>>>>おちんちんリリースした「」をミルクサーバー兼精液収集係として酷使する蟲惑魔…どうです? >>>いいですよね……夜辻に立って男を誘いしっかり捉えた上で森にも連れ出す六花「」… >>いい子いい子してから中出しされた精液を舌で舐めとるセラと乳首潰して母乳噴き出させるキノ >最後に労いとして上書きガチレズ快楽叩き込むティアドロップお姉さま……?  体の中でうごめく感覚に、ふっとエリカは意識を取り戻した。  ぐるぐると、お腹のなかに何かがみっちりと詰まり、うごめく感覚。  肛門が大きく拡げられ、催すような感覚が、むずがゆい。  きゅ、と尻で擦れた感触に、思わず声をあげた。 「あ、起きた?」  傍らで、頬杖をついていたセラが覗き込んでくる。 「もう寝ちゃってー。まー今日はいっぱい搾ってきたみたいだから、吸うのも大変だしそりゃ寝ちゃうよねー」  けらけら笑うセラとは別に、うめき声がエリカの耳に聴こえてくる。  見ればセラの奥、水辺でジーナやリセが跨がる男が、うめき声をあげている。  うつろな眼をあらぬ方へと向けるその男の顔を見て、ようやく思い出す。  エリカが夜辻で誑かし、うまいこと連れてきた男だ。  いったいどれだけ事を続けているのか、上も下も、色々な汁が垂れ流し。  夜も明けてすぐだというのに、どこかやつれているようにも見える。  辛そうな悲鳴でも、どこか喜びの色も混じっているのが不思議であった。  思わず見ていると、突然尻の中に走る強い刺激に喘ぐ。 「ほーら、よそ見しないの」 「ご、ごめんなさい、セラさま…」  セラがほじくる手つきを変える。  彼女の目的は、エリカが夜辻で誘った男たちから絞りとってきた精液だ。  腹が重くなるほど溜まったそれを、セラは貪るように触毛で吸い上げる。  一滴も逃したくないとばかりにあちこちひねり、その度に抉られるような鈍い快感が走り、エリカは一際大きくのけぞった。  股間からも露がこぼれ、したたり落ちる。上気して赤みがかる肌に似合わぬ、硬く蔦で編まれた下着。  大きく尻をあける扇情的なデザインでありながら貞操帯も兼ねており、セラが無造作に触毛を突っ込んでいながらも、少しもずれる様子はない。  その底の位置、肛門よりも前部からしたたり落ちた露は、うっすら白く濁っている。  セラは指し伸ばした手で受け止めて、チロリと一舐めした。 「あーあ、ザーメンもったいない」  ねぇ?と咎めるような視線に、赤らめた顔でエリカは頷く。  どこか潤んだその瞳。その顔は羞恥に悶える少女そのもの。  それでも、彼女は男であるのは、こぼれた汁が物語る。  男の証を肉に押し込め、畳んで、貞操帯で無理矢理に蓋をして。  微動だに出来ず、火照る体に焼かれ、色も薄まり、噴き出しもせずこぼれる汁は、"雄"が悲鳴をあげていることに他ならない。  それでも、彼女はぎこちなくも確かに笑みを浮かべていた。 「ごめん、なさい。こぼしてしまいました」 「まー? そうして気持ちよくもなっちゃうよね。あっち、とーってもうらやましそうに見てたよねー」 「そ、そんなこと……」  にやけた顔で、セラはうめく男を指し示す。 「ほらほら、ああやっておっ立てて、いーっぱい出すの、気持ちいいんじゃない?」 「それ、は……」 「いいんだよ?あんないいエサいっぱい持ってきてくれてるし、ごほーびあげてもいいんだよ?」  友好として、六花から派遣される精液収集袋兼ミルクサーバー。それが今のエリカの役目。  今なされるがままな男も、そうしてうまいこと唆して連れてきた男。  商売女を相手に良いようにできると思っていい気になっていた男がああして悲鳴をあげる様には、いい気味だと思う気持ちも、なくはない。  好きなだけ尻に吐き出しているのだ、それは今と何ら変わらないのだから。 