設定 [設定・注意書き]
ここはアルフレイム大陸が南、ブルライト地方にある“導きの港”ハーヴェス王国。
街中に水路が張り巡らされ昼夜を問わず「渡し屋」の船が行き来する首都ハーヴェス。その裏通りにある酒場。
表通りに比べるとやや猥雑とした雰囲気であるものの、月神シーンの神殿がそばにあるため滅多なことは起きません。
1階の大衆酒場は毎晩多くの冒険者が集い酒を飲み交わしています。
表通りにある冒険者ギルドによって経営されているお店であるため掲示板には依頼がいくつも貼られています。
2階より上は冒険者用の宿屋となっていて“そういうこと”のために借りる客も少なくないのです。
注意書き [設定・注意書き]
・基本的には『酒場[メイン]』でPC同士が会話をする部屋です。
 こちらに入った時点でログ公開に関して許可を得たものとしますのでご了承ください。
・より集中して話をしたい場合『個室A~C』に移ることが可能です。
・『個室A~C』ではR-18の内容に及ぶことができます。
 できるというだけでR-18の内容を前提にしない利用もできます。
 『酒場[メイン]』ではR-18の内容は行えませんのでご注意ください。
・R-18の内容を行う場合、『NG申告』で望まないシチュエーションの報告をお願いします。
ブロネフ・ローヴェンタール [酒場[メイン]]
今日も酒場は盛況だ。冒険帰りの冒険者たちが思い思いに席を囲んでいる。
奥のカウンターでは筋骨隆々の出で立ちをした隻翼のリルドラケンが盃を拭いていた。
ラセリア [酒場[メイン]]
酒場の片隅にはエルフがひとり。飴色の珍しい肌をしていた。簡単な食事と酒杯で静かに腹を満たしている。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
そんな酒場に一人の女性が入ってきた。中を見回しては男性を見るたび、少し体を強張らせている。だが女性は勇気を出して酒場に入ってきた
ブロネフ・ローヴェンタール [酒場[メイン]]
「いらっしゃい」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「あ…あの、こんばんは。簡単な食事とお水を注文してもよろしいでしょうか…?」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
女性はまだややおどおどしていたが、店主がリルドラケンと知るとやや安心した顔で注文した
ブロネフ・ローヴェンタール [酒場[メイン]]
「分かった。すぐに持って行くから好きな席にかけてくれ」
「ただ混んでてね。相席になるかもしれんが構わんかね?」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「はい。あ、相手にもよりますが…努力したいと思っております」
ブロネフ・ローヴェンタール [酒場[メイン]]
(努力…………?)
席につくのに努力とは? 内心首を傾げながらリルドラケンの店主はカウンターの奥へ戻っていく。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
アンジェは中を見回し、知っている男性はいないことを確認。迷っていたが、女性(ラセリア)の座るテーブルに座った
「あ、あの…こんばんは。相席よろしいでしょうか?」
ラセリア [酒場[メイン]]
「……………。どうぞ」
ちょうど酒杯を傾けていたエルフはそっけなく返事をする。歓迎もしていないが拒みもしない、くらいの温度感。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「ありがとうございます。…はぁ、また勇気が出せませんでした。あ、申し訳ございません、こちらの話で…」
ラセリア [酒場[メイン]]
「……………。いや、いい」
ぶつぶつと独り言を口にする客。見つめるエルフの眼差しはどことなく空虚でまるで瞳に何も映ってないかのようだ。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
アンジェは最近男性恐怖症になっていた。色々あってある程度改善されたのだが、まだ自分から知らない男性に話しかける勇気はなかったのだ。まあそんなことが行きずりのラセリアに分かるかは別の話だが。
ラセリア [酒場[メイン]]
勇気がどうの、などと。一方ラセリアは目の前へ偶然座った女を観察し始めていた。
きょろきょろと忙しなく周囲を見回す仕草。男が横を通るとぎくりと体を震わせる。うまく隠そうとしているが、瞳には怯えの色が一瞬霞む。
ああ、そういうことか。とすぐに思い至った。|そういう女はよく見た《・・・・・・・・・・》。
「男に乱暴でもされたか」
ぼそっと。淡々と呟いた。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…!」ぎくり
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
アンジェはさすがに一瞬ラセリアをにらんでしまうが、その目に悪意はないことを確認し、困惑したものの
「…なぜ?」ただ疑問だけは口にした
ラセリア [酒場[メイン]]
エルフの女はそのことについてさほど興味があるわけではないようで、黙々と食事を続けている。
疑問を投げかけられて初めて視線を戻した。
「見れば分かる。男に怯えている。ただ殴られたんじゃない。痛いだけなら耐えられる女は多い」
