帆奈ちゃんの妹になりたいの 結果はアレだけど性根は優しい子だったのも知っているからきっと善き姉として奮闘してくれると思うの そんな姉にとって庇護の対象でありつつ同時に心の支えでもありたいの カスみたいな親も消えてなんとか学校にも通えるようになってしばらくした頃姉さんの様子がちょっとおかしいことに気が付くの 勿論なんかあったのかそれとなく訊いてみるけどなかなか答えてはくれないの まぁなんでもないならいいけどもしも困ってたらすぐに教えてね!姉さんの為ならなんでもするから! 『……なんであんた…そこまで…』 え…今まではわたしがずっと守って貰ったし…これからはわたしも助けになりたいっていうか……だって姉さんはわたしの自慢の姉だから   何故かすごい勢いで拒絶されてしまったの よく覚えていないけどいつも優しい姉さんがあんなに怒ったのって初めて見たの あっあと『あたしはあんたの思ってるような人間じゃない』とか言ってたのは覚えてるの 『っ…ごめん………今日はもう、寝るわ…』 そう言って立ち去る姉さんに生返事を返して見送ることしか出来なかったの 帆奈ちゃんの妹になりたいの 先日の件は…ちょっとびっくりしたけど翌朝にはいつもの調子で謝ってくれたの 話を聞くと最近成績落ちてきて若干病んでたらしいのそういうの気にするのらしくない気もするけど受験生って大変なの~ ところで姉さんは最近放課後や休日でも家に居ないことが増えたような気がするの お友達でも出来たのならわたしも嬉しいの!よかったらうちにも連れてきて欲しいの それともまさかわたしに内緒でバイトとか何かお仕事してるの?だとしたらわたしも新聞とか配った方がいいかもしれないの …………怪しいの……今日は暇だしちょっと尾けてみようと思うの 行き先は思ったよりすぐに判明したの 姉さんがとある喫茶店に入っていくのを確認したので外からちょっと覗いてみるの 幸い窓際の席に座ってくれたので様子がよく見えるけど油断したらこっちにも気付かれちゃいそうなの…気を付けるの… サ店とか行くのもちょっと意外だったけど落ち着いた雰囲気のお店もよく似合ってるの~ しばらく見ていたけど姉さんは少し本を読み進めては時折窓の外を見やりそしてまた読み始め…と繰り返しているご様子 最初は気付かれたかと思ったけどどうやら誰か人を待っているようにも見えるの……やっぱり新しいご友人が出来たのかもしれないの! …………いや……それにしても…未だ姿を見せぬ誰かを想うようなあの表情はただの友達というよりも…まるで……