わんこシリーズ0・5「おいでませわんこ町」

【はじまり】

ここはこの世のどこかにあるユートピア、わんこやぬこや人間たちが共存する 「げむぶ世界」の西の果て。 そこにはわんこ族の住まう町がありました。 この世界の住人になりきって町の中をうろうろ冒険し、目的を達成しましょう。

※このげむぶは「わんこ町」をぶらぶらするだけのものです。
 能力値やアイテムはなく、特別なイベント等もおこりませんが、わんこ町をのんびり観光していってください

→【1】からスタートです。

【1】

「わんこ町」は世界の西の果てにある、割と大きな町です。 「わんこ族」の作った町としては一番古く、世界はじまりの地でもあるとかないとか。 わんこ族…… 首から上はわんこ、手足も微妙にわんこ、しっぽもありますが直立歩行して言葉も話すという妙ちきりんな連中です。 この世界には他にも「ぬこ族」や「ぶた族」「おおかみ族」「わに族」「とり族」などがいますが、もっと変わった種族もどこかにいるかもしれません。 →2へ

【2】

あなたはわんこ町の正門前、町の外側にいます。町をぐるりと囲む、4、5メートルほどの高さの木の柵の前に物見やぐらがでーんと構え、見張りが目を光らせています。 やぐらの上と、門の脇に数人のわんこがいるのが見えます。 町を囲む柵は北の木立の中と、南側の湿地帯に続いているようです。 はてさて……

【3】

さびしい通りです。家はまばらで、ところどころ空き地になっています。商店のたぐいはありません。

【4】

わんこ農園の中の道です。あなたの南側には「わんこ麦」の茶色一色の畑が広がり、風にそよめきながら収穫を待っています。 どこからか「ぽんじゅー」とも違う、妙に甘ったるい匂いがただよっています。 道は北と、東西に続いています。東の方向は農園の入り口のようです。

【5】

わんこ町の南東の角にあたるところです。 東には町の正門と物見やぐらがあり、数人のわんこの門番たちがいます。 西はにぎやかな目抜き通りに続いているようで、人のざわめきが聞こえてきます。 道の北側には大きな木の掲示板が立てられ、何かを記した大きな紙が何枚も貼り付けてあります。 道を少し行った南側にはやや大きな建物があり、そこにもわんこの兵隊たちが出入りしているようです。

【6】

わんこ町正門です。がっしりとした造りの両開きの扉から町の東と南側にまわりこんで、町を囲むように木の柵が延びています。 門にくっついた物見やぐらと、門のまわりに5人ほどのわんこ自警団員さんがいます。 あなたはこの町の人たち同様「わんこ族」なので、特におとがめもなく町に入る事ができます。

【7】

北門から20分ほども歩いたでしょうか。自警団のひとが言っていた通り、行く手に岩を積み上げた壁が見えてきました。 岩の高さはかなりのものです。これを乗り越えてまで毒気を吹き出す地割れに近づくこともないでしょう。 南側はわんこ町をおおう柵で、ここまで入り口のようなものはありませんでした。柵の向こうはぬかるんだ荒れ地になっていて、そこに入る気にもなれません。 岩の壁沿いに北方向へと進む事もできますが、わんこ町から離れてどこまで行ってしまうやらよくわかりませんし、あなたは北門に戻ることにしました。 →106へ

【8】

左手に川を見ながら土手を歩きます。 右手側に丘の斜面が見えてきて、だんだんと土手が細くなっていきます。 しばらく進むと右手の斜面に土手が吸い込まれ、先に進めなくなりました。 左手の川が丘にぶつかる部分が丸く池のようになっていて、そこの水はひときわ澄んで見えます。 池の部分に妙に魚が集まっているのを見て、何匹かつかまえられるんじゃないかな?とあなたは思いました。 まあでも今は釣り竿や網を持っていないのでやめておきましょう。池から土手に戻ります。 →90へ

【9】

「お屋敷通り」の途中にいます。道の西側はわんこたちの家が立ち並ぶ住宅街。二階建ての家もあったりして、割りと高級住宅地かもしれません。 東側は住宅の建設予定地になっているのか、広い空き地になっています。 空き地の北側の端の建物は開け放たれていて、家畜のような生き物とそれを御する人たちが出入りしているようです。 空き地の南側の端に大きめの建物があり、これはレストランのようです。二階部分にかかった大きな看板には「わんカム」という店名と ウインクしているレストランの看板娘らしき絵が描かれています。

【10】

わんこ町の中心を流れる川沿いの小道は、土手が川にせり出してきて行き止まりになっています。 川はさらに南に続いているのですが、行き止まりになっている一角が池のようになって、そこに数人のわんこたちが入りこんでいます。 わんこたちはみな裸で、泳いでいるというわけでもなくどうやらここをお風呂として使っている様子。なぜか川のここの部分だけ、妙に水が温まっているようです。 何人かは温かい池から上がり、どこからか持ち込んだ木箱に座ってくつろいだりしています。 お風呂に入ってのんびりする気分でもないので、川沿いの道を北に引き返すことにします。 →85へ

【11】

あなたはわんこ町の南側を囲う柵の外の草むらにいます。 柵の下には石で組まれた水路があり、町の地下から外側、南へと流れが続いています。 水路の幅は太く、町の地下へとつながっているようですが…… ここから入って町のどこかに出られるかも?とあなたは考えました。 水路の中は真っ暗闇です。

【12】

町を囲む柵が左手にあり、それを伝って町から離れすぎないよう道らしい道もない薄暗い木立ちの中を歩きます。 このあたりは大型のケモノや「むし」とよばれる狂暴な肉食生物も出るとのこと。 あたりを警戒しつつ30分も歩いたでしょうか。 左手に見えていた木の柵は小高い丘にびっしりと生えた雑木の中に消えました。 このまままっすぐ進めるでしょうか?

