まずアトラのssを書いてくれたことに感謝を述べたいです。ありがとう。色々と言葉を付け足すよりもこの言葉が一番ふさわしいと感じます。ありがとう。そうとしか言えません。  読了しての感想ですがまず何と言っても逆NTRの妙をしっかりと描いた傑作でした。無垢で無邪気なセラと妖艶で遊び半分にも見えるアトラの対比が素晴らしく、最後までおにいちゃんのことを信じ切っているセラの描写が丁寧になされているからこそアトラの邪な思惑と身体を重ねるという終着点へ引きずり込む一連の動きが際立ってインモラルな雰囲気を醸し出していました。  作中での描写を見るにおにいちゃんはセラとはもちろん他の女性とも関係を持ったことがなく初めて身体を重ねた相手がアトラであったと思います。これもまたセラとの関係を大事にしているひいてはセラ自身も大事に扱っているが故にうかがえる要素であり、そこもまた丁寧な描写あってのことだと思います。行為シーンまでのこういった積み重ねはとてもとても大事な要素であるので製作中時折苦しんでいるところを見ましたがその甲斐は間違いなくあったと思います。  行為に至るまでの過程で特に上手だと思ったのは愛撫の場面でした。全身を舐め回すところまでは容易に浮かびますがここで口での射精まで及ぶことなく止めたことそしてその後の自慰に耽るシーンを描くことでアトラを性的な対象として強く認識してしまったのだと分かるように描かれていた点はもう拍手を送りたいほどでした。  この「性的な対象として強く認識する」というのは逆NTRと逆レイプや強制を分かつとても重要な点であると感じています。そしてこのことを踏まえ全くの別件であるはずのことでアトラを選ばせたという過程を経つつ迎えたからこそ行為シーンに強制された感が薄らぎ性の対象として認識した相手に誘惑されながらも最後の致命的な決断だけはおにいちゃんに委ねるというアトラのズルさとおにいちゃんが堕ちていく瞬間のカタルシスを最大限に引き出されていました。本当に素晴らしい……しっかりと中出ししたところも個人的にはとても満足な点です。  1点だけ注文を付けるならば焦らしにもう1段階欲しかったなとは思いました。すでに十分焦らしているとは思うのですがさらにもう1段だけより揺さぶる何かが全身愛撫と足コキの間あたりに欲しかったです。逆を言えばそれくらいしか言うことはないと思います。  本当に素晴らしい作品を読ませていただきました。繰り返しになりますがありがとうございます。私は同じ状況になったら普通にアトラと関係持つと思います。というかその時にはとっくにトリオンと関係も持ってそうな気もします。たぶんトリオンも積極的に迫ってくるよきっと。