見滝原市内 瓦礫の荒野 ほむら「う……く、ぅ……っ……」ボロボロ ほむら(もう、動けない……魔力も、弾薬も、すべて尽き果ててしまったわ……)フラッ ほむら(巴マミは魔女に頭から喰われ……美樹さやかは絶望の果てに人魚の魔女へと変わり果て……佐倉杏子は、あの子を独りにしないために自らのソウルジェムを砕いて心中した……)ギュッ ほむら(そして私も……舞台装置の魔女の圧倒的な力の前に、為す術もなく膝を屈している……っ)ワナワナ ほむら(時間を……巻き戻せばいいの……? いいえ、駄目よ……これ以上時間を遡れば、まどかに蓄積された因果の糸が、あの子をさらに巨大な絶望へと引きずり込んでしまう……!)ヒリヒリ ほむら「あ、ぁ……まどか……私は、どうすれば……」ポロポロ キュゥべえ「無駄だよ、ほむら。君がどれだけ時間を繰り返そうと、この結末からは逃れられないんだ」トコトコ ほむら「インキュベーター……っ! 貴様ぁ……!」ギロッ キュゥべえ「さあ、諦めて魔女になるといい。それとも、まどかを呼んで今ここで契約させるかい?」シッポフリフリ まどか「……ううん、もう呼ばなくても、わたしはここにいるよ」スッ ほむら「ッ!? ま、まどか……!?」ガバッ ほむら(まどかー/// 傷ついた私の前に舞い降りた一輪の薔薇……いいえ、本物の天使がそこにいるわ……! 泥だらけの私の頬を照らすその神々しいまでの微笑み……ああっ、なんて尊いの……!)ドキドキ ほむら「な、なぜここへ来たの、まどか! 逃げて、早く! こんな危険な場所にあなたがいてはいけないわ!」アセアセ まどか「ううん、逃げないよ。ずっと見てたから……ほむらちゃんが、わたしのために何度も何度も時間を巻き戻して、たった独りで戦ってくれてたこと、全部知っちゃったから」ギュッ ほむら「まどか……っ!」ハッ まどか「ごめんね、ほむらちゃん……わたし、魔法少女になるよ」ニコッ ほむら「だ、駄目よまどか!! それだけは絶対に駄目っ! 私が何のためにこれまで……っ!」ジタバタ キュゥべえ「ほぉ……ついに決心がついたんだね、鹿目まどか。君が背負った途方もない因果なら、どんな願いだって叶えられるよ。さあ、君の祈りを教えてごらん」キラーン まどか「うん……わたしの願いはね、キュゥべえ」スゥッ まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で……!」カッ ほむら「なっ……すべての魔女を、生まれる前に……!? そんな祈り、因果律そのものを書き換えて概念になってしまうわ……!」ガクガク キュゥべえ「……なるほどね。過去から未来、あらゆる時間軸において魔女化する寸前の魔法少女の前に君自身が現れ、希望を齎して絶望を打ち消す……そういうことかい?」ピクッ まどか「うん! それがわたしの、たったひとつの願いだよ!」キリッ キュゥべえ「ふむ……つまり遊戯王OCGのルールテキストに置き換えるなら、『フィールド・墓地・除外状態の魔法少女が絶望カウンターによって魔女化する際、手札・デッキ・エクストラデッキから鹿目まどかを特殊召喚し、その魔女化を無効にして消滅させる』という誘発即時効果の発動宣言だね?」スッ まどか「えっ?」ポカン ほむら「はっ?」ポカン キュゥべえ「悪いけど、その祈りの解決に入る前に……僕はタブレットを起動して、手札からこのカードを墓地へ送ってチェーンさせてもらうよ!」カシャッ キュゥべえ「チェーン2! 手札から『増殖するG』の効果を発動!!」バシィッ まどか「ひゃああああああっ!? ぞ、増殖するGが直撃しちゃったよぉぉぉぉ!?」ビクゥッ ほむら「なっ……インキュベーター、貴様!! 宇宙の法則を書き換える概念化の祈りに、手札誘発の『増殖するG』をチェーンしたですって!?」