「ん…あ…」 休日の朝の話だった 「…っ、兄貴、ガツガツし過ぎだ…」 「そうかな?そんなつもりはないんだけどなー…」 寝間着の下と下着は床に散らかるように置かれており、布団の上では双子が互いの性器を密着させて腰を動かしている 下半身は当然裸であり、上着もたくし上げている為、半裸と言うよりは全裸に近い状態だ 「ふぁ…終のちんちん、ヌルヌルしてて…やば…」 「…兄貴のだってもう我慢汁いっぱいじゃないか」 「へへ、そうだね…」 そう言いながら、兄である始は自分と弟の性器の先端を覆う包皮を剥く、包茎だった性器から薄紅色の亀頭が露わになり そのまま亀頭と亀頭で擦り合うように誘導する 「この方がさ、もっとダイレクトに刺激が来るよな」 その問いに対し、弟である終は無言ではあるものの、その顔は少しだけ赤らめていた 「ね、終…最後にヤったのって、いつ?」 「…一週間前」 「結構貯め込んだんだねぇ…俺は…二日前かな?」 「何だよ、人とヤりたがってる割に我慢出来なかったのかよ」 「あはは…終の事考えてたら、その…朝勃ちしちゃって…」 二人で性行為をする事に慣れきった事もあってか、互いの羞恥心はほぼ無いに等しいのが現状であった 暫くして、終の表情が少し険しくなる 「っ…流石に一週間もヤってないと、これだけでもう限界か…」 「もうイっちゃう?」 「……ティッシュは… ん…?」 普段なら、用意周到な兄が手元に置いてくれてるのだが 「いいよ、俺にかけちゃっても」 「…布団にかかったらどうするんだよ」 「大丈夫、それくらい自分で掃除出来るからさ」 「………俺は手伝わないから…な… っく!」 「んっ…っ…熱…っ」 終の亀頭の先端から熱い精液が噴き出すように飛び出す これが包皮を被っている状態なら、もう少し勢いも削がれる所なのだが、剥けた状態であれば話は別である 「っ…まだ、出るぞ…」 終の言葉に始はこくりと頷き、再び吐き出された精液が、始の性器から下腹部を淫らに汚していった 「…っ…ぁ……っ… …ふぅ…」 溜まっていた精子を出し終えた終はゆっくりと始の上に倒れ込む 自分の精液が身体に着いてしまうが、恐らくはこの後 始と長く性行為を楽しむ事が安易に想像出来る為、気にする事は無かった 「終…擦り合いだけで出し過ぎだって」 クスクスと笑う始を見つつ、終は不貞腐れた顔で適当に相槌を交わす 「言ったろ、一週間溜まってたって…仕方ねーよ」 「そだね…じゃ、俺も軽く一発… 気持ち良くなろっかな」 密着した状態の中、始は片手を伸ばし、ゆっくりと下腹部の中に埋もれた自分達の性器を握り、ゆっくりと揉み解す 「…ん…終の精液が良い感じで掛かってるから、俺もすぐイっちゃいそう…」 「あーイけ、速くイっちまえ」 「ね、このままの状態で射精しても大丈夫?」 「大丈夫じゃない。って言ってもお前ヤっちゃうだろ?」 せーかい。と、そう言って始が二本の性器を本格的に弄り回そうとした その時だった 「「!?」」 不用意に鳴ったのは終の携帯だった 流れる音はアラームのそれではなく、着信音だ 「俺のか…」 済まなさそうに終は手を伸ばして携帯を取る 「はい、ああ…俺だけど?」 始の用意した濡れたティッシュで汚れた部分を拭きつつ、終は淡々と会話を進め、同時に表情が少し険しくなっていく 「分かった、じゃあ」 通話を済ませた終が済まなさそうな表情で始に問いかけた 「…悪い、一応は保留にして貰ったんだが、これから…」 「うん、いいよ。そーいう場合は仕方ないって」 何となくだが始も理解は出来ていた―― 他人と付き合う事の無かった終だったが、始と触れ合うようになってからは 少しずつではあるものの、他人との付き合いもするようになってきていたのだ 兄として、こういった場合はそれを優先させてあげる事の方がずっと大事であろうと考えての事だ 「…まぁ、折角兄貴がそのつもりになった所だけど…」 「いいっていいって、代わりに、今度の夜はじっくり楽しませてもらうから」 気にするな、と言わんばかりの笑顔で話す始を見て、終は安心し 脱ぎ捨てていた下着とズボンを履いた 「…じっくり、ねぇ…  ま、あんま変な事するのは勘弁な」 「それはどうだろうか… 所で、そこ、洗わないの?」 始は自分の股間に指を指しながら終に聞いてみるものの、終は溜息を吐くように時計に目を向けた 「洗える時間があるなら苦労はしねぇよ…ったく…」 まぁ、友達と会って何かアレな事をする訳でもあるまい 簡単な用意を済ませた終はそのまま部屋を出て行き、暫くして玄関のドアの開閉する音が響いた 「………むぅ」 始はゆっくりと視線を自分の性器に向けた 先のごたごたのせいで色々と萎えてしまったものの、まだ若干は血が巡っている そして、その周りは終の出した精液がしっかり残っている 「ん…」 やる事は一つだった。濡れた手で性器を弄る 「んっ…あ…」 にちゃ…という精液の生々しい音と、自分の吐息だけが響く 『どうしたよ、チンポもこんなに勃起させちまって。ほんっとしょうがない兄貴だな』 心の中で勝手に終の言葉を再生させながら、手の動きは段々激しくなっていく 『チンポの皮、剥いちまうか…へぇ、綺麗な色してるじゃん』 「あっ…しゅ…う…」 衰えていた性器は完全に勃ちあがっている。このまま弄り続ければ、すぐにでもイくところだろう 『イきそうか?』 「…うん…」 『イく所、見せろよ…』 「…終だけだからな…見せるのは…」 独り言なんて恥ずかしいと思いつつ、弟の事を考えながらの自慰行為はとても気持ちが良かった 「うぁ… イくっ!」 下半身に刺激が走り、射精まであと少し 始の手の動きが更に激しさを増した所だった 「…?」 突然のインターホンの音に始は手の動きを止める 「ちょ…誰だよぉ…」 はぁ、と溜息を吐きながら始はもう一度自分の性器に目を向けた 普段は包皮に守られている薄紅色の亀頭はカリの部分以外全て露出しており 速く射精したいと言いたげに痙攣している 「…先に、射精しちゃ――」 そう思い手を伸ばそうとするのだが、インターホンの音が連続で響いてくる この鳴らし方だと、相手は業者等の大人ではなく、子供だという事が容易に想像できる 例えば、自分のカードゲーム仲間の疾風とか、勢太とかだ 「………」 少しばかり待ってみるが、インターホンは止まらない 「……あぁっ!もう!」 始は悔しそうに濡れたティッシュで終の精液を拭きとって立ち上がると、渋々とインターホンの受話器を取る 「はい、どちら様でしょうか?」 「おおー!山札君!私だ!私なんだ!!覚えている? いるかぁぁぁぁ!!!?」 …妙に甲高い、それでいてむさ苦しい声だったが、聞き覚えのある声でもあった 「…なんですか、ワンダバさん」 「とにかく!一緒に来てくれたまえ!!」 「ちょっと今取り込――」 「速くぅぅぅぅぅぅ!!!!」 ……はぁ、始は二度目の溜息を吐くと、下着とズボンを履いて、押入れの中にしまってあった鞄を持って外へ出た 「で、今日はなんですか?」 「今日も私の作ったオレブンと共に!時空を超えて!!以下略!」 「はいはい」 ・ ワンダバが運転するTMキャラバンはゆっくりと、始のいた時間帯を飛び越え、全く不思議な空間の中を高速で移動していた 「いやぁ、私も円堂君の時代と天馬君の時代から様々な選手を集めているが、中々うまくいかないものだよ」 「時間を越えてる時点でうまくいくとかそう言うレベルじゃないと思うんだけどなぁ…」 昔、雷門中に入学したての頃だ。変なバスが校門前にあったような記憶があったが まさかそれが今になって自分を乗せて時間を越えると誰が思ったか 熊のぬいぐるみことワンダバは自分が未来から来たと言い張り 自らが率いるサッカーチームで色んな相手と試合がしたいという理由で自分をスカウトしに来たと言う 確かに、カードゲームの友達と一緒にサッカーをする事もあるものの、今で言う、フットボールフロンティアや FFインターナショナルを戦った選手達をスカウトした方が遥かにいいのではないか?とも思ったが 当人曰く「あそこら辺は色々させるとエルドラドが五月蠅いから」との理由で諦めたらしい… エルドラドってなんだそれ ちなみに、彼の作るイレブンに混ぜられたのは今回が初めてではなく、かれこれ10回くらいは試合をしている為 タイムマシンに関してもまぁ、慣れてしまっている節があった 時折少し先の未来へ連れて貰って、新作カード等をフラゲ出来たりもする為、決して悪い存在ではないのだ 「しかし、君がタイムマシンとか超常現象に対してあまり驚かなかったのは嬉しいよ」 ワンダバが楽しそうに呟いた なんでも、天馬という少年達がサッカーをしている10年後の世界では いきなりタイムマシンで時間を超える言われたら驚いてしまうとの事だとか。