「|尊厳《・・》を踏みにじられたとき、お前のような怯え方をする女がいる。それを知っているだけだ」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…なるほど、長命のエルフの方ならそういう女性を見たこともあるかもしれませんね…」ラセリアを見て納得。さすがに本人のことまでは分からない
ラセリア [酒場[メイン]]
「……………………」
自分の過去についてあえて語るほどのことはない。みだりに口にするようなものでもない。だから。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…そうです。確かにそういうことはありました…ですが、わたくしは優しい方々に助けていただきました。だから怯えてばかりではいられないと…今日は神殿の外に出てきたのです」女性はアーデニの聖印をつけている
「…結果は、まだまだでしたが」
ラセリア [酒場[メイン]]
「………私は神官じゃない。喋りたくないことは喋らなくていいし、喋りたいことを喋ってもいい」
「私は腹を満たしに来ただけのただの客だ。お前の名前や素性も知らないし、知らなくてもいい」
「がらんどうに何かを吐き捨てたところで何かが変わることはないし、話が広まることもない」
ちょうどアンジェの席に食事が届いた時、追加で酒杯を注文しながらエルフはそう言った。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…こうして口に出すことも前に進むためですから。見ず知らずの方には迷惑かもしれませんが…」
「…?」それはそうと、やけに自分を卑下した物言いだ。アンジェは持ってこられた料理に食前の祈りを捧げてから、ラセリアをよく見た
ラセリア [酒場[メイン]]
「……………………」
宣言した通り、何かを口にすることはなかった。ただ黙って酒杯で唇を湿らせている。
…………もし、そちらの方面に明るい知識があったなら、魂に様々な呪いを刻まれていることが分かったろうが。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
バトルダンサーだろうか…?恐ろしく露出度の高い服装だ。ややドギマギしてしまうが…それはそうと、アンジェには一つ気になることがあった
…下腹部の紋様だ
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「あの…初めて会った方に、ぶしつけな質問なのですが」
「その紋様は、一体…?ロッセリーニの魔導印ではないようですが」
アンジェはある事件のあと修行をやり直し、モルガナンシンの流派も修めていた。なので魔導印でないことは分かった
ラセリア [酒場[メイン]]
「ん………ああ。これか。あまり詳しいことは知らないし、教えてもらえていない。どこぞの蛮族の呪詛か何からしい」
「女を|牝《・》に整える呪詛が身体に浮き上がったものだそうだ」
「四六時中肌を晒し続けなければならないのが玉に瑕だが、普段の生活に支障はない。気にするな」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…!」
「…あなたも、辛い経験があったのですね。ひょっとすれば私などよりも…」
アンジェはそれでラセリアのことが少し分かった。アンジェがかつて山賊のアジトに囚われた時、恐るべき蛮族の魔法をかけられていた女がいたからだ
ラセリア [酒場[メイン]]
「大したことではない。それはもう過去のことで終わったことだ。今となってはどうでもいい」
なんでもないことのように淡々と言う。 「それに」
「辛い経験というものに多寡はない。お前の苦しみはお前にしか分からないように」
「ひとりの人間が耐えられる苦しみと同じ量の苦しみを他人が味わったところで、同じくらい辛いかは別の話だ」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「そう…かもしれません。しかし…」
「あなたの過去は…私には終わっていないように思えます」勇気のいる言葉だった。だがアンジェはきっぱりと言った
「あなたに、そのような呪いが続いている限り…」そしてアンジェはやや口を震わせながら、次の言葉を紡ごうとする
ラセリア [酒場[メイン]]
「………だが、別に生きてゆく事自体にこの魂が負った呪いは支障がない」
「そして私の目的の中にこの呪いを解くというものは含まれていない。だから解呪に興味がない」
まあ、寒い地域に行く時多少難儀するのはやや困るが、とぼそりと付け加えた。
「私からすれば、お前は人のことを心配している場合ではないように見受けるが」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「いいえ…わたくしは試練を受けましたが、あまりに大きな救いを与えられました」
「ですから、今度は少しでも誰かの助けになれれば…と思っております。せめて話だけでも…聞いてくださいませんか」
「…名乗り遅れましたが、わたくしの名はアンジェ・ルフードと申します。糸織神アーデニの神官です」
ラセリア [酒場[メイン]]
「………故あって名はない。貰い物だがラセリアという通り名で呼ばせている。そう呼べばいい」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…分かりました、ラセリアさん。話を続けさせていただきますが…」
