「『前橋ウィッチーズ』ライブ STRAIGHT! REACH!! CHEER!!!(5月31日(日)大阪会場)」で観た 前橋ウィッチーズの各キャストおよび各ソロ曲について感想など書きます。 書き出す順番は当日のセットリスト順です。 【 新里アズ役・咲川ひなのさん(『モノクローム⊂ヴァイオレット』) 】 脚本家・吉田恵里香さんの関連作品を辿ってみると 吉田さんは描写の違いがあっても「その人の尊厳を守ること」をよく考えているようです。 台詞などを工夫してハードな側面とソフトな側面を描いていると思いますが、アズちゃんは前者担当でしょうね。 "As I am!"と打ち出すアズちゃんの強い願いをロックな曲調が支えています。 「記号⊂」から考えるに歌詞のメッセージは次でしょうか。 今決めたからには後ろ向きな過去(モノクローム)も前向きな未来(ヴァイオレット)に活かす力にしてやるんだ、と。 (自分の学識は怪しいので見当違いだったらごめんなさい!) 僕の席では咲川さんの様子をあまり窺えなかったので次回は注目したいです。 【 上泉マイ役・百瀬帆南さん『邁進↓↘→Step by Step』 】 「箱推し」のつもりですが百瀬さんのことは特に好きでつい目で追ってしまいます。 劇中の演技に惹かれたことがまずは大きくてそれからいろいろと魅力を感じています。 本曲はダンスポップ/コンテンポラリーR&Bでしょうか、自分には馴染みやすい曲。 前ウにおけるこの手の楽曲はどれも歌物であるように努めてきた日本流R&Bを思わせます。 要するにカラオケでも歌える親しみやすさですね! 歌詞はマイちゃんの目線から「70点志向の自分が100点志向の自分に語りかける歌」ではないかと僕は読みます。 あまりに完璧主義(100点志向)の立場にあると、ささいな不調・不出来が一大事です。 「冒険してみよう(≒肩の力を抜いてみよう)」とはその一大事さに寄り添った言葉の選び方なのかなぁと想像しました。 それにしても百瀬さんのはにかんだ笑顔は素敵でした…! 【 三俣チョコ役・三波春香さん『フワフワの約束』 】 楽曲を聴いているとふと耳に残るパートがしばしば三波さんの歌声だったりします。 生で聴くと声がとても伸びやかで厚みもあると感じました、歌手としては三波さんが僕の好みかもしれません。 先述のハード面/ソフト面でいえば、後者担当はチョコちゃんだと本曲の曲名で思いました。 「約束」は重い意味を伴わざるを得ないのでよかれあしかれ人を縛り付けます。 そこで「フワフワ」という柔らかい言葉を併せて使うことでチョコちゃん(とその友達など)の心をいたわっている、そんな風に読みます。 どこか切ない曲調にある大人びた印象を汲むように心を込めてレコーディングした、といったことを (記憶に自信がありませんが)三波さんが公演中に話していた覚えがあります。 普段の三波さんはまるで「幼児向け番組に出演するお姉さん」のように人懐っこい声を出すので、 感情の奥行きを出すときの声色に特別な対比を感じます。 夜公演のときでしたかね、ソロ曲の去り際に発した一言「ありがと…」にじんと来ました。 【 北原キョウカ役・本村玲奈さん『湿原の騎士』 】 本村さん!進んで場を温めてくれるホントはひょうきん者?の本村さん!本村さんがいると安心感が違いますね(笑)。 自身のホーム(本村さんの出身地は大阪です)である嬉しさを精一杯表現しているようでした。 本曲は意外にもスパニッシュギターを取り入れた異国情緒を感じさせる曲。まだ見ぬ世界を恐れないという意味を暗に込めているのかな。 僕の趣味で話すと林田健司さんがこんなアプローチ(『パッとした瞬間』)してたな…と連想しました。 「騎士」は凛とした態度を指しているのだとして「湿原」がユニークですね。 本編のキョウカちゃんは自他の経験(自分とチョコちゃんのこと)で深く涙をこぼしたことから、 悲しみとは何か誰より考える人生を歩むのかもしれません。 「共にした涙を大事にする」、そんな思いが「(土壌が常に湿っている)湿原」に託されているのではないかと想像しました。 会場内の反応を見るに本曲は特に人気が高いようです、「¡Vamos!」で大盛り上がりでした! 【 赤城ユイナ役・春日さくらさん『ぐんぐん、進もっ?!』 】 いよいよ春日さん、センターを務めるだけあって華があってエモエモです。 変身時衣装のときにはあのでっかいリボンを堂々と付ける心意気がいいよね…。 弾んだ曲調が可愛い、一昔前の編曲家なら「恋はあせらず」のようにアレンジしそうな曲想を持つ楽曲です。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%9B%E3%82%89%E3%81%9A 一読すると単に鼓舞する応援歌のようで実はひねりがある歌詞だと僕は考えています。 「頑張った経験を知っていてその記憶が愛しいから頑張りたいと思う自分を大切にしたい」 全体からそんな健気な機微を読み取ることで僕は切なくてなんだか泣けてくるんです。 とりわけ春日さんの歌声は愛らしさが際立っているのでそれがまた良い効果を生んでいると思いますね。 だからこの曲、僕はお気に入りです。 そしてファンには名高い"投げキッス"のパフォーマンス、正面で観れましたよ!やったぁ! お読みくださりありがとチョコちゃんでした!