「―――――――ッ!―――――――ッ!!」「ごめんねスイセン=サン、今日は私からはしないって言ったよね。あれ嘘」スレイマニはスイセンの頭部を両手で 鷲掴みに、激しく腰を前後させる。スイセンの口腔から食道の粘膜を熱く脈打つ肉の塊が隙間なく埋め尽くし、気道が圧迫され締め付けられる。 (息が……出来ない……ッ!)もはや内側から首を絞められている形だ、もがくスイセンの顔は羞恥によるものではない圧迫により紅潮していく。反射的に両手は スレイマニの腰を掴み引き剥がそうとするが、万力めいて頭部を掴む力はまるで緩まず、むしろ入る限界まで奥深く捻じ込まれ、もはや胃まで到達しかけた。 小さな口を限界までこじ開け奥深くまで激しく抽挿する肉塊には、当然ヤスリめいて歯が突き立つ。だがもはや口を僅かに閉じる事も開く事もできぬスイセンには どうにもならず、スレイマニもまるで意に介していない。ゴムタイヤめいた固い弾力に文字通り歯が立たないのだ。もはや百八回のボンノ突きめいた冒涜的光景! 「ーーーーーーッ!!」くぐもった悲鳴の如き呻きを上げ悶えるスイセンは、激しく揺れる涙に滲む視界にスレイマニの顔を映した。興奮に彩られる血色に反し表情 はゼンめいて無に近い。(あ……)ピンクダイヤの輝きを宿した据わった瞳に射竦められ、苦痛を通り越し酩酊めいて遠のく意識のなか、スイセンは達した。 やがてスレイマニの腰を掴む手首が痙攣めいて震えて垂れさがっていき、スイセンの顔は圧迫された紅潮から一転、みるみるうち額から血の気が引いていく。とめど ない涙と共に見開かれ充血した瞳はぐるりと白目を剥きかけた。危険な兆候だ!その時である。「アッ」スレイマニの身体が数回、びくりとうち震えた。 「フゥーッ……!」やがてスレイマニは深く息を吐き、スイセンの体内を蹂躙していた肉塊が糸を引きながらずるりと引き抜かれた。「……ゴボーーーッ!」同時に スイセンの口から拳大の白い粘液が噴き出し、タタミに倒れ込むように突っ伏すと更に吐瀉物めいてとめどなく溢れた。「ゲホッ!ゲホーーーーッ!」 スイセンの肺は酸素を求めて拡張と収縮を繰り返し、気管に紛れ込む粘液に激しくえづき咳き込んだ。「ハァーッ……!ハァーッ……!」時折泡を作る口で深く息を 吸っては吐き、ようやく瞳が焦点を取り戻し始める。無言で佇むスレイマニが見下ろす中、夢遊病者めいてよろよろと蠢くスイセンの目線はタタミの一点に止まった。 正確にはそこにぶちまけられた大量の白い粘液に。「アー……」やがて曖昧な呻きと共に、スイセンは自らが吐き出した淀んだ液体に這い寄り、覚束ぬ手を伸ばした。 タタミに染み込みかけていく、摘まめるほどに粘度の高いそれらを掌で集めるだけかき集めて口元に運び、ギトギトと光を反射する様を見つめて目を細める。 「……すごい」むせ返るような熱と匂いを孕む空気を肺中に満たして惚けた笑みを浮かべると、チャワンめいて口を付け、ズルズルと音を立てて啜った。掌にこびり 付く塊も唇と舌が削ぎ落していく。そして口腔内に溜め込むと、粘膜に纏わりつく感触を何度も咀嚼し自身の唾液と混ぜ合わせ味わい、数回に分けて嚥下した。