ガタッ キュゥべえ「ふふふ、当然だろう? このまま鹿目まどかが概念となって過去から未来の全ての魔法少女の前に現れるたび、それはルール上『特殊召喚』として扱われるからね!」ニヤリ キュゥべえ「歴史上に存在する魔法少女の総数は数千万、いや数億人規模だ! その全員の前にまどかが特殊召喚されるたびに、僕はデッキからカードを1枚ドローする……つまり、この祈りを通せば僕は宇宙規模の無限ドローを達成し、引き込んだあらゆる手札誘発で君の救済をすべて無効化できるってわけさ!」ドヤァ ほむら「くっ……! なんて卑劣な奴なの……! しかもあいつ、いつの間にか背中の輪っかからタブレット端末を取り出してマスターデュエルを起動しているわ……!」ギリッ まどか「うぅ……このままGをツッパして概念になっちゃったら、キュゥべえに何億枚もドローされて、うららちゃんやヴェーラーちゃんや泡影を全部引き込まれちゃうよぉ……」ションボリ ほむら「でもまどか、ここで止まったらワルプルギスの夜も、魔法少女たちの運命も……!」アセアセ まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん! Gを撃たれたなら、特殊召喚をしないで戦えばいいんだよ!」シャキーン ほむら「えっ……? まどか、そのポケットから取り出したピンク色の可愛いスマートフォンは……!」ハッ まどか「わたしもマスターデュエルを起動するね! 決闘モード、ログイン完了だよ!」ピロリンッ ほむら(まどかー/// スマホの背面に貼られたウサギさんのシールが可憐すぎるわ……! しかも画面に映っているプレイヤーアイコン、初期アイコンじゃなくてしっかり着せ替えメイトまで設定してるじゃない……! なんて愛らしい決闘者なの……!)ハァハァ キュゥべえ「ほう、特殊召喚を伴う概念化を止めて、そのまま僕とマスターデュエルのレギュレーションで決着をつけようというのかい? いいだろう、僕が勝てば君のソウルジェムは即座にグリーフシードへ変換させてもらうよ!」シュパッ まどか「わたしだって負けないよ、キュゥべえ! ほむらちゃんのこれまでの頑張りを、絶対に無駄になんてさせないんだから!」キュッ ほむら「まどか……! ええ、私も横から全力であなたを見守るわ! あいつの手札も墓地も、私のこの目ですべて監視してあげる!」ファサッ キュゥべえ「それじゃあコイントス省略で、Gを撃たれた君の先攻第1ターンから再開だ! さあ、どんな展開を見せてくれるのかな、鹿目まどか!」シッポビシッ まどか「いくよ……わたしの先攻、メインフェイズ1からスタート!」ジャキッ まどか(うわぁぁ……でもどうしよう、手札やっば……『憑依装着-ヒータ』に『憑依装着-エリア』、『憑依装着-ウィン』、『憑依装着-アウス』って憑依装着4枚に……あとは『憑依覚醒』!?)ヒヤアセ まどか(手札誘発も1枚もないし、モンスターばっかりで真っ黄色だよぉ……! でも、特殊召喚しないで戦うならこれしかないよね……!)ゴクリ まどか「わたしは手札から、永続魔法『憑依覚醒』を発動するよ!」バシッ キュゥべえ「ん……? 『憑依覚醒』……?」ピクッ まどか「さらに! 手札から火属性・魔法使い族の『憑依装着-ヒータ』ちゃんを、通常召喚!」バァン ほむら「……えっ?」ポカン ほむら「ひょ、憑依装着ビート……っ!?wwww」ブフォッ まどか「むぅーっ! な、なんで笑うのほむらちゃん!? そうだよ! ダルク抜き5種憑依装着メタビートだよ! 悪い!?」