【ヴァンプ軸ヴァンパイア】です 対戦よろしくお願いします 服の構造どうなってるのかわからないと困りますね 「いつもすまないね。鍵は部屋のテーブルだよ」 宿屋へ持ち込んだ《非常食》を受け取る老婆の顔も、男にとってはそろそろ見慣れてきたものだった。 それは老婆も同じことのようで、泊まりに入る部屋の鍵もいちいちカウンターで受け渡さない。 どの部屋か、というのも恒例なので、やり取りから省かれている。 こちらも一言礼を言うと、階上のその部屋まで行き、やっとの思いで荷物を下ろして目元を揉む。 赤い月のぼんやりとした明かりが、これまたうっすらと窓から部屋の中へと差し込んでいる。 暗い森を抜けてから赤色に目を刺されながらここまで歩いてくるということに関しては、未だに体がついてきていない。 長らく戦時体制下であり、いちいち領内への出入りに気を遣うということもある。 いや、最も疲れの原因となっているのは、そこまでしてここへ来る理由への後ろめたさかもしれない。 ため息をつきながら、これまた持ち込んだ冷たい水で口の中をさっぱりさせた。ここは肌寒いが、動いただけ体が温まっているので気にならない。 ペットボトルのキャップを閉じて顔を上げると、ちょうど、月明かりの方から一匹のコウモリが入ってくるところだった。 その白いコウモリは絵の具を伸ばすような連続的な変化でぬるりと形を変え、銀髪が腰のあたりまで届く少女となって部屋の床に降り立った。 見かけ上、子供とも大人とも言い切れないような年頃で、しかしその背中から生えたコウモリの羽や尖った耳が人間ではないことを示していた。 顔にはいつも通り自信に満ちた挑発的な笑みをたたえ、それを男に向けていた。 「おかえりなさい」 無論、ここは男の住む世界ではない。 それでも彼女――《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》は、ここが男のあるべき処としていつもそう言う。 別に、具体的にに何としてここにあれと言ったことがあるわけではない。 ただ、その表情に違わず言葉もまた、決定事項であることへの疑いや反論を持たせないような、覇気や上品さといったものとも異なるある種の"格"を纏わせている。 軽く手を挙げて返事をする間に、彼女はその横を通り抜けて部屋の鍵をカチャリと閉め、それから目配せをした。ベッドに腰掛けろという合図だ。 その通りにすればすぐ、抱きしめるような格好で両手を背中と頭の後ろへ回し、耳元で囁く。 「いただきます」 首筋へかぶりつかれても不思議と痛みはなく、直に血を抜かれて頭がくらくらするということもないが、やがて手先足先からじわじわと神経が麻痺したようになっていく。そこにあるということは感じられるが、脳からの命令は届かない。 彼女が最後に傷口をひと舐めして口を離す頃には、首から下だけ全て眠っているようで、体と頭も彼女の力だけで支えられていた。 そこからそっと横たえられ、軽く押されると、もう全身が仰向けに投げ出されていた。 彼女自身もブーツを脱いで男の両腿の上に跨り、自身の肩周りを覆っていた丈の短いケープの前面を留めている赤い十字架のエンブレムに触れると、ケープは白い霧となって消えた。 その下は、鎖骨から臍下まで縦にばっくりと開いたおよそとは呼べないような歪な衣装で、ちょうど胸を隠すようにしていた赤のエンブレムが消えたことで、谷間も露わになっていた。 また、正面から見て体の三分の二を覆われてこそあれども、衣装は肌にぴったり張り付いていて、ボディラインは一点を除いて裸同然だった。 こちらから逆に噛みつきたくなるような、ある種の心細さや寂しさすら覚える首から肩。 肩から二の腕への繋がりは、大の大人が強引に抑えつければ一切抵抗できなそうに見せる。 また、腰のくびれも上半身の輪郭が露わになったことで存在感を増していた。 例外の一点、ケープの下でちらついていた豊かな乳房は衣装によって体の内側へ向かって抑えつけられており、ケープを取り払った今なお、それを見るあらゆる男に「脱がせたい、中を見たい、知りたい、手に収めたい」と思わせ、それが叶わなくとも目を釘付けにするであろうというような、更なる意地の悪い魅力を放っていた。 