猫又ロリババアは愛孫と距離を置くことにした。 どうにも相手がこちらを『女』として見ている節がある。 人間社会でも成人と認められる年齢なのだから、伴侶を求めることに異論はない。 が、そもそも猫又の人に化けた姿が、家事で踏み台もいる子供じみたなのだから、 そこに『女』を感じる時点で孫が道を踏み外さぬよう将来を案じねばならぬ。 妖怪と人間の家族関係であるからして、そこに一切の血の繋がりはないが、 身寄りのない人の子を哀れに思って拾い育てたのだ。 家族間での不健全な空気はよろしくない。 養い親として責任は果たさねばならなかった。 同じく人の子を育てていた友人妖怪の家庭でもセンシティブな問題があったようだが、 「超乳ロリババア?というのがヘキ?になったから就職は都会ですると出ていったのう」 という息子側の理性的な対応から危機を免れたようで、まったく参考にできず、 状況を理解していない友人が「寂しいので今度会いに行く」と言うから心配しかない。 よって猫又が取れる手段は、 「愛孫のいないところで人の姿で家事を行って、愛孫の前では猫の姿を取る」 という無難なものを取ることにした。 孫を家から追い出すワケにもいかず、さりとて養い親の義務もあるからして、 猫又が考える中でこれが最良の解決策だったが、問題は彼女の認識不足だった。 長年家族として過ごしていたのは祖母側にとっての意識であって、 孫からすれば最も身近にいる『女(メス)』なのだ。 だから猫の姿を取り続けて数週間の後、毅然と壁を作っておきながらの当然の失態。 今の姿ならよかろうと、居間でテレビを見ていた孫の膝上へと以前通りに座った。 人化時でしていた習慣が抜けきらない猫又最大の失態、悪手である。 人間の男(オス)である孫は、猫又の化けた幼女の姿に興奮していたわけではなく── 猫又という個人あるいは個猫に懸想し発情するようにヘキを歪められていたのだから。 このような大きな隙と接触を見せてしまえば、 もう逃がさぬと腕の一抱えそれだけで、猫の体は為す術なく自由を奪われる。 祖母からの拒絶を感じていた孫は、それが誤解であったと── あるいはこの千載一遇の機会を逃しはしないと、想いを遂げるため実力行使に出た。 爪を出してひっかくも、相手を本気で傷つけられない猫又の抵抗は、 数本の浅い赤い線を男の腕に残すのみに留まった。 「やめよ…やめっ…いや、ああぁ…ッ❤」 家猫の姿でも人語を発することのできる猫又の抗いに、艶色が混じって1時間は経つ。 男は既にこの行為に夢中で、見ていたはずのテレビは放置され、 垂れ流された番組の内容も音声も、1人と1匹の耳には届かないこの状況では、 猫又の嬌声が屋外に漏れないようにするための、意図せぬ消音効果となっていた。 当然、ぐちぐちゅという──牝猫の体毛の薄い部位を人の指が弄る粘度の高い水音も、 家内での秘めごとの枠を飛び出すことはできない。 ──ぐちっ…ぐちゅ…っ。 薄い桃色の小さな粘膜穴を穿る男の手の小指。 家猫の形であれば雄生殖器と同等以上の大きさをもつそれは、 猫が交尾で行う浅い腰振りを遥かに凌ぐ深さと執拗さで、未通の入口の形を整えていく。 人間が二足歩行の恩恵で得た利点。手の器用さを最大限に活かし、 指関節の稼働を自在に操り肉の感触を楽しみながら、 硬さと柔らかさを備えた圧迫が既に発見済みのGスポットを刺激する。 「お゛お゛お゛お゛ッ!? あ゛ぁぁあうッ❤」 尻尾の付け根をトントンと叩かれるのとはまったく異なる指からの震動。 赤子の泣き声に似た叫びを漏らし、猫又が悶えた。 逃げよう暴れようともがっちりと拘束され、孫に体を擦り寄るだけの動きも同然で、 それは祖母猫の艶声と肉穴の触り心地で勃起したものを摩擦する役割にもなっていた。 結果として手マンは互いの愛撫。 相手の穴をほぐし気持ちよくすれば、しなやかな猫の体が股間の上で動き回り、 ぱんぱんに膨らんだ欲望はとろとろと先走り汁で亀頭を濡らした。 ──カリカリ。 と腕の傷のお返しに爪で膣壁を軽くひっかいて、指を抜いていく。 道具でも意図的に猫に発情を引き起こさせることができるのが人間で、 そして今、指だけでも発情に十分な刺激を与えることができたと確信したからだ。 棘など必要はない。そう自信たっぷりに、 人間の男は自分を育てた『女(メス)』の濡れそぼった粘膜穴に雄性器をあてがった。 引き抜いた小指をひっかけて拡げてみてもまだ狭いといえる挿入口は、 実に感応的な桃色でぱくぱくと開閉し、奥の膣肉もまた卑猥な色と存在を覗かせていた。 我慢できるはずがない。 また赤子の声に似た鳴き声が聞こえ、粘膜同士が擦れ合い、質量で肉道が拓く。