まぁ、本来それが普通なのだ が 「タイムマシンではないにせよ、宇宙人のコスプレをした人達が空を飛んだりサッカーボールで学校を壊したりすれば、感覚麻痺だってしますよ」 始の頭の中では、もっと驚くべき事として、かつてのエイリア学園の姿があった 自身はエイリア学園との関係はないのだが、彼らが襲来し、自分達のいた雷門中を破壊した事は覚えている もしあそこで逃げ遅れていたら、今でも病院で治療を続けていた可能性だってあるのだから 超常的な力で時間を越えたとしても、同じく超常的な力で学校を破壊された事と比べれば 後者の事件の方が時間旅行よりも勝るインパクトであったのは言うまでもない まぁ、そう言った事件も時が経てば忘れ去られる訳で、要は身の回りに起きた刺激的な出来事とでも言うのだろう 「最も、ちょっとは驚いたけどね。」 「そうかそうか!」 「で、これから何処に行くんです?」 「白亜紀だ!」 「………ファッ!?」 ・ 温暖で湿潤な気候。詰まる所蒸し暑い 「うわー…暑い、しかも蒸し暑い」 TMキャラバンから出た始は鞄の中に用意していたタオルを取り出した この調子ではすぐに汗が出てくるだろうと予想しての事だった 「で、ここは白亜紀のどこら辺なのかな?」 白亜紀の地理など分かったものではないが、とりあえず聞いて見る事にした 「おう!私もよく分からん!だがこの辺は私の友人の縄張りだから安心していいぞ!!」 この時代に縄張り意識なんてあるのかという疑問が脳裏を過るが、考えたら駄目なんだろう 空を見上げれば明らかに現代には存在しないような巨大な翼竜が空を飛び回り 近くの湖に目を向けると、映画でしか見た事の無いような首の長い恐竜が湖から頭を出してウロウロしている 「………どれどれ」 始は鞄の中にしまってあったデジカメを取り出し、周りの写真を撮り始める 「ワハハハハ!あんまり変な事をしてるとエルドラドに怒られちゃうから、注意するんだぞ!」 だからエルドラドってなんだ 「それに、そろそろ待ち合わせの人が来…」 「うっほほーい!!」 変声期こそ迎えていないものの、妙な野太さのある声が空から響いてくる 「…こ、この声は…」 始も聞き覚えのある声だった 「タマ札ぁー!元気してたかぁー!!」 翼竜の上から飛び降りてきたのはこの時代にはあり得ない人影だった だが、山札は彼を知っていた 「と、トーブ… っあぶなっ!」 慌てて回避運動をとった事で何とか激突は免れたものの、トーブは地面に… 激突するかと思いきや、軽やかな身のこなしで衝撃を最低限まで抑えている 「…ああ、久しぶり…けど、何でまた空から…」 「今日は友達もいねーからトーチャンと空を飛んでたんだゾ」 トーチャン、というのは先程までトーブを乗せていたあの翼竜の事だろう 「ハッハッハッハ!相変わらずトーブは元気だなぁ!」 そんなトーブに対し、何の違和感もなく会話をするのがこのワンダバなのだが まぁ、未来から来た熊のアンドロイドに今更原始人がどうたらと言った所で 驚く方がどうかしているのだろう (最も、それに対して慣れちゃった俺の方も問題なのかなぁ) 普通なら驚いて当然の事なのだが、実の所、トーブと会ったのは今回が初めてではないのだ 「所で山札君」 「はい?」 「原始時代なのにそんな今時スタイルじゃあちょっと違和感バリバリだろう!」 そう言ってワンダバがゴソゴソと変なデザインのカメラを持ってくる 「何ですかコレ」 「未来の着せ替え道具みたいなもんだ!」 「青いネコの?」 「私は熊だ」 確かに、恐竜とだだっ広い平原だけのこの世界に今時の服装で歩くのはちょっと違和感があるかもしれない なにより、この時代の気候はかなり暑い。丁度こちらの時代では少し冷え始めた事もあってか 少し厚着してきた事が逆に苦しいくらいだ 強いて言うなら、ワンダバとTMキャラバンの方が違和感だらけと言う所だろうか… 「じゃ、俺もトーブみたいな服装になるんですね?」 トーブみたいな服装、と言うと、柔らかい布きれのような 歴史の教科書等にあるような昔の人が着ていたと言うボロのような服装が頭に浮かんだ まぁ、原始時代だし誰かに見られる訳でも無いからそれはそれで 「ワンダバスイッチON!!」 と、言いたかったのだが、自分の姿を見た瞬間 気が付いたら踵落としでワンダバの頭を綺麗に凹ましていた事に気付く 「ひでぶっ!」 「ちょ、何だよこれ!!!」 慌てるのも無理はない。確かに布きれではあるのだが、上半身は何も纏っていないのだ 詰まる所、腰に布きれ一枚と言う銭湯スタイルだ 最も、腰巻はしっかりと巻かれている為銭湯のタオルのようにポロリする訳では無いのだが… 「下着もどっかいったじゃないかー!!」 違う意味でポロリする事は多そうだった 慌てて鞄の中にしまってあった代わりの衣類を取り出そうと思ったのだが… 「…あれ?」 衣類をしまった鞄自体がその場から消え去っていたのだ 「ちょ、俺の鞄は何処に…」 「鞄?お前の持ってきた風呂敷ならあっちだゾ」 トーブが指さす先へ目を向けると、トーチャンとは色の違う翼竜がバッサバッサと翼をはためかせながら 鞄を咥えて飛んでいく姿があった―― 「――――!!!!?!??!」 言葉にならない悲鳴が白亜紀の空に木霊する… 無駄に用意周到な反面、持っていたもの全部を奪われた衝撃は凄まじいものがある 地味に使えそうにない物から色々便利な物まで、お金のかかるものも入っているだけに そのショックは言葉にできない物があった 「あ、ああー!!荷物!用意してた物がーッ!!!」 慌てていても仕方がない、どうすればあの鞄を取り返す事が出来るのか…? そう思った時に仕事をしてくれるのが、現地の人々?である 「安心しろ、タマ札の荷物ならトーチャンがばっちり取り返してくれるから!!」 「ピシャーッ!」 瞬間、トーチャンが翼をはためかせ、飛んで行く翼竜を追いかけて飛び立った 「あ…ああ…」 少しばかり安心できたのか、始はほっと一息ついた あの中には貴重品もあるので、ぜひ取り返してもらい所である 「所でタマ札!」 「ひゃい…?」 一息ついた所で今度はトーブからの質問だ 「あの鞄の中!美味しい食いモン一杯あるんだろ!?」 「え? ああ…」 そんなに用意したつもりではないが、少なくともこの時代で食べる事の出来ないお菓子やご飯の類が入っているのは間違いがない 「おいらお菓子食いてぇゾ!」 「そ、そうだね…無事取り返してくれたら、お菓子は分けてあげるよ」 「ウホーッ!!!」 「はぁ…」 溜息の尽きない日である 「で、ワンダバ。流石に全裸に近い姿で歩き回るのはいくら原始時代でも…」 「あー、そうだな… もうちょっと露出度の低い衣装を用意しよう」 そうしてくれるとありがたい。せめてトーブくらいの衣装でないと… 「ワンダバスイッチ!ON!!!  ―――」 何も起きなかった 「?」 「あれ?ワンダバスイッチ…スイッチ…  あ、バッテリー切れてら」 始の踵落としがワンダバの頭にクリティカルヒット 「おごっ…あが… あ、頭…頭脳回路が… まって、 しぬ しぬ …」 「ふ、ふざけんなぁ!!」 始が怒るのも最もであるが、トーブはそれを全然気にしていない様子である 「なんだ?タマ札、チンコ見えるのがそんなに嫌か?」 トーブは覗き込むように始の腰巻の下からぶらりと下がっている性器に目を向けていた 「ちょ、あんま見ないでくれる…?」 手で隠そうとするのだが、トーブは恥ずかしがる様子も見せずに自分の衣服をたくし上げる 「ほれ!チンコくらい見られたって別になんとも思わねぇゾ!」 布きれの下に下着等は一切ないらしく、トーブの性器がぶらぶらと揺れていた 「い、いや…その、トーブ。普段下着とかは履かないの?」 「噛んでくるような小さい虫とかがいる時は履くゾ?けど普段はあんまり履かないし、今日は洗濯中だゾ」 「あ、そう…」 これが原始時代なのか、と 半ば諦めかけていた所だった 「山札君!!」 頭が見事に凹んだ状態でワンダバがTMキャラバンから小さな箱を持ってきた 「そう言えばな!