プクーッ ほむら「だ、だって……w 令和の現代遊戯王で、しかも世界の命運を賭けた最終決戦で、そんな古典的な萌え豚メタビ使うなんて思わないじゃないwwww」クスクス ほむら(まどかー/// 怒って頬を膨らませるまどかも宇宙一可愛いわ……! というか『ダルク抜き5種憑依装着』って、闇属性のダルク君が男の子だからっていう理由だけでデッキから抜いて、ヒータ・エリア・ウィン・アウス・ライナの女の子5人だけで組んでるじゃないの……! なんという純潔の百合フィールド……尊すぎて私のソウルジェムが浄化されそうだわ……!)ムネアツ まどか「もぉー、萌え豚とか言わないでよぉ! ヒータちゃんたち、みんな可愛くて強いんだから!」プンスカ まどか「と、とにかく! フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが召喚されたことで、永続魔法『憑依覚醒』の③の効果を発動するよ! デッキからカードを1枚ドロー!」シュッ まどか(……! 来た! 『スキルドレイン』だよぉ!!)キラーン まどか「わたしは手札からカードを1枚、魔法&罠ゾーンにセット! 『憑依覚醒』の①の効果で、わたしのフィールドのモンスターの攻撃力は、フィールドのモンスターの属性の種類の数×300アップするから……火属性1種類で、ヒータちゃんの攻撃力は1850から2150にアップ!」ピロリン まどか「これでわたしはターンエンドだよ! 特殊召喚は1回もしてないから、キュゥべえの『増殖するG』は0枚ドローで終了だね!」エッヘン キュゥべえ「うっわ……マジでメタビかい……僕の『増殖するG』、完全な無駄打ちじゃないか……」ゲンナリ ほむら「ふふっ、ざまあないわねインキュベーター! まどかの深遠なる知略の前に、手札を1枚ドブに捨てた気分はどうかしら!」髪ファサッ ほむら(まあ、まどかのあの反応を見る限り、Gを止めたというよりは元から特殊召喚なんかほとんどしない通常召喚ビートだっただけなんでしょうけれど……! でも結果オーライよ、さすが私のまどかだわ!)ドヤァ キュゥべえ「ふん、まあいいさ。たかが攻撃力2150のバニラ同然のモンスター1体と伏せカード1枚で、現代遊戯王の結晶である僕のデッキを止められるとでも思っているのかい?」フッ まどか「えっと……キュゥべえのデッキって、何を使ってるの?」キョロキョロ キュゥべえ「見せてあげるよ、これが僕たちインキュベーターが宇宙のエネルギー効率を極限まで突き詰めて構築した40枚デッキ……『デモンスミスティアラ』さ!」ガシャーン ほむら「なっ……『デモンスミスティアラ』ですって!? ティアラメンツにクシャトリラ、さらにデモンスミスとイシズパーツまで混ぜた、極悪非道の環境トップ詰め合わせデッキじゃないの……!」ガクガク キュゥべえ「僕のターン、ドロー! ふふっ、いい手札だ。自分フィールドにモンスターが存在しないため、僕は手札から『クシャトリラ・フェンリル』を特殊召喚するよ!」ドォン まどか「あわわっ、いきなり攻撃力2400のフェンリルが出てきちゃった……!」アセアセ キュゥべえ「さらにメインフェイズ! 『クシャトリラ・フェンリル』の起動効果を発動! デッキから『ティアラメンツ・クシャトリラ』を手札に加えさせてもらうよ!」シュパッ まどか「それは通さないよ! フェンリルの効果発動にチェーンして、ライフポイントを1000払い……リバースカードオープン! 永続罠『スキルドレイン』を発動するね!(LP8000→7000)」バッ ほむら「スキドレーーーー!?」ガビーン キュゥべえ「スキドレーーーー!?」ガビーン まどか「えへへ、さっき『憑依覚醒』の1ドローでちょうど引けたんだぁ! これでお互いのフィールドの表側表示モンスターの効果は、全部無効化されるよ!」ニコニコ ほむら(まどかー/// あの天使のような無邪気な笑顔で、現代遊戯王において最もヘイトを集める悪魔の永続罠『スキルドレイン』をノータイムで開くなんて……! そのギャップもたまらないわ……! というか『憑依覚醒』の縦引き1ドローで制限カードのスキドレを引き当てるなんて、やはりまどかは神に愛されているのね!)