私がお勧めする本は「黒白のアヴェスター」です ◆概要 元々は神座万象シリーズというエロゲのシリーズの集大成たるソシャゲ「Dies irae PANTHEON」というものがあったのですが、 とある事情から製作会社が倒産し無期限完成延期状態になっていた……というのがまず前提としてあります。 しかしその最中、突如としてファンサイトで発表する予定だった内容を再構築し連載すると発表。 その第一弾として発表されたのがこの「黒白のアヴェスター」となります。全4巻ですが分厚いので1巻ごとがかなりお高めです。 神座シリーズの一部ではありますが、これ単独でも十分に楽しめる内容となっていますので気にせずに読んでいただけると嬉しいです。 あらすじは後述しますが、内容は簡単に言うと「超大規模バトルもの」ですね。 全宇宙中が"善"と"悪"の二大陣営に分かれて永遠に殺し合わなくてはならない宇宙という世界観になっています。 そこで戦う連中がもうとにかくインフレバトルというか……作品中盤では剣1本で惑星を両断する奴とか出てきます。 そういうインフレバトルが好きな人は結構楽しめるかと。 ◆あらすじ 「この世は善と悪に分かれている───。  あなたの奇跡を教えてください」 舞台は、宇宙が開闢して以来ずっと、全ての命が善と悪の2陣営に分かれて殺し合うという凄惨極まりない宇宙となります。 文明レベルは比較的高めで、惑星間を移動する技術は普通に確立されている世界です。ただしSFというわけではなく、能力バトルもの的な空気が主流です。 そんな宇宙で、"悪"の中でもトップに君臨する存在、七大魔王の一角である"破滅工房"に生み出された1人の少女を主人公として描くのがこの物語です。 "悪"陣営は、それぞれが個々に強力でそして非道です。 "善"陣営は、それぞれが非力ですが協力して悪に立ち向かいます。 そんな"善"陣営の一人として作り出された少女クインは、そんな"善"の人々が持つ「祈り」を集めるべく、活動を開始します。 彼女の使命は、"善"陣営が信じる「みんなの祈り」とは何かを知る事。 そんな過程で彼女は、1人の凶戦士と出会います。 名を、マグサリオン。 "善"陣営にいるにもかかわらず、仲間との共闘を是としない孤高の戦士。 血塗られた鎧を常に身にまとい、己の身すらも顧みぬ戦い方をする凶気の戦士。 だが不思議とクインはそんなマグサリオンに惹かれ、そして彼の周囲にいる善の戦士たちと交流を築いていきます。 そして戦いの中、この宇宙の根幹にある歪さが明かされて行きます。 そもそも何故、宇宙が善と悪に分かれているのか? この宇宙の真実とは何なのか? ここには「神座万象シリーズ」という、宇宙の神様が交代するたびに世界観が変わってそれがシリーズになるという部分の妙が含まれています。 が、その辺は読み終わった後に興味が出たら次とか前とかの作品を読むと良いでしょう。 ひとまず「この宇宙そもそもなんかおかしいな?」って思って読んでくれると良いです。 まだまだ語りたいことがあるのですが、これ以上語ると多分1時間ぐらいかかっちゃうのでひとまず〆ます。 是非楽しんでください!!! 感想文お待ちしております!!!