アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……」全身の全神経を舌と耳で二分した状態で食べ進める
(卵の味が濃厚で、焼く時のバターの風味がふわりと香って……ケチャップの酸味くらいしかアクセントもないはずなのに全然飽きが来ない……!)
(塩コショウと卵とバターとケチャップと……僕の舌で感じられるのはそれくらいしかないのに、火加減もそれぞれの分量も全部が……何というか、足りないものがない、気がする……)
(ロック鳥の卵って食材を完璧に活かすならこうだ、っていうお手本を見せつけられたみたいな……なるほど、前来た時のコイン4枚分の食事なんかにも全く引けを取らない……)
もくもくと名前とハートマークの描かれたオムレツを真剣そうに一口一口味わって食べている……
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
ቺッቻቺッቻ(徒歩音
コンコン。ギィィ………
「こんばんわ。お邪魔致します」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……あ、こ、こんばんは」ぺこり、とそちらを向いて会釈。ちょっと没頭し過ぎていたな、と我に返る
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「……これは……少し不健全なお店でしょうか」
(バニー服の従業員がポーカーしてるのを見て怪訝そうな表情
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「う……そういう側面もー……あ、あるかもしれない、ですけど……」ちょっと苦笑気味に
「……えと、こういうお店、らしいです」立てかけてあるメニュー(導入・ルールのところに書いてある内容)をソーガナさんへ
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「おっと。折角来られているお客の方に失礼いたしました」
「私はソーガナ・レッドロックと申す者です。よろしくお願いします」ぺこり
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「あ、どうもご丁寧に……」ぺこり、と頭を下げつつ
「僕は、アネス・ドローズと言います。……その」
「……見ての通り、ナイトメア、ですが」語気がだんだん弱まる
「よろしく、お願いします」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「…………うむむ。私はあまり賭け事が好きではなく……仕方ありません。普通に食事をいただくとしましょう」
「どうも、アネス・ドローズさん。よろしくお願いします」ぺこり
「いえいえ……私は気にしませんよ」
「この世界は広いのです。色んな方が居るのです」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……ありがとうございます。そう言ってもらえると、助かります」少し笑って
「それ(普通に食事)も、いいと思います。ちょっと割高にはなりますけど、味は確かなので」
「何か……思ったよりすごい食材なんかも置いてるみたいで……」思い出したように皿の方を振り返る。半分ほどになったオムレツが見える
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「いえいえ……では注文すると致しましょう」
「しかし………その様子ですとアネスさん。今日は幸運の女神が微笑まれたようですね」
メニュー見つつ
「……む!|ご同輩《ドワーフ》の方が居るだけのことはありますね。ドワーフ料理もしっかりあります。………頂きましょう」
という訳で食事注文ー
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……はい。本当に、たまたまですけどね」心なし嬉しそうに
「店長は……ドワーフの方だったかは覚えてませんけど、たしかもともとは結構なところの料理長をされていたとか何とか……」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「おぉ………なるほど、それならば値段も納得です。楽しみにするとしましょう」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「働かれてる方も、まかないが魅力的だから、なんて理由で居られるそうで」
「……たしかに、結構なところの料理があるなぁ……」
「今まで、お任せが多かったからなぁ。……今度何か調べてみるか……」
「……」耳をそばだてる
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「なるほど……………ああいった趣味が無ければもっと素直に称賛できるのですが………」バニー服を見つつ
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……あ、はは……」やんわりと目を逸らしつつ笑って誤魔化す
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「いえいえ。殿方の趣味は様々です。私は気にしませんよ」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……そう言ってもらえると……」ごにょごにょ
そう言いながらコップを傾けようとして
「んぐっゲホッゴホッゴホッ」思い切りむせる
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「む!?大丈夫ですか!」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「あ、いえその……!だ、大丈夫です、本当に……!」
「す、すみません。ご心配をおかけして」
息も絶え絶えになりつつも何とかそう返答
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
椅子下りて……
ቺッቻቺッቻ(徒歩音
とアネスくんに近づいて背中さすさす
「ふっ………」背伸びしてさすさすしますよ
ドワーフだから背が小さいからですね
……少し気にしてるのは秘密ですよ?
