ーーーミレーンたちがバルロス入りし人造勇者たちと交戦を開始した同日、城塞都市ギリセフより北西10kmほどに位置する旧ギリアウ市跡地。その地に20名ほどのギリセフ駐屯兵たちと彼らと異なる制服を来た5人の男女がいた。 「あれが今回のターゲットだ。魔王軍の連中が俺らの目と鼻の先にクソみてェなもん建てたせいで、こっちも大分迷惑被っている…」 馬上に乗ったこの集団の中で最も地位の高い立場であろう男が、目の前に見える山とも言えないような小高い台地に向かって指をさす。 そこには堅牢な城壁に囲まれた出城が建っている。 「あそこにはまぁ大体1000から3000ぐらいの兵が入れ替わり立ち替わりで入ってやがる。おかげで連日のように攻めて来るからこっちは防戦一方の上、兵も物資も消耗しまくってお手上げ状態ってわけよ」 馬上の男、勇猛かつ獰猛で知られるギリセフ人類連合軍指揮官ヴォルカ将軍が疲れたように愚痴をこぼす。 「それで我々を雇われたというわけですな」 落ち着いた低音の口調は強い自信と安心感を聞く者に与える。 その声の主はアイゼンヴァント中尉、またの呼び名を人造勇者弐號という。 「かつてバルロス軍の特殊部隊として、対魔王軍の前線で大いに暴れまわったアンタたちの評判は知っている。だから今回は予算をかけてアンタらを雇うことにした。だがこりゃどういうことだ?!」 ヴォルカ将軍は訝しむような顔をしながら残り4人のギリセフ兵に指をさす。 「たった5人で、その内3人は女で残る1人はガキだと?! これで勝てると思ってんのか!バカにしてんじゃねぇぞ!」 「人を見た目で判断するのは早計ですぞ将軍。それにたった5人と言いますが、一騎当千の強者が5人いれば戦力は5000人分です。しかし信用いただけないというのでしたら、こういうのはいかがでしょうか。ギャラは成功報酬という形でクリアできなければ無し、逆に成功をすれば報酬は倍額というのは…」 アイゼンヴァントは不敵な笑みを浮かべながら、ちょっとした賭けを持ちかけた。 「気に入った…乗ってやるよ。もし本当に攻略できたなら倍額のギャラ以上にメリットがあるからな」 ギリセフの軍内部には他とは違う妙な風潮があり、怯懦・逃避・弱音といったネガティブな思考や行動を大いに嫌う。 一言でいえば単なるマチズモという思考なのであろうが、常時敵と戦闘が近しく存在しているこの地では、強気を張っていなければ待っているのは自分だけなく仲間にも死をもたらすからだ。 だからヴォルカ将軍もこの賭けを逃げるわけには行かなかった。 もし提案を断れば、周囲の部下には端金のために男気を見せなかったと思われるからである。 「よろしいでしょう。でしたらクリアの条件はどういたしますか? この辺ははっきり決めておかないと、終わった後であれこれ難癖を付けられるのも困りますからな」 弐號は余裕の笑みを浮かべながらこのゲームの詳細を詰めようとする。 「そうだな…まず第一はあのクソみてェな城をぶっ潰すことだ。次にあそこの守将の首を取って来ること。最低ラインはこんなとこだな」 将軍は自身でも納得ができる最低ラインの条件を挙げた。 もちろん本音を言えば出城をぶっ壊して敵将どころか全員皆殺しにしてこの地を取り返せと言いたいとこではあるが、あまり無茶ぶりをし過ぎるとゲームというものは成立しなくなる。 「なかなか良い条件の設定です。皆殺しにしろと言われると、さすがに1000体以上もいれば取りこぼしは少なからず出てきますからな。もし敵将があそこにいない場合はどうしますか?」 「そん時は強ぇ奴の首を上から順に10個持ってこい。