「あんな、こと、出来ません……お姉さまにも、言われて──」 「できるよ? たまにはって話だけどねー」  だが、セラが貞操帯の腰紐に触れると、エリカの言葉も途切れた。  硬く引き締まっているはずのそれが、ほどけ、緩む。  封じられたはずの肌を風が通る感触に、エリカも思わず唾を飲む。  彼女の心は揺らぐ。彼女を見て女だと、雌だと思わぬ者はいないだろう。  それでも彼女はまだ"雄"なのだ。悲鳴をあげようとも、確かに"雄"なのだ。  どう取り繕うと、ぬぐえぬ欲求であった。  エリカの目の色が明らかに変わったことに、セラも 「で、いる?」 「お、お願い、します」   ずい、と股間を前へと差し出す。  気持ちよくなるのは、エリカとて願ってもないこと。  今日は元々、尻が特に疼いている。  夜辻でまぐわった男たちは大半、自慰のような独りよがりの腰振りばかりで、女のことなぞ考えない。  そして触毛は蠢くばかりで、鈍い快感が粉雪のように浅く積もるばかりだ。  これでは生殺しも同然。そこに、新しい刺激をくれるのならば。  断るには、エリカはあまりにもて余していた。  新たに伸びたねばついた触毛が、緩んだ貞操帯のなか、腰を、恥丘を撫でていく。  淡い刺激に期待にして、エリカも昂りを抑えきれない。  はやく、一思いに引き剥がして欲しかった。 「うん、ちゃんと言えてえらい!──でもダメだからね」 「えっ……?」  だと言うのに、セラは無慈悲に取り上げた。  貞操帯からするりと触毛が抜けて、肌を再び引き締めていく。 「まー、あっちからもやらせすぎないよう言われてるしー? これ以上はやりすぎだしー?」 「そ、そんな……」 「それにさ、そんなことしてたらあっちもこっちも色々余計なもん混じっちゃうからね。ほらさっさと出す出す。おーおー、まぁだ出てくるよこれ」  ただただ驚嘆するセラの声も、エリカには入らない。  せっかくの期待も肩透かし。それが、ことのほか堪えていた。 「ほんっと、一体どれだけ咥えてきたの? そんなに男誘えるなんてもう変態だねー」  ぐるりと腹を貫くの触毛が蠢いては、腹が軽くなっていく。  尻が疼いて悲鳴をあげるなか、それだけがエリカを慰める刺激だった。 「おーいみんなー次いる?」 「やっときた…」「ちょうだいー」 「みんなすきっすねぇ」 「ひゃぁっ……あぁっ……!」  代わる代わる、蟲惑魔たちは尻から精液を吸いとっていく。  それでも、エリカにはまるで足りない。  涙のように股間からこぼれた汁で土を湿らせ、されるがままになぶられるしかなかった。  ●○●○●  夜の帳は落ち、月あかりが漏れる森のなかを、とぼとぼと歩く女が一人。  色鮮やかな和装に傘と、森には似合わぬ装いで、道もない森をすいすいと歩くエリカであった。  だが、その足取りにしては、息は荒い。時折何もないところでうずくまっては、震える体を抱きしめる。  その瞳は潤み、頬は赤く火照っていた。 「あの、蟲惑魔たち、はぁ……っ!」  絞るような恨み言を漏らしても、返ってくるのは夜風にそよぐ葉音ばかり。  食い縛るようにして、震える足に喝を入れて、歩きだす。  焦るような急ぐ足取りは、自然と荒ぶり、足音を強くする。  蟲惑魔たちは結局エリカの腹の中から精液を搾るだけ搾り、放り出した。  エリカには絶頂の一つもくれず、ただ尻が余計に疼くだけ。  むしろ期待し、意識してしまった一物の分だけ、さらに悪化してしまった。  いっそひと思いに尻穴を引っかきまわし、浅ましくほじくりかえしてしまいたい。  股をみっともなくまさぐって、達してしまいたい。  ──でもそれは、ダメなのだ。  そのようなはしたないことは出来ない。”お姉様”にもきつく躾られたのだから。  だからただ、悶々と。体を火照らせ蝕む疼きを抱えたまま、歩き続ける。  