくなってしまったのだ。 そのままチンポへと手を伸ばし―― 「あああああーっ!!♡ おちんちん、おちんちん気持ちいいっ! シコシコ気持ち良い! シコシコ、シコシコいいよぉぉおぉおおーっ!!♡」 タッカーは夢中で自分のおちんちんを弄り回した。 もう止まらなかった。ひたすらチンポを触りたいという欲望だけが頭を支配してしまう。 おちんちんだけで頭がいっぱいになってしまって、他のことを考える余地などなかった。 タッカーにとって初めて経験するオナニーに、タッカーの心と体はどっぷりハマってしまっていたのだ。 そんな姿を商人は満足そうな眼差しで見つめている。 そしてそろそろ頃合いだと判断した商人は、再び語りかけてきた。 「よーしいい子だ。そろそろ出ちゃいそうかな? なら、そのまま最後はしごいてイッちゃおうか」 「はひぃ…♡ わかん、ないけど♡ もうだめぇ♡ きもひ、よすぎるよぉぉぉおっ!!♡」 必死にチンポを握ってシコり続けるタッカーはガクガクと身体を震わせている。 そろそろ限界が近いようだった。 「ああ、そのまま続けろ! そうしたらもっと凄いのが来るんだぜ!」 商人がそう叫ぶと、タッカーはそれに合わせてチンポをより強く掴み上げる。 商人はニヤリと笑い、タッカーの乳首をつねって刺激を強めた。 「あ、あ、あぁ!?♡ ちっ、ちくび、だめええぇ!♡ きちゃう! きちゃぅう! きちゃいそおっ! なんかくるううううううっ!!♡♡」 タッカーが絶叫した、その時だった。 「あっ、ああああっ♡ やっ、おしっこ、おしっこ!♡ だめっ、だめっ、ああっ、やあああああああーーーーーっ!!!♡♡♡」 ビュルルルーーーーッ! ビュルッ、ブシャァアッ! ドプドプッ、ドビューーーーーーーーッ!! 勢い良く噴射された精液は放物線を描いて、商人のズボンにもかかっていた。 男は少し驚いた表情を見せつつ、それでも満面の笑みを見せる。 彼も予想外の大射精だったからだ。 「あ゛あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ーー♡ あ゛ーーーっ♡」 涎を垂れ流し、情けない喘ぎ声を上げ続けるタッカー。 チンポからはドピュドピュと精液が垂れ流されている。 射精が終わってもなお、快感は止まらないようだ。 それもそのはず。初オナニーでの初絶頂、おまけに紅茶で感度まで抜群に上昇している。 今までオナニーをしたことのなかったタッカーにとって、この刺激はまさに天国だった。 タッカーは幸せの絶頂を迎えていた。身体は震え続けている。 「へへへ…タッカーさん、気持ちよかったかい?」 「はひっ…♡ き、きもひぃ…っ♡」 「いいねぇ、その調子なら次はもっとすげえの出しそうだな」 「はへぇ♡ もっと…すごいの…?♡」 「そう。俺の紅茶をまた飲めば、こんな風にすっごく気持ちよくなれるんだ」 「う、ぁう…♡」 「あ、もちろん無理には誘わねぇぜ? あんたが飲みたくなけりゃ断ってくれりゃ構わない」 男はそう言いつつ、テーブルの上の紅茶缶に視線を移して笑ってみせる。 「…ま、ま、また…買おう。君に、任せたい。…紅茶の、仕入れを…♡ あうぅ…♡」 まだ快楽から戻りきっていないタッカーは、半ば夢を見ながらそう呟いた。 その言葉に商人はニヤリと笑う。やはり最初に目星をつけたとおり、チョロそうな相手だった。 商人の魂胆として、タッカーのことを完全に手篭めにして自分の言いなりにし、今後とも紅茶やその他の商品を高値で売りつけるつもりだった。 もし断られても、紅茶を淹れてやれば簡単に堕ちるだろうと踏んでの言葉だった。 タッカーもまた、性を知り快感に溺れ、もっと知りたく、そして感じたいと渇望している。 これから少しずつ依存していけば、この青年は手に入る。 「毎度あり。この商品は販売しようかと思ってたけど…タッカーさん専用にさせてもらうぜ」 「あひ…ありが、とぉ…♡」 タッカーは虚ろな瞳のまま感謝の言葉を口にした。 本当ならば、タッカー以外にも売りつけた方が間違いなく商人の男にとって利益がある。 だが、商人の中にはある欲望が芽生え始めていた。 タッカーを自分のものにしたいと。 「これはあくまでも特別な商品だからね。誰にもバレないように、俺とタッカーさんの秘密のやり取りでいこうじゃねえの」 「は…♡ はひ…♡」 「だから紅茶を飲む時は、絶対俺がいる時にするんだ。もっともっと、エッチで気持ちいいこと…教えてやるからな…♡」 「んっ♡ えっち…気持ちぃ…こと…♡」 タッカーは快感の記憶だけでチンポを勃起させながら呂律の回らない口調で答える。 男の言葉一つ一つが、甘美に脳内に染み渡っていくような心地だったのだ。 タッカーの身体がビクッと跳ねると同時に、股間のハイレグのシミが広がっていく。 それを見てニヤつくと商人の男はゆっくりと席を立った。 「う、ううっ…♡ ま、またっ、おちんちん♡ むずむず、してきたんだが…♡」 「またか? しょうがねえな…じゃあ、俺がもーっと気持ちいいこと今から教えてやるよ…♡ タッカーのお願いに対し、男が優しく微笑む。その顔はまるで悪魔のように見えた。 (完)