あいつらとは何度もやり合っているから名のある奴の顔は大体憶えている」 「あっ!そうそう条件をもう一つ追加だ。期日は明日までだ。この忙しい俺様が本部を離れて、いつまでもアンタらに付き合っているわけにはいかねぇからよ。持久戦で兵糧攻めとかやられたらたまったもんじゃねぇ」 「時間制限ですか構いませんよ。我々も即刻取りかかるつもりですから…」 弐號のまるで些事とでも言いたげな余裕に、将軍の護衛で付いて来ていた兵士たちは少なからぬ疑いの目を向けている。 なにせ敵の強さ恐ろしさを一番知っているのは自分たちなのだから…。 「なんかデケぇ口叩いてるけどよ、本当に大丈夫なのか?」 「だったら俺らも賭けしねぇか? アイツらが何時間持つかさ」 「じゃあ俺は1時間ってとこだな」 「バーカ、あそこまでの距離を見てみろ、着くまでに終わっちまうよ。だから半日ってとこだろ」 「じゃあ俺は時間切れアウトってとこだな。間に合わなかったので帰って来ました!だ」 皆思い思いに言うが、誰も人造勇者たちの勝利を予想はしていない。 その発言を聞いてヴォルカ将軍が叱責する。 「テメーら!客人の前で失礼だろ! ちったぁ黙ってろ!」 「すまなかったな…。ギリセフってのは寄り合い所帯なんで、細けぇ軍規や上下関係なんて気にしていたらギスギスしちまって内部瓦解しちまう。だから戦闘の時以外は無礼講なのがウチの流儀なんだよ」 将軍の謝罪を弐號は一礼で返しつつ、事も無さげに言い返す。 「大丈夫ですよ。お疑いになる気持ちは理解できます。でしたら私も彼らの賭けに参加させてもらっても構いませんか? 時間は30分だ、それで全て終わる。有り金を全部賭けるから、私が勝った時にはちゃんと払戻すんだぞ…」 「おいおい、白旗上げるの早すぎませんかぁ!」 「セルフ負けって手段はさすがに思いつかないわ!」 護衛の兵士たちは弐號の発言をナイスジョーク!とばかりにはやしたてる。 「勘違いするなよ。30分で我々が勝利するということだ」 弐號は殊更凄みを聞かせた低音で護衛の兵士たちに言い聞かせる。 この弐號の言葉に乗っかるように、男たちの下世話な会話の中に入る者がいる。 「じゃあボクも参加するよ。中尉と同じで30分で勝利だ」 彼女の名はキューケン=ピープ少尉、またの名を人造勇者捌號という。 今いるメンバーの中で最も小柄で幼く見えるがれっきとした成人であり、人造勇者初期メンバーの中でも珍しい士官学校を出た正規軍人である。 「ではそろそろ始めるとしますか」 弐號は敵地のある小山に向けて、手に持った大剣を振りかざした…。    *   *   *   *   * 「ところでスタートのタイミングは我々の任意に任せてもらって良いかな?」 弐號は賭けの胴元になっている兵士に尋ねる。 「あっ、あぁ…いいよ。でもあんまり時間をかけるんじゃねぇぞ…」 「よし!ならば仕込みの時間だ。ブリッツクリーク一等兵、作戦通り敵本営の場所を確認したら照明弾にて合図をすること。いいな!」 「えぇ…あっはい…。あ~怖いよぉ…行きたくたいよぉ…」 他の人造勇者とは異なる黒い制服を着た中性的な風貌の女性が怯えながら前に出る。彼女の名はブリッツクリーク=ランペイジ一等兵。別名を人造勇者惨號という。 「何言ってんの。アンタ戦うわけじゃないしどうせ捕まりっこないんだから、ちゃっちゃと仕事済ませてどっかで隠れてなさいよ。それともボクに送られたいの?敵のど真ん中に行っちゃうかもしれないよ」 捌號が惨號の尻を叩きながら前へ前へと歩ませる。 「う~っ分かりましたよ…。