【R18】IF、TSシーメール海賊を満足させる話 後編 海賊カイネを利用できるかもしれない。 ピタがそう切りだしたとき、船の古参たちは、みな口々に反対した。 古参の船員いわく、 「あまりに危険すぎる」。 「我々のような貿易船が海賊を頼るのは、外聞に関わる」。 「利用しようとして、こちらが使い捨てられるのでは」。 そのどれもが想定できた台詞で、どれも正しい。 だが、ピタにはカイネの協力を仰ぎたい事情があった。 “未踏航路”――“シン大陸”への挑戦。 とある冒険者から持ちかけられたその話は、ピタの中にある何かに火をつけた。 これまで、遠い東の国の海や魔海すらも航行し、「令嬢船長」ともてはやされても、ピタは満たされてはいなかった。 彼女の功績は、すべて父の後追いだった。 父が開拓した航路をゆき、父が築きあげた人脈を利用して、父の経験を実行しているだけ。 父を失い、代わりに船長となって十年が経とうというのに。 だが、誰も成功したことのない未踏航路への挑戦は、自分だけの実績になる。 もちろん危険は承知していた。 ウエス王国海軍の軍艦すら戻らないという未踏航路に、一介の貿易船が立ち向かえるのか。 冒険者の話によると、未踏航路への挑戦は、船団の内の一船という形での参加になるらしい。 単に用心棒を乗せる以上の備えはしたかった。 そこでピタが目をつけたのが、海賊カイネだ。 ピンチはチャンス。前回、カイネを“満足”させられたのかは不明瞭だが、船を沈めていかなかったということは、怒ってはいないはずだ。 もしまたカイネが来たら――そこでうまく信頼関係を築ければ、シン大陸に向かう上で、並の用心棒とは比べ物にならない助けになる。 もちろんハードルは高い。 彼女の機嫌を損ねれば、そこで船が沈む危険があるのだ。 だが――挑戦する価値はある。 三回目に海賊カイネが貿易船ミーニャ・ニーニャ号を訪れたとき、号鐘は鳴らなかった。 カイネが来ても警鐘を鳴らさないように、船長ピタが厳命していたからだ。 「来てくれたんですね、カイネさん」 ピタは笑顔でカイネを迎える。 一方のカイネは面白くもなさそうな目つきだった。 「さぁ、こちらへどうぞ」 ピタはカイネを船長室へ案内する。 歩く途中、カイネの左手の五本の凶悪な鉤爪が目に入った。 (あの鉤爪で撫でられるだけでわたしは死ぬ……  ……大丈夫、いつも通りやれば大丈夫!!) 自分に強く言い聞かせ、ピタは呼吸を整える。 「来てくれて嬉しいです……この前は、不快な思いをさせてしまったのではと心配で」 船長室に入り、ピタは三角帽子と護身の武器を置きながら言った。 それまで無言だったカイネが口を開く。 「テメェは人魚なのか?」 「…………え?」 カイネの言葉の意味を理解できず、ピタは手を止めた。 新手の口説き文句――ではないだろう。 その証拠に、カイネの目は訝しげで、とても気の利いた甘い台詞を言おうという様子ではない。 では、どういう意味だろうか。 ピタは人魚という生き物に会ったことはなかった。目撃証言を聞いたことはあるから、存在するのだろうとは思うが―― (前回、わたしがスカートを脱がなかったから、足にウロコが生えていると思われてる……?) 「……すみません、意味がよく……」 「この前、この船に俺が来た時。  テメェは俺に精神魔法の類を使ったな?」 ――――バレている。 認めるか? シラを切るか? ピタが咄嗟に選んだのは後者だった。 「精神魔法……?」 「なんか妙だと思ったんだ、突然変な気分になって…。  海で精神魔法を使う女は、だいたい人魚かセイレーンか、そういう奴だ。  たまに鳥男なんかもいるが……まぁそれはいい。  お前はそういう手合いなのか?」 ピタは目を伏せた。 ここはなんとかごまかすしかない。 「……わたしは、……わたしは、母の顔を知りません。  