洋館のサロンルームを思わせる格式高い家具に、日替わりの香しいアロマと落ち着いたクラシック音楽 そして可愛らしいメイドの声が来客をドアのベルと共に迎え入れる。 此処はこの町では珍しいデュエルメイドカフェ「デッカーパイント」 「しゃいましぇ~…zzz…」 明らかに接客するメイドっぽくない、ウトウトとした雰囲気の青い差し色の入った髪の少女 南田夢華、眠ることが何より大好きな絶対にアルバイトなんてしなさそうな彼女が どうしてデッカーパイントのメイドをやっているのか? 「zzz…」 「また夢遊病してる!お客様仮眠室はこっちですよー」 なんどか夢遊病のようにデッカーパイントに来てデュエルをしていた夢華だったが 対処マニュアルとして普段使われない、二階のベッドルームを仮眠室として使わせて ぐっすりと眠らせてから返していたのだが…流石オーナーのお眼鏡にかなうベッドだけあって 寝心地が最高で、起こされて名残惜しそうに帰る日々が続いたある日 「あのベッドで寝かせて欲しいんだけどダメ?」 「あらあらついに起きてる時に催促するようになったわね…困るわねー」 ベッドで寝かせて欲しいと交渉を受ける雅音だったが、タダでは使わせられないが… 福利厚生の一部としてなら使わせてもいいわ♥と条件を出したことで 夢華がバイトとしてメイドになって福利厚生としてベッドで一日ぐっすり眠る なんてことになったが、眠ることが大好きな彼女がまともに働けるはずもなく 「ん~…遊璃ちゃんしえすたしてくるー」 「あっ夢華ちゃんソファで寝ちゃだめだよ!」 人がいない時、ソファなどでぐっすりと眠ろうとする夢華だったが 「夢華ちゃんおきておきて!!脚っ脚広げてる!パンツ見えてるよー!!」 「ん~パンツ…へ…?ぱん…きゃあああ!?」 ある日遊璃に指摘されて、デッカーパイントの制服では寝相が悪いと簡単に下着が見えてしまう 夢現ですやすやとソファで寝ていたのを、顔を真っ赤にして慌てて飛び起きて スカートを抑える羽目になったことで起きながら眠る様に接客をすることで 下着丸出しになるのを回避するようになったりして欲しいですね