「さとるー! いるんでしょさとる!」 鼓膜を震わせる耳障りな大声に、さとるは、顔をしかめてヘッドホンを耳からずらした。お気に入りのアップテンポな曲が、隙間から頼りなく漏れ出す。 「なんだよでっかい声出して、びっくりするだろ」 階段に向かって声を張り上げる。まったく、思春期の息子の部屋に土足で踏み込んでくるような無神経さは相変わらずだ。階下からは、悪びれもしない母親の呆れたような声が返ってくる。 「あんたが返事しないからよ」 「なんだよ、用がないなら静かにしてくれよ」 早く音楽の世界に戻ろうとヘッドホンを当て直そうとした、その時だった。母親が何気なく放った言葉が、僕の動きを完全に凍りつかせた。 「弥生ちゃん結婚するんだって。6月の日曜日だからアンタも行けるよね。あんたいっぱい遊んでもらったよねー」 「……え?」 喉の奥から、乾いた掠れ声が漏れた。 母親が何を言っているのか、脳が言葉として認識することを拒絶する。 (う……嘘だろ! 弥生ちゃんが……結婚……!?) どくん、と心臓が嫌な音を立てて跳ね上がった。 次の瞬間、頭の中を埋め尽くしたのは、近所に住む年上のお姉さん――弥生ちゃんとの、誰にも言えない甘やかな思い出の数々だった。 おっとりとした優しい笑顔。セミロングの茶色の髪から漂う、果実のような甘い香気。二人きりの部屋で触れ合わせた、柔らかくて温かい肌のぬくもり。そのすべてが、強烈なフラッシュバックとなって脳裏に溢れ出す。 (他の男のものになるのかよ……嘘だっ! 嘘だっ! 嘘だっ! 嘘だっ! 嘘だっ!) 胸の奥からせり上がるどす黒い感情が、僕の理性をめちゃくちゃにかき乱していく。信じたくない。信じるわけにいかない。あのおっとりとした身体を、従順な瞳を、自分以外の男が抱くなんて、想像しただけで狂ってしまいそうだった。 激しい衝動に突き動かされるまま、さとるは首にかけていたヘッドホンを力任せに投げ捨てた。 ガシャアン!と鈍い音を立てて壁にぶつかったヘッドホンから配線が外れ、スピーカーから大音量の音楽が狭い部屋中に鳴り響く。 「ちょっとさとる!? 何やってんのよ、うるさいわね!」 階下から母親の怒声が聞こえたような気がしたが、今の僕にはその言葉すら微かな雑音にしか聞こえなかった。 耳の奥で、ドクドクと激しい血流の音がうるさいほどに響いている。 僕はただ、荒い息を吐きながら、頭の中でぐるぐると回り続ける「結婚」という残酷な事実を、必死に否定し続けることしか出来なかった。 夜になり、さとるは親に連れられて弥生の家へと来ていた。表向きは「結婚のお祝いと挨拶」だ。居間からは両親たちと、弥生の親が楽しげに談笑する声が聞こえてくる。その幸せそうな輪にどうしても馴染めず、さとるは一人、静まり返った弥生の部屋に逃げ込んでいた。 かつて何度も二人きりで過ごした、甘い香りの残る部屋。主のいなくなることが決まった空間で呆然としていると、パタパタと廊下を歩く足音が近づいてきた。 「さとるちゃんどこー?」 ドアが開き、顔を覗かせた弥生は、昼間の動揺が嘘のように普段通りの、おっとりとした笑みを浮かべていた。セミロングの茶髪が優しく揺れる。 「あーいたいた探しちゃったよ、私の部屋にいたんだ。お母さんが柿剥いたのよ食べよ?」 何事もないようなその態度が、逆にさとるの胸を鋭く抉った。もうすぐ別の男の妻になるというのに、どうしてそんな風に笑っていられるんだ。 「いらない」 「もう、そんな事言わないで行こう?」 困ったように首をかしげる弥生。悪意のない、いつも通りの優しいお姉さん。その姿を見つめているうちに、視界がジワリと滲み、胸の奥から行き場のない感情がせり上がってきた。今にも泣き出しそうな顔で、さとるは喉の奥から声を絞り出す。 「弥生ちゃん……したいよ」 一瞬、弥生の瞳が丸くなった。普段の「秘密の遊び」の時とは違う、さとるのただならぬ気配を察したのか、彼女の頬が微かに強張る。 「だ、だめよ。下におばさんたちいるもの……」 困惑したように視線を泳がせる弥生。だが、その拒絶がさとるの導火線に火をつけた。 「嫌だ……!」 我慢できず、さとるは弥生の華奢な身体に飛びつくように抱きついた。驚きに目を見開く彼女の唇を、強引に自分の唇で塞ぐ。 「んっ!! ちょっ……と、さとるちゃ、だ……だめ……」 身をよじって逃れようとする弥生の口内に、僕は貪るように舌を滑り込ませた。何度も、何度も熱く舌を絡ませ、彼女の唾液を奪い去っていく。激しいキスを繰り返すうち、弥生の身体から次第に抵抗する力が抜けていった。 「んっ……んっ……んっ……」 鼻から漏れる吐息が徐々に熱を帯び、おっとりとした瞳がトロンと潤んでいく。