行けばいいんでしょ!行けばっ!」 惨號が半ギレ気味にそう言うと、姿は影も形もなく消えていた。 「本当手がかかるわねアイツ…」 捌號は呆れ気味に敵の出城の様子を見つめた。 「おい今のは何なんだ?」 目の前で起こった不思議な光景について、キツネにつままれたような顔をしたヴォルカ将軍が質問した。 「あれは彼女の能力です。機密の部分もあるので詳細は言えませんが、物の数分で敵地に到着します。彼女からの照明弾の合図が出たら、作戦の準備はほぼ完了です」    *   *   *   *   * 「あ~っもう怖い怖い…。敵の大将ってどこにいるのよ…。この部屋かな…」 敵出城の中心部にあるひと際大きな建物に潜り込んだ惨號が、敵将の位置を探るべく中を歩き回る。彼女は懐から写真付きの資料のような書類を取り出す。そこには敵将の顔や各種データが書かれたものであった。 「『獣魔兵団 第三大隊隊長 デスファント』 身長4mの巨体と石造りの城壁を一撃で壊す剛力を持つ象型の獣人。だが一番の脅威は機銃弾をも跳ね返す全身を包む固い皮膚だって…。こんなのに見つかったら死んじゃうよ…。あ~んキューケンのアホー!」 惨號はフロアで一番大きな会議室のような部屋を覗く。するとそこに探していたターゲットがいた。 「(見つけた!落ち着け…落ち着け…ブリッツ…。合図を…照明弾を撃ったらもうお仕事終わりだから…)」 惨號は窓を開け、天に向かって照明弾を撃つ。これで終わった…そう思って安堵の息をつき階下を見下ろすと、周囲にいた敵兵の視線が一斉に自分に向かっているのに気づいた。 惨號は逃げた。ひたすら逃げた。出城中の兵士が彼女を追いかけるが誰も捕まえることはできない。それが彼女の持つ能力の真価なのである。 「合図が見えた。北西西に6754m」 ライフルに使うスコープのような物で照明弾の位置を観測しているのはトラウアーゲサング少尉。またの名を人造勇者伍號である。 「私も向かうとする。一番目立つあの物見塔に送ってくれ。距離は方角同じで6666mだ」 捌號が伍號の背中を叩くと伍號の姿が消える。そして1分も経たない内に「狩場は制圧した援護は任せてくれ」という通信が入る。 「よし!今から作戦開始だ!」 弐號が残った総員及び賭けの胴元である兵士に向けて号令をかけた。 「じゃあまずは爆撃開始だね!」 捌號がそういうと傍らにあった建物の瓦礫に触れる。 瓦礫が消えたかと思うと出城の上空に空間が開き、そこから消えたはずの瓦礫が落下していく。 捌號ははしゃぎながら走り回り、周囲にある大量の瓦礫を出城の上空から雨あられと降り注がせるのだった。 重質量の物体が位置エネルギーを得て叩きつける破壊力は多大である。出城の建物や城壁は瞬く間に崩壊していった。 「あ~っ!なんか降って来たー!死ぬ死ぬ!死んじゃう~!」 降り注ぐ瓦礫を避けながら惨號は路地に回り込み休憩する。するとそこには瓦礫の雨を避けようと逃げ込んだ獣魔兵団の兵士がいた。 「お前が敵かー!」 惨號に向かって襲い掛かろうとする兵士が何者かに銃撃される。 「トラウアー…」 惨號は援護してくれた仲間の名を呼び助けを求める。 「あなたが来たら、こっちの居場所がバレバレになるでしょ。そのまま走り回って雑魚どもを攪乱させてなさい。私の見えないところに行くなら、援護できなくなるからおすすめできないけど」 「ひどいよー!もぅ~!」 惨號は再び降り注ぐ瓦礫の中を逃走したのであった。 「良し!出城の方は粗方破壊できたようだな。将軍、これでとりあえず一つめの条件クリアということでよろしいですな」 弐號はヴォルカ将軍に戦果の報告をする。 