わたしが生まれてすぐに亡くなったと聞いています」 ピタは身の上を語りながら、どうやってカイネの質問に答えるかを考えていた。 “嘘をつくときは、なるべく多くの真実の中に混ぜろ”。 父の教えの一つを思いだす。 「父は、母のことを、いつも“特別な人”だったと言っていました。  父は先代の船長ですが、ほかの船員からもそう聞いています。  ですから、母は何か、普通の人とは違ったのだとは思いますが――人魚だとは聞いていません」 おそらく、ピタの母は、彼女と同じ種類の身体だった。 はっきりと聞いたわけではないが、母も《魅了》がつかえたのだろう。 だが、それらについてカイネに伝える義理はない。 「魔法についても……船上生活のための、ごく初歩的なものは学びましたが……」 (――精神魔法については、とにかく知らないふりをするしか……!!) 「…………」 「答えに……なっているでしょうか」 「…………フン」 カイネは鼻を鳴らすと、指先で机を叩いた。 早く酒を用意しろ、という意味らしい。 とりあえずは切り抜けることができたようだ。 ピタは安堵し、前回と同じ酒を取りだした。 (問い詰めてこない……?  つまり、わたしについて知りたいわけじゃなくて、「変な真似をするなよ」って牽制するのが目的……?) ピタは取りつくろった笑顔のまま、酒杯に酒を注いで差しだす。 (でもこれじゃあ、前と同じように《魅了》を使うことはできない……  ……今回も使ったら、きっと敵意があると思われてしまう……) 《魅了》なしでなんとかなるのか? ――いや、どうにかするしかない。 なんとかしてカイネと信頼関係を築き、未踏航路行きにつなげなくては。 そのためにはもう一つ大きな問題があった。 ピタの抱える“秘密”を、どこかで話さなければいけない。 それについて、元々ピタは楽観的だった。 これまでの彼女の人生で、「懇意にしたい」相手に“秘密”を告白するときは、必ず《魅了》の力を使っていた。 《魅了》を使って相手を発情させれば、それが男であれ女であれ、ピタの“秘密”を受けいれてくれる。 また、カイネに“秘密”を知られ、それを吹聴されても、海賊の発言を船員も部外者も信じることはないだろうから問題はない。 (でも、《魅了》が使えない状況で、“秘密”を告白したら……  ……この人は怒りだすかも……) 「さて。嬢ちゃんは今日も俺を楽しませてくれるんだよな?」 カイネは酒杯を空にすると、立ち上がり、羽織っていたコートを放り投げた。 躊躇なくシャツを脱ぎ、ズボンを下ろす。 相変わらず均整のとれた体つきに白い肌、豊満な胸が揺れる。 抜群のスタイルの全裸の女性が自室に立っているのは扇情的だったが、ここで大きな問題が発生した。 カイネはピタに“脱げ”と言っている。 (これは……つまり……いまわたしの身体の“秘密”を告白しないと……  でも、《魅了》なしでどうすれば……) 「おい、待たせるのか?」 「…………あっ、あのぅ……」 ピタは全速力で頭を回転させるが、うまい言い訳が思いつかない。 「実は……そのぅ…………」 「なんだよ?」 「……あの……わたしには…………その…………ひとつ、“秘密”があって……」 「あ゛ァ?」 「このことは船員の誰も知らなくて……その……  …………口外しないでいただきたいのですが……」 正確にはピタを赤子の頃から知っている古参の船員の数人だけがこの秘密を知っていたが、そこは省略した。 「なんだ? 何で俺にそんな話を?  ……はーん、ようやく精神魔法を白状する気になったか?」 「……えぇっと……そうではなく……そのぅ………………」 まずい。もう言うしかない。 シラフの相手に秘密を告白しなくてはいけない、ピタの中の緊張と羞恥心が限界を迎えていた。 「……じっ、実は………っ………」 「なんなんだよ」 「わっ、わたしにはその………………おっ…………お……」 「はぁ?」 