色々時空を飛び越えると言う事で、私の友達のフェイが用意していた下着が少し残っていたんだ!」 「ほ、本当!?」 ワンダバの友人も捨てたものではない。フェイともワンダバのイレブン結成の為に付き合った時に顔を見た事がある 彼の用意した下着なら、トランクスやボクサーくらい 「さ、見てくれたまえ」 開けた箱の中に入っていたのは、褌と妙に際どいビキニ、更に性器こそ隠すものの… 「す、スポーツアンダーサポーター…」 強いて言うならジョックストラップ 「あの、普通のトランクスとかボクサーは…?」 ぷるぷると震えながら質問するのだが 「いやぁ、少ししか残ってなかったから…普通の下着は…その…」 ワンダバは済まなさそうに目を背けた 「………」 「コレが良さそうだゾ」 そう言い、トーブが出したのは褌だった よく見てみると、六尺型である 「…適当、だよね?」 そう聞くと、トーブは「特に何も考えてない」と言わんばかりの表情だ 「……………」 結局、腰巻の中に六尺褌という、大して変わらないような状態で外を歩く事になってしまった ジョックストラップもビキニも似たようなものなのだが トーブがこれがいいと言って聞かない為、仕方なくそうしている訳だが せめてもっとまともな下着が欲しい、と始は項垂れてしまう 唯一の救いは、原始時代風にあしらった靴がTMキャラバンの中に余っていた事くらいだろう トーブのように常に鍛えられてる足ならともかく、靴を履いて歩く現代人にとってこの時代の大地に素足は痛い 「それじゃ、オラん家まで歩くゾタマ札!」 「そうっすね…」 そもそも、何の為にこの時代に来たのか そんな事も忘れかけているのだが、今の始はとにもかくにも 奪われた荷物を何とかしたいという考えで頭がいっぱいであった ・ ・ ・ 白亜紀の世界はとても暑い―― 現代の日本と比べればその温度は比ではなく 海ですらそれなりの温かさを持つと言われている 「…暑い…暑い…どうしてこんな事に…」 ぶつぶつと愚痴のような小言をぼやきながら、山札始は白亜紀の広い平原を歩き続けている 「タマ札ー!こっちだゾ!もっと速く歩けー!」 一方でこんな暑さなど屁でもないと言わんばかりの勢いで走り回っているのはトーブだ 話はちょっと前まで遡る―― 「あの…今回は見逃してもらえませんかね…ほら!エイナム君も我々とサッカーをしよう!」 「駄目だ。お前のせいで我々エルドラドに余計な仕事が入る事も少しは考えてもらわねば困る」 「いやその 今日はもう一人タイムマシンに乗せて連れてきちゃった人が――」 「いいから来い」 「はい」 そう言い、ルートクラフトと呼ばれるタイムマシンに 乗って来たTMキャラバンごと牽引されて消えてしまったのが クマの姿をしたアンドロイドであるワンダバだ 元々はそのワンダバが自分で好きなサッカーチームを作って試合をするとか言っていたのだが まずGK担当として始を。そしてDFにこの白亜紀で暮らしていると言うトーブである 本来ならこの後、何事もなくワンダバが選手達を連れて来る筈だったのだが… 「なぁタマ札!ワンダバの奴、後でサッカー出来る奴等連れてきてくれるんだよな!」 「……… 多分」 開いた口が塞がらないとはこの事だろうか ワンダバは自分を連れて白亜紀まで来た所までは良かったのだが 当人が何をしでかしたか知らないが、エルドラドと呼ばれる… 所謂タイムパトロール的なモノが隙を見計らったかの如く現れたのだ どうやらワンダバ本人は悪事を働いてないようだが、とにかく時間移動をする事が多すぎたらしく エルドラドの一部のエージェントに見張られていたらしい…… 本当ならそこで自分も顔を出せば良かったとは思ったのだが 「どうしたタマ札。顔が少し赤いゾ?風邪か?」 「いいえ…」 原始人風の腰巻と褌一枚、後は原始時代っぽい皮の靴と言う マニアック過ぎる姿で未来人の前に顔を出すのは正直どうかという話だ ワンダバが捕まる前に「原始時代より昔なのにそんな今時スタイルじゃあちょっと違和感バリバリだろう!」 と、腰巻一枚にされてしまった訳で 褌も付けるのはどうかと思ったが、やたらスースーするのでTMキャラバンの中にあった 余り物の衣類から仕方なくつけているのが現状である 「うう…鞄が盗られなきゃ…」 用意周到と言われる始はどんな状況でも用意を忘れない イザと言う時、ここぞと言う時の為に沢山の道具や衣類を鞄の中に詰め込んできたのだが それもこの時代に住む翼竜によって奪われてしまうという悲劇に見舞われたのだ 元の時代に帰る為のタイムマシンと運転手はポリに連行され 色々と用意していた小道具各種も奪われ 白亜紀に野生児と二人きり これはもう詰んでるとしか言いようがない ああ… どうしてこうなった そして現状に至る―― 「はぁ」 ワンダバが捕まる前からトーブの家に行くと言うのは決まっていたのだが 空も飛べるTMキャラバンである程度近くまでいくものと思っていたが徒歩である 広大な白亜紀の大平原を前に、俯いた顔で歩く始。そしてその始とは逆に 普段から歩き慣れていると言わんばかりで周りを走り回るトーブの姿は 恐竜が歩き回っているこの世界の中でもちょっと目立つような存在だった 『グルルル…』 『キシャーッ!』 『ショリショリ…』 始が周りを見回すと、様々な恐竜が平原を駆け巡っている 大きな草食恐竜から素早そうな肉食恐竜まで、これが万全の状態で見られる景色なら さぞかし感動出来る事だろう……が 「こんな姿じゃなぁ…」 ほぼ全裸に近い状態、しかも身を守る物も何もない状態で 感動できるかと言った所である。更に言うと恥ずかしい (流石に人がいないからいいけど…う…) 恥ずかしさが相まってしまい、意識しないとちょっと勃ってしまいそうな気分もあった (露出とか趣味じゃないんだけどなぁ… せめて朝…終と一回ヤれてれば…) そう、ワンダバに呼び出される前の事だが、始は朝から終とちょっとばかり如何わしい事をしていたのだ が、途中でワンダバに呼び出されてしまったせいでそれもお預けになってしまったと言う事もあってか ちょっとばかり辛い感じである だが、過ぎた事を考えていても仕方がない。とりあえずは違う考えや会話をして意識を逸らす事にした 「ねぇトーブ」 「なんだ?」 トーブに話しかけた後、始はぐるりと周りを見回す 「色々な所に恐竜がいるけれど、よく襲われないなぁ俺達…」 「当然だゾ、ここはオラとビッグの縄張りだからな。ココで勝手に喧嘩する奴等はあんまりいねぇゾ」 「あんまり…」 つまり稀に他所から来た奴等が弱肉強食をしてるという可能性もあるのではないか そんな不安が始の脳裏を駆け巡る 「こんな暑いのに…鳥肌立ちそうだよ…」 震える様に両手を組みながら、がくりと項垂れる。本当に大丈夫なんだろうか…ここは… 少しばかり不安が過ってくるが、不幸中の幸いか (あー…下半身の方は落ち着いてきたかな…) 何とか羞恥心も落ち着いたのか、勃ちそうな状況からは脱する事が出来たみたいだ とりあえず一安心と思いながら歩いていたその時だった 『………』 「…ん?」 何かの視線を感じ、横を振り向くと遠くから一匹の恐竜がこちらを見ていた どんな恐竜化は覚えていないが、大きな頭部からして肉食恐竜である事は目に見えていた 「なぁトーブ、何かあの恐竜がこっち――」 言った矢先であった 遠くにいた筈のそれは、突如走り出してこちらに向かってきたのだ 「!?  と、トーブ!?」 「んあ?」 「ちょ、きょ、恐竜が!」 慌てながらトーブに危機を伝えようとするものの、トーブは何事もないかのように振舞っている 「あぁ、アイツなら大丈夫だゾ、悪い奴じゃない」 「ほ、本当…に?」 そう言ってもう一度横に振り向くと、その恐竜が更にスピードを上げているではないか 更に状況は悪化するかのように、その大きな口を勢いよく開けているのだ 「ぜ、絶対嘘だぁ!」 アレが肉食でないのならともかく、あの姿で大丈夫と言われてもちょっと無理がある 逃げようと思い走り出そうとするものの、トーブは問題ないと言って 始の腕を強く握る 「…本当に大丈夫なんだろうね…?」 「大丈夫だゾ」 少しばかり足が震えているが、ここはトーブを信じるしかないのだろう 恐竜は思ったよりも早く自分達の前に立ちはだかる様にやってくる 「ゔ……」 まるで映画のような光景に戸惑うものの、トーブの言う通りであった 最初こそその勢いの余り恐怖に震えたものの、その大きな口を閉じ 顔をゆっくりとトーブの元に近づける 「お前も暇だなぁ!