ゾクゾク キュゥべえ「っ……!(やっべええええええ!!!! スキドレの回答、デッキに1枚しか入ってない『壱世壊を揺るがす鼓動』しかねえよ!?)」ガクブル キュゥべえ(ま、待てよ僕……! 冷静にレシピを思い出すんだ! メインデッキ40枚とエクストラデッキ15枚の中で、表側表示の『スキルドレイン』を除去できるカードは……!?)ダラダラ キュゥべえ(『クシャトリラ・フェンリル』の除外効果? フィールド発動だからスキドレで無効! 『S:Pリトルナイト』や『フルール・ド・バロネス』や『ティアラメンツ・カレイドハート』の除去効果? 全部フィールド発動だからスキドレで無効! 『壱世壊=ペルレイノ』の破壊効果? ティアラメンツがデッキに戻れば発動できるけど、そもそも今手札にペルレイノがないし、サーチするキトカロスの効果もフィールド発動だからスキドレで無効じゃないか!!)ヒィィィ キュゥべえ(しかも罠カードの『壱世壊に軋む爪音』はモンスターを裏守備にするだけ、『壱世壊に奏でる哀唱』はモンスター効果無効、『壱世壊に澄み渡る残響』は発動無効だから既に開かれたスキドレには無力……! マジで通常魔法の『壱世壊を揺るがす鼓動』を素引きするしか、あのスキドレを剥がす手段が存在しないぞおおおおお!!)顔面蒼白 ほむら「……? どうしたのインキュベーター、急に耳のあたりから変な汗をダラダラ流してフリーズしているけれど」ジト目 キュゥべえ「な、なんでもないよ! たかが『スキルドレイン』1枚で止まるようなヤワなデッキじゃないさ! フェンリルのサーチ効果は無効化されたけど、フェンリルの元々の攻撃力は2400……君のヒータの攻撃力は2150だ!」キリッ まどか「あっ……ヒータちゃんのほうが攻撃力が低いよぉ……!」ハラハラ キュゥべえ「まずは盤面を更地にしておくよ! バトルフェイズ! 『クシャトリラ・フェンリル』で『憑依装着-ヒータ』を攻撃!」ドゴォン まどか「きゃあっ! ヒータちゃーん!!(LP7000→6750)」ビクッ ほむら「くっ……! 『憑依覚醒』の②の効果で効果破壊耐性はあっても、戦闘破壊は防げないわね……! でもダメージはたったの250よ、まどか!」キッ まどか「うん! ヒータちゃんは墓地へ行っちゃったけど、まだわたしの手札にはみんながいるからね!」グッ キュゥべえ「メインフェイズ2に移行するよ! フィールドのモンスター効果はスキドレで無効でも、手札や墓地で発動する効果は『スキルドレイン』の影響を一切受けないんだ!」シャキーン キュゥべえ「僕は手札の『ティアラメンツ・シェイレーン』の効果を発動! 手札から『魔轟神ルリー』を墓地へ送り、シェイレーンを特殊召喚して、デッキの上からカードを3枚墓地へ送るよ!」ザザッ キュゥべえ(頼む……! ここで『壱世壊を揺るがす鼓動』だけは墓地に落ちるなよ……! あれは墓地に落ちた時の効果が『墓地のティアラメンツ罠を回収』だから、自分自身が落ちたらケルドウかムドラでデッキに戻して引き直すしかなくなるんだ……!)ドキドキ キュゥべえ「墓地へ送られた3枚は……『灰流うらら』、『ティアラメンツ・レイノハート』、そして『壱世壊を劈く弦声』だ!」バッ キュゥべえ(よしっ、ハートビートは落ちてない! しかもレイノハートとスクリームに、手札から切ったルリーまで落ちたぞ!)ガッツポーズ キュゥべえ「墓地へ送られた『魔轟神ルリー』の強制効果をチェーン1、墓地へ送られた『壱世壊を劈く弦声』の効果をチェーン2、そして手札から効果で墓地へ送られた『ティアラメンツ・レイノハート』の効果をチェーン3で発動するよ!」バババッ まどか「うわぁ……スキドレがあるのに、墓地がピカピカ光ってすごい勢いでチェーンが組まれていくよぉ……!」