第一章 よろず願いの白狐と、秘めたる恋慕 秋の気配が色濃くなり、麓の田んぼが黄金色の穂を垂れ始める頃。村を見下ろす小高い山の頂に鎮座する『穂乃香(ほのか)稲荷神社』には、今日も朝から多くの村人たちが足を運んでいた。 「白音(しらね)様、どうかうちの息子の受験がうまくいきますように」
「白音様、来月新しい軽トラックが納車されるんです。どうか交通安全のお導きを……」
「白音様、最近腰の痛みがひどくて。それに、隣町の娘との縁談もまとまりますよう……」 賽銭箱に小銭が投げ入れられ、次々と柏手が打たれる。その一つ一つの祈りに、本殿の奥――常人には見えぬ神域の縁側に座りながら、一柱の美しき女神が微笑みながら耳を傾けていた。 彼女の名は、白音。
背中に届くほど長く艶やかな白銀の髪に、頭頂部からはピンと立った一対の白い狐耳が覗いている。腰の後ろでは、ふわりと豊かな黄金色を帯びた白毛の大きな尻尾が、秋の陽光を浴びて気持ちよさそうに揺れていた。
白地に朱色の袴ではなく、金糸で稲穂の刺繍が施された豪奢な白無垢に近い狩衣(かりぎぬ)を緩やかに纏い、その胸元は豊かな双丘の重みで自然と着崩れ、白磁のような谷間を覗かせている。切れ長の瞳は琥珀色に輝き、見る者を無条件に包み込むような慈愛と、抗いがたい妖艶な色香を同時に放っていた。 彼女こそが、この土地を遥か神代の昔から守り続けてきた、狐の神様である。 「よしよし、受験に交通安全に、腰痛と縁談じゃな。まったく、里の者たちは相変わらず欲張りよのう」 白音はクスクスと鈴を転がすような声で笑いながら、手元の小さな木札に神通力を込め、風に乗せて麓の村へと飛ばしていく。 そんな彼女の横顔を、境内の落ち葉を竹箒で掃き集めながら、熱い眼差しで見つめている一人の青年がいた。
彼の名は、朔(さく)。この穂乃香稲荷神社を代々守ってきた神主の家系に生まれ、数年前、祖父の後を継いで若き宮司となった男である。生まれつき強い霊感を持っていた朔には、幼い頃から白音の姿が見え、その声を聞くことができた。 (今日も白音様は、みんなの願いを全部聞いてあげているんだな……) 朔は箒を動かす手を止め、額の汗を拭いながら、縁側で忙しなく神通力を紡ぐ白音の姿に見惚れていた。 本来、白音は『五穀豊穣』を司る稲荷神であった。
しかし、数百年、数千年とこの地で村人たちを見守るうちに、彼女の持つ「極度のお人好し」で「甘やかし上手」な性格が災い――いや、幸いした。
『雨が降らなくて困っている』と泣く農夫がいれば雲を呼び、『好きな人に振り向いてもらえない』と嘆く娘がいれば良縁の糸を結び、『遠くへ旅に出る家族が無事でありますように』と祈る母がいれば旅路に守護の風を吹かせた。 頼まれれば嫌と言えず、「よしよし、わらわに任せておけ」と頭を撫でるようにしてあらゆる願いを叶えてやっていた結果、いつしか村人たちの間では『穂乃香のお稲荷様は、お願いすれば何でも聞いてくださる万能の神様』として崇められるようになっていたのだ。
本来の専門外である縁結びや学業成就、果ては現代の機械である自動車の交通安全に至るまで、神力を振り絞って応えようとする姿は、威厳ある神というよりも、健気で献身的な一人の女性のようだった。 昼過ぎ、参拝客の波がようやく途切れた頃。
白音は「ふぅ……」と小さく息を吐き、縁側の柱にコテンと頭をもたせかけた。普段は艶やかな狐耳が、少しだけぺたんと横に倒れている。専門外の神通力をいくつも同時に行使することは、いくら古の神とはいえ、少なからず負担になるのだ。 「白音様。お疲れ様です。温かいお茶と、麓の和菓子屋で買ってきた秋の練り切りをお持ちしましたよ」 朔が仕事着である白衣と浅葱色の袴姿で縁側に歩み寄り、盆に乗せた湯呑みと菓子皿を差し出した。 「おお、朔か! いつも気が利くのう。ちょうど甘いものが欲しかったところじゃ」 白音の琥珀色の瞳がパッと輝き、倒れていた狐耳がぴょこんと跳ね上がる。その無邪気な反応に、朔の胸は大きく高鳴った。
白音は朔の手から湯呑みを受け取ると、ふうふうと息を吹きかけてから一口啜り、「はぁ〜、生き返るのう……」と幸せそうに頬を緩めた。 「白音様、あまりご無理はなさらないでくださいね。本来は豊穣の神様なのですから、今年の秋の実りを見届けるだけでも大仕事のはずです。それなのに、村の連中のわがままばかり聞いて……」 朔が少し心配そうに眉をひそめて言うと、白音は練り切りを小さな口に運びながら、いたずらっぽく目を細めた。 「よいのじゃよ。わらわを頼って、こうして毎日たくさんの者が会いに来てくれる。その笑顔を見るのが、わらわの喜びなのじゃからの。それに……こうして朔が、わらわの体を案じて甘やかしてくれるじゃろう?」 そう言って、白音は縁側に腰掛けたまま、朔の顔をじっと下から見上げた。
風が吹き抜け、白音から漂う甘く芳醇な香り――金木犀と白檀を混ぜ合わせたような、神気を含んだ独特の体香――が朔の鼻腔をくすぐる。 「っ……それは、俺はここの宮司ですから。白音様をお守りするのが務めです」 朔は顔を赤らめ、慌てて視線を逸らした。
務めだから。そう口では言ったものの、朔の心の内は全く違っていた。 朔は、白音に恋をしていた。
物心ついた頃から、泣いていれば大きな尻尾で包み込んで慰めてくれ、大人になってからも変わらず優しく見守ってくれる彼女。そして何より、高貴な神でありながら、ちっぽけな人間たちのささやかな願いを叶えるために、自らの力を削ってまで微笑み続けるその献身的で愛おしい姿に、朔はいつしか一人の男として、深く、狂おしいほどの恋心を抱くようになっていたのだ。 だが、相手は遥か昔から生きる神様で、自分はたかだか数十年しか生きられない人間。