ふと気づけば、周囲は冷え込み、霧が立ち込めていた。  冷気に白むなか、ぼんやりと木々が浮かぶその向こうに、うっすらと動く人影が見える。  ひゅう、と流れる風が冷気を流し、にわかに月明かりが照らす。  森を抜け、雪がうっすらと被さる草原にエリカはいた。  その先、はっきりと見えたその姿に、エリカは思わず声をあげた。 「お姉さま……!」  その声に振り返り、微笑むその姿は憧れの人。”お姉さま”のティアドロップに違いなかった。 「あら、お帰りなさい」 「は、はい、お久しぶりです、お姉さま。今日もしっかり、帰ってきました…!」  そっと伸ばされた手が、エリカの頬を撫でる。  ひんやりとした掌が心地よくて、エリカは自然と眼を細めた。 「お疲れさま、今日は、どうだったかしら?」 「はい、しっかりお務め、果たしてまいりました! だから、だから……っ!」 「はい、そこまで」  すう、と震える唇に、細い指が一本。  その冷たい肌に、はっとエリカが眼を見開く。 「まずは、ちゃあんと、見せてもらえるかしら?」 「は、はい!」  スカートをたくし上げ、尻を向け、ぐいと両手で広げる。  白い熱気をにわかに纏った尻穴が、ひくひくと動いていた。 「いっぱい、いっぱい男の人たちに精液出していただいきまして、お一人は蟲惑魔の森へとご案内いたしました」 「いっぱい、ねぇ……」  ティアドロップは指を伸ばす。  穴のふちを回すように撫で付けると、その中へ指を差し入れた。 「んんっ……っ!」  濡れた穴は抵抗なとまったくせずに指を呑み込んだ。中ほどまで入れた指を引き抜けば、蜜に濡れて、てらてらと光る。  小さな口で咥えて、舐め、ねぶるように味わって、ティアドロップは一人納得したように頷いた。 「きれいな汁ね。もうぜんっぜん白いの残ってないじゃない。むしろこんなに甘くなるなんて……ここまで吸うのはセラさんね?」 「はっ、はい、触毛をお尻いっぱいに突っ込んで、いっぱいに吸っていただきました。」  寂しそうに小さく空いたままの尻穴からは、透き通った汁がぽたぽたと垂れている。  その一滴を指ですくって、ティアドロップは微笑んだ 「今日もちゃんと出来たみたいね」 「セラさまも大喜びで、触毛をお腹が膨らむくらい、いっぱい入れてくださって」 「あらあら、そんなに? いったいどれだけ絞ってきたのよ」 「今日、は…四人、です……最後の一人ひとりを、ご案内して…」 「そんなにお誘いできたのね。良くできました」 「そんなこと、ないです。……私はだめです、断られた方も大勢いますし……」 「連れていけただけ上出来よ。とても喜んでもらえたんでしょう?」  はい、と。起き上がったエリカは頷いて、数刻前を思い出す。  夜辻のエリカに誘われ、その尻に射精するだけでなくホイホイと誘いにのったあげくに、蟲惑魔の森に連れ出されたあわれな男。  ジーナやクラリア、リセに群がられ、次々と吸われ、穴という穴に突っ込まれて、エリカが森を去るときにはやつれている有り様であった。  あげてた歓喜の声が悲鳴に、呻き声になっても、蟲惑魔たちの蜜によって売る和されて、絞られ続ける。  かれが解放されるのは真の意味で枯れ果てるまでか、それとも蟲惑魔たちが飽きるまでか。  ただただ勃起した逸物を貪られるだけのその姿。  けれどもそれは、とても心地よさそうで──  はっと、気づく。あの痴態を思い、呆けていた。  あら、と覗き込むティアドロップの顔に、エリカも慌てる。 「も、申し訳ありませんお姉さま!」 「いいの、いいのよ? とっても喜んでいたのは、今ので十分わかったから」    だから、と。 「今日はご褒美、あげなくちゃ、ね?」  冷たい手が伸びて、エリカの着物の中へと差し入れられた 「今日は……かわいらしいお胸? それともやっぱりお尻かしら? あなたったら大好きだものねえ…?」  