【13】

わんこねぎ畑の区画の奥にいます。道はここで行き止まり。その先はぬかるんだ荒れ地で、進む気にはなれません。 右手の広大なわんこねぎ畑からは、相変わらずとんでもない刺激臭がただよってきています。 こんな臭いところからは早々におさらばした方がよいでしょう。西に戻ります →18へ

【14】

あなたのぼうけんはここで終わってしまった! またのおこしをお待ちしております☆ げむぶおーばー

【15】

わんこの形にくりぬかれた木のアーケードをくぐり「わふわふ通り」に入ります。 大小いくつもの屋台が通りの左右に並び、少し進んだ広場には大きなテントが4つ配置されています。 この一画に集まっているわんこたちの大半は若く「わんこ学校」に通っている学生ばかりのようです。 通りの北側の屋台は主に食べ物、南側には雑貨などを扱う屋台が並んでいますが 今日の所は特に食べ歩きや買い物をするつもりはないので素通りします。

【16】

大きな広場に出ました。 広場の中心には、巨大な盛り土をした台座が据えられてありその上に何か見慣れないものが鎮座しています。 それは何がしかの金属でできた人形のようでした。手と足があって、肩には二本のこれまた大きな筒をかついでいます。 頭は……わんこではなさそうです。角のようなものがあるニンゲン、でしょうか? 人形は台座の上に足を投げ出して土の壁に寄りかかり、無言で農園の空を見つめています。 広場の東側には丸太小屋があり、そこから数本の金属の線が伸びて台座に埋まっているのがわかりました。 西と南に、広場を出る道があります。 どこからか「ぽんじゅー」とも違う、妙に甘ったるい匂いがただよっています。 ここに来るのがはじめての場合は →102へ そうでなければ

  • ・丸太小屋をたずねる    →77へ
  • ・南の道から広場を出る   →4へ
  • ・西の道から広場を出る   →93へ

    【17】

    さほど太くない木の柱がぽつんと立っています。 高さは4メートルほどもあるでしょうか。 ささくれた木の表面から銀色の金具が1本、真横に20センチほど飛び出しています。 この柱は「でんちう」といい、町の何か所かに設置されています。 なんでも、でんちうには不思議な力がこめられており、周囲数キロを照らすことができるのだとか。でんちう自体がまぶしく光っているとかそういうわけではないのですが… たしかにわんこ町は夜になっても町全体が真っ暗闇になることはありません。主だった通りにはなぜか薄明かりが行き届き、一人で歩いても安心です。 どんな仕組みでできているのか知りませんが、これを作ったのは占いおばばという町のえらい人だそうです。 あなたも学校で教わりましたが、ほんとにそんな人いるんでしょうかね?見たことない! 柱から離れます →45に戻る

    【18】

    わんこねぎの畑の前にいます。 青々としたねぎたちが収穫を待っているさまはまるでねぎの大海原や……というか、匂いがひどい! 鼻から脳天に突き抜けるような、焦げた生臭さというか……収穫前には特にひどい匂いになるということはわんこたちの間では良く知られています。 なのでこどものころから慣れているわんこたちならまあ我慢できるのですが、他の種族ではそうはいかないでしょうきっと。

    【19】

    庭園の中にはきれいに砂利をしきつめた小道があり、お屋敷に続いていました。 小道を歩こうとすると立て札があることに気がつきます。 「この先町長のお屋敷です。ご紹介のあるお客様以外の立ち入りはご遠慮ください」 通りへ引き返します→44へ

    【20】

    わん貨1枚を駅員さんに支払って、行き先を決めてください。

    【21】

    管理所には5人ほどのわんこたちがいて、何やら忙しそうに歩き回って壁に貼った地図にしるしをつけたり 大きなレバーやボタンのついたからくりをいじったりしています。 そのうちの一人がこちらに気づきました。 「なんだい兄さん。ここは町の施設だから勝手に入られると困るよ。何か用があるのか?」 はい、ないです。 「……能天気なお人だな。まあいいやついでだ。水路のどこかから、大きなケモノか外の種族が入りこんだらしい。  今町に注意を出したばかりのところだが、あんたみたいなのは聞きのがしそうだ。  水路を北東、丘の方に進んでいるらしい。まあ水路の出口は町の外までないから出会うことはないと思うけどね。  町の外に出るときは気を付けるんだぞ」 大きなケモノってなんじゃらほい。見てみたいかも!  とにかく管理所を出ます。 →85へ

    【22】

    わんこ町を縦断する「がるわうん川」にかかる木の橋の前に来ました。この橋が道を町の東側につなげています。 太い道が南北に延びており、橋のたもとにある標識には北に農園、南はわんこ町役場と書かれています。

    【23】

    「やあ。ここはわんこ町の教会だよ」 ……なんか棒読みの人がきた。どうやらわんこの神父さんみたいです。 彼はにこやかにあなたを教会の中へと迎え入れました。 入り口からすぐの広間には5列ほどの横長のベンチが置かれており、骨をかたどっているらしい白い金属製のシンボルに向き合っています。 ベンチに5人ほどのわんこがいて、そのシンボルに向かいうつむいて何事か祈ったり、時折り両手を宙にかかげたりしていました。 神父さんを見ると、にこやかな顔のままあなたにうなずきました。同じように祈れってことかな…… まあ今日はいいや。教会を出て通りに戻ります。 →53へ

    【24】

    あなたは割と急な丘の斜面にとりついて登り始めます。 でもほどなくして後悔してきました。丘の土はもろく、しっかり足場作らないとぽろっと落ちてしまいそうです。 きちんと登り切れるでしょうか? ☆さいころを1個振ってください。  さいころの出目と上記の合計が6以上なら、無事に丘の斜面を登りきることができます。 →50へ そうでなければ…… ごろごろごろろーん あなたは斜面を転がり落ちてしまいます →14へ