「………おっ、おちんちんがあるんです……っ!」 《魅了》。 しまった、と思った時にはもう遅かった。 極限までの緊張と恥ずかしさから、発言と同時に、ほぼ無意識で放った《魅了》は、完全にカイネの瞳をとらえた。 (……やっちゃった、やっちゃったぁぁっ!!!) カイネの瞳孔が見開かれ、ゆらぐ。 おそらく彼女は《魅了》をかけられたことを認識している。 (どうしようっ、でも、もう、どうしようも……) だが、カイネにとっては、《魅了》をかけられたことよりも、ピタの発言内容の衝撃が上回ったらしい。 「お、男……?」 「ちっ、違うんです! 男性の証もあるんですが、女性の証もあるんです!!!」 「は……?」 《魅了》によって頬は紅潮していたが、カイネの表情には困惑しかなかった。 ごく一般的な反応だ。いままでピタがこの話をした相手は、大体こうなる。 「……見ていただいた方が早いと思います」 ピタはカイネに背を向け、シャツの紐をゆるめた。 コルセットを外し、スカートを下ろす。 《魅了》を使ってしまった以上、このままカイネを篭絡するしかない。 目的のために身体を使う、娼婦のような選択に躊躇はあったが、これしかない。 ピタは下着を下ろして、カイネの方に向き直った。 「…………」 カイネの驚愕の視線はピタの股間にある“モノ”に注がれている。 《魅了》を使った副作用で勃起したそれは、標準的な男性の逸物に比べて、そんなに小さくも大きくもない、とは思う。 ピタは寝台の上に座って足を開いた。 「その……こういうことです」 開脚した状態で、男性器を手で上に持ちあげた。 カイネが息を飲む。 顔を近づけて、ピタの男性器の奥にある女性器を見た。 「幻覚……?」 カイネはつぶやいて、女性器に指を突っ込んだ。 「ひゃああああっ!?」 突然の予想してなかった刺激にピタはのけぞり、膝を閉じて体をひく。 カイネは表情を変えずに独り言をつぶやいていた。 「幻覚じゃねえ……。  …………呪い?」 「呪いじゃないですっ、生まれつきです!!!」 「……」 カイネは明らかに戸惑っていた。 (……これまでは想定していなかったことばかりだったけど。  こうなったら、むしろ普段通りやればいいのかも……。  《魅了》を使うのと同時に秘密を告白するのは何度もやってることなんだから、そう、いつも通り、いつも通りに……) ピタがこれまで港で“懇意に”してきた男性と女性(女性の方が多かった)、その時と同じように。 (女の子に接するのと同じように……でも、プライドを傷つけないように……) 「……すみません、気持ち悪いですよね。  おちんちんがある女なんて……」 「…………ああ」 素直に返されるとちょっと傷つく。 「……秘密を、守っていただけるでしょうか……」 「あー、他人に言うなってか? まぁ俺が騒いでもな……」 「……カイネさん」 寝台の上からカイネの手をとる。 「……ん?」 「こんな身体の女ですが、わたしはカイネさんを満足させたくて……」 「ん? んんんんん???」 寝台の方に引きこもうとする手をカイネは払う。 「待て。待て。テメェ、ちんこを俺につっこもうとしてないか!?」 「お嫌でしたらしませんが……」 「ふざけんなッ、嫌に決まってんだろ!!  男に抱かれる趣味はねえ!!!」 「女ですが……」 「ちんこはえた女は男と変わらねえ!」 ストレートに言われると、結構傷つく。 「あの……そういうことでしたら……その……男性の証は、使わない方向で……」 「当たり前だろ!!!」 「でも、それでも、気持ちよくなる方法はいろいろありますから」 ピタは笑顔でとりつくろい、もう一度カイネの右手をとった。 「……」 カイネは不審そうな様子で手をひかれる。 彼女の目線が、ちらちらとピタの股間に注がれるのがわかる。 「…………」 「あのぅ……気になるようでしたら、スカートを履きましょうか?」 