ソラ・ペリドット
[露天風呂]
ガラガラと扉を開ける
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「はぁ……まさかあんな話題で盛り上がってるなんて……」
「自由気ままな|放浪者《ヴァグランツ》時代が長かったからなぁ。ああいう話題で盛り上がるのが普通なのかも……」
<
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「……いい眺めだなぁ……」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
石床を滑るように歩いてくる背の低い金髪の人間がいた
湯気に目を細めている
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「おっと」
「こんばんは」
よく見えなかったが誰かいるな
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「こんばんはー」(貸切状態のところに女性が現れた。彼女はまともであることを切に願う)
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ふむ。貸し切り状態の所邪魔してしまったかのう?」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「いいよー、全然。気にしないで」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「そうか。では遠慮なく」
先客から少し距離を取って湯に入る
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ふぅ………」
幼い外見にそぐわぬ老いた声が漏れる
湯はいつ入ってもいいものじゃのう…
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
(お年寄りみたいな声が聞こえたが、自分も|似たようなもの《スプリガン》なので気にしない)
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ここの薬湯は落ち着く」
「お主もそう思わんか」
老人なので適当な雑談を仕掛ける
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「そう思うよ。お湯も気持ちいいけど、何より眺めがいい」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「じゃな」
縁に背を預けて夜空を眺める
天井のある浴場とはまた違った風情だ
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「ここの常連さんなの?」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「うむ。老いると身体と心の疲れが抜けにくくなってな…」
「湯の力をしばしば借りておる」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ここには初めて?」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「うん。初めて」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「そうかそうか。|露天風呂《ここ》もいいが主浴場の方にはもう行ったかの?」
「あそこは人が集まるから気軽に話すのが好きなら良い所じゃぞ」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「あー……」
(さっきバルバロスたちが下ネタで盛り上がってたんだよなぁ……)
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「……僕はここでいいかな」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ふむん。何かあったのか?」
返答までの微妙な間になにかを感じ取る
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「いやー、そのー……ちょっとそこの大浴場の会話がさ、僕にはちょっと刺激的で……」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「あー…下の話で盛り上がった集団でもおったか」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「まんまそれです、はい」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「まあ…うむ。そういう事もある…」
「ただいつもその手の話がされているというわけではないんじゃ」
それだけの浴場じゃないんだよ!とフォローを入れる
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
(ほんとかなぁ)
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ワシもよく主浴場を使うが千差万別、種々様々な客が来る」
「特定の集団しか来ない…なんてことはない。たまたま今日はその手の流れじゃったんじゃろう」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「エルフにドワーフ、リカントにグラスランナー」
「あとは…脅かす気はないが蛮族もときおり見られるそうじゃな」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「驚かないよ。友好的なバルバロスも、もはやそんなに珍しいことじゃないしね」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「…そうか?珍しくはないか、友好的なバルバロスは」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
(とはいえ下ネタで盛り上がるバルバロスを見るのは初めての経験だったんだけど…)
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「旅するうちに色んな人たちを見たからさ。人間のくせに二神の信者になったひと、バルバロスのくせにこちらに協力するひと……」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「そうか……」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「ま、なら良かった」
「ここは悪く言えば節操無し…」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「良く言えば大概の者は受け入れるからの」
「じゃから…もしよければ、懲りずに主浴場の方もまた覗いてみておくれ」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「分かった。そうするよ」
(まぁ、彼らと再び顔を合わせることなんてそうそうないだろう……)
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「うむうむ。すまぬな、老体らしい余計な世話と話に付き合わせてしまって」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「老体だなんて、そんな。楽しかったし、いいよ」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
ワシのお気に入りの浴場が、たまたま合わぬ客に当たって
そのままの悪印象が残ったまま…というのはあんまりじゃからの
という自分勝手
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
しばし、湯に肩まで浸かり力を抜く
力と一緒に疲労まで抜けていくようだ
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「…………ふう」
湯の熱がそろそろ頭に回りそうだ
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「これは湯あたりが近いな…」
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「大丈夫?」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「あぁ。まだ平気じゃよ」
「とはいえ、ワシも上がろうかのう」
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
「では、さらばじゃ」
一声かけて湯から上がります
濡れた髪が月光に照らされて輝き、それをかき上げながら
サンスベリア=ソロモン
[露天風呂]
退場!