「我が愛しき神アーデニの奇跡には、それが毒や病気、呪いであれば…たとえ神によるものでも解除できる術があります」
「あなたが、その…時に、自然に女の体を持て余すのであれば、それは問題はないと思うのですが…」
ラセリア [酒場[メイン]]
「ずいぶん金のいりそうな話だ」
あまり名無しのエルフは興味がなさそうだった。盃の酒を呑みながらとりあえず耳を傾けている。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「それは、あなたの自由な意思によるべきではないでしょうか…?」
ラセリア [酒場[メイン]]
「……………………」
じっとラセリアはアンジェの瞳を見つめていた。ややあって、何かに得心したように小さく頷いた。
「そうか。お前は救われたいのだな。他の誰かを救うことで、自分を救いたいのか」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「ええ…それは私の今の誓いであり…欲望とも言えるでしょう」
意外にもアンジェは肯定した。多少の自覚はあったのだろう
ラセリア [酒場[メイン]]
「であればやはり他を当たれ。私はこの魂深くに刻まれた呪いを解くことにかけている手間が惜しいし、それほど自分を大切には思っていない」
「目的を達することが私の全てで、自分の身についてはどうでもいいんだ」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…それならば、『今』大した手間なく呪いが解かれたとて、どうでもいいのでは?」
ラセリア [酒場[メイン]]
「お前も頑固だな………」 
表情こそ変わらないが、少し呆れた様子でアンジェを見た。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…ええ。あなたが自らのことを大事に思っていないことは分かりますが…」
「わたくしは、あなたの話を聞いて、ほんの少しあなたの人生を想像しただけで、あなたのことを大事に思っています。ただ見送ればきっと後悔すると。せめて言葉は尽くすべきだと…」
「そう、今わたくしがしていることは自己満足です。我が神アーデニも同じことを望むでしょうが、それは偶然同じ方向を向いているだけでしょうね…」
ラセリア [酒場[メイン]]
「………………………………」
改めて名無しのエルフはアンジェという目の前の人間を観察した。
たぶん、善人なのだろう。善人だったのだろう。|そういう目《・・・・・》に合うまでは。
こうして酒場でたまたま対面の席に座って、たまたま似たような経験をしていた人間のことを少し想像しただけで分かったふうなことを言って。
勝手に救おうとしている。自分が救われたいために。
けれどお前に何が分かる、とラセリアは怒らなかった。彼女が言うようにそこまで自分のことは大事じゃなかったし、それに比べれば今目の前の女のほうが大切に思えた。
この女は、今必死だ。救われたなんて大嘘だ。
自分の大切なものが踏み躙られ、泥に塗れ、力に屈したことに対して、きっと今でも戦っているのだろう。
心が壊れて何も感じなくなってしまったことで戦いさえ終わってしまった自分とは違う。
だから。
「私はいいと思う」
「自己満足でも、自分が救われるために必死であることは正しい」
「お前の身勝手な振る舞いに怒る者もいるかもしれない。だが私は呆れはしても、怒りはしない。お前は救われたいと願っている」
「それは悪いことじゃない」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「はい…本当に、その呪いがあなたにとってどうでもいいのであれば。わたくしの自己満足に付き合っていただけませんか、ラセリアさん」アンジェはラセリアに頭を下げた
ラセリア [酒場[メイン]]
「それとこれは話が別だ。これが刻まれてもう何十年も経っているし、いくらアーデニ神の加護があろうとそれが一瞬で解けるものではないことは分かる。その暇は私にはない」
かたん、と席を立つ。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「あっ…!」止めようとはしますよ
ラセリア [酒場[メイン]]
立ったが、立ち去ろうとはしなかった。
じっと見下ろす。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「待ってください。いくつもの呪いがあるのなら、まずは今日の精神力が尽きるまで…。それでも無理なら、明日でも、どうか…!」こちらも立ち上がって止めようとする。アンジェは必死だった
ラセリア [酒場[メイン]]
「アンジェ。これは私自身の経験談ではないが、そばでそういうものを見てきたものとして言う」
ラセリアの眼差しはあくまで静かなものだった。感情は籠もっておらず、それ故に透明で、アンジェの心の底まで見透かすように染み込んでくる。
「自分と同じ目にあったものを救う。その先にお前の救いはない」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「……そう、ですね。私はかつての夢を取り戻さなければならない。私を救ってくれた人にもそう言われました」意外にもアンジェはラセリアの言葉を理解した