体が多少当たってますが仕方ないことでしょう
私は気にしません
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「うぇ……!?あ、いや、その」わたわた
「ほ、本当に大丈夫ですから……!」
思い切り気にします。
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「ほっ……それなら良かったです。一歩間違えれば大変ですからね。お父様の言葉を借りれば『これくらいお安い御用』というやつです。」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
(近……!いやあの、女の人のいい匂いがする……じゃなくて!)
(……純粋に心配してくれてるのに、勝手に動揺して心配かけてこんなこと考えて……最低だよ……)
「……その、本当にごめんなさい……」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「?どうしたのですか?」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……何でもない、です……」蒸気が出そうなくらい顔が赤い
(……さっさと食べてしまおう……うん、それがいい)と、オムレツに視線を戻して
「……」鎮座するハートマークと目が合う
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「ふむ……………少し顔を洗ってはどうでしょう?」
「幸運の女神が微笑みすぎてその熱に焼かれてるのかもしれませんよ」
とても幸運なことがあって今になって恥ずかしくなったんだろうなぁと思っています
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「顔を……?……そ、そうですね……ちょっと、頭を冷やしてきます……」と言ってちょっと店の裏側手の井戸でもお借りしましょうか
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「その方が良いでしょう。こういった場は思った以上に熱くなりやすいものです」
運ばれてきた料理を食べつつ……
ቺッቻቺッቻ(咀嚼音
アネス・ドローズ [お客様勝負]
~しばらくして~
「……す、少しだけですけど。……すっきりしました。ありがとうございます」ぺこり、と水気を切ってはいるもののまだ水滴の付いた頭を下げながら
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「なら良かったです。私は賭け事は良くわかりませんが……どんな時も冷静さは大切なものです」
「しかし……これは美味しいですね」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……そ、そうですね……」ギャンブルで熱くなってると思ってもらってた方が良さそうだなー……というあいまいな同意
「そうですね。……焼き物も、煮物も、ここで食べたものは外れがなかったと思います」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「ふむふむ………他の方に勧められる店ではありませんが、隠れた穴場ということですね」
「………それ故にああいった事が出来るのかもしれませんが……」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……まあ……ちょっと人にオススメはしづらいなぁ、ってお店なのは、同意ですね……」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「む……自覚されているのは良いことです」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……何というか、その」
「あんまり、知り合いがここに来てるところを見たくない、というか……」ごにょごにょ。
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「ならば程々にしておきましょう。幸運の女神は得てしてすぐ去っていくものです」
「…………むむ、初対面の方に説教臭くなってしまいましたね。申し訳ありません」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「う……そう、ですね」
「今回は、偶然勝てただけ……っていうのは、重々理解しておかないと」
「いえいえ……理屈がちゃんとしていることは、誰から言って頂いても、金言ですから。ありがとうございます」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「いえいえ……」ぺこり
(…………しかしアネスさん、ナイトメアと仰っていましたが……エルフのかほりがします。おそらくそういう事なのでしょう)
(もしや……知っているのでは……)
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……あの……何か……?」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「………付かぬことをお聞きしますが」
「お知り合いに『弓の名手のエルフ』の方はおられますか?」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「弓……ですか」
「……その。すみません、姉が3人ほどいますが……どれも、弓使いではないですね……」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「そうですか……いえいえありがとうございます。お姉さんが3人も居られるのですね。大事にしてあげて下さい」
「私は一人っ子なもので。しかし家族の仲という物はとても大事なことですから」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……ははは。まあ、大事にするまでもなく、強く生きてる気もしますが……」
「……そう、ですね。今度会っても、その言葉を覚えておいて、喧嘩したりはしないようにします」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「ならよかったです……もう遅くなってしまいましたね。失礼するとしましょう」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「……あ。……もう、食べ終わってた」からん、と匙が空を切り、皿を突く
「そうですね。僕も、ここで」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
ቺッቻቺッቻ(徒歩音
お会計をお支払いします
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「あの。……楽しかったです。ありがとうございました」
ぺこり、と最後にお礼を
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
「こちらこそ、お時間を頂きありがとうございました」ぺこり
「こういった小さな縁がいつか花開くものです」
「またお会いできる時が来るでしょう」
「また……お会いしましょう」
アネス・ドローズ [お客様勝負]
「はい。……また、どこかで」
ソーガナ・レッドロック [お客様勝負]
ቺッቻቺッቻ(徒歩音
ギィィ………バタム
ቺッቻቺッቻ……ቺッቻ……ቺッ…………(離れていく徒歩音〆