「……そうしろ」 (…………ひどい……汚いものを見るみたいに……うぅ…………) ピタの心は相当深く傷ついたが、そんなことは言っていられなかった。 (そもそも自分だって両方あるのに……) スカートのみ履きなおして、ピタは寝台の上に戻る。 カイネはなおも不審そうな目を向けてはいたが、《魅了》は効いているらしい。 寝台に戻ったピタを右手で押し倒した。 「ひゃっ……」 「…………」 未知の生物を見るかのような目で、カイネはベッドの上のピタを見下ろしている。 「んー……。腰から上だけ見りゃメスなんだが…………」 「かっ、下半身も女性です!」 「…………」 カイネが乱暴な手つきでピタの乳房をつかむ。 「はぅ……っ」 「こっちも偽物ってわけじゃなさそうだな……」 「……ふっ…………うぅっ…………っ」 作り物でないかを確認するように、力を込めて上下左右に胸が揉まれる。 ピタの白い乳房が乱暴につかんで引っ張られる。 「……んんっ…………はっ………あっ………」 強く揉みしだかれ、ピタの吐息が漏れた。 「……あっ、本物っ、本物ですからぁっ…………」 「んー……」 左右の胸の見分を終えたらしく、カイネは手を離した。 胸がぷるんと震え、ピタは胸から伝わる痺れるような感覚に体をひくつかせた。 カイネはふたたび何かを考えこんでいる。 「……そういやオスとメスが同じ魚がいると聞いたことがあるが……サカナか……?」 「にっ、人間です!」 ツッコミながら、ピタは焦っていた。 《魅了》はかかっているはずなのに――もっと彼女を興奮させないといけない。 彼女の「女性の部分」を満足させる必要がある。 ピタは無防備に目の前に垂らされているカイネの豊満な胸に指を滑らせた。 「うッ…………んッ…………」 「カイネさんだってっ……ぜんぶ本物だし、感じるでしょう?  それと同じです」 ピタは頭を上げ、カイネの乳房に顔を近づけ、ピンと立った乳首を口に含んだ。 「……ふっ…………んんッ…………」 カイネの表情が崩れ、女性らしい嬌声が漏れた。 これまでの低く抑えた海賊の声とは違う、女の声。 カイネは刺激に身を震わせ、ピタの舌から逃れようとするようにのけぞる。 ピタは逃がさないように身体を抱きすくめた。 「……逃げないで。カイネさん」 「…………うぅっ……」 二人の女性の身体、丸みのある乳房同士が強く押しつけられる。 乳首同士が擦れ合い、ピタの全身に快感が走った。 「んっ……っ」 (だめっ、集中して、この人を気持ちよくさせないと……) ピタはカイネの身体から胸を離す。 女海賊の淫らに昂った乳首に唇をつけ、舌先で転がした。 「はぁっ…………くっ…………」 ピタを押し倒すような形だったカイネの腕の力が抜け、覆いかぶさるようにしなだれかかる。 質量のある双丘がピタの顔に押しつけられ、乳首の卑猥な感触がピタの唇を舐める。 (これはっ……、……これは結構っ、おちんちんに悪い……っ!) スカートの下の男性器が痛いくらい屹立するのを感じながら、ピタはなんとか起きあがり、カイネの身体を寝台に横たえるように置いた。 カイネは抵抗もせず、潤んだ瞳で見つめている。 「女の子のおっぱいは、強引に揉むより……そっと揉んだ方が、気持ちいいですよ?」 囁きながら、カイネの乳房を両手で揉みあげた。 「…………んッ……」 カイネの口から嬌声が漏れた。 双丘の間、“海の呪い”に触れないように細心の注意を払いながら、ピタは瑞々しく柔らかな両乳に指を一本一本沈める。 「…………はっ、………っくっ………」 「カイネさんの胸とっても綺麗で……羨ましいです」 「……はっ……、ふっ…………」 カイネの右手は遮ろうとするように空中にあげられたが動かない。 鉤爪のついた左手は、寝台の奥、ピタを傷つけない位置に投げだされている。 (もっと……もっと満足させないと…………っ) ピタはカイネの乳首に顔を近づけて、再び口に含もうとする。 