    【25】

    わんこ学校の敷地に入ろうとした時、脇にある小屋からひとりのわんこが出てきて 「やあ、何かご用ですか?今は授業中ですから学校の中には入れませんよ。図書館も今日は閉まってます」 とあなたにいいました。学校の守衛さんのようです。 そうですか…ではさようなら →38へ

    【26】

    わんこ町の南西、町の外側にいます。 柵沿いの道なき道を進むにつれ、次第に切り立ってきて今はもう下の地面が良く見えないほどの高さの崖伝いに歩いている状態です。 落っこちないようカニさんのように横向いてそろそろと進んでいくと、目の前の崖が途切れました。うおっあぶね! 崖の向こう側に目をやると、同じように柵伝いに通れる細道がありました。しかしその道との間の切れ目は結構な距離があります。 ジャンプしたら届くでしょうか?足場も悪いし、うまく着地するのは厳しそうですが……

    【27】

    道の北側に、がっしりした木の板を何枚か張り合わせて作った掲示板があります。 何枚もの貼り紙が留めてあり、ちらっと見るかぎりでは探し物、仕事やさまざまな頼み事の手伝いの募集が多いようです。 そのうちゆっくり見てみることにしましょう。

    【28】

    わんこ町を南北に走る「ほね通り」の途中。 西にはわんこ町で一番大きな公園があり、遊歩道の入り口に丈の低い立て札が立てられ「大公園南入り口」と書いてあります。 道の東側にはいくつか、大きな建物があります。

    【29】

    雑木に分け入って進みますが… ぶすぶす ちくちく いたーい! 雑木にはびっしりとトゲが生えていて、それを押しのけて進むのは至難の業です。 このまま進むと穴だらけになりそうなので、あなたは無理をせず南に戻ることにしました。 →12

    【30】

    両脇をうっそうとした木立に囲まれた細い道を歩きます。町の中心地にほど近い場所のはずですが まるで森の中のような空気に包まれています。 ほどなく道は行き止まりになり、そこに一軒のこぎれいな家がありました。家の横に小さな野菜畑と立札があり 立札には「グリル・かりかり」とあります。 小さなお店からはシチューか何かでしょうか、食欲をそそる良い匂いがただよってきていますが… 今はお金もないしまた今度来ることにしましょう。道を引き返して通りに戻ります。 →79へ

    【31】

    わんこ町の外側、北東の角にいます。ここから北や東に進んでしまうと何もない荒れ地なので進んでも仕方ありません。 途中、丘の下から川の流れが町の外へと続いていました。 町の中から丘の地下に空洞があるようで、そこから流れてきたのでしょう。

    【32】

    わんこ大公園を抜け、わんこ町を縦断する「がるわうん川」の流れの前にいます。こちらは川の東側で、向こう岸には大きなお屋敷とその裏庭が見えています。 あれは多分役場を兼ねた町長さんの家でしょう。 この川は幅が太く流れも速いため橋を使わずに向こう岸に行くのは難しいのですが、今いるあたりの正面にある中洲と、水面から出ているいくつかの岩を渡れば行ける…かも? でもまあ今日のところはそんな危なっかしいことはやめておきましょう。 公園に引き返します →83へ

    【33】

    「宿」としか書かれていないぼろぼろの看板がドアの下に立てかけてある、小さな家です。  これ宿屋なの…?ドアが半開きなので、のぞいてみると一階は小さなカウンターのあるロビーになっています。  どうやら宿屋みたいです。特に用もないので通りに戻ります。  →43へ

    【34】

    ジャンプしようとして身構えた時、目標となる崖沿いの道の手前数十センチ下に着地できそうな足場があるのを見つけました。 その横の崖の中腹にはぽっかりと穴があいています。どこかに続く通路なのか、ケモノのほら穴なのかはここからはよくわかりません。 そこを調べてみたい気持ちも出てきましたが、とりあえずはまた今度にしましょう。 レス番で判定をしてください。 レス番ひとけためが6以上なら成功。あなたはぎりぎりのところで、崖沿いのジャンプに成功しました。 足元がくずれて間一髪でしたがなんとか姿勢をたもちます。 道は少し歩きやすくなり、西に続いています →54へ 5以下だった場合は…… ジャンプ失敗、あなたはがけ下に落っこちてしまいました。 →14へ

    【35】

    わんこ町を東西に走るつめきば通りの途中。 道の北側の大きな建物には大きな両開きのスイングドアがついていて、窓の前は張り出したテラスになっておりテーブルと椅子が三組ほど置いてあります。 ここは酒場みたいで、明るいうちから陽気に飲みさわいでいる客の声が聞こえてきます。

    【36】

    小さな花壇と木のベンチがある、こじんまりとした公園です。 公園の入り口すぐには、取っ手のようなもののついた木の柱が一本立っています。 小さな花壇やベンチがありますが…とりあえず今はやることもないので公園を出ます。 →69へ

    【37】

    繁華街「わふわふ通り」の中心部にいます。 カラフルな色に塗られた大きなテントが4つあり、それぞれ異なった娯楽場になっています。 各テントの中にはけっこうな人数がいるようで、時折歓声が上がったりもしてあたりのにぎやかさに輪をかけています。 赤いテントは「競まう場」。まうまうを走らせてどれが一着になるか賭ける遊びです 青いテントは「わんこ温泉」です。かなり癒されるとか…… 黄色いテントは「わんこさる競技場」です。最近流行のスポーツ「わんこさる」の試合が行われています。 緑のテントは「わんかじ」です。わんこ族が大好きなカードゲーム「わふ札」を遊ぶことができます。 いつかお金のある時に遊びに来るとしましょう。 わふわふ通りを出て大通りに戻ります →40へ

    【38】

    「ほね通り」の途中にいます。道の西側の木立からは遊歩道が見えていて、丈の低い立て札に「大公園北入り口」と書いてあります。 道の東側の柵でさえぎられた広い空き地の向こうには大小いくつかの建物があります。 これはわんこのこどもたちが通う「わんこ学校」で、今ちょうど学校の門の前にいます。 門のすぐ向こうには小さな小屋があって、その中に一人わんこが立ってこちらを見ています。

