レイライン感想 総じてとても丁寧な作品って印象 単発ギャグ回のようなエピソードで出てきた遺品も終盤に再活用されたり細々とした伏線を全体に散りばめて正解を出された時に言われてみればそうだわって納得感のある作りになっていた 作中で伏線だったと明言されてる部分以外でもおまるが田舎育ちだからといって現代の文化に疎すぎたり(二十年前の生徒だから)、痣のある村雲→満流へのテレパスは通じないのに三厳→満流へのテレパスが通じたり(魔女のパスが繋がってたら思念が伝わるのはハイジ・鍔姫間で示されてる)、モー子は黒谷になる前から元々学園長の演技が異様に上手かったり、満流が魂の無い百花を眠らせるのに手間取ってたり(魂を操る魔女だから) 俺たちの日常パートは無駄ではなかった……と思える ただ丁寧なんだけど優しいだけじゃなくてまあまあミスリードも多かった 特にルイに時間止めるの魔女なら誰でもできるよ(笑)とか言い出された時はアリかよそれ!ってなった ラズリットとアンデル両方の力を受け継いだのが満流なのか……?とか考えてたのに! セディ産ホムンクルスの名前が一くん、二人ちゃん、百花と来てるんだから部分的にホムンクルスの三巌って名前にも意味がないわけがない!実は満流じゃなくてセディかアンデルが身体作ったんだ!とも考えてたのに肉体はバリバリ満流産だったしそもそもホムンクルスではなかったし そういうてんで的外れな予測を立てるところまで含めて楽しい作品だった シナリオは残影が一番面白かったと思う ヴァインベルガーの二人っていう遺品以外の魔術要素が入ってきたおかげで世界観が広がったしトクサのメンバー+魔女二人がレギュラーメンバーになったから画面も賑やかで、シリアスとコメディのバランスが上手く取れてた 冒頭の入れ替わり回からずっと面白いしホムンクルスっていう作品の根幹部分の設定もここで出た ホムンクルス作成キットでホムンクルスとはこういうもんだぜってのを説明してからこいつはホムンクルス!こいつもホムンクルス!になったりホムンクルス縮小装置だったりゴリラ指輪だったり単発遺品回で伏線撒いて終盤回収っていうレイラインの基本の流れが一番綺麗だったし夜の生徒の正体っていう特大の爆弾も落とされて一番話が動いた 朝霧は面白いのは間違いないんだけど逃走パート入ってから少ない情報で手詰まり手探りしてる感じでちょっと退屈だなってのはあった 日記読み進めて色々わかったからってじゃあこういう対策取るかみたいなのもなくてただ登場人物とプレイヤーにやきもきさせながら情報を共有させるくらいの役割しかなかったし極端な話アンデルのネタバラシの時に全部知っても話は通るからフレーバー的にはともかくシナリオ上は要らなかったなって キャラだと好きなのは🐈とルイ 🐈は序盤過ぎると専用ルートもらったヒロインの扱いか……?これが……ってなるくらいモブだったけどこいつが出ている時だけギャグ濃すぎて作品の空気感が変わってしまうからさもありなん ルート入ってもイチャイチャセックスしかしてないし でも自分の幻想の王子様から現実の久我を見れるように自力で成長してるし母性もあるし黄昏時の序盤はモー子がツンドラだったのもあって謎空間での🐈は正ヒロインクラスの輝きがあった ちょっと性欲が強過ぎるだけ モー子もツンデレだけどルイも相当だった よくみたらハイジとルイはずっと庇いあってるし互いの意思を尊重してる ルイがバチギレたのハイジ見捨てようとしてた時くらいだしハイジルートも子作りしろ!俺の代わりに孕め!が根底にあるとはいえけっこう仲人役やってくれてる 戦闘能力も投影機壊す前後が無法な強さでそりゃずっとデバフ喰らうよな……ってくらい頼れてよかった サーペントコピーから音利用した投影機破壊はめちゃくちゃかっこいい 考えてみたら最初は正体隠してるから本気出せないし、いざ本気出す時はエンジン急にかけて無理矢理ラグエスティア対策させられる羽目になったり、ちゃんと準備したらガンメタアイテムで眠らされてずーっと戦線離脱させられたりでフルパワーで戦えなくさせられてた 悲しい過去はあったけどこれから先はみんな幸せハッピーエンドよかったよかったの話の中で唯一未来にめちゃくちゃダメージ負っててかわいそ……チン負けして雌であることを受け入れろ 一押しのカップリングは村雲×満流です あの後同じ学校で1〜2年は過ごすんだしなんかあってほしい 満流は自分を愛する人間が家族以外にもいるんだと知って未来に希望を持ってほしい 魔女の力を全部失って罪だけが残る中で、許しはくれないけど寄り添って話を聞いて手を引いてくれる男はいい男だよ 自分が村雲に向ける感情が兄や他の女の先輩たちに向けるそれとは微妙に違うことをゆっくりと受け入れてほしい 村雲は兄貴が久我になることに気付いて死にそうになってほしい