カイネの白い足の上に腰を下ろすような格好になり、黄色いスカートの下で、ピタの“男性の証”がカイネの鼠径部に触れた。 (あっ……!?) 「………………っ!!!」 その感触が何であるのかはカイネもすぐに気づいたらしく、表情が軋む。 ピタは誤魔化すように乳首を吸った。 「…………ひゃぅ…………っ」 カイネの口からは女性の声が漏れ、腰がのけぞる。 スカートの下、ピタの陰茎はカイネの下腹部に強く押しつけられる。 (これ……もしかして……スカートで見えないようになってたら、いける……?) ピタは探るように屹立した亀頭の先をカイネの秘部に沿わせた。 愛液のあふれる蜜壺と亀頭が擦れあい、くちゅくちゅと水音を立てる。 「はっ……、あっ…………」 下半身から伝わる快楽に耐えきれないようにカイネは声をあげる。 ピタは乳首を舐めながら注意深く観察するが、先ほどの不快そうな表情はない。 (これは……いけるっ!) 「カイネさん……なかに……挿入れますね……?」 船乗りの直感を信じて、ピタはゆっくりと陰茎を挿入した。 「……あっ……!? あっ、あっ…………」 (やっぱりキツい……っ、おちんちん締めつけられちゃう……っ) キツく締めつけてくる膣肉をほぐすように、ピタはゆっくりと抽送を繰り返し、徐々に奥へと挿入していく。 「んっ…………、なっ、あっ…………あ…………っ……んっ…………」 カイネは何度か言葉を出そうとしているが、自分の喉から漏れる喘ぎ声にかき消されている。 右手はやはり中空に差しだされたままで、ピタを制止しようとして途中でやめたような体勢だ。 彼女の中で何か葛藤が起きている。 それは彼女の中にある男性の心と、女性の肉体の、別々の動きによるものなのかもしれなかった。 (キツ、くて……っ、たぶんこれ、初めてだよね…………?  けど、ゆっくり、ゆっくり挿入れれば、段々奥に入って……) カイネの琥珀色の瞳は何かを言いたげにピタを睨んでいたが、抽送のたびに、徐々に視線が蕩けていく。 「カイネさん、大丈夫ですか? 痛くないですか?」 「…………ん゛んっ……………………」 カイネはピタから目を背ける。 口元が引き結ばれているところを見ると、おそらくそれなりに痛いのだとは思うが、それを言葉には出せないらしい。 「……んっ……、よかった、奥まで、ちゃんと入って……」 「……うっ……、お、おくっ……!?」 「あまり痛くないように、すぐに済ませますから……っ」 「す……?  はっ…… はぁっ……あっ……っっっ」 小さめの花弁の奥の膣内は狭く、あまり奥行きも長くないようで、亀頭で子宮口をつく感触がしっかりと伝わってくる。 ピタはカイネの様子を探りながら、ゆっくりと腰を振った。 「はっ、あっ、なっ、あっ…………」 「カイネさん……っ、ごめんなさいっ、なかっ、すごくっ、気持ちいいっ…………」 子宮口に何度も亀頭が打ちつけられ、その度にカイネの嬌声が漏れる。 「あっ、はぁっ、あ゛っ…………」 「おちんちんがっ……子宮の入り口にいっぱいキスしててぇ……っ  きもちいいぃっ……」 「しきゅ……っ!? あっ……んっ………んんっ…………」 カイネの混乱は自らの喘ぎ声にかき消されている。 女の身体が感じる悦びと海賊の精神は噛みあわないようで、喘ぎ声の合間に、時折表情が歪む。 だが間断なくせりあがってくる快感に表情は緩んで、蕩ける。 (わたしっ、この人の女の子としての初めてをもらってる……っ  我慢してるみたいだけど、こんなにえっちな顔で……  こんなのっ、わたしが我慢できなくなっちゃう…………っ) 膣内はきついが、とめどなく溢れる愛液で陰茎を受けとめる。 「なかっ、キツいけどっ、トロトロしててぇっ……」 「はっ……、あっ……」 「どんどん気持ちよくなってきてるんですね……っ」 「う……くぁ……っ」 カイネは否定するように首を振りかけて、止まる。 