身体の奥に刻まれた快楽の記憶が、彼女の理性を融かしていくのが分かった。さとるは弥生をそのまま床へと押し倒し、その上からのしかかる。 「弥生ちゃんが教えてくれたんだよ……こういうこと」 耳元で低く囁きながら、ブラウスの上から彼女の豊かな乳房を容赦なく掴んだ。手のひらでその柔らかさを確かめるように揉みしだき、すっかり硬くなっている先端の突起を指先で強く摘まみ上げる。 「あんっ……あっ……んっん……あっ……」 弥生は階下の身内に聞こえないよう、必死に口元を手で押さえながら、鼻にかかった甘い悲鳴を漏らした。抵抗するのを完全に諦めた彼女は、身体を弓なりにしならせ、さとるの強引な愛撫を蕩けた表情で受け入れていった。 思い返せば、あの夏の日の浴室が、さとるたちの運命が歪んでいく分岐点だった。 当時から近所付き合いの深かったさとるたちは、年の離れた姉弟のように、当たり前のように一緒にお風呂に入っていた。湯気で白く霞む空間のなか、まだ「男」になりきれていないやんちゃなさとるは、自分の身体に起きた奇妙な変化が可笑しくて仕方がなかった。 「弥生ちゃん見て見て! 僕のオチ○チン大きくなるんだよ? ほらほら!」 湯船のなかで、さとるは自分の股間を指さして無邪気にはしゃいだ。 おっとりとした弥生ちゃんは、「もう、わかったから肩まで入りなさい」と苦笑交じりに宥めようとする。 けれど、彼女の視線は違った。 お湯のなかでツンと立ち上がり、未成熟ながらも皮の剥けたさとるのペニスを、弥生ちゃんはどこか熱を帯びた瞳で、ドキドキしながらじっと見つめていたのだ。 (うそ……この子、もうこんな風に昂るんだ……) 弥生ちゃんの胸の内で、これまで抱いたことのない奇妙な高鳴りが芽生え始めていた。そんな彼女の動揺も知らず、さとるはさらに言葉を続ける。 「あとね、チ○チン擦ってると気持ちいいんだー」 (もうオナニーも知ってるの……?) 早熟な男の子の告白に、弥生ちゃんの頬がみるみる朱に染まっていく。 その時、さとるは湯船のなかで、悪気なく弥生ちゃんのふくよかな乳房に手を伸ばし、その柔らかいふくらみを無邪気に揉みしだいた。 「きゃっ、ちょっとさとるちゃん……!」 「弥生ちゃんのおっぱい触るのと同じくらい、ここを擦ると気持ちいいんだよ?」 小さな手のひらから伝わる、ダイレクトな刺激。 いつもなら「めっ」と叱るはずの弥生ちゃんだったが、お湯の熱さとは違う、ドロリとした熱が下腹部に集まっていくのを感じていた。 (やだあ……私、こんな小さな子を相手に、感じてきちゃった……) 心臓の鼓動がうるさいほどに速くなる。 湯船に浸かった下半身が、自分でも信じられないほどにトロンと疼き始めていた。未熟な少年の無垢な愛撫に、身体が、女としての本能が、完全に理性を上回ろうとしている。 (あっ……どうしよう……本当に感じてる、あたし……) 潤んだ瞳でさとるを見つめ返した弥生ちゃんは、ふっと妖艶な、けれどどこか自暴自棄な笑みを浮かべ、甘く掠れた声を漏らした。 「……ねえ、さとるちゃん。もっと、気持ちいいこと……してあげようか?」 「うん!」 さとるはなんの疑いもなく、あっさりとそう答えた。 その言葉が、自分の心を一生縛り付ける底なしの沼への入り口だとは、当時の幼いさとるには、知る由もなかったのだ。 湯船から上がったさとるは、浴室の小さな椅子に座らされた。濡れた身体に脱衣所の涼しい空気が触れて、少し身震いする。 そんなさとるの前に、弥生ちゃんがしどけなく膝をついた。濡れて肌に張り付いたセミロングの茶髪から、水滴が彼女の豊かな胸元へと滴り落ちている。 「じゃあ……いくよ?」 おっとりとした笑みのまま、弥生ちゃんはそっと、さとるのペニスを手のひらで包み込んだ。 「うわっ……!」 初めて自分以外の温かい手に触れられた衝撃に、さとるは思わず声を上げて身体を強張らせた。男の肉体としてそこまで成熟していないはずのモノが、彼女の柔らかな手のひらの熱を吸って、さらにピクピクと大きく反り返る。 「ふふ、びっくりしちゃった?」 弥生ちゃんは優しく微笑みながら、ゆっくりと、手のひら全体でさとるのペニスを上下に扱き始めた。 「あっ……あ、これ……っ」 自分で適当に擦っていたのとは、文字通り次元が違った。吸い付くような指の腹の滑らかさ、絶妙な力加減。脳髄を直接揺さぶられるような強烈な快感が、背筋を駆け上がっていく。身体が自分の意志とは関係なくビクンビクンと激しく震えた。 「弥生ちゃん……あっ、これ……チ○チン、すごい……きもちいい、よ……っ」 「本当に硬いね、さとるちゃん……」 弥生ちゃんの瞳が、どこか妖しく、熱っぽく潤んでいく。