こんな所まで来ちまって!」 「言葉…通じるの…?」 「通じると思えた通じるゾ」 本当なのか嘘なのかよく分からないのが困りものだが まぁ敵意はないと言う事が分かった事もあってか、ほっと胸を撫で下ろす 「タマ札も触ってみるか?」 「あ… う、うん」 まだ若干の恐怖はあるものの、恐竜と触れ合える機会なんて奇跡みたいなものだ そう言い聞かせ、そっとその肉食恐竜の皮膚に手を寄せてみる 「うわ…思ったよりもごつごつしてる…トカゲとかに似た感じだけど…」 初めて触れる恐竜の肌に、ようやく子供らしい感動を 『グワッ』 「…え?」 恐竜の口がほんの少しだけ開いた が、始はそれが何か理解できず、呆然とした顔で恐竜の大きな顎に目を向けるだけだ (あ…このパターンは…) 消えかかっていた恐怖心がゆっくりと這いあがってきた瞬間だった ベロッ 「………」 「お、タマ札もやられちまったな」 「え、な な」 レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ その巨大な顎から出てきた舌で全身を舐められたのだ 「うひゃあ!」 素っ頓狂な悲鳴と共に尻餅をつくと、慌てて両手を動かして一気に距離を取る 「タマ札驚きすぎだゾぉ…」 「お、お…驚くに決まってるだろー!!」 べろり 「ひゃー!」 「コイツな、食べるのも好きなんだけど、舐めるのも好きなんだゾ」 「そ、そんな事聞いて… や、ちょ!やめ、やめて!く、くすぐ…!」 「特にオラ達みたいな人間は珍しい味がするみたいで、めちゃくちゃ舐めるから諦めた方が良いゾ。バンブツのオキテだ」 万物もクソも関係ない気がするのだが、もう突っ込んでも意味が無い 「や、やだぁ!そんな風に舐められたら… う、あぅっ!」 地味に粘っこさの混じった涎を纏った舌で全身を愛撫するように舐めとられるのは 不気味さこそ感じるものの、刺激的でもあるそれに、始の身体が大きく痙攣し始める 「や、やめ…やめろよぉ…!そんな事…され…っ!…た!…ら…! うぁっ!」 涙と笑いの混じった複雑な表情で抵抗するものの、結局全身舐めとられてしまい 後に残ったのは恐竜の残した涎だけだった ・ 「うぇぇ…すっごい汚れたぁ…」 幸い怪我はなかったものの、まるで全身ローションにでもかけられたかのような惨状に ぐすんと涙を流す 「気にスンナ、アイツはどっちかというと綺麗好きな方だゾ」 「そうは言うけどさぁ…うう…ちょっと臭いそうで辛い……  それに…」 「ん?どした?」 きょとんとした顔でこちらを見るトーブに何も言えずにいるのだが 始は尻餅をついたままだ。ついでに言うと内股である (勃ったなんて…言えない…) 先程まで落ち着いていた筈の始の下半身…もとい陰茎は 恐竜の舌のせいですっかり元気になっていたのだ 「どうしたんだ?内股で何してんだ?」 「いや、そのな…」 大平原で恐竜に舌で舐められるなんて事、普通なら忌避的な感覚にでも襲われる筈なのだが やたら舌使いが丁寧だったというか、終との性行為が中途半端に終わってしまった事もあってか 様々な感情に押され気味だった性欲が再熱してしまったのだ だが、流石にこれをトーブに悟られる訳には… 「分かった!タマ札、チンポ勃っちまったんだろ!」 「い、いや!」 そのまま、なんで分かるんだよ!とは言いたかったが、始は何とか口を止めてツッコミだけ済ませた 幾らなんでも勘が良すぎるんじゃ… 「いやー、オラもあいつにペロペロされると時々気持ち良くなって勃っちゃうんだゾ」 「トーブもされたんだ…」 「ああ、アイツ本当に舐めるのが好きで、オラも結構舐められてるんだよなぁ。」 「犬や猫に舐められるならともかく、あんなのに舐められるのは… っていうかあんなので感じちゃうのがショックだ…」 「そー言う事もある!諦めろ!それに、ココはタマ札が住んでる時代とは違うゾ」 「あ…まぁ、ね…」 「オラも天馬達のいる時代に行った事あったけど、あっちはあっち、こっちはこっちだゾ」 確かにトーブの言葉も一理ある そもそも人間がおらず、仮に全裸で歩いていても何も問題がないこの時代に 態々勃起したからと言って隠す必要があるかと言われると…まぁ、答えはノーである…が 「でも、そう簡単に納得できるもんでも…ないからさ…」 「つまりアレか?タマ札は勃つのが収まればいいのか?」 「直球だなぁ…けど、まぁ…そうなるか…」 話をしてるうちに、少しは気持ちも落ち着いたのか べっとりとした唾液から少しずつ嫌悪感が湧いてくる これはこれで嫌だが、まぁ…硬いままのそれが収まってくれるなら… 「じゃ、思いっきり精子を出せばいいんだな!」 「は?ちょ…何言―― うわぁ!?」 始が動く間もなく、トーブは彼を押し倒すように抱き付いた 「な、何!ちょっ、トーブ!?」 慌てて反応しようとするものの、トーブの方が一足早く、その手はするりと始の腰巻を潜り抜け 褌の上から陰茎をしっかりと掴んでしまう 「ウホッ、タマ札のチンポ、ガッチガチだゾ!」 「ば、馬鹿!離せよ!」 押し倒される形になってしまった始は抵抗するものの、伊達にこの時代で野生児をやってるトーブの前には 少々厳しいものがあった 「さ、触るなって!」 「でもタマ札のチンポ、こんなんなってるゾ?」 そう言ってトーブは始の腰巻を捲り上げ、褌の布をどかすと 音でも聴こえるかのような勢いで陰茎がぶるんっと顔を出す 「あ、ああ…」 始は恥ずかしそうに血液の集まった自分の竿に目を向ける 仮性包茎ではあるが、大きさは同年代の男子よりも少しばかり大きく 形も大人のモノに近い雰囲気があった 「オラもチンポがデカいって言われるけど、タマ札のチンポも中々だな!」 「いや…そんな事言われても恥ずかしいだけなんだけど…」 「それに何だ、ちょっと臭いゾ」 「ゔ…」 普段なら毎日お風呂で洗い、包茎の状態でもあまり臭わないようにしているのだが (そう言えば…終とヤった時にティッシュで拭いただけだったっけ…) 出掛け前の性行為にて、一人射精してしまった終の精液が付いていたのが原因だろう 更に、きつく縛った褌の中でがっちり納まっていた事と、暑さによる汗のせいで 蒸れてしまったと考えるとどうしようもないというのが現状だった 「タマ札、ひょっとして溜まってるんじゃねぇか?」 変な所で勘の鋭いトーブを前に言葉が止まってしまう (その通り過ぎるのが辛い…) けど、だからと言ってこのままトーブに犯されていいのかと言われると…答えはノーだ 「確かに溜まってはいる…けど!だからってこういうのは、簡単にヤっていいもんじゃないの!」 「なんでだ? 前に一回、」 確かに性行為はする。男同士というアブノーマルな行為でも 相手が終なら、好きな人同士ならまだ良い。でも、目の前にいるトーブとは 仲が良い、知り合いであると言う事を考慮しても 恋人とか、そういう性行為の対象等として見てはいないのだ 「けど、オラとタマ札、一回ヤった事あるゾ」 「……アレは忘れて」 実の所、始とトーブは一回だけヤった事があるのだが それはまた別の話である 「けど何でダメなんだ?気持ち良くなった方がタマ札も楽だろ?」 「いや…その、こういうのは…好きな人とヤるからこそ意味があるんだよ?」 大前提である いくら気持ち良いからと言って、そんなほいほいと他人とエッチをする訳にはいかない 「そっか? オラ溜まった時は皆とエッチしてるゾ?」 「……へ?」 ちょっと言葉に詰まる 「あの…皆って言うと…?」 まさか恐竜と… 「雷門の皆だゾ」 「……恐竜じゃ、ないんだ…」 「恐竜の皆とは仲良くするけど、エロい事はしねぇなぁ」 流石にそれはないか と少し落ち着くものの、雷門の皆…と言うのは… 恐らく、雷門と言っても自分のいた時代ではなく、ワンダバがメインで活動していたと言う 自分のいる時代の10年後の事だとは思うが… 「タマ札にエッチな事教えてもらった後だけどな その事を話したらフェイと天馬っていうオラの友達が色々教えてくれたんだ!」 「いや話すなよ!?」 フェイに関しては見覚えもある。