「あっ、あぁ…。そっちは認めてやる。次の敵大将の首はどうすんだ?瓦礫に潰れちまったら見つけるのも大変だぞ」 「その辺はご心配なく…。上等兵我々も行くぞ。では少尉頼むぞ」 捌號が転送をすべく二人の背後に立つ。 「じゃあ~ザットぉ!食べ放題だよ行っといで!」 捌號が背中を叩くと、二人の姿は消えたのだった。    *   *   *   *   * 出城の内部は惨號の侵入した中心部にある建物以外は瓦礫で崩壊をしている。その中からは呻き声がまるで地鳴りのように響く。 この出城の総大将であるデスファントは想定外の事態と惨状を理解できないようであった。 彼は側にいた士官に残存兵の取りまとめを命じ向かわせる。 向かわせた部下たちの断末魔の響きが聞こえるやいなや、彼に向かって歩んでくる二人の人間が見えた。 人造勇者弐號とザット上等兵こと人造勇者陸號であった。 捌號は直接二人に討ち取らせるために、この建物を避けていたのだった。 「あっいたいた。アイツ僕が先にやってもいいですよね。食べ放題っていうからせっかく来たのに全然美味しくなかったし…」 「良かろう。だが時間制限もあるから2分で片を付けろ。それを超えたら私が動く」 陸號は両手に装着した聖剣を引き出す。素早いダッシュで陸號はデスファントに向かう。 デスファントは迎撃のパンチを繰り出すが、陸號は軽々と避け両腕を高速で振るう。 デスファントの体表に無数の切り傷が生まれる。 だが極厚の筋肉が邪魔をして両断するまでには行かない。 「いいねぇ~君、いい味してるよ…」 陸號は右腕の刃に付いたデスファントの血を軽く舐めてみた。 デスファントが激しいラッシュで反撃を開始する。 陸號はそれを軽々と躱すと背後から両の手の刃を背中に突き刺す。 「君の力を頂かせてもらうね。久しぶりだからじっくり味わないと…」 陸號の刃に血が吸い取られていく感覚がある。そして吸われるたびにデスファント自身もHPがみるみる減っていく感覚が生ずる。デスファントは力を振り絞り右手を振るって陸號を弾き飛ばす。 「痛たたた…。ちょっと調子に乗りすぎたかな…」 陸號が反撃に乗り出そうとした時であった…。 「時間だ。速やかに終わらせるぞ。お前も巻き込まれたくなかったらさっさと避けろ」 「えっズルい!せっかくの獲物だったのに…」 陸號がそうぼやくと弐號は両手の拳を眼前で突き合わせようとする。 だが何もないはずその間にまるで弾力のあるゴムマリでもあるかのように、押し込んだり弾かれている感覚がある。 弐號のその動きに合わせるかのように、デスファントの体が左右両サイドから何か壁のようなもので押し潰されている。 剛力自慢のデスファントは必死に開こうとするが、見えない壁の圧は徐々に高まっていく。 「アイゼンバイス!」 弐號がそう叫ぶと眼前の両拳を一気に突き合わせる。 するとデスファントの体はまるでプレス機にも入れられたかのように圧縮されたであった。 「良し!作戦終了だ。合図を上げたら帰投するぞ」 弐號が窓から照明弾を打ち上げる。その頃には瓦礫の下から聞こえる呻き声以外は、城内に生きている敵兵の姿は消えていた。 「でもこんだけぐしゃぐしゃにしたら、首持って帰っても判別してもらえるんですかね?」 陸號は変わり果てたデスファントの姿を見て素朴な疑問をこぼした…。    *   *   *   *   * 城内から上がる照明弾を確認すると、旧ギリアウ市跡地に残った捌號がヴォルカ将軍に報告をする。 「ただいま作戦が終了しました。