胸から背筋を撫でて、尻へ。  細い白指が、エリカの柔肌を撫でる。  そのヒヤリとした感触に、エリカも跳ねる。 「えっ、と……それなら、その、おし──」 「それとも、こっち、かしら?」  股座を指先が叩く。貞操帯がこつり、と軽くも硬い音を響いた。  秘部を硬く包む貞操帯は、蔦をもって編まれたティアドロップ特製下着。  六花の力をもって作られた下着はエリカの肌を柔らかく包み込み、硬く締め付け、男が触れることを決して許さない。 「そ、そんなところ、いけません、お姉さま」 「あら、いいの? じゃあなんで、こんなに洩らしてるのかしらね。──その餌の、男のことが、そんなにうらやましそうだったのかしらねぇ?」 「そんな、こと」 「じゃあ、いっかな?」 「それ、は……」 「ふふ、いいのよ、今日くらいは正直になっても。せっかくのご褒美ですもの」    顔をあからめながらも、エリカは裾をたくしあげ、秘所をティアドロップに見せた。  股の下着はごくごく細い蔦が幾重にも強く編まれ、なだらかな恥丘を形作っている。  男らしい盛り上がりは、まったく見受けられない。 「ごめんなさい、お姉さま…こんなのじゃ六花になれないのに……」 「こんな時だからいいのよ。我慢はそれこそ毒ですものね。うまいつきあい方、考えなきゃ、ね?」 「……お願い、します」  ティアドロップが貞操帯を一撫ですれば、絡み合った蔓はほぐれ、落ち葉のようにあっさりと散った。  そこには、毛の一つ、汚れの一つもない、清らかな小さな筋が一つある。  筋を指先がなぞると、溶けるように筋が広がる。  寄せられた皮だ。その内に隠されていたのは、小さな棒が一つ。 「あぁ……ら、まぁ……」   一目見て、ティアドロップは目を見開く。  小さな肉棒は、ティアドロップの細い親指よりも細く、短い。  その棒の下をおしてやれば、体内に押しやられた玉が戻り、先ほど広がった皮から袋が作られた。  この玉もまた、指先でも握れるほどに小さい。  エリカの男性器は、彼が誘った男たちにくらべればまるで白く、子供のように小さくかわいらしい。  透き通った汁と汗にびしょ濡れとなったそれは蒸れて、周囲の冷気に湯気を立てる。  その姿は、エリカにはむしろ似合っているかのよう。 「あらあら、久しぶりに見たらずいぶん小さくなって……私の指みたいね?」 「は、はやく小さくなってほしいんです、わたしには、嬉しいんです」    強がるようなその様子がいじらしくて、ティアドロップはそっと冷たい吐息を肉棒に吹き掛けた。 「あっ……!?」 「あら」  冷気の刺激は強い。それも長く封じられて、刺激から遠ざかって敏感となり、蒸れて熱せられたものには、特に。  エリカが震えたのと同じく肉棒も震え、寝起きのように、わずかに起き上がる。  エリカが慌てて押さえようとも、お構い無しだ。 「だ、だめっ……!」 「そのわりには欲しがってるようね、このねぼすけさんは」  ティアドロップがつつくと、また震えるようにして起き上がる。それでも、上向くまではいかない。  何度ティアドロップがつつこうが、芯が出来ようと垂れることには変わりない。  そのかわりに、だくだくと透明な汁を吐き出して、地面を濡らしている。 「あら、もうダメなのかしらねえ、この子は」 「お、お姉さま……いじわる、しないでください……」 「そう? こんなに濡らして、大喜びなのにね」  ティアドロップは手付きを変える。  細指でつまみ、肉棒を握るように包み込み、揉みこむ。  同時に棒の先に余った皮を指先で弄り、中にまで指を入れて、爪で亀頭を掻き立てる。  鮮やかなまでの動きに、エリカに抵抗の余地はなかった。 「ひっ、やっ、お姉、さ、ま!」 「ほら、もう手がベトベトになっちゃう」 「やっ、やっ、ダメ、ダメぇっ!」  