この想いを告げることは、神への冒涜ではないか。優しい彼女を困らせてしまうだけではないか。そう思うと、朔はどうしても最後の一歩を踏み出せずにいた。 「ふふ、朔は本当に真面目じゃのう。ほれ、ずっと立ちっぱなしで疲れたであろう。ここへ座りなさい」 白音は自分のすぐ隣の縁側を、ぽんぽんと白い手のひらで叩いた。 「いえ、俺はまだ境内の掃除が残っていますし……」
「よいから、よいから。神の命(めい)じゃぞ? たまにはわらわに甘えさせておくれ」 そう言って微笑む白音の瞳には、逆らえないほどの甘い引力が宿っていた。
朔が観念してその隣に腰を下ろすと、白音は待っていましたとばかりに距離を詰め、自身の柔らかな太ももの上を軽く叩いた。 「ほれ、朔。ここへ頭を乗せなさい」
「えっ!? し、白音様、いくら何でもご神体であるあなたの膝を枕にするなんて、罰が当たります!」
「罰を当てるも当てぬも、わらわ次第じゃ。最近の朔は、秋の例大祭の準備で夜遅くまで社務所にこもりきりであろう? 目の下に少し隈ができておるのを、わらわが気づかぬとでも思ったか。さあ、良い子じゃから、少しだけ目を閉じなさい」 白音の細くしなやかな指が、朔の頬にそっと触れる。
その指先は驚くほど温かく、触れた部分からじんわりと甘い痺れが広がっていくようだった。朔が抵抗できずにいると、白音は優しく彼の肩を引き寄せ、自らの膝の上へと頭を導いた。 ぽすっ、と音を立てるように、朔の後頭部が白音の太ももに沈み込む。
薄い絹の衣越しに伝わるのは、信じられないほど柔らかく、むっちりとした弾力と、ほんのりと汗ばんだような熱い体温だった。見上げれば、白音の豊かな胸の双丘がすぐ目の前にあり、その向こうから、慈愛に満ちた白音の顔がこちらを覗き込んでいた。 「よしよし……いつも頑張っておるのう、朔。わらわの自慢の宮司じゃ」 白音は片手で朔の黒髪を優しく梳きながら、もう片方の手で彼の頬や目元をそっと撫でた。さらに、彼女の腰から伸びる極上の毛並みを持った大きな尻尾が、ふわりと朔の胴体へと巻き付き、まるで最高級の毛布のように彼を包み込んだ。 「あ……白音、様……」
「ん? なんじゃ、気持ちよいか? 朔がまだほんの小さな童(わらべ)だった頃も、よくこうして膝枕をしてやったものじゃ。あの頃は、すぐにすやすやと寝息を立てておったのう」 遠い昔を懐かしむように目を細める白音。
しかし、その言葉を聞いた朔の胸の奥で、チリッとした小さな痛みと、抑えきれない熱が同時に渦巻いた。 (俺はもう、あの頃の子どもじゃないのに……) 頭の下にある太ももの柔らかさも、鼻腔を満たす牝(めす)としての甘い香りも、今の朔にとっては、理性を焼き尽くすほどの強烈な刺激でしかなかった。心臓が早鐘を打ち、下腹部には熱い血が集まり始めているのを、朔は必死の思いで堪えていた。 「……白音様」
「なんじゃ?」
「白音様は、毎日たくさんの村人の願いを叶えていらっしゃいますよね。縁結びの願いも、たくさん聞いてあげて……」 朔は、自分の髪を撫でる白音の白い手首を、思わず下からそっと掴んだ。 「白音様ご自身の願いは、ないのですか? 誰かと結ばれたいとか……誰かに、愛されたいとか……」 自分の声がわずかに震えているのが分かった。
白音の手が、ピタリと止まる。琥珀色の瞳がわずかに見開かれ、やがてその頬に、夕焼けよりも早く淡い朱色が差し込んだ。 「わ、わらわの願い、とな……?」 いつも余裕たっぷりに微笑み、人を甘やかすことにかけては右に出る者がいないはずの女神が、珍しく言葉を詰まらせ、視線を泳がせた。頭の上の狐耳が、ぴくぴくと落ち着きなく揺れている。 「それは……その、な……」 白音が何かを言いかけた、その時だった。
神社の石段の下から、「おーい、宮司さん! 例大祭の提灯のことで相談があるんだがー!」という氏子総代の威勢のいい声が響き渡った。 「っ……! す、すみません、白音様! 呼ばれているようですので!」 朔はハッと我に返り、跳ねるようにして白音の膝から頭を上げた。
顔が火が出るほど熱い。自分がもう少しで何を口走ろうとしていたのかを自覚し、朔は逃げるように白音に一礼すると、石段の方へと駆け出していった。 残された縁側で、白音は自分の太ももに残った朔の温もりを手のひらでそっと撫でながら、深く、熱いため息をついた。 「……馬鹿者め。わらわがどれほど、お主からの『願い』を待ち侘びておるか、ちっとも気づいておらぬのじゃから……」 誰にも聞こえないように呟かれた女神の独り言は、秋風に乗って、色づき始めた木々の間へと溶けていった。 第二章 宵闇の社務所、溢れ出す千年分の慈愛 その日の夜。
秋の例大祭に向けた氏子たちとの打ち合わせを終えた朔は、神社の敷地内にある社務所の居間で、一人机に向かっていた。時計の針はすでに深夜十一時を回っている。外では虫の声が涼やかに響き、昼間の喧騒が嘘のような静寂が山全体を包んでいた。 「ふぅ……ようやく祝詞(のりと)の清書が終わったぞ」 朔は筆を置き、凝り固まった肩を回した。
しかし、ふと気を抜くと、脳裏に蘇るのは昼間の記憶ばかりだった。白音の太ももの柔らかさ、甘い香り、そして自分が問いかけた時に見せた、あのどこか戸惑うような、それでいて艶やかな表情。 (嫌われただろうか……いや、神様相手に、俺はなんて不躾なことを聞いたんだ……) 自己嫌悪と、それでも消えない恋慕の情に苛まれ、朔が机に突っ伏そうとした、まさにその時。
音もなく居間の障子がスッと開き、月の光とともに、ふわりと甘い金木犀の香りが部屋の中に流れ込んできた。 「まだ起きておったか、朔。やはり無理をしておるのう」 顔を上げると、そこには白音が立っていた。