先端からじわりと溢れ出してきた透明な先走り汁(カウパー)を指先で掬い取ると、それを潤滑油代わりにするように、ペニス全体へと容赦なく塗り拡げた。粘り気のある愛撫に、さとるはもう椅子の背もたれにすがりつくことしかできない。 「ほら、さとるちゃんの……こんなに、棒みたいに硬くなっちゃったよ?」 「ん、あ……っ、弥生ちゃん、もう、なんか出ちゃう……!」 あまりの快感に頭が真っ白になり、なすがままにのけぞるさとる。そんなさとるの太ももを、弥生ちゃんは優しく片手で押さえつけた。 そして、おっとりとした表情のまま、真っ赤に充血したさとるの亀頭の先端へ――躊躇うことなく、自身の小さな割り舌をそっと這わせ、ペロリと濡れた音を立てて舐め上げた。 「な……なにこれ、なにこれ……っ」 生まれて初めて経験する、舌と唇による未知の刺激。 想像を遥かに超えた強烈な快感に、さとるはただ椅子の背もたれにしがみつき、腰を震わせて悶えることしかできなかった。 そんなさとるの純粋で激しい反応を見つめながら、弥生ちゃんの瞳はさらにトロンと熱を帯びていく。彼女は小さく吐息を漏らすと、さとるのペニスを愛おしそうに、ゆっくりとその温かい口内へと含んでいった。 (お口の中で……さっきより、もっと硬くなってる……) 弥生ちゃん自身、自分のしていることの背徳感に激しく興奮していた。小さな頭を前後に揺らし、じっくりと、深く、さとるの未熟なペニスを咥え込んで抽送を繰り返す。 「ひあ……っ、弥生ちゃんの、口の中……あったかくて……な……なにこれ、すごいのが……っ!」 口内の粘膜が吸い付くたび、頭の芯が痺れるような、得体の知れない熱い塊が下腹部に込み上げてくる。 自分で擦っていた時には決して辿り着けなかった、未知の領域。それが、弥生ちゃんの口の中で今にも弾けそうになっていた。 「弥生ちゃん、でちゃう、なんかすごいのでる……っ!」 「んむ……っ、ん……」 弥生ちゃんがさとるの腰をしっかりと抱きとめ、さらに深く吸い上げた瞬間――。 ドクン、と身体が大きく跳ね上がり、さとるの奥底から熱い衝動が爆発した。 初めて迎える精通の瞬間。けれど、まだ身体が未成熟ゆえに、受け止めきれなかった勢いは弥生ちゃんの口内から溢れ、彼女の白い頬や胸元へと勢いよく飛び散っていった。 「はぁ……はぁ……っ……!」 肩を大きく上下させ、呆然と息を吐き出すさとる。 さとるの初めての精通は、弥生ちゃんの温かく、そしてあまりにも柔らかい口の中という、退廃的で甘美な記憶とともに刻みつけられたのだった。 「弥生ちゃん……なんかへんなおしっこが出ちゃった……」 さとるはまだドクドクと脈打つ股間を見つめながら、掠れた声で呟いた。自分の身体からこんな白い液体が飛び出すなんて、思ってもみなかった。困惑と恐怖が混ざったようなさとるの視線を受け止めながら、弥生ちゃんは顔についたソレを指先でそっと拭い、妖艶に微笑む。 「おしっこじゃないよ……精液っていうの」 「せいえき……?」 「赤ちゃんの素だよ……二人でもっと気持ちいいことをして……ここに出すの」 弥生ちゃんはそう言って、濡れた自分の平らなお腹を愛おしそうに手のひらですする。 その言葉の意味はまだ完全には理解できなかったけれど、浴室に漂うどこか背徳的でドロドロとした雰囲気に、さとるの身体は敏感に反応していた。一度萎えかけたはずのペニスが、弥生ちゃんの視線と、その妖しい空気に当てられて、再びじわりと熱を帯びて硬くなっていく。 「さとるちゃんは……したい?」 上目遣いでさとるを見つめてくる、弥生ちゃんの潤んだ瞳。もっと気持ちがいいこと。その底知れない誘惑に、幼いさとるの理性が逆らえるはずもなかった。 コクコクと、さとるは貪るように何度も頷く。 「……じゃあ、さとるちゃん……おっぱい触って」 促されるまま、さとるは再び弥生ちゃんのふくよかな乳房へと両手を伸ばした。 さっき湯船の中で無邪気に触っていた時とは、何かが決定的に違っていた。手のひらを開いて、その吸い付くような柔らかい胸を力任せに揉みしだく。 「あんっ……あ、は……っ、さとるちゃん……んうっ……」 すると、弥生ちゃんの口から、以前触っていた時とは明らかに違う、とろけるような甘い喘ぎ声が漏れ始めた。耳をくすぐるその艶っぽい声音が、さとるの脳髄を直接引っ掻く。 (弥生ちゃんが……僕の手で、こんな声を上げてる……) その支配感に似た興奮で、さとるのペニスはますますカチカチに硬くなり、先端からまた新しい先走り汁が溢れ出す。さとるは弾かれたように、さらに興奮しながら、夢中になって両手で弥生ちゃんの瑞々しい乳房を何度も何度も揉み始めた。 