彼女自身もそれを十分に自覚して、こちらのそういった衝動を掻き立てんと体をくねらせ、肘から先を覆うラバーに近い質感のグローブの手を自らの腹に、そこから胸に這わせ、口元まで動かした最後に人差し指の先を舐める。 今なお差し込む赤い月の光までもが彼女の人外の美貌と艶めかしい仕草を彩り、同じく赤い両眼は獲物の心を奪い金縛りにするように妖しく輝いていて、男の麻痺した体ではどう取り繕えるでもなく、ズボンの股座のところが否応なしにはっきりと持ち上がった。 膨らみを見た彼女はしたりと目を細めると、ゆっくり男の体の上に体を傾け始めた。 互いに着衣のままだが、若く自分より一回り小さい肉の重さが密着の実感を与え、胸まで覆いかぶさった時、それがほとんど潰れたり撓んだりせず強く反発して、ただ見ただけ以上に中身が詰まっていることを主張していた。 そこへ意識を集中させる間もなく、彼女は右手を男の頬に添え、優しくも逃さないように目を合わさせながら言う。 「どうして欲しい? あなたの口から聞かせてちょうだい……なんでも叶えてあげる」 視線と言葉を返す以外の行動が許されていない追い詰められた相手に自らどう果てるか選択させる、というシチュエーション。 男が言葉少なに「手で……」とだけ言うと、彼女は口元を歪めて小首を傾げながら左手を後ろへやり、ゆったりとした動きのまま男のズボンの留め具を外し、ジッパーを開けた。 手はトランクスの前開きのスリットの中に滑り込み、引っかかっていた竿をずらすと、それはバネ仕掛けめいて外気のある方へ跳ね起きた。 「このまま、私の目を見て。あなたの顔を見せて……」 右手は男の顔に添えたまま、親指が唇やその周りをなぞりつつも、左手は竿の先端を撫でる。たちまちカウパーが溢れ出し、それを手のひらに塗り拡げるように擦りつけてから、竿を握った。 ただ上下にしごくのではなく、五指それぞれが動く。 根本や中程を締めては離し、手がカリの下や先端に近づけば触れた指から順に舐め回す。 男が射精感に襲われ、ぐ、と短く唸るのに、そう時間はかからなかった。 彼女が手の中でモノの膨らむのを感じ取り、無言のまま手を筒にして擦り上げる動きに切り替えるのと、精液が吐き出されるのとは同時だった。 ベッドの外側へ飛びカーペットに染みきらず残るそれもどうでもいいかのように、彼女はただ男を愛しそうに見つめながら、射精が終わるまでそれを促し続けた。 出し切ったのを感じ取り、指の中程で根本から軽く揉んでその固さが変わらないことを確かめると、「まだ欲しいの?」とくすくす笑いながらさする手を陰嚢の方へずらし、指四本で何度か繰り返し持ち上げるようにして底側から刺激すると、竿の方もビクンと一度跳ねた。 「……する?」 そのたった一言は形こそ問いではあったが、これ以上何かアプローチをかけるまでもなく、やはり彼女の纏うオーラが否定を抱かせない。つまり、彼女にとって決定事項であり、男自身に最後の線を越えさせるためのものでしかなかった。 少し息を整える時間があってから、男は無言で首肯した。 彼女が男の温度を名残惜しむように自分の上体を引きずりながら起こしつつ、腰布を左右の手でつまみ上げると、ケープ同様に腰布とそれを留めるベルトも霧となって消えた。 紫のハイソックスのさらに先の太腿がようやく覗き、そのさらに先では上半身の衣装の下端が鼠径部より上を守っていて、スクール水着に近い全体像であるとわかる。 胴体が半分近くくり抜かれていることと、下端の角度が腿の付け根より幾分鋭角に切られ、鼠径部の線も隠れていないことを除けば。 男の胴とベッドに膝立ちで体を支える彼女が男を見下ろし、背中の後ろで裾広がりの銀髪の揺らめきが止まる。 衣装の下端、秘所を隠すI字の部分を自らの手でつまんでずらすと、そこは陰になっていて判然としなかった。 さらに人差し指と中指で押し広げ、それで肌の色の一部が薄赤くなったのが見えたのもつかの間、彼女が腰を下ろし、モノの先端に別の肉が触れる感触がした。 ぬるく濡れた粘膜は閉ざす力でもって男を押し返すのではなく、むしろ内側に引きずりこもうとしているように感じ取れた。