昼間の豪奢な装束とは違い、今は薄い白絹の単衣(ひとえ)を一枚だけ羽織った、ひどく無防備な夜着姿だった。帯は緩く結ばれているだけで、歩くたびに裾から真っ白でスラリとした脛(すね)や、瑞々しい太ももの一部がちらちらと覗いている。胸元も大きくはだけており、月明かりを浴びたその姿は、神々しさよりも、夜伽(よとぎ)に訪れた美女のような妖艶さを色濃く漂わせていた。 「し、白音様!? どうしてこちらへ……それに、そのお姿は……」 朔が慌てて居住まいを正そうとすると、白音は手に持っていた朱塗りの盆を机の端に置いた。盆の上には、徳利とお猪口が二つ乗っている。 「昼間、お主をゆっくり休ませてやれなかったからの。今宵はわらわが、極上の神酒(みき)で晩酌に付き合ってやろうと思ってな」 白音はそう言って微笑むと、朔の向かいではなく、ぴったりと彼の隣に腰を下ろした。
大きな狐の尻尾が、ふわりと朔の背中から腰へと回り込み、逃げ場を塞ぐように優しく絡みつく。 「さ、まずは一杯。今日もお主は、わらわとこの社のために、よう働いてくれた。偉いぞ、朔」 白音がお猪口に透明な神酒を注ぎ、朔の口元へと差し出す。
甘やかすような甘い声に逆らえず、朔がお猪口を受け取って一口飲むと、芳醇な甘みと香りが喉を通り抜け、次の瞬間、カーッと腹の底から強い熱が湧き上がってきた。人間の作る酒とは比較にならないほど純粋な霊力が込められた酒は、朔の疲労を瞬時に吹き飛ばすとともに、理性の箍(たが)を緩めるには十分すぎる効果を持っていた。 「美味いか?」
「は、はい……すごく、体が熱くなります……」
「ふふ、そうであろう。わらわが丹精込めて醸した酒じゃからの」 白音も自らのお猪口で酒を飲み干すと、トロンと潤んだ琥珀色の瞳で朔を見つめた。
神酒の酔いか、それとも別の熱か、白音の白い頬は昼間以上に赤く染まり、吐息はほんのりと熱を帯びている。 「のう、朔。昼間の話の続きじゃが……」 白音が、すっと距離を詰めた。
単衣の襟元から覗く、たわわに実った乳房が朔の二の腕にむぎゅっと押し当てられる。驚くほどの柔らかさと熱量に、朔の全身がビクリと震えた。 「昼間、お主はわらわに問うたな。『白音様自身の願いはないのか』『誰かに愛されたいとは思わないのか』と」
「あ、あれは……その、出過ぎた真似を……」
「出過ぎた真似などではない。……ただ、少しだけ意地悪な問いじゃな、とは思ったぞ」 白音は朔の膝の上に自らの両手を重ね、下から覗き込むようにして、その唇を朔の耳元へと近づけた。ぴんと立った狐耳が、朔の頬をくすぐる。 「わらわはな、朔。もう何百年も、何千年も、この山で里の者たちの願いを聞いてきた。豊穣を祈られれば実りを与え、縁を求められれば糸を結んだ。みんな、わらわの前で手を合わせ、自分の欲しいものばかりを願って帰っていく」 白音の声は、どこか寂しげで、それでいて甘い熱を帯びていた。 「じゃが……お主だけは違った。小さな頃から、お主だけは、わらわに何かを強請(ねだ)ることをしなかった。『白音様、疲れていませんか』『白音様、いつもありがとう』と……いつだって、わらわ自身のことを見て、わらわを労ってくれた」 白音の細い指が、朔の袴の上から太ももをゆっくりと撫で上げる。 「そんなお主が、日に日に逞しい男へと成長していくのを一番近くで見ていて……わらわが、何の想いも抱かずにいられると思うたか?」
「え……? 白音、様……?」 朔は息を呑んだ。信じられない言葉に、思考が追いつかない。 「わらわは神じゃ。里の者からの願いがなければ、自ら力を振るうことはできぬ。じゃから……ずっと待っておったのじゃよ。お主が、宮司としてではなく一人の男として、わらわに『願い事』をしてくれるのを、な」 白音は顔を離すと、真っ直ぐに朔の瞳を見つめた。
その琥珀色の瞳は、千年の恋慕と、すべてを許容する深い母性、そして一人の牝としての情欲に濡れて、妖しく煌めいていた。 「さあ、朔。今宵はわらわとお主、二人きりじゃ。お主の心の奥底に秘めた、一番の『願い』を……この白音に、打ち明けてみせよ」 甘く、優しく、逃げ場をすべて塞ぐような女神の囁き。
神酒の熱と、目の前で自分を求めている愛しい存在の言葉に、朔の中で長年積み上げてきた我慢の堰(せき)が、音を立てて決壊した。 「白音様……っ!」 朔は震える手で、白音の華奢な肩を強く抱き寄せた。 「俺は……俺は、ずっとあなたをお慕いしていました! 神様であるあなたにこんな想いを抱くなんて許されないと分かっていても、村人たちのために一生懸命に力を尽くすあなたの優しい姿を見るたびに、どうしようもなく惹かれて……っ! 俺の願いは、ただ一つです。白音様、あなたに触れたい。あなたを、俺だけのものにしたい……!」 魂を吐き出すような告白だった。
それを聞いた瞬間、白音の顔に、この世のどんな花よりも美しく、歓喜に満ちた笑みが咲いた。頭の上の狐耳が嬉しそうにピョコンと跳ね、背後の大きな尻尾がバサバサと激しく揺れる。 「……よくぞ言った、朔。ああ、どれほどその言葉を聞きたかったことか……!」 白音は自ら朔の首に両腕を回し、その胸へと飛び込むように抱きついた。 「その願い、この穂乃香稲荷の神・白音が、確かに聞き届けたぞ。今宵から、わらわの身も心も、この豊かな実りもすべて……お主一人だけのものじゃ。存分にわらわを愛し、そして、わらわに甘えるがよい……!」 言葉が終わるよりも早く、二つの唇が重なった。