「さとるちゃんの手……気持ちいいよ……」 耳元で囁かれる弥生ちゃんの甘い言葉に煽られるたび、さとるの手つきにはさらに激しい熱がこもっていった。柔らかいお肉を手のひら全体で潰すように揉みしだき、指先を食い込ませる。 「さとるちゃん、乳首も……触って……っ」 ねだるような声に導かれるまま、ピンク色に固くなった先端に指を滑らせた。言われたとおりに、爪の先で引っ掻くようにカリカリと擦ってみる。 「あっ……んうっ……! あ、はぁっ……!」 その度に、弥生ちゃんの身体がビクンと跳ね、甘く切ない悲鳴が浴室に響き渡った。さとるは嬉しくなって、固くなった突起を二本の指でキュッと摘み上げ、そのままグリグリと捻りながら乳房全体を揉みしだいた。 もっと、弥生ちゃんを気持ちよくしたい。 そんな衝動に駆られたさとるは、吸い寄せられるように顔を近づけ、本能のままにその乳首をパクリと口に含んだ。 「ああんっ……!?」 舌先で転がし、赤ん坊のようにちゅうちゅうと強く吸い出す。 「さとるちゃん……おっぱい、舐めるの……上手……あぁっ、すごい……っ」 さとるの髪に指を絡めながら、弥生ちゃんは恍惚とした表情で天井を見上げ、快楽に身を委ねていた。さとるが夢中で吸い付くたび、彼女のお腹がぴくぴくと痙攣し、甘い吐息がさとるの耳をくすぐる。 やがて、ひとしきり胸を味わいつくしたさとるの頭を、弥生ちゃんがそっと優しく抱き起こした。 その瞳は完全に熱でトロンと蕩けており、顔全体が朱に染まっている。 「さとるちゃん……次は、こっち……」 そう言うと、弥生ちゃんは浴室の床に腰を下ろしたまま、ゆっくりと、その白い両脚をさとるの前で大きく開いて見せたのだった。 弥生の開かれた股間の中心。さとるが人生で初めて目にするその秘密の場所は、うっすらとした恥毛に縁取られ、しっとりとした透明な蜜を湛えながら、ピンク色に熱く息づいていた。 「ここがね……オチ○チンを入れて、精液を出すところだよ……」 名前すら知らないその秘唇の目的を、弥生はおっとりとした、けれど熱を含んだ声でさとるに教える。 未知の器官から漂う甘い匂いと、濡れた肉の艶やかさに、さとるは生唾を飲み込みながら夢中で見つめた。 「体が気持ちよくなってくるとね……オチ○チンが入りやすいように、トロトロになってくるの。さとるちゃんが、さっき出したみたいに……」 その背徳的でストレートな説明を聞くたび、さとるの幼いペニスは血流を増し、張り裂けそうなほどますます硬く反り返っていく。 「さっき……私がさとるちゃんにしたみたいに……さとるちゃんも、私のここ……舐めて……」 弥生に促され、さとるは引き寄せられるように顔を近づけると、蜜で濡れた秘唇へと直接口づけ、その割れ目へ勢いよく舌を滑り込ませた。 「はぁあっ……!? んあぁっ……!」 幼い舌先がダイレクトに敏感な肉芽に触れた瞬間、弥生は今日一番の一際高い喘ぎ声を上げ、背中を大きく弓なりにしならせた。さとるの頭を強く抱え込み、自身の秘部へと押し付ける弥生の手には、もう加減など存在していなかった。 さとるは、弥生の秘部を夢中で愛撫し続けた。 溢れ出る甘い蜜の味を確かめるように舐め、吸い、割れ目の奥へと舌で抉る度に、弥生はその華奢な体を大きく震わせ、浴室いっぱいに嬌声を響かせる。 (弥生ちゃん……すごく気持ちいいんだ……) 必死に舌を動かしていたさとるは、ふとあることに気がついた。秘唇の上部にぷっくりと固くなっている小さな肉芽――そこに舌先が触れるたび、弥生が一際甲高く、甘い声を上げるのだ。 それに気づいたさとるは、標的を定めるように、集中的にその肉芽を舐め回し始めた。 「はっ……はっ……あっ、あぁっ……! さとるちゃん、そこばっかり……ダ、ダメ……っ!」 快感の波に呑まれた弥生は、余裕をなくして体を大きく仰け反らせる。つま先までピーンと突っ張らせ、さとるの髪に指を絡めてしがみつくことしかできない。 なおも夢中になって肉芽を吸い上げ、舌先で転がし続けるさとる。その無邪気ゆえの執拗な愛撫に、弥生はついに身体を小さく跳ねさせ、吐息を荒く乱した。 「もう……さとるちゃん、Hね……」 弥生は息を絶え絶えにしながら、まるでいたずらっ子を優しく嗜めるような声で呟くと、さとるの頭をそっと抱え、秘所から顔を引き離した。 顔中を自分の蜜で濡らしたさとるを、弥生は熱く潤んだ瞳で見つめ直す。その指先が、自身の溢れ出る愛液を弄り、糸を引かせて見せた。 「さとるちゃん……もう、私の……トロトロになっちゃった……」 それは、ついに<オチ○チンを入れる準備>が完璧に整ったことを、幼いさとるに告げる合図だった。 