時間は28分21秒、1分以上も余裕がありましたね」 「いや、本当に終わったかどうかは首見るまで認めねぇぞ! 行きはお前が送り込んでたからいいとして、帰りはあんな状態の中からどうやって戻るんだ?」 「あぁそっちは心配しないで下さい」 捌號は無問題といった表情でさらっと流した。 すると5分もしない内に全員が帰投する。惨號の能力を使い瞬間移動とも遜色ない速さの移動を行ったのだ。 「もぅやだぁ~!」 散々逃げ回りさらには全員の帰還のサポートまでさせられた惨號が、今にも死にそうな顔をして駄々をこねる。 捌號はそれをいつものことのような顔でなだめる。 「作戦は全て完了。ただいま帰投しました。戦果はこちらです」 弐號が敵将の生首をヴォルカ将軍に突きつける。アイゼンバイスで形は変わってしまったが、果たして彼はどう出るのであろう。 「本物だ…。あのクソヤローの顔はぜってぇ忘れねぇ!ハッハー!マジでやっちまいやがったよこいつ等!」 ヴォルカ将軍が声高らかに笑いながら喜ぶ。 通常であればいくらでもゴネれる状況ではあるが、彼の人柄は気性と口調は荒いものの根はさっぱりとした性格なのだろう。 「時間はどうだった?」 弐號が捌號に作戦終了までのタイムを聞く。 「28分21秒。全然余裕だったね」 「では賭けは我々の勝ちだな。全部頂いて行くぞ」 弐號は胴元の男から集まった賭け金を根こそぎ奪い取った。 「それではギャラの方の支払いもお願いする」 弐號はヴォルカ将軍に請求書を手渡す。 「くっそー!痛てぇけどこれも男の約束だ。お前ら、この方たちへの割り増し分を払うために、この先1ヵ月ばかり糧食が一品減る。すまねぇ!」 将軍は同行した兵たちに向かって頭を下げる。 兵たちも今までの無礼のせいでもあるため、しょうがないという表情を浮かべていた。 「そのような話を聞かされては、こちらも気持ち良くもらいにくいですな…。でしたら割り増し分は現物納入というのでどうでしょうか?」 弐號は将軍にお互いが損をしない方法の提案をする。 「現物納入? ウチには特産品なんて命知らずのアホどもぐらいしかないぞ」 「よろしいじゃないですか命知らずの兵隊。実は我々は現在軍の再建を図ろうと奮闘中でして、何より今一番求めているのは兵の頭数なのですよ」 「もちろん優秀な兵をくれてやるのは断腸の思いでしょう。ですからはみ出し者や死んでも構わないような連中で構いません。そいつらを我々が引き取るということでいかがでしょうか」 弐號の提案に将軍は思案しながら返答する。 「今ウチには20人近い懲罰兵がいる。理由は敵前逃亡に士気を下げるような言動、そして市民に対する暴行といった連中だ。その内どこかで特攻でもさせるかと思ってブタ箱に入れてたが、使ってもらえるならありがたい」 ならず者の集団と思われているギリセフ兵士であるが、彼らには絶対に守らねばならない不文律がある。 一つは先に述べた怯懦・逃避・弱音といった全体の士気を下げるような行い。 例えるならば極東の国に存在した人斬り集団で言うところの『士道不覚悟』である。 もう一つは守るべき対象であり、自分たちの生活のサポートをしてくれる市民に対する乱暴・暴行である。 先ほどの士道不覚悟にも通じるだけでなく、彼らが支払う税金の一部は軍の予算へと回っており、市民の数が減れば当然ながら予算も減るからである。 「よろしいですよ。そういったならず者や腰抜けを一人前の兵士に調…、いや教育するのは慣れたものですから」 そうにこやかに語る弐號であったが、その目は決して笑っていなかった…。 (続く)