ワンダバと一緒によくタイムトラベルをしていると言う子だ 天馬に関してもワンダバとフェイの口から聞いた事がある なんでも未来の雷門サッカー部のキャプテンらしい 「そしたらフェイと天馬がオラとエッチしてくれたんだけど、とても気持ち良かったゾ…」 途端にトーブが野生児に似合わないうっとりとした顔で頬を赤く染める 「うわー… ………未来の性教育って一体どうなってんだ…」 「だから気持ち良くなる事は悪い事じゃないんだゾ。ほら、タマ札のチンポもびくびくしてるゾ」 そう言ってトーブは始の包皮を一気に下に引っ張って剥いてしまう 「うぁっ!」 ただ剥かれるだけじゃない。恐竜の唾液で全身が湿っているこの状態での刺激は ローションをかけた上で弄られる事とほぼ変わらないのだ 「我慢しなくてもいいんだゾ。それに天馬やフェイに教えられたけど この時代は人がいないから何も気にする必要はないって言ってくれたゾ」 そう言ってトーブは始の陰茎を上下に扱き始める 剥けて外に出ていた亀頭が、トーブの手が動く度に皮の中に包まれ剥かれを繰り返す 「うっ…!だ、だから…駄目なものは駄目だ!」 力を込めてトーブの手をどかし、必死に訴えるが、下半身から感じる刺激は今も余韻を残し じわじわと始の理性にヒビを入れてくる 「タマ札…」 「確かに気持ち良いけど…けど… ごめん、俺はトーブとは…」 「そう言っても、オラももう勃っちゃったゾ」 そう言い、トーブは着ていた布きれを外して裸になる すると、そこには子供のモノとは思えぬ立派な竿が 上へ、上へと空に向けてぴんと突っ勃っている 始と同じように包茎ではあるのだが、オナニーの回数は多いのだろうか 勃起した陰茎は半剥けに近いくらいに剥けていはいた 「あー…」 「でぇじょーぶだ!もしなんかあったらオラが責任取る!」 「せ、責任!?何でそんな面倒臭い言葉覚えてるの?!」 「困った時はこう言えってフェイに教えられたゾ」 がくんと頭が下がる 入れ知恵かよ 「タマ札がどうしてもしねぇってんなら仕方ねぇけど、オラはもうここでシコっちゃうゾ」 「え、それは…」 「ちょっとタマ札の身体に着いてる唾も貰うゾ」 そう言ってトーブは始の身体に抱き付いて、彼の身体に付着していた恐竜の唾液を 自分の身体にも擦り付ける 「これ、以外とヌルヌルして気持ち良いんだゾ…?」 唾液で湿った陰茎に手を当て、トーブは激しく自慰を始めた 始にしたように、自身の包皮を剥いては戻す 「あ…ヌルヌルして…気持ちいいゾ…」 「…と、トーブ…」 トーブの身体、とりわけ陰茎から発する雄の臭いが始の鼻につく とても気持ち良さそうで、自分の意思とは関係なしに 陰茎から先走りの汁が尿道を通り、鈴口から出てきている 「…ふぁ、あ…!」 トーブの声が漏れる 駄目だ ダメだ そんな事を考えたら 自分には…終が… そう思い、首を横に振りはするのだが、気が付くと周囲を歩いている筈の恐竜なども見かけない トーブが自慰行為をしたからいなくなるとは考えられないし、ただの偶然と考えるのが普通なのに まるで、皆が用意してくれたかのような そんな感覚が脳裏を過る そして、普段は狭い個室や密閉された場所でしか出来ない行為が こんな外で大っぴらに行えると言う好奇心 (あー!…終…!ごめん! ごめん!) 勝てなかった理性が何度か終に謝罪の言葉を入れ そして、後は性欲と本能で身体が動くだけだ 「…うあ…タマ…札…? んあ?」 始の手がトーブを止めた 「…確かに、そうやって皮を剥いたりするのも良いけど…さ」 湿った手でトーブの陰茎を握り、皮を限界まで剥くと 手の位置を少し上にし、その状態で手を上下に動かした 「ふ、ふぁ!? タマ札!これ…何か…すっげぇゾ!」 「そりゃそうだよ、折角ローションみたいなのがあるんだし 皮で刺激を与えるよりは、こうやって直接刺激を与えた方が気持ち良いんだよ?」 「うぁぁ!凄い、すっげぇ気持ち良いゾ!」 「…そうだろ、俺も終とエッチする時は、こうやって気持ち良くさせてあげるからね…ほら、立って」 腰巻を外し、六尺褌一枚の状態になった始はトーブを立ち上がらせると 近くにあった大きな岩の上にもたれかかり、トーブに押し付けるように誘導する 「ね、俺のも同じようにしてみなよ…すぐ気持ち良くなっちゃうからさ」 「ふぁぁ…タマ札ぁ、コレ…気持ち良いゾぉ…」 ただ亀頭にくる刺激が気持ち良いという訳では無い 潤滑油を混ぜた上で、他人にしてもらう事での感じ方の違いがある そしてトーブもまた、気持ち良さに浸りながら 自身がされているように同じやり方で始の陰茎を弄りだした 「ん…うっ…!」 皮を剥かれ、外の空気に晒される湿った亀頭が 手で何度も強い刺激を与えられる 「ふぁ…トーブ…!トーブ!」 たまらず、使っていない手でトーブを抱きしめられるように引っ張り トーブもそれに合わせて始の身体にぎゅっと密着する 「タマ札ぁ…!オラ…こんなんされたら…!」 密着し、互いの陰茎の先端を擦りつけながら 二人の手は陰茎をしっかりと掴み、じわじわと責め立てていく 「だ、ダメだ…!オラ!」 「うん… 良し、イっちゃいな!」 「うぐっ!出ちゃう…ゾ!」 びくん!とトーブが腰を振り、勃起した陰茎からびゅるびゅると 精液が溢れ出る 「俺も… っく!」 トーブの精液が始の手から溢れ、股間周りにかかると同時に、始の陰茎も 抑えきれない欲望を精液にして吐き出した 「うぁ…! っ!っくぅ…!」 びゅくっ!どぴゅっ!と 音でも聴こえてくるかのように 溜まった精液が鈴口から激しく噴き出す こちらもまた、トーブの手の中で暴発しては、そこから漏れた分が彼の陰茎や睾丸を白く染めていく 「あっ… ぁあ…! タマ札…凄ぇゾ!」 ある程度の射精を終えたトーブの陰茎からは、残り汁が少し出る程度であったが 始の方は更に一発、濃厚な精液がどくんと流れ出す 「…うぅ… ふぅ… …はぁ…」 最後の精液を出し終えた始は、射精後の細やかな疲労感に身を委ね、ゆっくりと膝をつき トーブもそれにあわせて腰を降ろす 「ひゃー!タマ札の精子すっげぇゾ、滅茶苦茶濃くてネバネバだゾ」 「…そういうトーブも、割と濃い気がするけどなぁ… しかし、元気だなぁ」 射精したのに全然元気だという。ここら辺は流石現役の野生児と言った所だろうか 無論、始も疲労感があるとはいえ、別段動けない訳でも無い 「そんな事ねぇゾ、オラ実は昨日シコったから、ちょっと薄いんだゾ」 そんな事を言いながらトーブは自分の精液と始の精液を比べている トーブの精液は少しばかり水気が強く、指を伸ばすとたらりと落ちていくが 始の精液は一週間近く溜まっていたのだろう 粘り気が多く、溜まりに溜まって固まりのようになったものがゆっくりと下がっていくのが分かる 「ってゆーか、恥ずかしいからあんまり見ないで欲しいんだよなぁ…」 「うへへ、で、もう一発ヤるか!?」 「…は!?」 流石に何を言い出すのかと思ったが、よく見てみるとトーブの陰茎は まだまだイけると言わんばかりだ 「タマ札のチンポも全然元気だゾ」 「………」 色々思う事はあるが、始は再度トーブに密着し、自分の陰茎をトーブの陰茎にぐっとひっつけた 「ね、零れてない精液をね… こうするとほら」 丁度唾液が汗やらで薄くなってきた所に、互いの精液が潤滑油として機能し始めた 濃厚な粘っこさの塊のような始の精液と、先日出した事もあってか 少し水気のあるトーブの精液が混ざり合い、ぐちゅぐちゅと音を立てながら始の手の中で 二本の陰茎を湿らせていく 「うぅ!ち、チンポとチンポがくっついて…何かゾクゾクするゾ!」 所謂兜合わせの状態で行われる自慰行為だ 互いの陰茎を擦り付けて行われるそれは、まず羞恥心やら何やらが先行してくる そして、その上でそれらを感じながら、やがて快楽がじわじわと押し寄せてくる 「何か…恥ずかしくないのに、恥ずかしいような…」 「トーブにも羞恥心なんてあるんだ…ちょっと驚きかも… でさ、トーブは何処が気持ち良い…?」 「ち、チンポが一番だゾ…」 「そっかぁ…じゃ、トーブ…俺のちんこと君のちんこ、このまま扱いててくれる?」 始の言葉にトーブはこくんと頷くと、始の代わりに二本の陰茎を片手で握って動かし もう片手で先端や睾丸をねっとりと責め立てる 「…っ…! …言わなくても両手でヤっちゃうなんて…トーブって以外と上手なんだ」 思わぬテクニックの良さに始は一瞬震えるが、それだけじゃ駄目だと 精液で汚れた手でトーブの乳首に指を添える 「っひ!?」 すると、トーブが言わないような悲鳴が聞こえてくる 「俺はー…乳首はまぁちょっと感じる程度なんだけど…トーブはどうかな?」 