「それで‥‥どうかな?ボクが誰か、わかってくれた?マスター♡」 考えても、思いつかない。 「んー‥‥60点かな。分かってくれなかったかー‥‥ボクは悲しいなー‥‥ヨヨヨ」 答えられなかったにしては、やけに高得点を貰えたと思った矢先、ペタリと頬に冷たい掌の感触が伝わる。 「まあでも、あてずっぽで他の子の名前を出さない所はマスターの良いところだねー?誠実で好きだよ?」 何故だろう、少しだけ怖さを感じてしまった。 「あ、マスター震えちゃってるの?可愛いな‥‥大丈夫だよ、どうせボクも分からないだろうなーって思ってたし、酷い事はしないよ?」 そう言いながら、布の音がする。 衣装のベルトか何かを外しているのだろうか? 「んしょ‥‥っと」 そして、ズボンにまで手をかけられるのを感じた。そのままパンツごと降ろされていく。 露になったそれを優しく掴まれる。 「えへへ‥‥おっきくなってるねー?期待してくれてるみたいで嬉しいな。それじゃあマスター、失礼します♪」 不意に、下腹部に温もりを感じる。 視界が遮られているから、余計に敏感になってしまっていた。 素股‥‥なのだろうか、いや、見えないからどうなっているのかは分からないけれど、 腰の上に跨られ、柔らかくてほんの少し湿った感触が、硬くなってしまったそこを押しつぶすのを感じる。 そして、そのまま。 腰を浮かせた彼女が、そこに手を添えたまま。 何が起きるかは、見えなくても分かる。見えないからこそ、強く意識してしまう。 そして次の瞬間――。 「ん、くぅ‥‥っ!やっぱりちょっと苦しいかも‥‥」 そして、一気に根元まで飲み込まれてしまう。 「全部、入ったよ?分かる?ボクの中にマスターがいるんだよ?」 ヌルヌルとしているそこは、ピッタリと隙間無く締め付けている。 彼女が、こちらを味わう様に動かずにいると、その肉の擦れ合う感触が耐え難い。 正直、今すぐにでも果ててしまいたい。 「えへへー、きせーじじつ、作っちゃった♡」 彼女が腰を上下する度、内壁が絡みつくように収縮して、快楽を与えてくる。 だけど、既成事実という言葉で、頭が引き締まる。 多分彼女はカードの精霊という物なのだろう、多分そう。 それはそれとして、出して大丈夫なのだろうかという不安が募る。 こう、困るぞ、自分の面影のある新規とか出たら。 「ねぇ‥‥さっきから我慢してるでしょ?辛いでしょ?もう出していいよ?」 追い詰められすぎて、よく分からない事すら考え始めてしまうが、それでどうにかなる訳もなく。 いや、止まってくれれば、或いは抜いてくれればどうにかなったかもしれないが、そんな物は仮定でしかなく。 「ほら、このままボクの中に出して♡」 どくどくと、情けなく彼女の中に欲望を注ぎ込んでしまった。 「あー‥‥出しちゃったね?いっぱい♡」 中の痙攣が収まらないでいるが、彼女はまだ離そうとしない。 「まずは、おちんちんでボクの事を覚えて貰うからね?」 ゆっくりと、硬さを取り戻すまで動かずにいるけれど、すぐに硬さを取り戻してしまい、腰の動きが再開する。 「えへへ、また大きくなってきたねー?」 さっきより速く腰を振る彼女。 「今度はもっと気持ちよくさせてあげるね♡」 どうやら、逃げ場のない状況は続くらしい。 「ほら、ここ気持ちいいでしょ?」 何度も何度も責め立てられて、頭の中が真っ白になってしまう。 「何回も出して、ちゃんとボクの事を考えただけで興奮するようにしよーね」 何度も何度も出し尽くすまで腰を振り、搾り取ってきた。 「えへへー‥‥こんなに出してくれてありがとねー、マスター」 もう、柔らかい状態から萎えたままのそれを、腰を動かさずに入れたままにされる。 「こうなっちゃったら、一回抜けたら入れられないし、気を付けないとねー」 彼女は一度深呼吸をするように大きく息を吸う。 「次は‥‥声♡ボクの事を、おちんちんは覚えたでしょ?気持ちよかったよね?次は、ボクの声だけで分かるようにしっかり聞いてね?」 