「ちがっ……っ、こんなっ…………っ…………」 先走り液と愛液が混じりあい、抽送のたびに結合部は淫靡な水音を立てた。 (こんなにっ、こんなに綺麗な人をっ、  わたしがっ、わたしのおちんちんで犯してるなんて…っ) 「んっ…………なんでっ……なんで……っ  こんな…………こんなぁ…………っ」 カイネの口から、喘ぎ声の間にうわ言のような言葉が漏れる。 膣口が強く締めつけられ、一滴でも多く精を搾り取ろうとするように膣襞がうねる。 射精欲が強く湧きあがってくる。 (中がこんなにうねって……おちんちんを欲しがってる……っ!) 「でっ、でちゃうっ、カイネさんっ、いっぱいだしますからぁっ……」 「あっ……!? あ……っ、あっ…………っっっ」 ――ドクンッ ――びゅるるっ。 精液が吐きだされた。 「でてるっ、いっぱい、いっぱいでちゃう……っっっっっ」 「あっ……ああああああああっっっ」 子宮の奥にほとばしる感じたことのない感覚。船長室に嬌声が響いた。 もはや声を抑えることもできないようで、未知の絶頂の感覚にカイネの腰はがくがくと震えた。 全身から伝わる快感に、蕩けきった女の顔。 「あっ…………ああっ……………………」 「はぁっ、はぁっ……、すみません、すぐ抜きますね…………」 「ふっ……、あっ………………」 カイネは余韻を感じ続けているように、びくんびくんと身体を震わせている。 ピタは陰茎を引き抜いた。 「……ん゛んっ…………」 溢れた精液がピタの手を濡らす。 スカートをずらし、蜜壺を覗くと、白濁液と処女の証が流れている。 「はーっ、はーっ………………」 「今きれいにしますね」 ピタは蜜壺を布でそっとぬぐった。 (あれっ……。わたし……) 快感に身体を震わせ続けている女海賊の姿を見ると、ピタの頭の芯が急速に冷えていく。 それとともに、突然不安が襲ってきた。 (わたし……もしかして、とんでもないことしちゃったんじゃ……) カイネはいまだに身体を起こすこともできずにいる。 (これ……いまは怒ってないけど、《魅了》が解けたあとに怒りだしたら……  ――でも《魅了》の効果は一日くらいは続くはずだから……  ――――でもでもっ、この人は最初から《魅了》を見抜いてたから、他の人より効きが悪いかも……) ピタの胸に猛烈な後悔が湧きあがっていた。 (……でも、こうするしかっ…………  ……本当にこうするしかなかったのかな?  おちんちんを使わないで何とかする方法もあったんじゃ……) カイネはしばらく寝台の上から動けないでいたが、しばしの後、呆然と身体を起こすと、寝台に腰かけた。 ピタは緊張してその隣に座る。 「…………男……」 カイネは右手で頭を押さえ、小さく呟いた。 「……男…………いや男じゃねえのか…………ちんこついてたら男だろ……  ……いや女……? ……女ってなんだ…………?」 カイネの悩みは、主にピタの性別に関することらしい。 (わたしは女……女ですけどっ…………!) 何かを言って藪蛇になっては困るので、ピタは無言でただ笑みを浮かべて座っているしかなかった。 「……男……女……くそっなんなんだこいつ…………」 (大丈夫……だよね?  ここでこの人が怒りだしたら、わたし殺されちゃうのかな……) 冷静な頭で後悔を噛みしめながら、ピタはカイネの判断を待った。 「……男……。……女……。  はァ…………」 カイネは右手で胸元の“海の呪い”を抑え、息をついた。 睨むような海賊の目でピタを見あげる。 「……嬢ちゃん」 「ひゃいっ!!!」 (こっ、声が、声が裏返っちゃったっ……!) ピタは飛びだしそうな心臓を抑えて、なんとか笑顔だけ保ちながら答える。 「なっ、なんでしょうか?」 「……もう一回やれ」 「えっ?  えっ、えっ???」 カイネは右手でピタを押し倒した。 その日、カイネは朝まで帰らなかった。