始は楽しそうにトーブの乳首をつまんだり、押してみたり 濡れた手で滑らせるように弄る 「ふぁ…!た、タマ札!な、何か!変!くすぐったい!」 慌ててトーブが離れようとするのだが、始は片腕でぎゅっとトーブを抑えだす 普通ならトーブに逃げられる所だが、快楽で感覚が鈍るのか 今では始の方が有利に事を進めていた 「ふぁ… あ… 乳首ぃ…くすぐったくて… ゾクゾクするゾぉ…」 「ね、気持ち良いでしょ…?俺の弟の終も、これに弱いんだ」 「う…た、タマ札ばっかりずっこいゾぉ!」 「そんな事…っ!無いって…!俺もトーブにちんこ弄られて…!気持ち良くて必死なんだから…!」 始はお互い様と言うが、トーブとしてはやはり自分が不利になっているという感じ方もあった 別にこれは勝負でも無く、ただお互いに気持ち良くなる為の行為である筈なのだが 野生児としてのオスの本能か、せめて自分が主導になるとは言わずとも 対等でありたいとひっそりと思っていた時だった 「…こ、ここは…どうだ?」 トーブは陰茎と陰嚢をまさぐっていた手を伸ばし、始の肛門の近く 丁度陰嚢と肛門の間にある筋の部分に、ヌルヌルと湿った指を滑らせた 「ひゃうっ!?」 瞬間、素っ頓狂な声が上がったのだった 「………はっ」 始は何事も無かったのように振舞うが、トーブの口元がにやりと曲がる 「タマ札の弱い所…見つけたゾ!」 そう言って、トーブは兜合わせをさせている手の動きはそのままに 片手で始の陰嚢の後ろを激しく弄りだす 「っひ!ちょ ……嘘ぉっ!?」 始に関しても初めてだった―― 確かに自分が知らないポイントももしかしたらあるんじゃないかと そう考えた事はあったが、まさかそれがこんなタイミングで (ま、ましてや終以外の人に―――!?) たまらず足腰がふらつき、耐えられずに膝をついてしまう 「うへへ…タマ札ってケツの近くが弱かったんだな!」 トーブも膝立ちになり、もう一度兜合わせをして、じわじわと始の裏筋を責め立てた 「そ、そんなとこ弱くても困…っひゃ!」 「大丈夫だゾ、オラがしっかり鍛えてやるゾ!」 すっかり態勢が変わったのか、強気に出るトーブに対し、始もちょっとイラッと来たのか 乳首に指を突き立てると、今度はするすると臍の方まで下げていく 「ひぇっ!」 「トーブだって、乳首やお腹の周りが緩い気がするんだけどなぁ…!」 「そ、そんな…事ねぇゾ… っんあぁん!」 トーブの声が空に木霊する。乳首や臍からくる気持ち良さは全身を伝わり やがて陰茎へと直結していく… ただ、それは始も同じだ 裏側からくる感覚は何物にも代えがたく、こみ上げていた射精感がぐいぐいと引き寄せられてきたのだ 「これでおあいこ…かな …っ!?」 「ふぁ… そ、そう…おあいこだゾ…!」 「へへ…  ねぇ、トーブ…一緒に、イこっか」 始の言葉を前に、トーブは気持ち良さと苦しさの混じった顔でうんうんと頷く 「よし…それじゃ…」 トーブの身体が離れないよう、しっかりと抱き付いた上で、始はトーブの乳首を責め立て トーブもまた、ぬるぬるになった二本の陰茎を激しく扱きあげながら 始の陰嚢の後ろの筋を責め立てた 「っぐ! オラ!もう!  んあぁぁ!!」 「ああ…!俺も、限界っ! っ!うぅっ! うぁっ!射精るっ!!」 びゅくん!音が立つように二人の陰茎は痙攣、尿道のある裏筋がびくびくと膨れ上がり ほぼ同時に精液が噴出した 「ぐ!あ、熱っ…!熱いゾ!」 「っく…うん、熱い…!」 二本の陰茎を支えるトーブの手は、皮の剥けた亀頭二つを覆う事は出来ず 互いの鈴口から凄い勢いで飛び出しては、二人の身体に飛び散っていく 「ふぁ!あ!気持ち良すぎて… オラ…おら…!」 「っく…まだ… 止まんないっ…!!」 一発出し終えたら、更にもう一発と 限度を知らないかのように精液は飛び出し 同時に、陰茎から発せられる気持ち良い刺激が二人の欲求を満たしていった… 「ふっ…!ふっ! ふぅ…! うう…」 トーブの方が先に射精を終え、始の陰茎はトーブの射精が止まった後 もう一回だけ どくんと波打つように精液を吹き出し、ようやく事が終わる 「ふぁ…もー 駄目。 動けない…」 トーブを抱いていた手を離し、始は射精による快楽の余韻に浸りながら その場でごろんと仰向けになった が 「うぁー!気持ち良かったゾ!」 追い打ちをかける様にトーブが倒れ込み、ぐえーと小さな悲鳴が響いた 「と、トーブ…流石に上に乗るのは… いや、重くないけど…」 「もうオラ動けないゾぉ…」 「あは…は… ん?  んん…?」 二度も射精した事でようやく性欲から解放されたのか、冷静に意識を取り戻すと 自分達から出てる異臭に気付く 「あ、あれ…精液やちんこの臭いとは違う… 汗臭さでも…」 性行為に及んだ際に二人の身体からは大量の汗が流れた が、それでもここまで変な臭いはしないだろう 「ああ、多分これアイツの唾液の臭いだゾ」 「…う… うぁぁ…」 冷静になった事でようやく現状を思い出した 帰宅する為のタイムマシンはないわ荷物は持ってかれるわ しかも恐竜に散々レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロされた事を思い返すと 詰んでるだけじゃないかコレ 「そうだよぉ…気持ち良かったけど…気持ち良かったけど…! 現状何も変わってないじゃんかぁ!しかも臭いし!」 「そんな事ねぇゾ、オラとても気持ち良くて幸せだゾ」 改めて現状に悲観する始に対し、普段から現地で過ごしてるトーブにとっては何の問題もないのだ 「いやね!気持ち良いっていうか!その…あの… ああ… あ… しゅ…終…」 更に終に対しての申し訳なさまで込みあがってくる 「うううー…! 駄目だ、駄目だぁ!俺!なんて事しちゃったんだぁ!」 「凹んだり半泣きになったり忙しい奴だゾ」 呆れるトーブを前に、どしんどしんと音が響いてくる 「うん? あ」 「うぅ…ぐす…終ぅぅ…ごめん 兄ちゃん不倫なんかしてごめ… は?」 『グルルルル』 声と音がするので振り向くと、さっき自分をレロレロレロレロレロレロした恐竜がそこにいた 「…あの、今度は何用ですか…」 『ヒャーッ』 レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ 「ギャーッ!!」 「うはは!くすぐったいゾ!」 またも全身を舐めとられてしまう 「う、うう…また舐められたぁ…」 今回は陰茎も丸出しだったので、舐められる事でちょっと感じてしまったと言うのは秘密だ 「まぁそう凹んじゃ駄目だゾ、ほれ、見てみろ」 「なんだよぉ…」 トーブが指をさすと、恐竜は後ろを向けて尻尾を地面に下ろしている 「ほれ、乗って良いって言ってるゾ」 「お、おお…」 落ちていた腰巻やら何やらを拾い 二人がそのまま恐竜の上に乗ると、恐竜は勢いよく走りだす 「う、うぉぉ!? は、速い!速い!」 「どうだゾ!コイツ足は速いんだゾ!これならすぐにオラん家にも着くぞ!」 「う、うん!振り落とされなきゃね!」 「それに、タマ札も臭いが気になるならいい所があるゾ」 「…良い所…?」 良い所と言ってもどんな所だか… 不安しかない始を前に トーブはぐっと親指を立てていた ・ 「ふぃー…」 先程までの苦しそうな表情はどこへ行ったのか 始は凄くリラックスした表情で湯船に浸かっていた そう、湯船である 「どーだ?タマ札!フロは気持ち良いだろ!」 「ああ…汚れも落ちて…ちょっと気も楽になったよ…」 「タマ札が元気になって良かったゾぉ」 あの後恐竜によってトーブの家の近くまで連れてこられたのだが そこで恐竜と別れた後、始はトーブに連れられ 彼の住む山の途中にある洞穴に連れてこられたのだ 「しかし、こんな時代にも温泉なんてあるんだねぇ…」 「オラぁ詳しく知らないけど、ワンダバとフェイが ゆみゃくがどうこうって言ってて次の日にはフロが湧いてたんだゾ!」 「はは…あの二人…何やってるんだか…」 汚れていた腰巻やら褌も洗って干す事が出来たし 気温が暖かいのでタオルがなくても自然乾燥できる こう言った点ではこの時代は良いともいえるだろうか 「それとタマ札、こっちに来ると面白いものがあるんだゾ」 「んあ?」 