もう、限界は超えている。 なのに、彼女は楽しげに言葉を紡ぐ。 「ねぇ‥‥マスター♡好き♡」 囁くような声が鼓膜を震わせると、心臓が跳ね上がる。 「大好きだよー♡」 「ボクの事しっかり覚えてね?」 「ずっと一緒にいようね♡」 耳元で、何度も何度も繰り返し愛の言葉を囁かれる。それだけなのに、何故か体が熱くなる。 彼女は囁きながら、腰をゆっくりと、抜けないようにぐりぐりと動かしてきた。 「好き」「好き」「すき」「すき」「スキ」「スキ」「好キ」「好キ」 好意を籠めた言葉ばかりを耳元で囁かれ、心に、脳に彼女の声が染み込んでいく。 何度も何度も同じ言葉が繰り返され、もう何がなんだか分からなくなる。 まだ萎えたままの筈のそこから、漏れ出るように出ていくのがわかる。 「あれ?またイっちゃった?」 彼女は嬉しそうに笑いながら、まだ同じ言葉を続けていく。 「ボクの声、覚えてね?ボクの声聞いただけで気持ちよくなっちゃうように、しっかり刻むんだよ?」 声が聞こえて、脳が蕩ける。 澄んだでいるのに、隠そうともしない甘さと湿った感情を乗せた声が、耳を犯していく。 好意を籠めた声が耳から頭の中に潜り込んで解ける度に、 好かれているという認識が否応なく響いて、どうしようもなく喜ばしい、心地よい。気持ちいい。 そうして、頭の奥まで、彼女の声が染み込んでしまう。 「ふふ‥‥これでボクの声だけで気持ちよくなれるようになったかな?」 視界がふさがれているから、彼女の声に集中してしまう。 「じゃあ次はー‥‥匂いとか?」 恐らくは胸元であろう部位に顔を埋めさせられる。 そして、ふわりと香りが鼻腔をくすぐる。 甘い花のような香り。 それが思考に纏わりつく。 「ボクの匂いも覚えよーね?」 ふわりと、嗅ぐ度に脳に届く甘い香りに頭が支配される。 「どうかな?甘くていい匂いするでしょ?」 ずっと吸い続けたいと思えるような芳香が漂ってきて、抵抗できずに彼女の胸元に顔を押しつける。 「あ、おねだりしちゃうんだ?かーわいい!」 クスクスと笑う彼女。 だがその笑いも、耳に届く度に幸せを運んでくる。いつまでも浸っていたくなるような感覚。 「ほら、頭撫でてあげる♡」 そう言われると同時に、優しく髪を梳かれる。心地よい感触と共に安心感と多幸感が増していく。 彼女に全て預けるように力を抜くと、さらに強く抱き寄せられる。 汗の匂い、甘い匂い、女の子の匂い。 色々混ざり合って、頭の中を駆け巡る。 「どうかな、控えめだけど柔らかいでしょ、ボクの胸♡」 彼女の胸に沈み込み、包まれていく。 彼女の匂いが、体温が、柔らかさが、全てが気持ちいい。 「ボクの事を考えるだけで、えっちした事思い出して興奮するようになっちゃえ♡  ボクの声を聴いただけで、好かれてるんだって、幸せになるようになっちゃえ♡ボクの匂いを嗅いだだけで抱き着きたくなるようになっちゃえ♡」 頭を撫でる手が止まらず、幸福感が高まっていく。 「もっと欲しいでしょ?ボクが欲しいよね?」 甘い誘惑に抗えず、拘束がもどかしい。 そうでなければ、こちらから思い切り抱き着いていたのに。。 「あは、ボクを求めちゃってるね♡嬉しいなー♡」 頭に伸びた手が、目隠しを外す。 「‥‥ヨクル?」 本来凛々しい顔の筈の彼女のその瞳は爛々と輝いており、明らかに正常ではない。 狂気的なまでの執着を感じさせる眼差しであった。 しかし、こちらも最早正気ではいられなかった。 彼女に魅了された心は、それすらも好ましく映る。 「あ、マスター、顔赤いよー?どうしたの?」 悪戯っぽく笑う彼女の表情にすら魅力を感じてしまう。 「ふふ‥‥ボクの事が好きになっちゃったかな?」 もう、顔を見る前に好きになっている。 何度も何度も交わって、何度も何度も耳元で愛を囁かれて、何度も何度も匂いを嗅いで。 たっぷりと彼女を味わわされて、嫌いになる訳がない。 「ね、マスター」 彼女は微笑みを浮かべ、そして顔を近づけてきた。 「ボクのおしおき、どうだった?」