☆5 霞澤璃子  不良たちを率いるチームの頭として君臨していたが、とある事件を経て一匹狼となった少女。  荒々しい口調ではあるが根は真面目で、打ち解けた相手には親身に接する一面も。  デジタルワールドへと転移してしまったため、現在は現実世界の帰還を目標にしつつ暴走デジモンの調査を行っている。 タイプ  テイマー Tスキル 闘争の心得 C      天地気合 C      等… ―――― 「ハッ!雑魚どもが雁首揃えて賑やかなこった。 いいぜ…テメェら全員アタシらがぶっ飛ばしてやるよ。」 「お任せを、お嬢。 誰であろうと、ねじ伏せる…ッ!」 彼女の宣言が火蓋を切り、30体を超えるデジモンたちの群れが一斉に襲い掛かる。 数的不利は誰がどう見ても明らかだったが、彼女の表情に焦りはない。 曇天の下、鼻につく雨の匂いを感じ取りながら、霞澤は不敵に笑う。 ◇ 戦いは終わりを迎えていた。 いつのまにか雨が降り注ぎ、地面はところどころぬかるみを作り出していた。 泥にまみれ横たわるデジモンたちを遠目に、彼女たちは大樹の元で雨に濡れた体を拭う。 「盛大に降ってきやがったな…。 まぁ、たまにはこういうのも悪くねえな。」 雨に濡れそぼる髪をたくし上げながら彼女は笑う。 「雨も滴るいいお嬢…ふふ…ふふふふふふ。」 「オメェ…何言ってんだ…?」