    【39】

    ここはわんこ町営農園の入り口。簡単な柵と門があり、その横に大きめの掲示板があって農園内の地図や注意書きが書いてあります。 地図によると農園の南半分は「ぽんじゅー」の果樹園と「わんこ麦」の畑。 北半分は「わんこねぎ」の畑が大半で、西側一帯は「わんこ米」の田んぼが占めているようです。 注意書きには何やらぶっそうなことが書いてありました。 ☆注意☆ 許可なく畑の作物をとってはいけません。この農園はきどうかかしによって監視されています。 もしどろぼうを発見した場合、きどうかかしのもち弾によって捕らえ、自警団に引き渡します。 なるほど…… あなたはわかったような顔をして先に進みます。

    【40】

    ここはわんこ町の中央広場です。太い道が北と、東西にのびています。 広場の中央部に噴水があり、その横に立った木札にはそれぞれの通りの案内が記されています。 噴水のまわりを大勢のわんこたちが行きかっていて、町の平和さと活気のあるさまがよくわかります。 北に行く通りは「ほね通り」 東西の通りが「つめきば通り」 西にわんこ町を南北に縦断する大きな川があり、幅の広い立派な石の橋が通りを東西につなげています。 北東方向への斜めの道には「わふわふ通り」という名前がついています。 さらに案内板をよく見ると 北には学校、でぱーと(新しくできた施設のようです)、大公園(わんこ記念公園)、お花が丘 東には病院、ホテル、自警団詰所、南東門 西には教会、レストランと酒場、花屋、小公園などがあるようです。 北東にのびる「わふわふ通り」は飲み屋や雑多な市場がある、いわゆる繁華街への入り口みたいです。 南側は特に案内がないのですが、住宅地に続く小道がのびています。

    【41】

    つめきば通りを歩きます。北に折れる道があり、標識などはありませんが建物がなくさびれた様子が先まで見えています。 通りを西に行く方向にはわんこの自警団員らしい人たちが数人いて、通りの東側の方から歩いてくる住人たちに何か声をかけたりしているようです。

    【42】

    道の南側にある草むらに分け入り、そこからわんこ町の南側に迂回することにしました。 なんでそんなめんどくさいことしてるんでしょうか……まあいいか☆ しばらく草の中を歩くと、次第に足元がぬかるみはじめ…… けっこう幅のある川に出ました。少し北にたどっていくと、もくろみ通りわんこ町の南側の柵に突き当たりました。 →11へ

    【43】

    つめきば通りを歩きます。道の北側にはわりと大きな花屋があります。 道の南側にある小さな建物はまわりのものと比べてやや古く、人が住んでいないようにも見えましたが 扉の上に看板がかかっているのを見てどうやら宿屋であると気がつきました。

    【44】

    東側が川沿いの土手になっている、南北に続く道を歩きます。 5分ほど歩くと道は土手を少し離れ、かわりに土手側にいくつかのかなり大きな建物が見えてきました。 立派な門構えのむこうに大きなお屋敷がみっつ並んで立っています。 そのうちのふたつがわんこ町の役場で、その隣がわんこ町の町長さんのお屋敷だそうです。

    【45】

    何もない空き地に腰をおろします。 …いや、よく見ると空き地の片隅に、雑草にうもれた井戸がありました。つるべなどはなく、使われてはいないようです。 反対がわの片隅には、金具のとりつけられた木の柱があります。

    【46】

    中央広場の噴水の前にいます。 噴水の横にはひょろっと背の高い木組みの大時計があります。この時計は噴水の水を利用した自動のからくりによって動きます。 わんこ町では時間はアバウトに流れるので正確な時間はわかりませんが、今が朝か昼か夕方かくらいはわかるようになっています。 町の名所のひとつでもあるようで、大時計の下で待ち合わせをしているわんこたちもちらほらといるようです。 →40へ

    【47】

    わんこ町の外側を丘沿いに進みます。しばらく進むと雑木がなくなり、やがて町を覆う木の柵が再びあらわれました。 柵に沿って町の北の端を歩くうちに、前方に門のようなものが見えてきました。南東の大門よりかなり小さいですが あれが町の北門でしょう。わんこ自警団の歩哨が二人立っています。 北門からは細い道が北に続いており、その先は何もない荒野が広がっています。

    【48】

    さほど太くない木の柱が道の片隅にぽつんと立っています。 高さは4メートルほどもあるでしょうか。 ささくれた木の表面から銀色の金具が1本、真横に20センチほど飛び出しています。 この柱は「でんちう」といい、町の何か所かに設置されています。 なんでも、でんちうには不思議な力がこめられており、この周囲数キロを照らすことができます。でんちう自体がまぶしく光っているとかそういうわけではないのですが… たしかにわんこ町は夜になっても町全体が真っ暗闇になることはありません。主だった通りにはなぜか薄明かりが行き届き、一人で歩いても安心です。 どんな仕組みでできているのか知りませんが、これを作ったのは占いおばばという町のえらい人だと学校で教わりました。ほんとにそんな人いるんでしょうかね…? それはいいとして、柱から離れ通りに戻ります  →41へ

    【49】

    【50】

    わんこ町北東の小高い丘の途中にいます。 雑木が生い茂る斜面の一部が平らになっていて、一息つける場所になっていました。 ここで食事をしたり休憩をとってもよいでしょう。 その横の道を登って行けば丘の頂上、下れば丘のふもと、わんこ町の北東部に出るでしょう。

    【51】

    わんこ大公園の遊歩道を歩きます。緑が豊かで気持ちいわふね…… 遊歩道の先に見える公園の中心部は緑の芝生が敷き詰められ、こどもたちが集まって遊んでいるのが見えます。 遊歩道はすぐに分かれ道になっていました。西側に折れる道は公園の樹々の奥に続いています。