「挿れる場所は……ここ……」 弥生が震える指先でその秘唇を左右に押し広げると、熱く濡れそぼった蜜壺の口が、隠すことなく露わになった。あまりにも艶めかしいその光景に、さとるのペニスからじわりと我慢汁が吹き出し、溢れ落ちる。 さとるは促されるまま、その秘められた入口へと、自身の硬くなったペニスをゆっくりと押し込んでいった。 「んあ あ……っ!? な、なにこれ……!? オチ○チンが、弥生ちゃんの中に……絡み合ってく……?」 初めて触れる、女性の胎内の凄まじい熱と圧迫感。ヒダの一つ一つが生き物のようにペニスへと吸い付き、キュウキュウと締め付けてくる。 「はあっ……っ! そのまま、進んで……っ。さとるちゃんの……オチ○チン……全部ちょうだい……っ!」 弥生の甘い懇願に背中を押され、さとるは夢中で腰を押し進めた。やがて、未熟なペニスが根元までしっかりと埋め込まれる。 「はっ……あ……あ……っ」 さとるは、初めて味わう女性の粘膜のぬくもりと、肉洞のあまりの心地よさに圧倒され、ピタリと動きを止めてしまった。頭の中が真っ白になり、指先ひとつ動かすことすらできない。 「どうしよう、弥生ちゃんの中……すごい……っ!」 「わたしも……っ、さとるちゃんのオチ○チン入ってきて……すごく、気持ちいいよ……」 熱い吐息を交わし合いながら、さとるは困惑と快楽の入り混じった瞳で弥生を見つめた。 「ねえ、どうすればいいの……?」 どう動けばいいのか分からないさとるに、弥生は顔を赤らめ、耳元で甘く囁きかける。 「ふふ……このまま抜いたり入れたり動いたら……もっと、気持ちいいよ……?」 ペニスを通じてダイレクトに伝わってくる蕩けるような感触、そして弥生の甘い誘惑の言葉。その二つに抗えるはずもなく、さとるは吸い寄せられるように、ゆっくりと腰を前後に動かし始めたのだった。 温かく、柔らかく、けれど貪るようにキュウキュウと絡みついて締まる肉の穴。 その粘膜の海で自身のペニスを擦り合わせる感触に、さとるは完全に翻弄されていた。幼い身体では受け止めきれないほどの快感が、背筋を駆け抜け、脳髄を痺れさせていく。 「はっ……あっ……! いいよ、さとるちゃんの……すごく、いい……っ! さとるちゃんは……気持ち、いい……?」 乱れた茶髪を床に散らし、胸を大きく上下させながら、弥生が甘い歓喜の声を上げる。 「あ、あっ……! 弥生ちゃん……僕のオチ○チン……溶けちゃうよぉ……っ!」 今まで自分の手で軽く擦ったことくらいしか経験のなかったペニスに伝わる、濃密で、ぬめりのある温かな粘膜の刺激。それは幼いさとるにとって、あまりにも衝撃的で、あまりにも残酷なほどの快楽だった。 「ああっ……すごいっ! さとるちゃんの……もっと硬くなってる……っ!」 さとるの腰の動きに合わせて、胎内を内側から擦り上げられる感覚に、弥生もまた蕩けた表情で歓びの声を漏らす。彼女の締め付けが強まるたび、さとるの頭の中は真っ白に染まっていった。 初体験のさとるにとって、愛液で溢れかえった密室の刺激はあまりにも強烈すぎた。 挿入してからほんのわずかなストロークで、限界を知らせる熱い波が、早くも腰の奥から押し寄せようとしていた。 「ううっ……弥生ちゃんの中、トロトロに吸い付いて……っ」 あまりの気持ち良さに耐えきれなくなったさとるは、限界の波に突き動かされるように、幼い腰を夢中で、激しく抽送させ始めた。バシャバシャと、愛液が弾ける淫らな音が狭い浴室に響き渡る。 「はあっ、あんっ……! さ、さとるちゃん……もう、出そうなの……?」 「だめっ……も、もう……はじけちゃうっ!」 必死の形相で射精を懇願するさとるに、快感の頂点に達していた弥生もまた、瞳をトロンと蕩けさせて甘く囁いた。 「あっ……いいよ……! このまま、さとるちゃんの白いの……全部ちょうだいっ!」 その言葉が引き金となった。 「弥生ちゃんっ……もうっ……出る、出る、出るぅっ!」 さとるは最後の一押しとばかりに激しく腰を突き立てると、弥生の温かい胎内の奥深くへ、溢れんばかりの「赤ちゃんの素」を力強く注ぎ込んだ。 「あぁっ……! あっ、すごい……さとるちゃんの熱いのが……中でいっぱい弾けてる……っ。射精……終わんない……っ」 ドクドクと何度も脈打つ未熟なペニスから、熱い精液が絶え間なく吐き出されていく。さとるの長い長い射精を、弥生は下からその華奢な腕でぎゅっと抱きしめながら、全身で受け止めた。 やがて、すべての精液を出し切ったさとるが、ハァハァと荒い息を吐きながら弥生の胸元へ倒れ込む。 弥生は愛おしそうに、さとるの濡れた髪と頭を優しく、ゆっくりと撫で続けた。 ――その日から、さとると弥生は、二人だけの「新しい遊び」を覚えてしまったのだった。 あの日から、二人の「秘密の遊び」は日常になった。 親の目を盗んでは、さとると弥生は何度も、何度も身体を重ねた。 放課後の夕暮れ時、弥生の部屋。締め切られたカーテンの隙間から差し込む橙色の光の中、二人は互いの脚の間に顔を埋め合い、貪るように愛撫を交わしていた。 「んっあっあっ、すごい……っ……あっ……気持ち……っ」 弥生の巧みで激しい奉仕に、さとるは背筋を丸め、ベッドのシーツを固く握りしめて悶え狂う。口内で転がされるペニスの快感は、慣れるどころか日に日に増していくようだった。 「あっ、ああっ……んっ……あっ……そこ……ダメっ……!」 一方、弥生もまた、下からさとるに秘部を無理やり押し広げられ、敏感な突起を幼い舌先で執拗に舐め上げられるたびに、身体をピクピクと跳ねさせて歓喜の声を上げていた。さとるの手つきや舌使いは、弥生が教え込んだ通りに――いや、それ以上に欲深く弥生の身体を貪るようになっていた。 「あっ……ああ……っ! あ、あっ……だめっ……もう……っ!」 喉の奥深く、咽せるほどに熱い愛撫を繰り出す弥生に、さとるはついに限界を訴えた。腰がピクピクと大きく痙攣し、頭の中が快楽で白く染まっていく。 「ふふ、すごいよ……さとるちゃんの、今にも弾けそう……」 一瞬口を離した弥生は、ジュッと音を立てて先端をチロチロと舌先で突きながら、まるでさとるを弄ぶ小悪魔のように妖しく微笑んだ。その潤んだ瞳と濡れた唇の美しさに、さとるの理性は完全に吹き飛ぶ。 「イきたいよ、イきたいよ弥生ちゃん! お願い……早く……早くもっとさわって……っ!」 半泣きになりながら情けなく懇願するさとる。そんな彼の姿に悦びを感じるように、弥生はおっとりとした笑みを深めると、パンパンに張ったさとるの敏感な先端を再び一気に口内へと含んだ。 ジュプッ、と激しい音を立てて舌で肉頭を舐め転がされた瞬間、さとるはついに限界を迎えた。 「うあぁぁっ……!」 押し寄せる絶頂の波に耐えきれず、さとるの身体が大きく跳ね上がる。勢いよく吐き出された大量の精液が、受け止めきれずに弥生の頬に、胸元に、そして柔らかな肌へとしとどに飛び散っていった。 「もう大きくなってる……さとるちゃん、Hね」 さとるの上に軽やかに跨がり、一度吐き出させたばかりなのに萎える気配すらないペニスを見つめて、弥生はおっとりと微笑んだ。自分の手で、口で、身も心も作り変えてしまった少年の昂り。それが嬉しくてたまらないといった表情だ。 「今度は私を気持ちよくして……さとるちゃん、さわって……おっぱい、わたしのおっぱいさわって……」 弥生はうっとりと瞳を濁らせ、さとるの手を自身の豊かな胸へと導いた。 さとるは言われるがまま、熟れた果実のような乳房を両手で包み込み、引き締まった乳首を指先でキュッと挟み込みながら力強く揉みしだく。 「あっ……んっ、あっ!!」 さらに顔を寄せ、その突起を舌先で転がし、赤ん坊のように吸い上げると、弥生は身体を弓なりにしならせて甘い声を上げた。 「あっ……すごい……気持ちいい……っ! あっ、あっ、あっ……上手よ、さとるちゃん……」 惜しみなく揉まれ、貪るように吸われるたび、弥生の身体にドロリとした熱が満ちていく。セミロングの茶髪が汗で額に張り付き、胸元から甘く熟した香りが立ち上る。 やがて限界を迎えたように、弥生はさとるの腰に跨がったままゆっくりと自身の腰を落としていった。 すでに愛液で十分すぎるほど潤った秘唇が、ゆっくりと、けれど確実にさとるの硬いペニスを丸ごと飲み込んでいく。 「はっ……あっ……あ……んっ、あっ……!」 押し広げられる自身の肉壁と、そこに潜り込んでくる熱く硬い感触に、弥生はたまらず甲高い嬌声を上げた。 「んっ……!」 押し寄せるあまりの密着感と、弥生の中の蕩けるような心地よさに、さとるも思わず息を止めて全身の力を込め、激しい快感に耐えた。 「さとるちゃんのが膣に入ってる……膣で、ピクピク動いてる……」 そう耳元で熱く囁きながら、弥生はさとるの唇に自身の濡れた唇を重ねた。甘い唾液が交わされ、互いの息が乱れる。 「もっと動いて……私の膣内で、動いて……」 そう言うと、弥生はさとるの上に跨がったまま、自ら腰を激しく上下に動かし始めた。 「あっ、んっ、あっ、あっ……!」 なりふり構わず嬌声を上げながら、弥生は貪るように快感を求めて腰を振る。柔らかくもきつく締め付ける胎内の感触と、まるでペニスから精液を残さず搾り取ろうとするかのような激しい動きに、さとるは背中を丸めて身悶えた。