ソラ・ペリドット
[露天風呂]
「……どこが老体だったんだろう」(退場した後にポツリと呟く)
「……さーて、そろそろ出ようっと。次はどこへ行こうかなー」
(身体を伸ばしながら、扉を開けて露天風呂を出る)
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
カラカラ……と控えめな音を立てて現れる。大浴場は|同族《やなやつ》の気配がしたので避けてきたのだ
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
ま、なんか落ち込んでるみたいでウケたけど?もうちょっと暇があったら煽りに行っても良かったな~等と益体のないことを考えつつ足先を湯船に遊ばせている
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
星と月のみが照らす露天。黄金の髪としなやかな肢体の女が、楽しげにしている……
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
ガラリと戸を開けると、ひんやりとした夜風が火照った肌を心地よく撫でる。立ち上る湯気の向こうに広がっていたのは見事な岩造りの露天風呂だ
見上げれば雲ひとつない漆黒の夜空に、満天の星々が瞬いている
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
よく見れば先客がいる様だ。以前、混浴と知らずに入って来た相手の様に騒がれても困るし、少し距離を離して湯船に入る
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「……や♡お一人ー?」顔を動かさず、ちゃぷちゃぷと遊びながら声をかける。明らかに見えていないはずの角度
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……っと、やあ。驚かせたらすまない」
視線を向けずともこちらの動きを完全に把握しているかのような言葉に、思わず碧の瞳を少し見開いた
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「んー、来るの分かってたし?気にしないでいいって♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
相手に圧迫感を与えないよう少し距離を保ちつつ、静かに湯船へ身体を沈めた。恵まれた体躯に湯が波打ち、星空の下で濡れた金髪が眩しく光る
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「先客がいるとは露知らず、失礼した。……俺はジュリオ・リーベルトだ。よろしく、お嬢さん」
こちらの気配を悟ったのだろうか。冒険者が多く入るこの大浴場、そういうものがいても不思議はないが……
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うん、よろしく♡アーシはゼーニャ・レグリーナ♡軍属でー、蛮族ぶっ殺しまくってまーす♡」ようやく顔を向けて笑顔で挨拶
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……ははっ、見た目の華やかさに反して、随分と凄烈な職業のお嬢さんだな。よろしくゼーニャ」
うーん……となると実力を見たくなって、種族まで見抜くかなこれは
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
ゼーニャちゃんはいつでも|裏無赤裸裸《ストリークイーン》だ カモン
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
ではピンゾロ以外で成功するからそういうことで……
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……バジリスクかっ」
反射的に警戒してしまうが、こんな街中にいるのが普通の蛮族ではない。彼女の言うことを信じるなら、名誉人族かそれ以上だろう
改めて湯船に肩まで浸かり、ゆったりと岩肌に背をもたれかけながらゼーニャの方へと目線を送る
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「いや、すまない。つい……」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うん、バジリスク……分かったならこの下は見なくていーね♡」眼帯をトントン タオルを少しずらす
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「んなっ……」
一瞬動揺が顔に出るも
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「おっと……この下とは、眼帯のことか、それともそっちの薄布のことかな?」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「んー?それはー……ジュリオくんの返答次第かもなー?」にまにま 明らかにからかっている
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
ぬぐっ……このバジリスク手強い。俺はやはり女性に勝てない星の元か
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ははっ……冗談だ。目の保養にはなるが、これ以上見て石にされてしまっては敵わないからな」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「そうそう♡バジリスクはこわーいからね♡」
「……それに、ジュリオくんにヘタな手出しはできないかなー。えらい人の集まりでちらーっと見たことある気がするし?」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「それは光栄だな。俺のような男が、そんな大層な方の記憶と重なるとは」
一瞬、背筋に冷や汗が流れたのを隠し、絶妙な苦笑いを浮かべて見せた
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ちなみにどこで見かけたんだ、俺によく似た人は」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うーん……スフバールあたりに遠征に行ったときだったかなー。そこのえらーい人たちに挨拶回りしにいってー……」にまにま 仮にも”視る”種族である
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……参った。完全に俺の負けだ」
たしかにスフバールへの遠征であれば、彼女と顔を合わせている可能性は大いにある
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……ああ、お主の見立て通りだ。だが、ここではただのジュリオとして扱ってほしいな」
ふっと緊張を解くと、どこか吹っ切れたような爽やかな笑みを浮かべた
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「いーよー、ジュリオくん♡誰にも言わないしそれっぽい素振りもしない。アーシ、こう見えても仁義に篤いし♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ははっ……助かるよ」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「……でもー、こういうところに来てるのはちょーっと見過ごせないかな?女の子の裸とか見放題じゃないのー?」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
彼女のサバサバとした男気と、こちらの立場を一瞬で汲み取る聡明さ。その粋な気遣いに胸の奥が心地よく温まる
