今日も出社して業務に勤しんでいるわけだが、今日は日曜日。事務所付近の飲食店もあまりやっていない都合上、昼食は毎度コンビニで調達だ。 買い物を済ませて自席へ戻った俺は、貴重な休憩時間を…っと、メッセが。 雫『魚おおおおおおおお!』 雫『牧野さん、大変!大事件!』 な、なんだ!?雫のピンチか!?…いや、でも今日は仕事は入っていなかったような…? とりあえず返信してみようか。  『お疲れ様、雫。どうかしたのか?緊急なら電話でもいいぞ』牧野 少しして、雫からの返信が。 雫『電話は、まずい』 雫『私がここにいるってバレたら、大騒ぎになる』 ?雫は一体どこにいるんだ…?  『わ、わかった。それならメッセで…。それで、どうしたんだ?』牧野 雫『そうだった』 雫『これを見てほしい』 そう言って送られてきたのは、メッセアプリのリンク。 このアドレスは…見覚えがある。今やっているポップアップストアのページだ。 俺は言われるままに、そのリンクをクリック。 『<体験型ミニゲーム> 「兵藤雫フィッシングゲーム」は、ご好評につきゲーム景品が終了いたしましたのでゲームは終了しております。』 ああ、雫の持ち込み企画のアレか。  『大人気だったみたいだな』牧野 雫『うん。みんな喜んでくれてた。それは、いいんだけど』  『だけど?』牧野 雫『…私が現場でグッズをチェックしてる時に、無くなった…』 現場にいるのか!それは確かに声は出せないよな…。 雫『限定のレアグッズが…』  『ま、まあまだ別の開催予定もあるから…』牧野 雫『今から急いで発注したら、グッズ追加されない?』  『今日は日曜日だぞ!?というか、そこでの開催は今日が最終日だ』牧野 雫『はっ!そうだった…不覚…!』 雫『(黄昏る配達ラッティーのスタンプ)』 やれやれ。俺はPCに視線を移して、イベントの開催日程を確認する。  『来月にはまた関東で開催予定があるから、その期間中に休みの予定を調整しようか』牧野 雫『おお、助かる…!ありがとう、ございます』 雫『あまりにも神々しいシスター風衣装の瑠依さんのアクスタを拝んでたら、こんなことに…』 雫『はっ、もしやこれも瑠依さんのご利益…?』 雫『ありがたやありがたや…』 雫『寮の神棚に飾る用も買って帰らないと』 神棚にシスターがいるのはおかしいのではないだろうか…。 というか、お目当てのグッズが手に入ったせいか、雫のテンションが高いな…。  『まあ、問題が解決したならよかったよ』牧野 雫『あ、でも』 雫『欲しかったグッズ、大体買っちゃった』 雫『…ランダム系を攻めるしか、ない』 雫『ランダムは、悪…!でも、この際、私は悪に染まる覚悟を決める。不本意だけど…』 そんなにか…?そこまで言われると、グッズを企画した俺が悪いみたいに思ってしまうんだが。  『ええと、無理にランダムのグッズを買わなくてもいいんじゃないか?』牧野 雫『大丈夫』 雫『私、気付いた』 雫『全部入りの箱を買えば、ランダムじゃない』 雫『闇に堕ちずに済んだ』  『俺が言うのもなんだが、お財布の方は…』牧野 雫『大丈夫!来月だったら!』 雫『(頭上で○を作る配達ラッティーのスタンプ)』 それは、今はあまり大丈夫じゃないということなのでは…? 雫『というわけで』 雫『来月のお休みの調整、お願いします』 雫『詳しくは、また事務所で』 雫『(投げキッスする配達ラッティーのスタンプ)』  『ああ、うん。わかった。気を付けて帰るんだぞ』牧野 ふう、なんだか休憩時間なのにどっと疲れが…って、ああ!お湯を入れておいたカップ?が大変なことに…。 仕方ない、夜くらいはちょっといいものを食べよう…。 見るも無残な状態の麺を持ち上げて、俺はそう誓うのだった。 終わり。