どちらからともなく求め合った口づけは、最初は触れるだけの優しいものだったが、すぐに千年分の想いと長年抑え込んできた情欲がぶつかり合う、深く濃厚なものへと変わっていった。 「んっ……ちゅ、れろ……ふぁ、朔……っ、んぅ……」 白音が自ら唇をわずかに開き、朔の舌を招き入れる。
朔が恐る恐る、しかし熱烈に舌を差し入れると、白音の口内は驚くほど温かく、先ほど飲んだ神酒の甘みと、彼女自身の蜜のように甘い唾液の味が広がった。白音の小さな舌が、まるで朔の舌を甘やかすようにねっとりと絡みつき、吸い付いてくる。 「んちゅ……じゅる、ぷぁ……はぁ、はぁ……朔の口づけ、頭がふわふわするのう……もっと、もっと舌を絡めておくれ……んちゅ、ちゅうぅっ……」 白音は目を細め、蕩けたような声を漏らしながら、朔の後頭部を撫でてさらに深く唇を押し付けてくる。
唾液が混ざり合う水音が静かな社務所に響き、二人の体温が急速に上昇していく。朔は白音の柔らかな身体を抱きしめながら、そのまま彼女を畳の上へと押し倒した。 バサリ、と白音の白銀の髪が畳の上に広がり、緩く結ばれていた単衣の前がはだけて、月光よりも眩しい白磁の柔肌が露わになる。 「はぁ、はぁ……白音様、綺麗だ……すごく、綺麗です……」
「ふふ、そうやって熱い目で見つめられると、わらわとて照れるのう……ほれ、朔。遠慮などいらぬ。お主がずっと触れたかった場所へ、好きなように触れるがよい」 白音は畳の上に横たわったまま、自らの両腕を広げて朔を迎え入れた。
その胸元では、単衣の布地からこぼれ落ちそうなほど豊満な双丘が、彼女の荒い呼吸に合わせてゆっくりと上下している。豊穣の女神たる象徴なのか、その乳房は人間離れした見事な大きさと張りを持っており、先端にはすでに淡い桜色の蕾がぷっくりと自己主張を始めていた。 朔はゴクリと喉を鳴らし、震える手で白音の単衣の帯を解いた。
絹の衣を左右に開くと、そこには一点の曇りもない、成熟しきった女神の肢体があった。くびれた細い腰から、安産や豊穣を思わせるむっちりと肉づきの良い桃色の尻へと続く曲線美。そして、その股間には、白銀の柔らかな陰毛がうっすらと生え揃い、奥にある秘裂を慎ましやかに隠していた。 「あ……っ、そんなにもじっと見られると、肌が粟立ってしまうのう……っ」 白音は恥ずかしそうに身をよじり、大きな尻尾で自分の股間を隠そうとする。しかし、その瞳は完全に潤んでおり、朔の手が触れるのを今か今かと待ち侘びていた。 「隠さないでください、白音様。俺に、あなたのすべてを見せて……」
「んっ……もう、可愛い顔をして、言うことはすっかり雄(おす)のそれじゃな……よいぞ、朔。わらわのすべてを、お主の目に焼き付けなさい」 白音が力を抜くと、尻尾がふわりと脇へ退けられた。
朔はまず、そのたわわな乳房へと両手を伸ばした。 指先が触れた瞬間、白音の身体がピクリと跳ねる。
そのまま手のひら全体で乳房を包み込むと、指が第二関節まで沈み込むほどの圧倒的な柔らかさと、しっとりと手に吸い付くような極上の肌触りが返ってきた。 「んぁあ……っ! はぁ、朔の手……大きくて、熱いのう……っ」 白音は甘い吐息を漏らしながら、朔の手の甲に自らの手を重ね、もっと強く揉むように促した。
朔は言われるがままに、その重みのある肉塊をぐっと鷲掴みにし、円を描くように揉みしだいた。 「っ、はぁ、すごい……こんなに柔らかくて、温かいなんて……白音様、ここも、もう硬くなっていますよ」
「ひゃんっ!? あ、そこは……んぅ、お主が熱い目で見るから、勝手に疼いてしまったのじゃ……っ」 朔は親指と人差し指で、ぷっくりと勃起した桜色の乳首を優しく摘み上げ、コリコリと転がした。
すると、白音の背筋が弓なりに反り上がり、喉の奥から鈴を鳴らすような嬌声が漏れた。 「あぁっ、んんっ! そこ、良い……っ、指先で弾かれると、背中がゾクゾクするのう……っ!」 朔はもう片方の乳房に顔を埋め、その先端に咲く桜色の蕾を、ぱくりと口に含んだ。 「ひゃあぁっ! んっ、あぁ……朔、赤子のように吸うでない……っ、んふぅ、ちゅうって、音が鳴っておるぞ……っ♡」 白音は羞恥と快感に頬を染めながらも、自分の胸にむしゃぶりつく朔の黒髪を愛おしそうに撫で、後頭部を優しく抱き寄せた。 「よしよし、良い子じゃ、朔……わらわのおっぱい、美味しいか? お主のために、ずっと誰にも触れさせずに取っておいたのじゃぞ……んっ、あぁっ、そんなに強く吸われたら、甘い乳が出てしまいそうじゃ……っ♡」 朔は夢中で舌を動かし、硬くなった乳首を舌先でチロチロと弾きながら、時折甘噛みして強い刺激を与えた。そのたびに、白音の豊かな胸が波打ち、彼女の頭上の狐耳がビクン、ビクンと敏感に跳ね上がる。 (白音様の耳……いつもピンとしているのに、今は俺が舐めるたびに震えてる……) ふと気づいた朔は、乳首を口から離し、白音の顔へと視線を移した。
そして、少しの好奇心と愛しさから、彼女の頭頂部にある白い狐耳の付け根へと、そっと指先を這わせた。 「ひゃうぅっ!? ま、待て朔っ、そこは、耳は駄目じゃぁっ!」 白音がこれまでにないほど大きな声を上げ、ビクビクと全身を痙攣させた。 「えっ……白音様、もしかして、耳が弱いのですか?」
「う、うぅ……っ、神使や狐の神にとって、耳と尻尾は神気の集まる一番敏感な場所なのじゃ……っ。そこを触れられたら、わらわ、すぐに頭が真っ白になって……」 涙目で訴える白音の姿は、普段の威厳ある、あるいは包容力に満ちた様子からは想像もつかないほど幼く、庇護欲を掻き立てるものだった。
朔の胸の奥で、普段甘やかされてばかりの自分を逆転させたいという、男としての独占欲と征服欲がムクムクと頭をもたげた。 「いつも俺を甘やかしてばかりいるお返しです、白音様。今夜は俺が、あなたをたくさん気持ちよくしてあげますから……」