ラセリア [酒場[メイン]]
「お前と同じように|尊厳《・・》を踏み躙られた女を何人も知っている。中には、狂ったように男と交わるようになる女がいるんだ」
「楽しくてやってるんじゃない。最後まで主導権を握ろうと躍起になって交わるんだ。まるで血を流すような繋がりをする」
「今のお前と同じように、必死に」
「だがそういう女は最後にはぼろぼろに疲れ切って心を失ってしまうんだ」
「自分がされたことを何かで上書きしようとしたって、お前のその過去は永遠にお前の救いを穢し続ける。だから決して救われない」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「……申し訳ございません、わたくしには、そこまでの想像はできません……」
ラセリア [酒場[メイン]]
「………………………」
落ち込むアンジェの頭にぽんと頭が載せられた。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「ラセリアさん…」その手を受け入れつつ
ラセリア [酒場[メイン]]
「女らしくありなさい」
「あなたはまず、自分の気に入った装飾品をひとつ買って身につけ、自分の好きなことをし、ゆっくりとそれに満足するといい」
「男に屈したからといって、男と寝て主導権を取ろうとしたり、男にできぬような立派な徳を積もうとしたり、そうやって男に勝つことではあなたは救われない」
「逆に女らしく健やかであるべきだ。大切なのは泥に塗れたその尊厳を拾い上げて丁寧に洗うことだ」
「何よりまず自分自身の誇りを取り戻しなさい。少しずつでいいから」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「……ありがとうございます」アンジェはラセリアの思いを感じる。相変わらず自分のことはどうでもいいと思っているかもしれないが、アンジェに優しさを向けていることは分かる
ラセリア [酒場[メイン]]
「いきなり大それたことをしてはいけない。少しずつ段を刻んで、あなたは元あった自分に慣れるといい」
優しくアンジェの頭をラセリアの手が撫でた。表情は変わらないし、言葉に抑揚もない。けれど仄かにその手つきには母親のような穏やかさがある。
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「はい……ですが、これだけは言わせてください、ラセリアさん。わたくしは今、絶望はしていません。それほどに、もうわたくしは救われていて…その救いはけして否定したくないからです」
「だから、誰かを助けながら、自分も幸せになる。そんな道があることを…信じることは捨てられないのです」
「ですが…あなたが私を拒むのが、わたくしのことを思ってのことでしたら。わたくしは諦めましょう」
ラセリア [酒場[メイン]]
「であれば。やはり、そういう自分に少しずつ慣れるといい。お前は焦っている」
「………もし、私がいつか目的を達して。その時、まだ私の中にまだ残っているものがあるとしたら、その時は呪いを解くことを考えてもいい」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…ええ。ではその時が来る時を願って。せめてほんの少しの祝福をよろしいでしょうか…?」アンジェはぎこちなく笑みを浮かべ、最後に一つ提案をする
ラセリア [酒場[メイン]]
「………この場で済むくらいのものならば」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「ありがとうございます。『我が愛しき神アーデニよ、この者ラセリアの道行きに祝福を』」【クリーン・クロース】を使用します
2d+14+1+0+0 神聖魔法行使
[酒場[メイン]]
SwordWorld2.5 : (2D6+14+1+0+0) → 2[1,1]+14+1+0+0 → 17
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
はい運命変転!!
:MP-1
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
MP:71-1>70
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
アンジェの聖印から控えめが光がラセリアの衣服に移り、汚れを清め、聖別していく。明日には消えるちょっとした祝福だ。だがアンジェの祈りは本物だった
ラセリア [酒場[メイン]]
なんだなんだ、と周囲の客の注目が集まる。……行いをじっと見つめていたラセリアはふと目を細めた。
「礼を言うべきなんだろうな」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「いえ。これは私の…欲望ですから?」なんと表現すべきか自分でも悩んだ
ラセリア [酒場[メイン]]
「………………………」
立てかけていた得物の槍を手に取るなり、今度こそラセリアはアンジェに背を向けた。
「また会おう」
アンジェ・ルフード [酒場[メイン]]
「…ええ。また会いましょう」そして二人は別れた
ブロネフ・ローヴェンタール [酒場[メイン]]
(………終始妙な空気だったなあの席………)
そして店主はふたりのいるあたりで何事か起きないかとたまに観察していたが平和に終わったようでほっと安心したのだった……。