    【52】

    わんこ町の南、町を囲う柵の外にいます。 なんでこんなとこにいるのかな……とふと思わなくもないですが まあどちらかに進みましょう。

    【53】

    大通りの途中。すぐ東側に、わんこ町を東西に分ける川にかかる大きな石橋がありその先には町の中心街に続く広場があります。 ここから西側が、町の西エリアになります。東エリアにくらべると町並みは静かで、やや人通りが減っているようです。 道の南側に石造りの、二階の部分が開いた風変わりな建物を見つけました。 ここはどうやら教会のようです。

    【54】

    ここはわんこ町の南端、木の柵の前にいます。 木の柵の一部には穴があいていて、そこから町の外に出られるようですが…

    【55】

    進むうちに道の左右にあった家々もなくなり、道もそのうち途切れました。 この先にはねじれて葉もついていない木がぱらぱらと立っているだけの荒れ地が広がっています。 荒れ地の入り口に、大きめの立て札がありました。 「この先、毒の湯気がわくところあり。立ち入るべからず 自警団」 それはきけんが危ない…通りに戻りましょう →41へ

    【56】

    丘の頂上の上、花々に囲まれた空間にいます。 ここから北側は丘を下る崖になっていて、雑木が分厚く行く手をふさいでいます。雑木はとげだらけで、先に進むのは大変に思えます。 その雑木の前には、丸い大きな穴が開いていました。 穴の淵から下をのぞいてみると底までは見えませんが、かすかに水の流れるような音が聞こえてきます。 穴の中の壁際にはでこぼこした、足場になりそうな岩がいくつもあり、慎重にいけば底に降りていけそうな気がしますが…まあやめておきましょう。

    【57】

    わんこ町の目抜き通り。石造りのわりと大きめの建物が立ち並ぶにぎやかな場所です。 いくつかの建物には木の看板や立札が置かれており、何らかの店や施設のようです。

    【58】

    小川を飛び越え、古びた小屋に入ります。 足が壊れて傾いたテーブルと小さな椅子、引き出しが開いて空っぽな中身が見えている棚、同じく中身の入っていない樽くらいしかありません。 よく見ると天井の隅にわりと大きな穴もあいていて、だれか住んでいるというわけではなさそうです。 ただまあ日当たりもちょうどよく、休んでいくには良い場所かもしれません。 ちょっと椅子に座り一休みしてから通りに戻ります。 →76へ

    【59】

    東の正門にほど近い通りの真ん中を歩きます。北には大きな建物と小さな建物があり、大きな方は病院、小さな方は薬屋のようです。 南側の建物はかなり横幅があり、広い出入り口からは皮の胸あてをつけて警棒のようなものを腰にさげたわんこたちがひっきりなしに出入りしています。 これはわんこ町を守る自警団の詰所です。どこへ行きますか?

    【60】

    わんこ町の北東エリア、小高い丘のふもとにいます。 ここは少し開けた空間で、何本かの道が分かれて伸びています。 北の道は雑木に囲まれ、丘の頂上に続いています。丘は「お花が丘」という名前がついており、頂上はさまざまな花が咲き乱れる花畑になっています。 南は住宅地がある方向で、西は遠くに橋が見えています。わんこ町を縦断する大きな川を渡るためのものでしょう。

    【61】

    大きな木の看板に「わんこのお宿 ふっさふさ」と書かれた建物です。そういう名前のホテルのようです… 名前はさておいて、入ってみるとなかなか立派な造りです。ロビー部分は清潔感のある、余裕を持たせた空間になっており カウンターの中の従業員わんこたちもぱりっとした服装でにこやかです。 ロビーには木の丸いテーブルと、それを囲むようにいくつかソファがおいてあります。 ソファのひとつに、背の曲がった初老らしきわんこが何をするでもなく座っています。 従業員が二人こちらに進み出て 「わんこの!」「お宿!」「「ふっさふさ!」」 と声をあわせました。何じゃそりゃ。その後にっこり笑い 「ようこそいらっしゃいました。お泊りでわふか?」と声をかけてきました。 お泊りの予定はないので、ホテルを出ます →57

    【62】

    のどかな風景の中、東西に続く道にいます。 このあたりにはなんだか生臭いような焦げ臭いような、妙な匂いがただよっています。 おそらく、この近くにある農園の「わんこねぎ」から発せられる匂いでしょう。わんこたちにとってはポピュラーな食材ではありますが 収穫前に異臭を発するため、街中近くでの栽培は禁じられています。 ここから西に進むと農園の入り口、東に行くと町の北門のあたりに出るはずです。

    【63】

    わんこ町の南の柵の外側にいます。 誰かが使っていたのか細い道が東にのびており、その道はかなりの高さの切り立った崖沿いに続いています さらに進むと、目の前の道は崖に吸い込まれるように途切れ、3~4メートルほど先にまた同じような崖沿いの細道があるのが見えます。 ジャンプしたら届くでしょうか? 足場も悪いしうまく着地するのも厳しそうで、失敗してがけ下に落ちたらどうなることやら。 西に少し歩くと町の柵が少し壊れている部分があるのが見えています。そこから町に入れるでしょう。

    【64】

    ここは薬屋です。見た目より広い店内は清潔な樹の香りがします。でもご主人はえらく不健康そうな、顔色の青白いわんこです。 ひっきりなしに小さな咳をしていますが大丈夫なんでしょうか…まあ大丈夫なんでしょう。お薬を見てみます。

    特に買い物をする予定もありません。お店を出ましょう →59へ

    【65】

    あなたは「かんてら」を持っているでしょうか?