「あ、あぅ……っ、朔の目が、完全に獣の目になっておる……っ、ひゃんっ!」 朔は白音の狐耳を優しく手のひらで包み込み、ふわふわとした極上の毛並みを堪能しながら、その内側の薄い皮膚を舌先でツーッと舐め上げた。 「んあぁぁぁっ!! だ、駄目ぇっ、耳の中、舌でれろれろされたらぁ……っ、あ、あたまの奥が、チカチカするぅっ……♡」 白音は畳の目を引っ掻きながら、快感に耐えるように太ももをすり合わせた。
朔が耳の付け根を優しく揉みほぐしながら、耳朶(じだ)に相当する先端部分を甘噛みし、熱い息を吹きかけると、白音の全身から力が抜け、甘い吐息とともに股間からじんわりと透明な蜜が溢れ出してきた。 「はぁ、はぁ……朔、お主、いつの間にそんな意地悪を覚えたのじゃ……っ。でも……お主にいじめられるのも、悪くないのう……っ♡」 トロンと蕩けきった目で微笑む白音。
朔は彼女の唇に再び短いキスを落とすと、今度はその視線と手を、さらに下へと滑らせていった。 第三章 神域の花園と、滾る情熱の交わり 白音の平坦で滑らかな腹部を撫で下ろし、朔の指先はついに、白銀の柔毛に守られた神聖な花園へと到達した。
そこはすでに、耳と胸への愛撫だけでたっぷりと潤っており、淡い桃色の秘唇(ひしん)がしっとりと濡れそぼって、甘い蜜の香りを濃厚に放っていた。 「あ……っ、そこは、まだ誰も触れたことのない場所じゃ……優しく、しておくれよ、朔……」 白音が恥ずかしそうに片手で目元を覆う。
千年以上の時を生きてきた女神の、あまりにも純潔な告白に、朔の胸は歓喜と興奮で張り裂けそうになった。 「はい、白音様。大切に、優しく触れます……」 朔は震える人差し指を伸ばし、しっとりと濡れた縦筋(たてすじ)を、上から下へとゆっくりと撫でた。 「んくぅっ……! あ、ふぁ……っ、指が、入ってくるのか……?」 指先が触れただけで、白音の秘裂はパクパクと小刻みに開閉し、さらなる愛撫をねだるように蜜を溢れさせた。人間とは比較にならないほどの熱量と、ねっとりと指に絡みつくような蜜の粘度に、朔は息を呑む。
彼はすぐには挿入せず、まずは秘裂の上端にある小さな包皮を剥き、顔を覗かせた真珠のような陰核(クリトリス)に指の腹を当てた。 「ひゃあっ! そ、そこは……っ、豆が、ビリビリするぅっ!」
「ここも、すごく敏感なんですね。ぷっくり膨らんで、俺の指を押し返してきますよ」 朔が蜜を潤滑剤にして、その小さな蕾をくるくると円を描くように撫で回すと、白音は美しい顔を快感に歪ませ、甘い悲鳴を上げた。 「あぁっ、んんっ、朔ぅ……っ! そこばかり擦られたら、腰が勝手に跳ねてしまう……っ、あ、あぁっ♡」 さらに朔は、白音の腰から伸びる大きな黄金色の尻尾の付け根――お尻のすぐ上のあたり――を、もう片方の手でぎゅっと握り、優しく揉みしだいた。 「ひぎゃあぁぁっ!? し、尻尾の付け根と、豆を同時は、反則じゃぁぁっ!! いく、おかしくなってしまうぅっ!!」 尻尾の毛がブワッと逆立ち、白音の身体が大きく跳ね上がる。
人間にはない感覚器官である尻尾の付け根と、女性器の中で最も敏感な陰核への同時責めに、千年を生きた女神はあっという間に理性を吹き飛ばされた。 「もっと……もっと乱れてください、白音様。俺だけに、あなたの可愛い声を聞かせて……」 朔は白音の太ももを左右に大きく押し広げ、その股間の真ん中に自らの顔を埋めた。
むせ返るような甘い芳香が鼻腔を満たす。豊穣の神の蜜は、まるで熟れきった果実の果汁のように甘く、芳醇だった。朔はためらうことなく、その桃色の秘裂へと舌を這わせた。 「んあぁぁっ! さ、朔!? そんな汚いところ、舐めてはならぬ……っ、ひゃんっ、じゅるじゅるって、音、立てるでないぃっ……♡」 白音は慌てて朔の頭を押し留めようとしたが、実際にその手が行ったのは、朔の頭を自らの股間へとさらに強く押し付けることだった。 「汚くなんてありません。白音様の蜜、すごく甘くて美味しいです……んっ、ちゅ、れろぉ……」 朔は舌を平らにして秘裂全体を舐め上げた後、舌先を尖らせて、奥の膣口をツンツンと突いた。そして、溢れ出る愛液を逃さず啜り上げながら、勃起しきった陰核を唇で挟み、ちゅうっと強く吸い上げた。 「あ、あぁぁぁっ!! 吸われておるっ、朔に、わらわの恥ずかしいところ、ぜんぶ味わわれておるぅっ……♡ だ、駄目じゃ、もう我慢できぬ、何か、すごいの、来るぅっ……!」 白音の太ももがガクガクと震え、朔の顔を両側から強く挟み込む。
朔がそれに応えるように、陰核を舌先で高速で転がしながら、膣口へ中指をスッと滑り込ませた、その瞬間だった。 「ひゃああぁぁぁんっ!! いくっ、わらわ、イってしまうぅぅっ♡♡」 白音の背中が限界まで反り返り、頭上の狐耳がピンと直立したかと思うと、膣内が朔の指をギュウウッと万力のように締め付け、ぷしゃあぁっ!と音を立てて大量の透明な神蜜が潮となって噴き出した。
朔の顔や胸元を温かく甘い液体が濡らすが、朔はそれを厭うどころか、絶頂に震える白音の膣内を中指で優しく掻き回し、前壁のザラザラとした部分を撫で上げた。 「あ、あ、あぁ……っ、まだ、指が中で動いて……っ、んくぅ、はぁ、はぁ……っ♡」 長い絶頂の波がようやく収まり、白音は畳の上にぐったりと脱力した。
荒い息を吐きながら、涙で潤んだ琥珀色の瞳で、自分の股間から顔を上げた朔を見つめる。その表情は、これまで見せたどんな顔よりも牝としての色気に満ち、完全に朔という雄に屈服した悦びを湛えていた。 「はぁ、はぁ……朔……お主、わらわを本気で狂わせる気か……? こんなにも激しい快楽、生まれて初めてじゃぞ……」
