ある日私に小包が届いた
差出人はさる有名なウマ娘…私と関わりのない筈の名前であった
内容物はそっけないものでUSBメモリ1個と「お楽しみください!」と
のみ書かれたメモ書きである
PCにメモリを挿すと予想に反し読み込みには随分と時間がかかった
お茶を淹れ机に戻った頃ようやく展開されたフォルダには
極端に大きなサイズの動画が1本だけ収められている

私はいくらかの不信と期待と共に動画を再生する
ブツリと一瞬の振動の後に映し出された人物に思わず目を剥いた
それは私が常変わらず尻を追い続けているウマ娘…国の大将とさえ
綽名されるその人と差出人の彼女そしてティアラ路線で海を越えて
名を馳せた娘の3人が下着姿でこちらに手を振っていた
破裂しそうな鼓動が聞こえる 口内が粘つく 掌から汗が滴る 
その先の内容は──語るまい─絶対に──語るまい

光なく肉欲に濁り切った瞳を─語るまい
息の限り吐き出される嬌声を─語るまい
腹と腹あるいは背と腹を狂った様に打ち付ける毎に弾む肉の鞠を─語るまい
互いの尾で頭を撫でつつ互いの股座を頭を埋める二つ背の生物を─語るまい
代わる代わる布団の様に1人を2人で挟みこんで上下に跳ねる尻を─語るまい
レンズに向けて開かれて各々の欲望の痕を垂れ流す6つの口を─語るまい
全ての果て身を拭いもせず裸身で安らかに眠る3匹の牝の獣を─語るまい

脳裏に今すぐ視聴を止めろと警告が響く中で恐怖と恍惚とに縛られた
手足はついに全てを観終えるまで私の自由とはならなった
苦役にも等しいおぞましい享楽の数時間を経て夜が明けた時私は
暗いPCの画面に写る泣き顔とも笑顔とも見える不気味な貌を見る
私から幾度となく噴き出したモノで汚れた下着とジャージの不快な
肌触りに気付いたのは僅かに後の話である