    【66】

    レス番で判定をしてください。 レス番ひとけためが6以上なら成功。あなたはぎりぎりのところで、崖沿いのジャンプに成功しました。 足元がくずれて間一髪でしたがなんとか姿勢をたもちます。 道は東に続いています →52へ 5以下だった場合は…… ジャンプ失敗、あなたはがけ下に落っこちてしまいました。 →14へ

    【67】

    わんこ町に古くからある酒場「銀のしっぽ亭」は今日も満員御礼です。 板張りの床のホールには丸テーブルが10ほどはあるのですがすべて陽気に飲み騒ぐわんこたちで占められています。 ならばカウンターでも……と思いましたが、今日は何か店内の片付けでもしたのか、椅子や荷物が置かれて座れません。 きらきらしたヘアバンドをつけた酒場の看板娘さんがこちらに気づきました。両の手になみなみと酒の入ったマグカップを3つずつ持っていましたが バランスを崩すこともなく、酒を一滴もこぼさずつつーっと歩いてきてにこやかに「おひとり?」とあなたに聞きました。 「ご来店ありがとうございまーす☆ ごめんなさいね、今日は見ての通りいっぱいなの~ また来てね?」 あなたにウインクをして、看板娘さんはおしりふりふり混みあった酒場の中に消えていきました。 仕方ないので酒場を出ます。 →35へ

    【68】

    ここはわんこ町北東の丘の頂上です。わんこ町を一望できる高さの場所ですが四方に生い茂る雑木が邪魔で、見晴らしが良いとはいえません。 道は登ってきた南側の一本だけのようです。頂上は一面花畑で、色とりどりの花々が咲き乱れています。 人の気配はありませんが時折花を摘みに来る人でもいるのか、草花を踏み分けた痕が小径のようになって花畑の奥に続いています。

    【69】

    わんこ町を東西につなぐ「つめきば通り」の途中。 北に折れる道があり、小さな標識によると「お屋敷通り」という名前の通りで、その先に「役所」と「農園」があるようです。 道の南側には小さな公園があります。

    【70】

    ここはわんこ町立病院です。中はかなり広く、入ってすぐのホールは高さが普通の建物三階分はありそうな吹き抜けになっています。 あなたの右手には受付のカウンターがあり、その前を通った先には診察を待つわんこたちが10人ほど横長の椅子に座っています。 特にどこかが悪いわけではないので、病院を出ます →59へ

    【71】

    わんこ町自警団の建物に入りました。 入り口のすぐ前には横長のカウンターがあり、向こう側に受付のメスのわんこがいます。 わんこ自警団の丸い手と爪をかたどったマークのついたベレー帽をかぶり、めがねをかけたなかなか美人さんです。 彼女は何か書類にペンを走らせていましたが、あなたに気づいて顔を上げました。 「何かご用でわふか?」と笑顔を見せましたが、目が笑っていないような気がします。 特に用もないので、建物をでました →59へ

    【72】

    じゃーんぷ!着地!ぎりぎり! なんとか踏みとどまって、崖ぞいの道を西に向かいます。 →63へ

    【73】

    雑木をかき分け下り坂を降りていきます。頭上を覆う雑木がさらに低くなり、あなたが身をかがめたその時…… ぼろっ 足元の斜面がくずれました。あぶない! ☆さいころを1こ振ってください。

    【74】

    建物は二階建てで一階部分が広く空け放たれており、その中にあるいくつかの、柵で仕切られ床にわらを敷き詰めてある空間に まるまると太った巨大ねずみ「まうまう」たちがつながれています。建物の外側には荷車のようなものが置いてあります。 ここはまうまう牧場…ではなく、この巨大まうまうたちを使って車を引き、乗り物として手早く他の場所に行くことのできる「駅」という施設です。 外にいた駅員のわんこに聞くと、町のさまざまな場所までわん貨1枚で乗せて行ってくれるそうな。 (わん貨を持っておらず、わん玉しかない場合は乗れません)

    【75】

    「おい、ちょっとまった」 わんこの自警団員さんが、西に向かおうとするあなたを呼び止めました。 「そっちは″大地割れ″だよ。地割れからは毒のある熱気が吹き上げてくるから、壁を作って行き止まりにしてあるの知らんのかい。  そこまで行くなとはいわんが何もないぞ。散歩するようなところでもないからやめときな」 そうだったんですか……最近しんぶんとか読んでないから知りませんでした。東の町行ってましたし。

    【76】

    開けた田園地帯の中の南北に続く道にいます。 雑草が多く、手入れがされていないところを見ると人があまり通らないのでしょう。 道の東側、丘沿いの小川の向こうに打ち捨てられた小屋があります。 少し進むと西に折れる道があります。その角に、妙な形をした一本の柱が立っています。

    【77】

    丸太小屋の中にはひとりの年配わんこがいて、机に向かって何か書き物をしていました。 鼻から下をすべて覆い隠すほどふさふさなヒゲをはやしています。 彼はこの農園の管理人「もふもふのヂョビン」氏です。 「働きにきたのかね?人手は足りとるし、何かわしに用があるのでなきゃ出てってくれんかね」 小屋を出ることにします →16へ

    【78】

    北の荒野に足を踏み出します。わんこ町北門の歩哨の視界から外れようとするとかなり北に迂回しないといけません。 歩くうちに、どうも砂煙がひどく視界が悪くなってきました。おまけに風が強くなり、砂煙は砂嵐へと変わってきています。 このままでは町に戻れなくなると判断したあなたは、まっすぐ来た方向に引き返すことにしました →88へ

    【79】

    わんこ町の主要道路「ほね通り」の途中。道は南北と、東に別れています。 道の西側には赤い屋根の小さなかわいらしい家があり、玄関の前の看板には「おかしの家・まちぽか」とあります。

    【80】

    ここはわんこ町の北門です。 門番たちにあいさつして

    【81】

    わんこ町を縦断する「がるわうん川」にかかる木の橋の前にいます。この橋が道を町の東側につなげています。 太い道が南北に延びており、橋のたもとにある標識には北に農園、南はわんこ町役場と書かれています。