「白音様が、あまりにも魅力的で、可愛い反応をしてくださるからです。……ほら、白音様の中、俺の指をこんなに強く吸い付いて離しませんよ」 朔が膣内に入れた指を二本に増やし、くちゅ、くちゅと音を立てて出し入れすると、白音は「んんっ♡」と甘い声を漏らして腰をくねらせた。処女でありながら、神としての柔軟な肉体と、朔への深い愛情によって、彼女の秘所はすでに彼を受け入れる準備を完全に整えていた。 「……もう、指では足りぬ、朔」 白音は熱に浮かされたような声で呟き、自らの両腕を朔の首へと伸ばした。 「わらわの奥が、お主の熱くて逞しいものを求めて、疼いて仕方ないのじゃ……さあ、来ておくれ、朔。わらわを、お主の女にしておくれ……♡」 その言葉に、朔は頷き、自らの白衣と袴を手早く脱ぎ捨てた。
下着を下ろすと、そこからは長年白音への想いを溜め込み、限界まで血を集めて怒張した剛直が、ビクンと天を突くように跳ね上がった。先端からはすでに我慢汁が溢れ、脈打つ血管がくっきりと浮き出ている。 それを見た白音は、ゴクリと生唾を飲み込み、期待とわずかな緊張が入り混じった目でそれを見つめた。 「おお……これが、朔の……あんなに小さかったお主が、こんなにも立派で、雄々しいものを持っておったとはな……」 白音は自らM字に大きく脚を開き、朔の腰へと自分の白い脚を絡みつけた。背後の大きな尻尾も、朔の腰を引き寄せるようにふわりと巻き付く。 「初めてゆえ、少しは痛むかもしれぬが……わらわは神じゃ。お主のすべてを受け止めてみせよう。遠慮せず、奥の奥まで貫くがよいぞ、朔」
「白音様……愛しています」 朔は白音の上に覆いかぶさり、彼女の唇に深いキスを落としながら、自らの滾る楔(くさび)の先端を、濡れそぼる桃色の入り口へとあてがった。
ぬちゅり、と亀頭が柔らかい肉壁を押し広げる。 「んっ……あ、入って、くる……っ」 朔は白音の表情を気遣いながら、ゆっくりと、しかし確実に腰を沈めていった。
人間離れした温かさと、幾重にも重なる柔らかなヒダが、朔の剛直をねっとりと包み込み、奥へ奥へと吸い込んでいく。あまりの名器ぶりに、朔は挿入の段階ですでに射精しそうになるのを必死で奥歯を噛み締めて堪えた。 半分ほど進んだところで、コツン、と柔らかな抵抗に突き当たった。千年の純潔を守る、乙女の障壁。 「白音様、いきます……!」
「ん、来い、朔……っ、お主になら、破られたい……っ!」 白音が朔の背中に爪を立て、ぎゅっと抱きしめる。
朔は一息に腰を突き入れ、その純潔の証を貫いた。 プツン、という微かな感触とともに、朔の剛直が根元まで深々と白音の最奥――子宮の入り口――へと到達する。 「ひぐっ……! あ、あぁぁ……っ!!」 白音の喉から、痛みと、それを上回る圧倒的な充足感の混じった声が漏れた。目尻からポロリと大粒の涙がこぼれ落ちるのを、朔はすぐさま唇で舐め取り、彼女が落ち着くまでじっと繋がったまま抱きしめ続けた。 「白音様、大丈夫ですか……? 痛みますか……?」
「はぁ、はぁ……大丈夫じゃ……痛みなど、もう消えた。それよりも……すごいぞ、朔。お主の熱いものが、わらわのお腹の奥の奥まで届いて、ビクビクと脈打っておるのが分かる……っ」 白音は涙の跡が残る顔で、うっとりと幸せそうに微笑んだ。 「ああ、ようやく……ようやくお主と、真に一つになれたのう。よしよし、朔……わらわの中は、気持ちよいか?」 こんな時でさえ、白音は朔の頬を撫で、彼を気遣い、甘やかそうとする。
その深い慈愛に、朔の胸は熱いもので満たされ、同時に腰の奥から抑えきれない本能的な衝動が突き上げてきた。 「気持ちいいなんて言葉じゃ足りません……白音様の中、熱くて、柔らかくて、俺のものをギュウギュウ締め付けてきて……頭がおかしくなりそうです……っ!」
「ふふ、ならば我慢などせず、動くがよい。わらわの体はもう、すっかりお主に馴染んで、お主の動きを待っておるぞ……♡」 白音が膣内をキュッと意図的に締め付けると、朔の理性は完全に吹き飛んだ。 「くっ……白音様、動きます……っ!」 朔はゆっくりと腰を引き抜き、再び奥へと突き入れた。
ズチュ、グチュッ、と濃厚な愛液とわずかな破瓜の血が混ざり合う淫らな水音が、静かな部屋に響き渡る。 「んあぁっ! あ、良いっ……朔のが、中のヒダを引っ掻いて……っ、ふぁ、あぁっ♡」 最初は慎重だった朔の腰の動きは、白音の甘い嬌声と、吸い付くような肉壺の快感に煽られ、次第に速く、力強いピストン運動へと変わっていった。 ぱん、ぱん、ぱんっ!と肌と肌がぶつかり合う音が響くたび、白音の豊満な乳房がたゆん、たゆんと激しく揺れ、白銀の髪と黄金の尻尾が畳の上で乱れ舞う。 「あぁっ、はげしっ、朔、激しいぞっ……♡ そんなに奥ばかり、ゴツゴツ突かれたらぁ……っ、あ、そこっ、赤ちゃんのお部屋の入り口、ノックされておるぅっ……♡♡」 朔の亀頭が、白音の最奥にある子宮口を何度も正確に捉え、グイグイと押し上げる。
初めて知る雄の力強さと、最奥を蹂躙される雌としての本能的な快楽に、白音は神としての威厳も忘れ、舌をわずかに出しながらヨガり狂った。 「はぁ、はぁ……白音様、すごい、中がどんどん熱くなって、俺のを離さない……っ!」
「だって、良いのじゃもんっ……♡ 朔のこれ、最高じゃぁっ……! もっと、もっとわらわを突いておくれっ! 豊穣の神であるわらわの畑を、お主の立派な鋤(すき)で、めちゃくちゃに耕しておくれぇっ……♡♡」 自らの神格になぞらえた淫らな言葉でおねだりする白音。