外と亀頭、二つの刺激に、エリカは耐えきれず、達した。  背を丸め、縮こまるようにしてティアドロップの胸元にもたれ掛かる。  久方ぶりの余韻に、エリカは震えていた。解放感に頬も緩む、はずなのだが。  ──……なん、だろう…  けれども、その顔は晴れない。どこか腑に落ちないものがある。  なんだろうかと、戸惑いを浮かべていたその前に、ティアドロップが指が差し出す。  エリカの精液に濡れ、ぐっしょりと濡れ臭いたつその指を自ずから清めようと舌を伸ばすと、 「まだ、だぁめっ」  ティアドロップがその手を引いた。指先の間ででつう、と橋をつくる汁を、エリカに見せつける。 「ほら、よく見なさいな、あなたの出したもの。どう? あなたがお尻で絞ってきたのと比べて」 「えっ、と…ぜんぜん、ちがいます、あれは、白くて、濃くて、プリプリしてて……」  こうして、己の精液をしっかり見たのは何時ぶりだろう。  エリカが相手をした男たちはみんな、喉に絡みつくような濃さの精液を、たっぷりと吐き出していた。  呑み込みきれず、吐き出したこともある。尻から溢して、あまりの違和感に悶えたこともある。  それと比べれば、いま目の前にあるものは、なんだろう。 「でも、こっちは薄くて、トロトロしてて…精液だなんて、嘘みたい」  男たちが心の底から満足げにしていたものとは、まるで違う。 「誇っても良いのよ、どんどんあなたから男が抜けて、"ワタシタチ"になってきてるってことだから」  そう、ティアドロップはわらっている。 「じゃあ、次はこっちね」 「ひゃうぅんっ!?」  つぷり、と尻に挿入る刺激に、エリカが跳ねるように仰け反る。  濡れてほぐれきっていた尻穴はするりと指を呑み込んでいく。  なぞり、引っ掻いて。指を増やしてはその刺激も多様になり、増えていく。   「胸も、お尻も、こんなにきれいになって……」  もう一方は肌をなぞって、胸へと触れる。先の蕾を転がすようにして、慣れる暇も与えない。 「きもちいい?」 「ダメです、お姉さま……ふわふわしてっ、わかんっ、ない……っ!」  吐息を漏らし、身をくねらせて喘ぐ。その姿には、男の姿など微塵もない。  びくりと震えて達しては、小さな肉棒から汁をこぼし撒き散らすその姿は、雌そのもの。   「今日はご褒美なんですからね、好きなだけ果てなさい──我慢は毒、ですものね」  くい、と尻に挿入る指先が前立腺を押して、エリカは達した。  ばちりと、視界に火花が弾けるようで、雷のように強く激しい絶頂が、エリカを貫く。  あまりに衝撃で、甘美な余韻の中でエリカは、先ほどまでの違和感の正体にようやく気づいた。  ──あぁ……わたし、もういいんだ… 「ねぇ、おねぇ、さま……」 「なぁに?」  首をかしげるティアドロップに、エリカはすがる。 「もっと……もっと、お尻、触ってください。かきまわして、グチャグチャにしてください」 「こっちは、もういいの?」  鼠径部を、肉棒を撫でられて、にわかな刺激が走る。それでも、エリカははっきりと首を振った。 「おちんちんもタマタマも、もういいです! それよりも、お尻も、胸も、もっと他をいっぱい、いじめてくださいっ!」 「よく正直に言えました、っと」 「あっ、あぁぁっ!」  精を吐き出すよりも、もっと良いものを見つけていた。そんなことに、いまさら気づいた。  尻も、胸も。腰も、脇も、背も、肩すらも。  ティアドロップの、お姉さまの触れる全てが、今のエリカには焼けるほどの快感となって突き刺さる。  ──こんなに、溶かしてくれるだなんて。  ──お姉さまも、蟲惑魔だったのかな。  ぼんやり蕩ける思考にそんな戯言を浮かべたのもつかの間、肌を貫く快感の波にエリカは沈んでいった。 ●○●○●    薄もやにぼやけた日射しが、エリカを照らす。