トーブに連れられ、始は洞穴の奥まで向かう すると、そこには所々穴が広がっており 外の景色と、そこから浴槽に収まりきらないお湯がだばだばと流れていくと言った 恐竜時代とは思えない和風の景色が広がっていた 「これは…」 「ワンダバが作ったって言ってたゾ」 (こんなもん作るからエルドラドに捕まるんじゃないだろうか) 「で、こっちだゾ」 トーブが指さす先には、ゴボゴボと激しいジャグジーのように源泉が湧きでている場所があった 「お、こっからお湯が漏れてくるのかぁ」 銭湯にもジャグジーがあるなぁ、と。そんな事を考えながら源泉に手を当てる 少し熱くはあるが、ジャグジーよりはジェットのように感じられる その水流は心地良く、疲れた身体にとても良く効く感じがした 「ま…俺もまだ子供だしこういうので凄く気持ち良くなる訳じゃないんだけど…」 「え?タマ札気持ち良くならないのか?」 「…うん …うん…?」 始の後ろからトーブが抱き付いてきている 気が付くとトーブの腰がかくかくと動いている 「…あの、何してんの?」 「オラ…ここで良くフェイと気持ち良い事してるんだゾ」 「…………」 始の顔がちょっと青くなる 火照ってるのに青くなる 「あの…気持ち良くって…」 「大丈夫だゾ、フェイは綺麗好きだから風呂は薬剤使って綺麗にしてるって言ってるゾ」 (原始時代で薬剤使うって何!?) 「あ、あの…俺、もうちょっと別の所でゆっくりするから」 「大丈夫だゾ!」 そう言ってトーブは始の陰茎をぎゅっと掴む 「ひぇっ!?」 「ここに腰を当てると…な、気持ち良くなってくるゾ?」 トーブに押し出され、始はぐいぐいと源泉の近くに腰を近づけてさせられる すると… 「…っ! こ、これは…」 丁度いい具合に流れ出る自然のジェットバスが陰茎に当たり、じわじわと刺激を与えてくる 「…た、確かに刺激はある…!あるけど!」 「振り向いてトーブを見ると、トーブは幸せそうな顔で話し出す」 「オラもフェイとココで何時も気持ち良くなるんだゾ…毎回交代でここに腰を突っ込むんだゾ…」 一体フェイという少年はこの野生児に何を教えたんだろうか 「で、突っ込まない方は…?」 恐る恐る聞いて見た 「後ろからチンポ入れさせてもらうゾ」 とんでもない発言だった 「そ、それっ!まずいって!」 「ああ、ケツの穴に入らないなら股と股の間で気持ち良くしてもらえばイイって教えてもらったゾ」 フェイという少年は一体なんなのか?そんな疑問が始の頭の中でグルグル回るが それどころではない 「ほら、いいから、タマ札もほれ!」 そう言い、トーブは始を更に奥に押し付ける 水流の刺激は更に強くなり、2回も射精した筈の陰茎がびくりと反応している 「うっ! こ、これ… ヤバ…い!」 迫ってくる刺激に耐えられず、つい目の前にある岩にしがみつく 水流によってぶるぶると動き回る陰茎がムクムクと膨らみ始めた 「オラもフェイもいつもそこにしがみついちゃうんだゾ」 ちなみにトーブがしがみついているのは始の身体である 「溜まったら3発くらい出さないとオラすっきりしねぇゾ!ほら、タマ札も!」 「い、いや…!俺は2回ヤれれば…って言うか、これ以上は!そのっ! うっ!」 陰茎は完全に勃ち上がり、後は水流の刺激に合わせてびくびくと痙攣している 「うぅっ! し、刺激が… これっ! まず…いってぇ…! それにっ…!トーブも、股でこすんなぁっ!」 「そんな事言われても…オラも気持ち良くてとまんないゾ!」 トーブは始のお尻に陰茎を突き出し、敢えて始が苦しまないように 穴の方ではなく、そこから下、股を無理矢理閉じる様に促すと、一気に陰茎を突き刺した 「っ! や、やめっ!」 股の間に侵入した陰茎が肛門と陰嚢の間である筋の部分を擦るように突いてくる これが普通の湯ならば潤滑油のような効果はないのだが 温泉には多少のぬめりがあるらしく 先の恐竜の唾液ほどではないが、上手い具合にトーブの陰茎は滑るように動き 始のそこを的確に責めてくる 「ふぁ!や、だ…!あぁっ!」 水流の刺激と自分も知らなかった恥部を突かれる事で、始の抵抗力は抜けていき 後はトーブのなすがままにされてしまっていたのだ 「んああ!タマ札のお尻…最高だゾぉ…」 「い、いや…!最高だなんて言われても嬉しくなぁいっ! ふぁっ…!」 「んんっ!股の中で…!皮が剥けたり戻ったりして…!気持ちいいゾ!」 トーブの腰つきは止まる事無く、始も無意識にか 股を広げずに絞めるように動いていた 「へへ、タマ札の足も開かなくてチンポ気持ち良いゾ… タマ札も皮を剥いた方がいいゾ!」 「ば、馬鹿!こんな状況で剥いたら… うぁぁっ!」 トーブの手が始の包皮をぐいっと剥いた瞬間だった 「あ、熱っ! や…!し、刺激が…駄目ぇ!」 熱い湯の中に晒された亀頭に来る痛み、それと同時に水流による刺激が一気に加速したその時だった 「も…無理…  くっ!うぁぁ! あっ!あぁんっ!」 亀頭に来る熱さを耐える様に瞳を閉じ、迫りくる快楽に悶える様に必死に岩にしがみつき 始は3回目の射精を迎えてしまったのだ 「ぁぁぁ! っ! っく! んぐっ…!」 腰が何度も痙攣していた。精液はそこが外ならば先の性行為の時と同じように 激しく噴き出している所だろうか 流石に水流の前には敵わず、びくびくと吐き出されては流れに任され何処かへと飛んでしまう 「うぅ!タマ札の太もも…急に絞まって…オラ、オラもうダメだ!」 始が射精を終える直後くらいにか、トーブもビクビクと腰を痙攣させながら 彼の股の中で精液を吐き出した 「んああ!出る、射精ちゃうゾぉ!」 吐き出された精液は始の股の中を泳ぐように飛び出す これもまた、外での射精ならば始の中にびっちりとこびり付く筈だが やはり水中ではその勢いも衰え、少しだけ始の股を汚しては 同じように水流に流されて何処かへと行ってしまったのだった 「…はぁー…タマ札、凄い気持ち良かったゾ…」 満足したトーブはぷかりと湯船の上に浮かびながらゆっくりと流されていく 陰茎はぴんと勃ち上がったまま、残った精液がぴくんと溢れてくるものの やがてはゆっくりと下へと下がっていく 「ばぁかやろー…」 一方で始も射精の疲労感に負け、トーブと同じようにぷかぷかと浮かびながら 水流に任せて流されていくのであった ・ 「うはは!タマ札!ちょっとやりすぎてごめんだゾ!」 大きなたんこぶを作りながらトーブは湯船の外で大笑いをしている 「…もう次はないからな…」 トーブに鉄拳をかましたと思われる始は 殴った手を痛そうに見ながら湯船の中でやっと訪れた休息に安堵していた 「お、タマ札、アレを見てみろ」 「ん?」 トーブが指を差した場所にぷかー、と浮かんでいるのは… 「オラかタマ札の精子だゾ」 「見たかないよそんなの!」 浮かんできた精液と思われる白い粥を手ですくい 湯船の外に放り出す 「ウホッ、本当にごめんだゾ」 「って言うか…なんで3回目までヤろうとしたのさ…」 確かに始も、終とヤる時は互いの合意があれば何回もヤったりはするが 今回のようなパターンは異例としか言いようがない 「いやぁ、この温泉に入ると何かムラムラするんだよなぁ…」 「…そんな温泉に入ったからって… いや…」 俄かには信じ難いが、考えたらトーブに素股で犯された時の事だが (確かに…普通なら無理に股を開いて拒否する事も…) そこまで頭が回らなかったと考えるべきか… もしくは、本当に温泉の効能なんだろうか…? 「あの…トーブはこの温泉に来たら毎回エッチとか…するの?」 そう聞いてみると、トーブは少し頭を抱えるものの、すぐに答えを出してくれた 「どっちかっていうとエッチしまくってるな。でもしない時もあるゾ」 「…そう…」 気持ち良い筈の温泉だが、かれこれ何度も精液が浮かんでいるのではと考えると ちょっと嫌な気分になる 幸いにも、この温泉は溜まった湯は常に外に溢れ出し、奥から新しい湯が流れてきてくれているので ずっと精液が漂い続けているという訳ではない事だろう 「とりあえず、出よ…」 「お、じゃあ今度こそオラん家行くか!」 「そうだねぇ…」 湯船から上がり、腰巻を巻いて六尺褌を… (流石にしけってるしなぁ 蒸れてもやだ…) つけはしなかった ・ 「うわぁぁぁぁぁ!!」 とある小高い山の山頂にて、始の悲鳴が飛び交った と言っても、それは嬉しい悲鳴である 「ある!あるよぉ!俺の荷物!あるよぉ!!流石に外はボロボロだけど、中は大丈夫だよね…!?」 