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「っ……! いや、それは誤解だ!」
思わぬ角度からのツッコミに、先ほどまでの余裕が嘘のように瞳を泳がせる
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「……あれ、見たくて来てるものだと思ってたけど。違うの?」きょとん、と首を傾げる
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「俺はただ、静かに湯に浸かって疲れを癒やしたり、誰かと語らいに来ただけで、決して不純な動機でここを選んだわけじゃないぞ?」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「ここ混浴なのに?」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「冒険者に男女はあまり関係ないだろう」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「そうかなー、結構意識してる子はいると思うけど♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「戦場に出れば男も女も関係なく、同じ命を張る仲間だからな」
堂々と胸を張り、爽やかな笑顔で頷いてみせる
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「まあ、そういうものもいるだろうが……」
全く意識していないかと言われれば、否定できないジュリウスなのであった……
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
ここ浴槽だしなー、と思いつつ相変わらず足先だけちゃぷちゃぷ
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
チラリと白い足先を見る。美しい……
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「仲間ってのは賛成だね♡地獄みたいな惨状でも励まし合えばなんとか生きていけるし♡」指先の水滴を落とすようにひらひら
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……ああ、まったくその通りだな」
彼女の指先から美しく散る水滴に奪われていた視線を、ゆっくりとゼーニャの顔へと戻した
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
見てたなー、分かっちゃうんだよなー、と思いつつ足を湯船に戻す
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「誰もがそのようになれればいいのだが……」
上手くいかないなぁと夜空を見上げた
バレてるー
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
全天の邪視で半径30m見えるからね♡
「……うーん、誰もがってのは難しいよねぇ」この前言い争った|同族《バジリスク》を思い出す 価値観が明確に違う、とは理解しているが
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……そうだな、分かってはいるんだが」
夜空に浮かぶ月に碧の瞳を向けたまま、苦笑混じりに深く吐息をついた
種族や立場、価値観の深い溝。理想だけでは救いきれない現実の重みが、湯の温もりの中でじわじわと胸に沁みる
(……彼女にも、容易には割り切れない葛藤や過去があるのだろうか)
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「アーシは特になー、”これ”だし」眼帯をトントンと叩く
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ああ……」
人族とか蛮族とか、穢れの有無とか、気にしないように振舞っているようでいて、心の奥底でどこか壁を作っている自分を恥じる
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「ま、でもアーシが一番目立って一番蛮族殺せるから仕事奪うわけにもいかないらしいけど♡」ぱっと笑顔になる
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「実力で黙らせる、というわけか」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「それもあるけどー……もっと穏便かな。仲間を守る、っていう」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……失言だったな。すまない」
力で黙らせるという言葉を口にした己の浅はかさを恥じ素直に頭を下げた
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「んーん、いーよ♡暴力を使うのは事実だし?」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
力を持つものこそ偉いという蛮族の出身だからと、知らず知らずのうちに偏見で彼女の性質を決めつけかけていた
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……だが、その暴力を使う目的が仲間を守るためなのだとしたら、それはただの暴力ではなく、誇りある戦いになるだろう」
「美味く言えないが、お主はいい戦士だな」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「もちろん♡大きいだけの図体だって飛んでくる火球を受け止めたら仲間のための盾、だもんね♡」
「そう、軍人にして戦士♡人族にそんなポジションで受け入れて貰えてよかったなー♡」ちゃぷちゃぷ……ととても楽しそう
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「楽しそうだな」
素直に笑う彼女の姿に、種族や生まれの壁を超えた未来の可能性が見えた気がした
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「それで、今日はのんびり骨休めに来たのか」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「そーそー……っていうか、基本的に暇ではあるんだけどね?アーシが駆り出されるときって上位蛮族出るときだし……」
「人族は娯楽がたくさんあっていいよねー、コボルド的当てみたいなのもないし♡暫く暇でも暇じゃなくなるからありがたいなー」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……なるほどな。暇であるということは、それだけ平和だということだ」
「コボ……それはまあ、そうだろうな」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「暇だと暴れるやつが出てくるから蛮族領は意図的に忙しくしてる……だったかな。もうだいぶ前だし忘れちゃった」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「忘れているくらいがちょうどいいさ。今こうして人族の娯楽を楽しめているなら、それが何よりだよ」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「そーそ♡えっちなこともできるしね♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「っ……!!」
湯船の中で豪快に湯を跳ねさせそうになるのを間一髪で踏みとどまった