そこを、彼女が腰を浮かせ、飲み込むまでの時間を延ばしていた。男はモノがその口に呑み込まれるのに合わせて、自分の背中からうなじにかけても粟立つのを感じていた。 大きすぎずしかし柔らかい尻が男の腿に触れると、引き込む方向の湿った力も止まった。 彼女はごく小さく甘い息を漏らしたが、その表情は本能的喜悦に歪むでもなく、ずっと上から男の目へと視線を注ぎ続けたまま、腰が円を描くように動き始めた。 引き込んで離すまいとする肉襞たちがモノの全体に絡みつき、彼女の動きに合わせて右へ左へと舐る。 互いに言葉はなく、結合部の触感に全神経が注がれていた。特に男は未だ首から下の運動神経が眠った状態で、彼女に与えられるままを感じることと、視線を動かす程度のことしかできなかった。 心音よりも穏やかなリズムで揺れる彼女の肢体が見るだけで劣情を催さずにはいられないものであることはもちろんのことだったが、その背から伸びた薄く透き通るコウモリの羽が彼女を人の世にあらざるものであることを示していて、現実離れした浮遊感と、あちら側へ連れ去られ二度と戻れないという直観も同時に植え付けんとしていた。 その延長上として見るならば、彼女が動きを止め、男の胴に両手を置いたのは、これからトドメを刺すという宣告のようでもあった。 彼女がゆっくりと腰を上げる。彼女の中は壁そのものが男を求めて締め付け、側面だけでなく先の細まりまで覆わんと形を変え、触れたならばそこには一枚一枚が指や舌のように動く肉襞が隙間なく敷き詰められていた。何秒もかけてただの片道分を行って止まったところで、そこにあるモノが耐えかねてひとりでに身じろぎしたのを、男も彼女も感じた。 戻りもゆっくりと腰を下ろす。またゆっくりと上げる。下ろす。上げる。男の手足は何の反応も返さず、見た目には長閑であるが、心臓の鼓動も男の怒張も、割れる寸前の風船のように膨れ上がっていた。 ちょうど十往復を数え彼女が腰を下ろしきったところで、それは爆発した。 「ッ~~~~❤❤」 首を絞められたように息が詰まり、開ききらない口から声にならない声を上げ、彼女の体が痙攣する。 男へ向かって崩れ落ちないよう、震える両腕の支えでなんとか耐えようとして、その手がペタペタと男の腹や胸でたたらを踏んだ。 追い打ちをかけるように、男が射精した。 上り詰めて敏感になるまでもなくそれが知覚できる彼女は、さらなる快感の波でもう一度背を跳ねさせた。その反動で手が男の肌を離れた。 目は一瞬カッと見開かれた後で瞼が震え、その裏で星が散り、まなじりに涙の粒がじわと浮かんだ。 もう一度なんとか手をつこうとしたところで男の腕に導かれ、左肩の方に自分の頭を逃がす形で上に折り重なり、そこで詰まっていた空気を吐き出す。 「はあああぁぁ……❤」 彼女の中で暴走する内壁にもみくちゃにされながらでも放たれた精液は先へ先へ飛び込み、最奥に注がれては粘っこく張り付いて溜まりを作る。それを粘膜で感じ取り、どうなっているか理解するごとに、脳天が痺れるような感覚に酔って、硬直していた手足が弛緩していった。 ひとしきり出し切った男は、自分にのしかかる少女の重みが増し震えが落ち着いたのを見て、とっくに動くようになっていた右手を回し、彼女の後ろ頭をあやすように撫で始めると、彼女の呼吸がさらに色を帯びていく。 「はぁ……❤ んんっ❤」 撫でる手を後ろに乗せたまま彼女が頭を起こすと、手は自分の方へ顔を近づけさせるように小さく押して促し、それを許しと受け取った彼女が男へ口づけした。 目を閉じて唇をこね合うようなキスから、彼女が舌を入れたのを皮切りに、互いに絡めあってのディープキスが始まった。 その技巧は比べるべくもなく彼女が上回っていたが、悩ましげな息とともに身をよじるのは彼女の方だった。 男の全てを感じようとし、男を感じるほどにその歓びに耐えられず、何度も体を引き攣らせる。砂山を掻いて登ろうとするような泥沼であるはずなのに、彼女はそれを本心から望んでいた。 彼女の舌の動きが覚束なくなったところで、男は彼女の頬をそっと押して口を離させた。