『ピシャーッ』 他所の翼竜に持っていかれたと思われた始の荷物であったが 何とかトーブの育ての親であるケツァルコアトルス…通称トーチャンが奪い返してきてくれたのだ ここで、そもそも恐竜、ましてや翼竜にそこまでケアしてくれる脳味噌があるんだろうか? と言う疑問が始の脳裏を過ったが、散々レロレロして捕食しない恐竜がいる時点でその思考は停止した そもそも本能だけで食う寝るを繰り返すなら、目の前にいるトーブはとっくの昔にトーチャンの餌である 「良かったな!タマ札!」 「本当だよぉ… あ、下着も衣類も残ってる!うん、お菓子もあるよ、トーブ!」 「ウホッ!」 ぽいっとお菓子を投げるとトーブはそれをキャッチし、即座に袋を開けて食べ始めていた 『ピシャーッ』 トーチャンが何か言いたげな目でこちらを見ている 「…あ、君も何か食べたいの…?いや、お礼を言うのを忘れてたね…」 慌てて始はぺこりとトーチャンに頭を下げるが、トーチャンはピシャーと微妙そうな表情で何かを訴える 「う、うん…?」 理解できない始を前に、トーブが叫ぶ 「なんだぁトーチャン!間食したっていーじゃねーか!」 『ピシャー!』 「子供は太る?トーチャンだって毎日食っちゃ寝じゃねーか!」 (…間食の話かよ) 何故こうも会話が成立するのかと突っ込みたいが、例によって突っ込むと負けなので考えるのは止めた 「よし!」 ワンダバ曰く「時代に似合う服装を」とは言っていたが 当の本人もいないしそんな衣装も無いので、とりあえず鞄に詰めていたスパッツにハーフパンツ 薄地のシャツで身を固めた 「なんだ、服着ちゃうのかタマ札」 「…トーブみたいに上半身も覆える布巻ならいいんだけどねぇ…」 『ピシャー』 「…通訳」 「服なんて関係ない、全裸でいてもトーチャン気にしない って言ってるゾ」 「まぁ…確かに裸でもいいんだけどねぇ…」 正直、あれだけの事をした為、今更全裸でいる事に抵抗がないのも事実ではあるが 折角なら着た方がいい、と言う考えに落ち着いてしまう そうして話をしてる時だった 「うぉぉー!山札くぅーん!!」 暑苦しい叫び声と共に現れたのは 「あ、ワンダ……  バ  ……?」 そこには首輪を付けられ 犬のように扱われているワンダバの姿があった 「そこのお前、山札始か?」 「アッハイ」 「私はエルドラドのルートエージェントだ、エイナムだ。お前を元の時代に帰しに来た」 そう言い、妙にダサ…もとい、謎のスーツを着た少年が始の元に寄りかかる 「今回、この熊に拉致されて過去に飛んできたと聞いたのだが、間違いないな?」 「らっ!?ららら拉致!? ノー!それは違う!」 「拉致…とは違う気がするけど…」 「ふむ…拉致でないのならお前もワンダバと同罪になるのだが」 「拉致られました」 「ファッ!?」 「そうか。ならば改めてお前を保護、元の時代に送還させてもらおう」 「あ、はい…」 まぁ、コレは仕方がないだろう 「はじめきゅうう〜ん!わ、わたしときみはともだちだよね!だよね!」 ワンダバが必死に叫んでいるが、下手に話をしてゴタゴタするのも面倒である 「じゃ、帰るしかないかなぁ」 「なんだ、タマ札帰っちゃうのか…サッカーしねぇのか?」 折角来てくれた知人がすぐに帰ってしまうと言う事を知ってか トーブは少し寂しそうな顔で始を見ていた 『ピシャー…』 トーチャンも折角の客人に何も出来ないのが残念なのか どこか低い声で唸っている 最も、荷物を持ってきてくれただけで凄い助かっているのだが 「ま、まぁ、そんな事もあるさ 大丈夫、また機会があれば会いに来るよ」 「ホントか!?」 その言葉を聞いてか、トーブの声が明るくなる 「うん、また会えるって!」 「オラ待ってるゾ!今度はフェイや天馬も一緒に来てもらうゾ!」 「そうだね、一緒に来てサッカーしよう!」 「ああ!その後は皆でエッチなこ――」 それは、眼にも見えない速さだった――  全員が気付く間もなく始は鞄の中にあったサッカーボールを取り出し それを有無を言わぬ速さで素早く蹴り飛ばす 無論、ゴールはトーブの顔面以外の何物でもなかった 『ピシャー…』 義理とは言え息子の顔面を突然蹴り飛ばされれば文句の一つも言いたくなる所だが トーチャンの口からは溜息にも似た何かだった 多分、トーブが何を言おうとしたのかを事前に察知できたのだろう 「あ、すいません それじゃあ帰りましょう」 ピクピクと気を失ってるトーブを他所に 妙に刺々しいデザインをしたルートクラフトがふよふよと浮かび、時空の渦へと消えていく 『ピシャー』 それを見送ったトーチャンは、倒れた息子を寝場所に引きずると 今晩の餌を求め、再びこの広い世界に空を羽ばたかせ、飛び立つのであった ・ 「いやー、本当にごめん!」 ルートクラフトの中では、エイナムの前に一人の少年が何度も頭を下げている 薄緑のツインテールをした少年、フェイ・ルーンだった (フェイ…かぁ) 始はそっとフェイを見る 「あ、山札さん、今回は大変でしたね!まぁジュースでも飲んでください」 「ありがとう…いや…大変っちゃ大変だったけど、結局ワンダバの言う、サッカーチームの結成は?」 「うーん、少しの間は自重しなきゃいけないみたいですね…」 この点に関してはフェイもサッカーが好きだったのか、少し寂しそうな表情である 「でも、この点に関してはワンダバが悪いよ」 「ギクッ」 真っ白になったワンダバを前に、フェイがくどくどと文句を言い始める 「そもそもさぁ、あんまり他所の時代の人を集めたりするだけでもアルノ博士の手間が増えるのに  そこから色々無茶をしたり、昔のプレミアゲーをフラゲしたりとかはまずいって…」 「いや…まぁ、ちょっと魔が差したと言うか… ほら、世の中って平和だし…」 「はは…ワンダバも色々ヤっちゃってるんだねぇ…」 プレミア品をフラゲする程度ならともかく、他に何かやましい事でもしたんだろうか? 「で、山札さん!今日は一日中トーブと一緒にいたんですか?」 「そうそう、恐竜に舐められたりして大変だったよぉ」 「あっははは!分かります。あの変な肉食恐竜でしょ?撲も舐められて大変だったなぁ」 話してみるとそんなに悪い感じはしない、実に良い少年 そんな印象だった (思ったほど変な子じゃないんだなぁ) 「で、その後トーブとヤっちゃったりした?」 「ブーッ!!」 ちょっと油断をしたらこれである 「おい、あまり中を汚すなよ?」 運転席と思われる方からエイナムの声が聞こえてくるが、それどころではない 「あっはは、半分冗談のつもりだったんだけど、その調子だと…色々されちゃったかな?」 「いやっ!色々とかないから!ないけど!何もないけど…! その…   …アルカモ…」 そういい、始は顔を赤くしながらもじもじとしているのだが 気が付くとその表情が段々青くなっていく 「まぁトーブはああいうの好きだから仕方な…あれ?どうしたんですか?顔色悪いですよ?」 「…い、いや…そうね、ちょっとね…」 行為の事を思い出すと出てくるのが終である 現状当人にはバレる事がないから大丈夫と言えば大丈夫だが 不安ではあるし、何より申し訳ないという気持ちが先行し、ぎりぎりと始の胸を切り詰めていた 「…うーん、もしかして本当にトラウマになるような事でもされたのかな?」 内情を知らないフェイから見たら、もしかしたら本当に酷い目にあったのかと勘繰りだす 「いや、トラウマになるような事はされてないけど…いや、トラウマかもしんないけど… トーブが悪いという訳じゃないから…そこは分かってほしいです…」 「ならいいんだけど…」 ただでさえ終以外の人とはしないと決めていた筈なのに 気が付いたら2回くらいヤらかしてしまった事は、始にとって大きな爆弾以外の何物でもない そんな事を考えていると、白くなっていたワンダバがちょんちょんと始の背中をつつく 「んあ…?」 「と、所で山札君…君の弟って…サッカー強いって聞いたけど… 私の自重期間が終わったら…メンバーに加えても」 「駄目!!!絶対ダメ!!!」 「速っ!」 即答だ。当然である ただでさえ大きな秘密があるのに、もしも終をワンダバのチームメンバーに入れてしまったら 恐らく大変なことになるのは目に見えているだろう 「うう…バレないとはいえ…気まずいよぉ…」 「何があったんだろう…」 心配するフェイを他所に、始は頭を抱え込みながら元の時代へと戻るのであった その後、暫くは罪悪感のせいか終と中々会話が出来なかったとかどうとか