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
分かりやすくていいなー……にまにま……
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……ご、娯楽の幅が広いのは良いことだが……ゼーニャ、そういう話は、もう少し段階を踏まないか?」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「え?ここそういう部屋ある大浴場だよ?……今更じゃない?」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「いや、知ってはいたが……」
「それでも急にそんな風にストレートに言われると、さすがに面食らうだろう」
この女も利用したことあるのだろうか、あるのだろうな……そんな想像を働かせてしまう
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「んー、結構遊んでるかと思ってたけど……そこまでっぽい?」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「俺をどれほどの遊び人だと思っていたんだ? そこまで擦れてはいないつもりだ」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「貴族って結構えっちだからさー、混浴に来たならてっきりそうかと……ごめーんね♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「一括りにされるのは、少々心外だな。だが否定はできない……確かに、そういう放蕩な貴族が多いのも事実だ」
呆れ半分、可笑しさ半分といった風に肩をすくめた
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「ふーん……まそっか、アーシが他のバジリスクと同じにされるようなものだもんねー。……いや、それはそれでいいんだけどさ」信用ならんし……バジリスク……
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
言われてみれば確かにそうだ。偏見や思い込みというのはなかなか抜けないな
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……で、誤解も解けたところだが、俺が本当に遊んでいる男だったらどうするつもりだったんだ」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うーん……普段はおっけーなんだけどね。ジュリオくんはそのー……」スフバール周辺式典での顔を思い出す
「……シャレにならないじゃん?蛮族ととか……お互い……」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ああ……やっぱりその気だったのか……」
俺も困る……蛮族との間に隠し子とか……
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「いや、これは種族的偏見とかではないが……ないな」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うん、ない。というかそのやり口は|同族《バジリスク》の計略のそれだし」バッサリ
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ははっ……」
「だが助かったよ。お主がそれだけ理知的だから、俺はこうして安心して同じ湯に浸かっていられる」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うん、アーシはまだ蛮族ぶっ殺さなきゃだし、ジュリオくんもやることやらなきゃだしー……お互いの問題が解決して気兼ねなく、って時にはジュリオくんはおじいちゃんか輪廻の後だ♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「先は長いみたいだな」
彼女のどこまでもサバサバとした潔さに胸がすくような心地がする
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……しかし参ったな。立場や種族という壁がなければ、本気で口説き落としたくなるくらいいい人だったんだが」
しかしこういう相手とはいい感じになれないのもいつもの事だった
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うん、いい女の子でしょー♡ちゃんと頑張ってるんだから♡褒めてくれてありがとねー♡」ウインク……したのだろうか。眼帯で隠れていて見えはしない
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
彼女のお茶目な仕草に、我慢しきれず笑い声が漏れる
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
にっ、と笑い返す
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ああ、本当にいい女の子だよ。おじいちゃんになる前に、またこうして平和に湯を共にできるといいな」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「……うん!なんなら、おじいちゃんになっても会いに行ったげるね♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「それなら長生きする甲斐があるというものだな」
「だがまず……次に会う時は、美味い酒でも奢らせてくれ」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「えー♡いいのー♡アーシ結構呑むよー♡」くねくね
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「望むところだ、お互い浴びるように飲もう」
「……さて、長湯をしてのぼせる前に上がるか」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「ん、気を付けてねー♡アーシはもうちょっとのんびりしてるけどー」
「……軍人が言うのもあれだけどさ。ジュリオくんは戦場じゃなくて床の上を死に場所にしなね」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「そのつもりだが、そちらもな。戦いだけが人生ではないだろう?」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「まーね♡楽しんでこその人生だもんね♡」
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「ああ、だからゼーニャ、次に会う時まで……お互い無事でいよう」
湯から上がり、ジュリウスは一度だけ振り返ってゼーニャへと視線を送った。湯煙の向こうでゆったりと湯に浸かる彼女の姿に、心からの温かな笑みを向ける
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
「……じゃあな、ゼーニャ。良い夜を」
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
「うん、ジュリオくんも良い夜……良い夜を!」ちょっとシーン神官の顔思い出した
ジュリオ・リーベルト
[露天風呂]
酒を汲み交わす未来の約束を胸に抱き、夜風の吹き抜ける脱衣所へと消えていくジュリウスなのであった───
ゼーニャ・レグリーナ
[露天風呂]
月明かりを浴び、乙女は怪物の肉体を洗い流す……無事でいよう、か。果たして、理性を失った瞬間にその言葉を思い出せるか……
ひとまず、難しいことは湯船に浸かってから考えることにした。体温が低いと考えることも冷めちゃうし?