溢れ出る快感に耐えかね、さとるは下から必死に弥生の豊かな乳房を両手で掴み、力任せに揉みしだいていく。 「すごいっ……どんどん大きくなって、かたい……はっ、ああっ!」 さとるの熱が高まるにつれ、自身の中でさらに存在感を増していくペニスの硬さに、弥生は歓びの声を上げた。 「はぁはぁ……はあっ! 駄目……! 出ちゃいそうだよ! 出ちゃいそ、出ちゃいそ……っ!」 激しく擦り上げられる敏感なペニスには強すぎる刺激に、さとるは早くも射精の限界が近づいていることを訴える。 「だめ……まだいっちゃ、だめ……」 弥生はぴたりと腰の動きを止めると、身をかがめてさとるに優しくキスを落とし、彼の荒い息が少し落ち着くのを静かに待った。 そして、ペニスを中に挿入したまま、しなやかに体勢を逆に入れ替える。 下になった弥生は、脚を大きく広げてさとるを迎え入れ、潤んだ瞳で見上げながら囁いた。 「こっちの方がいいね……さとるちゃん、動いて。いきそうになったら止まってもいいから……動いて……」 さらなる快感を求め、弥生は蕩けた笑みでさとるを煽り、再び彼に腰を動かすよう促した。 「あっ……はあっ、んっ、はあっ、あっ……!」 さとるの若々しく直情的な抽送を全身で受け止めながら、弥生はシーツを強く握りしめて身悶えた。茶色の髪が乱れ、汗ばんだ肌が夕日に照らされて妖しく光る。 「んっ……くぅうっ……!」 キュウキュウと締め付け、溶かされてしまいそうなほど温かく心地よい弥生の中。さとるは込み上げてくる激しい射精感を必死に堪えながら、汗だくになって夢中で腰を突き続けた。 「はっ、ああ……! すごい、すごいよ……さとるちゃんの、熱くて……すごい……っ!」 快感に瞳を濡らした弥生のその言葉に、まだ自分でも理解しきれていない「男の本能」が強く刺激される。もっと弥生ちゃんに褒められたい、もっと彼女を歓ばせたい――そんな衝動に突き動かされ、さとるはさらに速度を上げ、激しく抽送を繰り出していった。 バシャバシャと淫らな音が部屋に響き渡る。 さとるは下腹部を叩きつけながら、弥生の豊かな乳房を両手で力任せに揉みしだき、固く尖った乳首を指先で強く擦り上げた。 「あぁぁっ……! んあぁっ、さとるちゃんっ……!」 何度も何度も深いところを突き上げられるたび、弥生はおっとりとした普段の姿からは想像もつかないあられもない悲鳴を上げ、快楽の波に呑まれて激しく悶え続けた。 再び射精の波が抑えきれなくなりそうになり、さとるは咄嗟に腰の動きを止めて必死に堪えた。荒い息を吐きながら、彼は弥生の細い左脚をぐっと抱え上げると、より深い角度でペニスを弥生の中へと力任せに押し込んでいった。 「はっ……あっ、あっ……! かたくて……膣内で、ゴリゴリしてる……っ! んっ、あっ……!」 奥深くへと突き刺さり、ますます硬度を増したさとるのペニスが、今までとは違う肉壁をゴリゴリと力強く擦り付ける。予期せぬ位置への強い刺激に、弥生の快感はさらに跳ね上がった。 さとるもまた、角度が変わったことで肉洞の感触が劇的に変化し、喉元まで引き戻したはずの射精感が再び込み上げてくるのを感じていた。彼はそれを必死に耐え忍びながら、弥生の脚をすがりつくように抱え込み、彼女の中の最も気持ちいい肉襞を目がけて、何度も、何度もペニスを力任せに擦り付けていく。 「あっ……あぁっ! さとるちゃんっ……! はっ、はっ……あぁっ……!」 やがて、弥生の甘い喘ぎ声が一段と高く、忙しなく乱れ始めていく。彼女の身体が細かく跳ね、絶頂の瞬間がすぐそこまで近づいていた。 幼いさとるには、それが彼女に訪れようとしている快楽の限界(絶頂)だとは分からない。けれど、直感的に「弥生ちゃんが今、一番喜んでくれている」ということだけは理解できた。 もっと、弥生ちゃんを歓ばせたい。 その純粋で激しい衝動に突き動かされ、さとるは抱えていた脚をゆっくりと下ろすと、汗ばんだ弥生の華奢な身体を強く抱きしめ、限界まで激しく腰を打ち付け始めたのだった。 「あっ! はぁん! あっ……! はあっ! はあぁ! んあっ!」 激しい抽送の嵐に、弥生はあられもない声を張り上げて喘ぎ狂う。 絶頂を目前にした弥生の中は、まるで意志を持った生き物のように激しくさとるのペニスを締め付け、熱く脈打ち、奥へ奥へと強く絡みついてきた。初体験から間もない若いさとるにとって、何度も途中で射精を堪え続けるという拷問のような行為は、もう限界を超えていた。 「もうだめ! 本当にもうだめだよ! 出るっ、出るっ! 出るっ!!」 「いいよっ! いって、いいよ!!」 限界を訴えるさとるの声に、弥生は叫ぶように答えると、自身のしなやかな脚をさとるの腰へとしがみつくように深く絡みつけた。 