    【82】

    通りに立ってこちらを見ていた自警団員の一人が歩み寄ってきました。体格が良く、警棒らしきものを腰に下げ胸の部分が分厚い防具のようなものを着ています。 「やあ、今日はいい天気わふね。たいへんすみませんが、最近ちょっとこのへんに住む″おおかみ″たちがいろいろと悪さしてるもんで警戒中わふ。  この先への、南西門の方への出入りは遠慮していただいておりわふ。お兄さんは何かとくべつなご用がおありわふか?」

    【83】

    わんこ大公園の中心にある広場です。芝生の上で寝転んだり、走り回っているわんこのお子さんや、それを見守る親たち。皆のどかな日差しの下で休日を楽しんでいます。 公園の向こうには川が流れているようですが、その手前に巨大な一本の樹が生えていました。 高さにくらべ横幅が異様に太く、幾本ものびた枝からびっしりと葉が生い茂って公園の向こうにあるはずの川を覆い隠しています。 樹のそばに立て札があり、この樹について書かれています。 「願いの樹:その昔この町をお創りになった女神と、女神に恋をした黒いわんこの悪魔がこの樹に文を刻み交わしたと伝えられている」 はあ……まろんチックな感じですね!

    【84】

    わんこ町の北門の前にいます。 門は幅2メートルほどの、柵とつながった両開きの木の扉がついているだけで櫓などのない粗末なものです。 その扉の前にふたりのわんこ自警団員さんが立っています。 「よう兄弟」 門番さんの一人がのんきな声で呼びかけてきました。わんこ族同士、顔見知りでなくてもだいたい声をかけあいます。 「何もなくてヒマでなあ。あんた、わふふだでもやらんか?急いでるなら別にいいが」 わふふだ(札)とは、絵のかかれた札を見せ合って勝負し、手役に応じて点数を取っていく遊びです。 だいたい小銭を賭けておこなうもので、わんこたちにとってはありふれた賭けごとの一つです。 まあでも今日はちょっと時間ないしまた今度ね、とおことわりして北門を通らせてもらいました。 →80へ

    【85】

    土手を少しくだってみます。小屋は橋の下を支えるように、割としっかりした作りになっているようです。 小屋は大きな窓から中がよく見える作りになっていて、数人のわんこたちが机に向かって書き物をしたり、数人で話し合ったりしている様子です。 入り口の横に木の札がかけてあり、大きく「わんこ町水源管理所」と書いてありました。 小屋から南へ、川沿いに小道が続いています。200メートルほど先にも何かがあり、数人のわんこたちがいるのが見えています。

    【86】

    柵を乗り越え、丘の斜面伝いに町に入り込めるのではないか…… そう考えたあなたは木の柵にとりつき、よじのぼり……のぼり…… のぼれない!すごくつるつるしています。これはいったい?! あなたは知らないことですが、この柵にはわんこ町秘伝のワックス「つるつる15(わんごー)」が塗りたくられています。 害獣「むし」などが上がってこないように、と自警団のひとたちが地道にワックスを塗るお仕事をしているわけですね。 なのであなたものぼれませーん。ざんねんでした! →47へ

    【87】

    さほど太くない木の柱が道の片隅にぽつんと立っています。 高さは4メートルほどもあるでしょうか。 ささくれた木の表面から銀色の金具が1本、真横に20センチほど飛び出しています。 この柱は「でんちう」といい、町の何か所かに設置されています。 なんでも、でんちうには不思議な力がこめられているそうですがあなたは使い方を知りません。 作ったのは占いおばばという町のえらい人だと学校で教わりました。ほんとにそんな人いるんでしょうかね…? 道に戻ります。 →76へ

    【88】

    まっすぐ引き返すと、しだいに砂煙は晴れていきました。 ほどなくわんこ町の北側の柵が見えてきました。北門から少し東側に離れた場所のようです。ここからどちらに進みますか。

    【89】

    花屋に入ります。 「いらっしゃいわっふぇー」 どこからか、間延びした女の子の声が聞こえてきますが……声はすれども姿は見えず。 声のした方向には、黄色い花が丸い束のように集まって、吹き込んできた風のせいかゆさゆさと揺れています。 「こんにちわふー お花買いにきたんですかぁー?」 声は、その黄色い花の塊のようなものから聞こえてきます。……よーく見ると、それは花の束ではなく黄色い毛のもさもさな頭をしたひとりのメスわんこの頭だったのでした。 うずくまって花の植え替え作業か何かをしていたようで、立ち上がってこちらに向き直ってやっとわんこだということがわかりました。動きにくくないのかな! 見た目すごく幼いわんこに見えますがこのお花屋さんの主人で、名はマリモリさんというそうな。 今日は特に花を買う予定もありません。花屋を出ます →43へ

    【90】

    わんこ町を縦断する「がるわうん川」に木の橋がかかっています。この橋を渡ると町の西側に出ます。 太い道を東に進むとわんこ町の北東部、住宅地になっているエリアに出ます。 橋をそれて北側には細い土手がのびていて、そちらにも進む事ができるようです。 橋のわきに土手下に下る道があって、橋の下を覆うように割と大き目な小屋が建てられています。

    【91】

    レストラン「わんカム」はわんこ町の中で最も大きなレストランです。東の「わんこ市」やぶたさん国、ぬこの国にも支店があるとか。 天井の高いホールにたくさんの席があり、食事を楽しむわんこたちでほぼ満席に近い状態です。 木造りのテーブルの間を、水色を基調に白いフリルがたくさんついたかわいらしい制服のウエイトレスさんたちがあわただしく行きかっています。 そのうちのひとりが入ってきたあなたに気づいて、にこやかに近づいてきて 「ただいま満員でして、だいぶんお待たせしてしまいわふ~ よろしいでしょうか?」 と言いました。じゃあまた今度にしまーす。

    【92】

    「おかしのいえ」は丸っこい小さな家で、壁や窓も丸みをおびてなんとなしにかわいらしい雰囲気があります。 しかし、よく見ると窓は閉めきられ庭も草ぼうぼう、扉には大きな錠がかかっていて入れないようになっています。 どうやら空き家のようです。あなたはここを離れます。 →79へ