朔は彼女の期待に応えるべく、白音の両脚を抱え上げるような体勢(屈曲位)をとり、上からの体重を乗せてさらに深く、激しく腰を打ち付けた。 「ひぎゃああぁっ!! ふ、深いっ、さっきよりずっと深く入ってきておるぅっ!! あ、あぁっ、耳もっ、おっぱいも揺れて、ぜんぶ気持ちいいぃっ……♡♡」 朔は激しく腰を振りながら、揺れる乳房を鷲掴みにし、白音の唇を奪って濃厚なベロチューを交わした。
舌と舌が絡み合い、下腹部では性器同士が隙間なく結合して互いの粘膜を擦り合わせる。完全なる一体感の中で、二人の快感は螺旋を描くようにどこまでも高まっていった。 「んんっ、ぷぁ……はぁ、はぁ……白音様、俺、もうすぐ出そうです……っ!」
「だ、出しなさい、朔っ! 外に逃がすことなど許さぬぞっ! お主の熱い種(たね)、わらわの一番奥に、たっぷり注ぎ込むのじゃ……っ! わらわが、すべて受け止めて、甘やかしてやるからの……っ♡」 白音は朔の腰に回した両脚をガッチリとロックし、大きな尻尾で彼の臀部を押さえつけ、絶対に引き抜かせない体勢を作った。
その母性と独占欲に満ちた抱擁に、朔は限界を迎えた。 「白音様っ……愛してます、全部、受け止めてください……っ!!」
「来いっ、朔ぅぅっ!! わらわも、またイくぅぅっ――♡♡」 最後のひと突きで、朔の剛直が白音の子宮口にぴたりと密着する。
次の瞬間、朔の腰が激しく痙攣し、長年溜め込まれていた濃厚で熱い白濁液が、ドクン、ドクン、ドクドクッ!と凄まじい勢いで白音の最奥へと解き放たれた。 「んあああぁぁぁっ――♡♡ あつっ、お腹の奥、朔の熱いので、いっぱいになっておるぅぅっ……♡♡」 熱い精液が子宮を満たす感覚に、白音もまた、これまでで最も強烈な絶頂へと達した。
全身を弓なりに反らせ、狐耳と尻尾をピンと張り詰めたまま、膣内を激しく収縮させて朔のペニスを扱(しご)き上げ、最後の一滴まで搾り取ろうと蠢く。 ドクッ、ドクッ……と、十数秒にも及ぶ長い射精が終わる頃には、白音のお腹の中は朔の精液でたぷたぷに満たされ、結合部からは入りきらなかった白濁液と愛液が混ざり合って、とろりと畳の上へと溢れ出していた。 第四章 神気を巡らせる、終わらない甘い夜 「はぁ……はぁ……っ、白音、様……」
「ん……はぁ、はぁ……ふふ、凄まじい量じゃったな、朔……」 荒い呼吸を繰り返しながら、朔は白音の豊かな胸の上へと崩れ落ちるように顔を埋めた。
白音は、自分の体内でまだビクビクと余韻に震えている朔のモノを感じながら、汗ばんだ彼の背中と黒髪を、慈愛に満ちた手つきで優しく撫で続けた。 「よしよし……よう頑張ったのう、朔。お主の熱い想い、わらわのお腹の奥で、しかと受け取ったぞ。温かくて、幸せで……胸がいっぱいじゃ」 ぽん、ぽん、と赤子をあやすように背中を叩かれ、柔らかな尻尾で全身を包み込まれる。
激しい情事の後の、圧倒的な包容力と甘やかし。朔はあまりの心地よさに、このまま白音の胸の中で溶けてなくなってしまいたいとさえ思った。 だが――。 「……ん? これ、朔や。お主……まだ、わらわの中で硬くなったままじゃぞ?」 白音がくすくすと笑いながら、いたずらっぽく腰をゆらりと揺らした。
その瞬間、朔のペニスが白音の膣内でゴリッと存在感を主張し、それどころか、先ほど大量に射精したばかりだというのに、再びムクムクと熱と硬さを取り戻し始めたのだ。 「えっ……? あ、本当だ……どうしてだろう、全然疲れがなくて、むしろさっきより力が湧いてくるような……」 朔が驚いて顔を上げると、白音は妖艶に目を細め、朔の頬を優しく撫でた。 「ふふ、忘れたのか? わらわは本来、豊穣と生命力を司る稲荷の神じゃぞ。わらわと交わり、神気を含んだ蜜や体液を分け合ったお主の体は今、無尽蔵の活力に満ち溢れておるのじゃ」 白音はそう言うと、繋がったままの状態で朔の肩を軽く押し、くるりと天地を逆転させた。
畳の上に仰向けになった朔の腰の上に、白音が跨る形――騎乗位の体勢となる。結合部が深く角度を変え、二人の口から同時に甘い吐息が漏れた。 「んっ……ふふ、上からの眺めも、なかなか良いものじゃのう。さっきまではお主にばかり動いてもらったからの。今度はわらわが、お主をたっぷりと甘やかし、天国へと連れて行ってやろう」 白音は朔の胸板に両手をつき、たわわな乳房をぷるんと揺らしながら、ゆっくりと自らの腰を上下させ始めた。 「くぅっ……! し、白音様……っ!」
「どうじゃ、朔。わらわの体が、お主のものをパクパクと咥え込んでおるのが見えるか? ほれ、こうして腰を回すと、お主の好きな場所に当たるであろう……んっ、あぁっ♡」 白音はただ上下に動くだけでなく、熟練の遊女ですら敵わないような、神ならではの柔軟な腰使いでグラインドを描いた。
膣内の無数のヒダが、まるで意思を持っているかのように朔の肉棒に絡みつき、先ほど射精して敏感になっている亀頭をねっとりと撫で回す。すでに注入された朔自身の濃厚な精液が最高の潤滑油となり、ぐちゅ、ぬちゅり、と卑猥極まりない音が部屋中に響き渡った。 「あ、あぁっ……すごいです、白音様……っ! 中がうねって、俺のを全部吸い出そうとしてくる……っ!」
「ふふ、可愛い声を出しておるな、朔。いつもは立派な宮司として凛としておるお主が、わらわの下でこうして快楽に喘いでおる姿……たまらなく愛おしいぞ……♡」 白音は上体を前に倒し、朔の顔の上でその豊満な双丘をゆさゆさと揺らした。 「ほれ、朔。おっぱいも好きなだけ吸うがよい。お主の口も、下の口も、すべてわらわで満たしてやるからの……んっ、あぁっ♡」 目の前に差し出された桜色の乳首に、朔はたまらず吸い付いた。