その言葉と締め付けに煽られ、さとるは夢中で最後の力を振り絞って膣内を擦り上げる。そしてとうとう、運命の最後の一突きで、深々と弥生の奥深くへペニスを突き入れた。 ――ドクッ、と溢れ出したのは、極限まで堪えに堪えた若い樹液。 激しい勢いで弥生の奥底へ吹き上がったその感触が引き金となり、弥生もまた「あぁぁぁっ!!」と甲高い悲鳴を上げてついに絶頂を迎えた。 「はぁっ……! あ、あっ……! すごい……っ!」 絶頂の波に呑まれた肉洞は、射精の最中であるさとるの敏感なペニスを容赦なく絞り上げていく。強く、強く吸い尽くされるたびに、さとるの「赤ちゃんの素」が余さず引きずり出され、さとるは「あぐっ……! んぁっ……!」と何度も声を漏らして体を跳ねさせた。 やがて、全ての精液を出し尽くしたさとるは、糸が切れたように弥生の豊満な胸元へと崩れ落ちる。 言葉にできないほどの強烈な快感と、大好きな弥生ちゃんを自分の手で絶頂させたという誇らしい歓び。その二つに包まれながら、さとるは荒い息を吐き、弥生の体温を感じながら静かに打ち震えていた。 そんな弥生との甘い過去を思い出しながら、さとるは目の前の弥生に夢中で抽送を繰り返していた。 階段の下には、彼女の婚約者がいるかもしれない。その緊張感から、弥生は手で口元を覆い、階下に届かないよう声を殺しながらも、熱く甘い吐息を漏らし続けている。 セーターを強引に捲り上げてむき出しになった柔らかな乳房と、めくり上げられたスカートの下からショーツだけを抜き取られただけの姿。そんなあまりにも性急で、どこか焦燥感に満ちた抽送。幼い頃の無邪気な「遊び」とは違う、切なさと痛みが交錯する淫らな熱が二人を包み込んでいた。 やがて、腰の奥から抗えない射精の波が込み上げてくる。 さとるは弥生の温かい膣内でペニスを何度も深く扱きたて、その奥の感触を脳裏に焼き付けるように刻み込んだ。そして――絶頂の直前、さとるは衝動的にペニスを彼女の中から引き抜いた。 ドクドクと勢いよく吐き出された熱い精液は、彼女の白く滑らかなお腹の上に、虚しく飛び散っていく。 (もう、彼女の中を汚すのは自分じゃない……) ふと、そんな残酷な現実が頭をよぎってしまったからだった。自分がどれだけ求めても、彼女の「これから」を満たすのは自分以外の誰かなのだという現実。 (どうして……) どうして僕じゃないの。どうして終わってしまうの。 答えの出ない問いを心の中で何度も繰り返しながら、さとるは糸が切れたように弥生の体の上に崩れ落ちた。 荒い息を吐きながらしがみつくさとるの頭を、弥生は何も言わず、あの日と同じ優しさと温もりで、ゆっくりと撫で続けるのだった。 結婚式当日の控室。純白のウェディングドレスに身を包んだ弥生が、ドアを開けたさとるを優しく迎え入れた。レースとシルクを纏った彼女は、今までで一番綺麗で、そして一番遠い存在に見えた。 「さとるちゃん、来てくれたんだ。うれしいなあ」 あの日と変わらない、おっとりとした温かい笑顔。その眩しさに、さとるの胸は張り裂けそうだった。頭の中で、押さえつけいていた感情が激しい嵐となって渦巻く。 (どうしてだよ弥生ちゃん!! どうして……どうして他の男のものになるんだよ!!) あんなに肌を重ね合ったのに。あんなに二人だけの秘密を分け合ったのに。今すぐその華奢な腕を強く引いて、このまま遠いどこかへさらって逃げてしまいたい。そんな衝動が込み上げ、さとるは拳を握りしめたまま立ち尽くす。 渦巻く情念に言葉を失っているさとるに、弥生はどこか寂しげな目を向け、そっと首を傾げた。 「……さとるちゃん? 『おめでとう』って、言ってくれないの?」 (そんな……そんな残酷なこと言わせないで!) 心の中で悲痛な叫びを上げるさとる。断腸の思いで唇を噛みしめる彼を見て、弥生の瞳にじわじわと涙が溜まり、やがてその白い頬をひとすじ伝い落ちた。 「さとるちゃんに……一番、祝ってほしいのに……」 ポロポロと涙を零しながら微笑む弥生の姿。 それを見た瞬間、さとるの頭の中の嵐は嘘のように静まり返った。 (弥生ちゃん……そっか。もう……本当に終わりなんだね……) 彼女を泣かせたいわけじゃない。彼女を困らせたいわけでもない。ただ、彼女に笑っていてほしいだけだったのだと、さとるはすべてを悟り、静かに覚悟を決めた。 さとるは歩み寄り、最後のお別れをするように、ウェディングドレスの柔らかい布越しに弥生の肩へ顔を埋めた。 込み上げてくる熱い涙を必死に堪え、震える声を振り絞る。 「おめでとう……弥生ちゃん……」 それが、二人だけの「秘密の遊び」に打ちたてられた、永遠の終止符だった。