    【93】

    東から延びてきた道の行き止まり。南には柵で囲われた農園が広がっています。 柵の切れ目の横に大きな看板があり「わんこ町営農園」と書いてあります。 看板の横にある説明書きによると、農園内部にのびる三つの道があるようです。 かすかに「ぽんじゅー」とも違う、妙に甘ったるい匂いがただよっています。 →(東方向)わんこねぎ畑  ↓(南方向)ぽんじゅー畑  ↘(東南方向)管理小屋

    【94】

    のどかな光景が広がる、南北にのびる田舎道の途中です。 どんより曇った空の下、聞こえるのは虫の鳴き声ばかりです。

    【95】

    四方を樹々に囲まれた空間です。奥まった、木漏れ日の当たる場所にベンチがひとつ置いてあります。 遊歩道は南側と東側に折れて続いています。

    【96】

    わんつージャンプ! ここを飛び越せるほどあなたが身軽かどうか…? ☆レス番ひとけた目に1を足した数が6以上なら飛び越せます

    【97】

    「でぱーと」は二階建てで、メインホールの天井はかなり高く広々とした造りです。  天窓から取り込んだ陽光が壁の白さに映えて、明るく清潔かつ上品な雰囲気を作り上げています。  広い建物内に、大きめで高級な選ばれたお店が並んでいます。 入ってきてすぐのメインホールには人だかりができていて、のぞきこんでみると大きなテーブルの上にくじ引き器とその景品らしいものがたくさん並べられていました。 司会者でしょうか、若い、道化のような衣装を着たいけめんわんこが軽妙な語り口でお客さんにくじの説明をしています。 ・1階はフロアのほぼ全域が食料品店。フロアの角の方に「おすっしー」や「らめん」など、新しくできたぐるめのお店がいくつか並んでいます。 ・2階には宝石店兼両替屋、と武器・防具屋、おしゃれサロンがあります そのうちじっくりまわってみましょうか。今日のところはでぱーとを出ます  →28へ

    【98】

    わんこ町の北東の角を曲がり、柵沿いに南へと歩きます。 しばらくすると右手に見えていた木の柵は小高い丘にびっしりと生えた雑木の中に消えました。 どうやらこの丘がわんこ町の北東の角にあたる部分のようです。 雑木はとげだらけで、この中に踏み入るのはちょっと危ない気もします… 無理をせず道を引き返し、北に戻ります →31へ

    【99】

    公園から街道に出る小さな門の前です。 南の方に赤いれんがを敷き詰めた遊歩道が続いています。 西には木立の中に続く、特に整備されていない小道があります。

    【100】

    水路にもぐりこみ、暗闇に向かって歩きます。 ほどなく水路の脇の道はなくなり、このまま進むなら水路を泳いでいくしかありません。 しかし水の流れが思ったより速いのと、どこに続いているのかもわからないのでは危険すぎるとあなたは考えました。 泳ぎが全く苦にならない種族ならいいんですけども! ということで引き返します。 →11へ

    【101】

    遊歩道の南側入り口です。東に少し行くと、南北に走る大通り「ほね通り」です。

    【102】

    台座の下から人形を見上げると、かなりの大きであることがわかります。わんこを肩車して10人分くらいの高さにはなるでしょうか…… 誰がこんなものを作ったんでしょうね? 人形の胸元をよく見ると、穴があいていて中に何本かの棒やボタンがあり、奥には座席があるのがわかりました。人形の中に入る事ができるようです。 興味がわいてきたあなたは台座の上に登ろうとしますが…… 「こら、そこに登ったらいかん」 丸太小屋の入り口から一人のわんこが出てきて、あなたに声をかけました。 麦わら帽子をかぶった小太りの、初老のわんこです。鼻の下からは首元を覆い隠すほどふさふさなヒゲをはやしています。 彼はどうやらここの管理人のようで、名は「もふもふのヂョビン」さんというそうです。じゃあまあ、彼にこの人形のことを聞いてみるとしましょう。 「あんたこれ知らんのか。″きどうかかし″だよ。大昔、鉱山から出てきたわんこ町の過去の遺物だあね。  なんでも、あの胸のところをどうにかいじると立ち上がって人のように動いたりしたらしい。  動かし方のすべてはわからんし、どんなからくりかさっぱりだが……古い書物に、あの肩の筒から弾を撃ちだす方法が書いてあった。  おかげでたぬきちやどんきーども、めったにいないがどろぼうもとっつかまえられる。ありがたいしろものさ。さっきも一発南に向けて撃ったな」 そんな遺物があるとは……しかしヂョビンさんがいる前でかかしを調べるわけにもいかず、広場を去る事にします。

    【103】

    開けた場所にある道路が南北にのびています。北東の方向には雑木でびっしりと囲まれた小高い丘が見えます。 西側の太い道路の角には、背の高い大きな木の看板が立っていて「わんこ町営農園」と書いてあります。

    【104】

    広い砂利道を歩き、横幅のあるわんこ町の役場の正面入り口の前に立ちました。 …おや?両開きの大きな扉に紙が張り付けてあります。 「わんこ町役場改修中につき、御用の方はわんこ町自警団へどうぞ。  ☆自警団はわんこ町正門前です」  そうですか…まあ特に用があるわけじゃないけど!通りに戻ります。 →44へ

    【105】

    広大な四角形をしたわんこ町農園の南西の角あたりにいます。あなたの南側には、ぽんじゅーという果実を山盛りにつけた樹々が立ち並んでいます。 ぽんじゅーはオレンジ色の、拳大ほどの果物です。少し硬い皮をむくと汁気たっぷりの果実を味わうことができます。 わんこ町ではもっとも人気のある果物です。樹々から落ちたらしいぽんじゅーがいくつかあなたの足元に転がっています。 農園の道は北と東に続いています。