小さな綿畑の寝床で、エリカは目を覚ました。  わずかな気だるさと共に身を起こすと、いつのまにかいつもの袷を着ていたことにエリカは気づいた。  股間には、柔らかくもしっかり肌に張り付く、硬い貞操帯。  体にはベタつきも臭いもなく、きれいなもの。  いつの間に清められたのだろうか。そう思って周囲を見回すが、誰もいない。  ──まさか、夢? 「……お姉、さま?」  漠然とした不安に押されるように、姉の探そうと薄もやを抜けた先。  うっすらと雪の積もる草原を照らす、穏やかな日差しのなか、傘をくるりと回すティアドロップの姿があった。  その横顔を一目見て、エリカがほう、とため息をつく。 「おはようございます、お姉さま」 「おはよう、今日もいい天気よね。──昨日は、とっても気持ち良かったかしら?」 「はいっ!……あぅ?」  そう元気良く答えたのもつかの間。気づけば、腰が抜けたようにエリカは座り込んでいた。  あら、と気づいたティアドロップが近寄って、その顔を覗き込む。 「どうしたの。まだ腰が抜けてるのかしら?」 「いえ……お姉さまのお顔を見たら、なんだか安心してしまって」  ティアドロップはいつもの微笑みを浮かべている。 「ごめんなさい、お姉さま。全部服も、お風呂も全部やってくださったというのに、私は何も出来なくて、寝ていてばかりで……」 「あなたは色々働いて、ご褒美までもらってヘトヘトだったから、いいのよ?」 「でも! でも、お姉さま……」 「もう、心配しすぎ、気負いすぎ。やっぱり、悩みでもあるのかしら?」  ティアドロップの伸ばした手が、優しくエリカの頬を包み込む。   「……その、最近、不安だったんです。私、立派な六花になれるなんて、思えなくなってきて……」  ぽつりと、エリカはこぼす。 「男を誘ったときも、そうでした。誘えた方の何倍も断られて、連れ合いの女性たちには罵られてたりもして……  でも、お姉さまは一つ、光明を授けてくださったんです。これまで頑張ってきたんだ、まだ頑張れるんだって、思えてきたんです。だから……」 「ねぇ──」  ささやくような言葉に、エリカは言葉を止めた。  それは、己の”名”。”エリカ”の真似事、六花見習いになる前の、確かにあったかつての名。  その名前を呼ばれたのは、いったいいつ以来なのだろう。 「あなたは最初、とても嫌がってたわよね。まだ、リリース、してほしくないかな?」 「っ……いえ、いいえっ……リリース、してください……っ!」  リリース。”六花”となるための、最後の儀式。  裾を掴む手を震わせて、なお強い眼差しに見上げられて、ティアドロップは微笑んで。 「望むようになってうれしいわ。でもまだ、だぁ……めっ」 「えっ……」 「いじわるじゃないわ。望んだだけでも、一歩。とっても大きな一歩よ」  座り、目線を合わせて、ティアドロップはじっと、エリカを見つめる。 「連れに罵られた? そうやって強引に引き剥がすことでしか、お相手を繋げられない女の戯れ言なんて、笑ってあげればいいのよ。  子どもや男を誘えて、ようやくスタート、女も誘えて、半人前。何でも誘えてようやく一人前ですよ。  もっともっと頑張って、まずは雌になりましょう。そうして、その先の女になりましょう。  そしてその先、六花精─ワタシタチ─に、ね」 「はいっ……はいっ! 私ももっと、もっと頑張ります!」 「焦ってはいけませんよ、一歩ずつ、一歩ずつね。そのうちに、あなたの姿が見えてくる。  まずは形から、とは言うけれど、今のあなたは所詮は真似っこなのもまた同じこと。  真似っこでもコスプレでもない、あなただけの六花精が形づくれたら、その時初めて……ね?」 「──約束、よ?」  ”エリカ”はそっと眼を閉じて、冷たい口の感触に、身を委ねた。