ちゅう、じゅるっ、と音を立てて乳首を吸い上げながら、朔も下から白音のむっちりとしたお尻を鷲掴みにし、彼女の腰の動きに合わせて下から突き上げを開始した。 「ひゃんっ! あ、こら朔っ、今はわらわが甘やかす番じゃと……んあぁっ、下から突かれると、また奥に当たって……っ、あ、あぁっ♡♡」 甘やかすつもりで上に乗ったはずの白音だったが、神気を得て絶倫となった朔の下からの激しい突き上げに、すぐに主導権を奪われ、自らの快感に溺れ始めた。
白銀の髪を振り乱し、頭上の狐耳をピョコピョコと跳ねさせながら、朔の胸の上で激しく腰を跳ねさせる女神の姿は、筆舌に尽くしがたいほどのエロティシズムに満ちていた。 「あぁっ、朔っ、おっぱい吸いながら突くの、すごいのうっ……♡ わらわ、またイってしまうっ、お主の上で、イってしまうぞぉっ……!」
「イってください、白音様! 俺も、また出しますっ……何度でも、あなたの中に俺の種を注ぎ込みますからっ!」 朔が乳首を強く甘噛みし、白音の腰を掴んで最奥まで一気に突き上げた瞬間。 「ひゃああぁぁっ!! いくぅっ、朔と一緒に、イくぅぅっ♡♡」 白音が再び潮を吹き散らしながら絶頂し、その凄まじい膣内の収縮に導かれるように、朔も二度目の大量の精液を、白音の子宮へとたっぷりとぶちまけた。 「はぁ、はぁ、はぁ……っ♡ あぁ、またお腹の中が、熱いのう……っ」 二度目の絶頂を迎え、白音は朔の胸の上へとぺたりと伏せるように倒れ込んだ。
しかし、二人の夜はそれで終わらなかった。 その後も、横向きに寝そべって背後から大きな尻尾の付け根を愛撫しながら突き入れる後背位や、互いの顔を見つめ合いながら深く脚を絡め合う対面座位など、二人は体位を変え、場所を居間から寝室の布団へと移しながら、夜が白々と明けるまで何度も、何度も体を重ね合った。 白音はそのたびに、「よしよし、まだ出せるか? 偉いのう、朔」「わらわのすべては、お主のものじゃよ」と甘い言葉を囁き続け、朔の心と体を極限まで甘やかし、包み込んだ。そして朔もまた、千年の孤独と献身を続けてきた愛しい女神に、自身の持てるすべての愛と快楽を注ぎ込み続けたのだった。 エピローグ 朝日の照らす境内で 翌朝。
東の空から昇った朝日が、穂乃香稲荷神社の境内を明るく照らし出していた。 「ふぁ……よく寝た。こんなにスッキリと目覚めたのは、いつぶりだろう……」 社務所の寝室で目を覚ました朔は、隣でスヤスヤと幸せそうな寝息を立てている白音の姿を見つめ、愛おしそうに微笑んだ。
布団から少しだけ覗く白音の白い肩には、昨夜朔がつけた赤いキスマークがいくつも咲いており、彼女の大きな狐の尻尾は、眠っている間も離すまいとするかのように、朔の腰にしっかりと巻き付いていた。 朔がそっと彼女の狐耳の付け根を撫でると、白音は「んぅ……朔……」と甘い声を出して目を覚ました。 「おはようございます、白音様」
「……うむ、おはよう、朔。ふふ、昨夜は本当に、夢のような夜じゃったな……」 白音はトロンとした目で微笑むと、朝から朔の胸へと顔を埋め、すりすりと頬を擦り寄せてきた。肌艶は昨日までとは見違えるほど良く、全身から溢れ出る神気も、本来の豊穣の神としての力を完全に、いや、それ以上に大きく取り戻しているようだった。 「白音様、お体の具合はいかがですか? その……少し、やりすぎてしまったのではないかと……」
「何を言うか。お主からたっぷりと愛と精気を注いでもらったおかげで、今のわらわはここ数百年で一番、力が満ち溢れておるぞ。……ほれ、お腹の奥に、まだお主の温かいものがたくさん残っておるからの♡」 白音がいたずらっぽく自分の下腹部を撫でると、朔は昨夜の自分たちの激しい交わりを思い出して顔を赤らめた。 「ちゅっ……ふふ、これからは毎晩、こうしてわらわに『奉納』してもらうからの、覚悟しておけよ、我が愛しの旦那様」 白音は朔の唇に朝のキスを落とすと、名残惜しそうに布団から抜け出し、神通力で一瞬にしていつもの美しい狩衣姿へと身支度を整えた。 それから少しして。
朝一番の参拝客たちが、石段を登って本殿の前へとやってきた。 「白音様、どうか今日も一日、家族が健康で過ごせますように……」
「白音様、今度のデートがうまくいきますように……」 村人たちが手を合わせるのを、本殿の縁側から見守りながら、白音はこれまで以上に慈愛に満ちた、輝くような笑顔で神通力を紡いでいく。 そのすぐ隣には、竹箒を持った朔が寄り添うように立っていた。
村人たちには見えていないのをいいことに、白音の大きな黄金色の尻尾が、そっと朔の腰へと伸びてきて、彼の体を優しく撫で回す。 「(これ、白音様……村の人が見ている前で、いたずらはやめてください)」
「(ふふ、誰にも見えておらぬから平気じゃ。それに……こうして常にお主に触れておらぬと、わらわが寂しいのじゃよ。のう、朔……今日の昼休みも、縁側で膝枕をしてやろうか? それとも、本殿の奥で、こっそり続きをいたすか……?♡)」 琥珀色の瞳を妖しく輝かせ、朔にだけ聞こえる声で甘く囁く狐の女神。
朔は頬を染めながらも、誰にも見えない角度で、白音の白く柔らかな手をぎゅっと握り返した。 「(……まずは膝枕で、たっぷり甘えさせてください。そのあとのことは……二人きりになってから、お願い事をしますよ)」
「(くすっ、よしよし。お主の願いなら、わらわは何だって叶えてやるからの……♡)」 秋の爽やかな風が吹き抜け、境内には黄金色の銀杏の葉が舞い落ちる。
村人たちのあらゆる願いを叶えるお人好しな狐の神様と、彼女を誰よりも愛し、愛される若き宮司の甘い日々は、これから先もずっと、永遠に続いていくのだった。 (了)