目を丸くする ほむら「これがティアラメンツの恐ろしさね……! フィールドを封じても、墓地という第2の手札からいくらでも展開してくるわ!」ギリッ キュゥべえ「チェーン3のレイノハートの効果で、手札から『ティアラメンツ・ハゥフニス』を墓地へ送ってレイノハートを特殊召喚! チェーン2のスクリームの効果でデッキから『壱世壊に奏でる哀唱』をサーチ! チェーン1のルリーの効果でルリーを特殊召喚!」ドドドッ キュゥべえ「さらに今、効果で墓地へ送られた『ティアラメンツ・ハゥフニス』の墓地効果を発動! 墓地のハゥフニスと、フィールドのシェイレーンをデッキの下に戻して……融合召喚! 現れろ、『ティアラメンツ・キトカロス』!」バシュゥゥン まどか「キトカロスちゃんが出てきた……! でも、スキドレがあるからキトカロスちゃんのサーチ効果は使えないよね?」首かしげ キュゥべえ「ああ、キトカロスの①のサーチ効果も②の墓地送り効果もフィールド発動だから使えないさ。だが、ここからさらに動くよ! 僕はフィールドの光属性・悪魔族である『魔轟神ルリー』1体をリンクマーカーにセット!」キュイン キュゥべえ「リンク召喚! 現れろ、リンク1『刻まれし魔の鎮魂棺』!」ガシャーン ほむら「ふん、デモンスミス展開に移行したつもりかしら? でも笑わせるわねインキュベーター、『刻まれし魔の鎮魂棺』の効果もフィールドで発動する効果よ! まどかの『スキルドレイン』の前ではただの攻撃力600の棺桶じゃないの!」フンッ キュゥべえ「ふっ……これだからルールと裁定を熟知していないカジュアル勢は困るな、暁美ほむら」ニヤニヤ ほむら「なっ……何ですって!?」ピクッ キュゥべえ「よくテキストを読むんだね。『スキルドレイン』が効果を無効にするのは、そのモンスターが『フィールドに表側表示で存在する限り』だ。そして『刻まれし魔の鎮魂棺』の①の効果は、『フィールドのこのカードをリリースして発動できる』……つまりコストで自身をリリースして墓地へ移動するため、効果処理時にフィールドに存在せず、『スキルドレイン』をすり抜けて適用されるんだよ!!」ドヤァァァ まどか「えええええっ!? スキドレがあるのに、フィールドのモンスター効果が通っちゃうの!?」ガーン ほむら「くっ……! コストで自身をリリースする効果はスキドレで無効化されないというOCGの古老裁定を、こんなところで悪用してくるなんて……! なんて小賢しい畜生なの!」ギリッ キュゥべえ「『刻まれし魔の鎮魂棺』をリリースして効果発動! デッキから『紅涙の魔ラクリモーサ』を特殊召喚するよ! ……まあ、出てきたラクリモーサの墓地肥やし効果はフィールドに残るからスキドレで無効になっちゃうんだけどね」ショボン ほむら「……ちょっと待って。あんなにドヤ顔でレクイエムのスキドレ貫通裁定を語ったくせに、結局出てきたラクリモーサ(攻撃力1200)は効果無効で棒立ちじゃないのwwww」プークスクス キュゥべえ「う、うるさいなぁ! 素材を供給したことに意味があるんだよ! 僕はフィールドの『紅涙の魔ラクリモーサ』と『ティアラメンツ・レイノハート』の2体で、リンク2『閉ザサレシ天ノ月』をリンク召喚!」シュパッ キュゥべえ「さらに光属性・悪魔族の『閉ザサレシ天ノ月』と、先ほど墓地へ送られた光属性・悪魔族の『紅涙の魔ラクリモーサ』を使って、墓地の『刻まれし魔の鎮魂棺』を『紅涙の魔ラクリモーサ』に装備する……わけにもいかないから、ここはシンプルに墓地の『紅涙の魔ラクリモーサ』の墓地効果ではなく、先に墓地へ落としておきたいカードがあるけど、ナンナを素材にリンク2『刻まれし魔の大聖棺』を出してもスキドレで融合効果が使えないな……!」ブツブツ まどか「あ、あの……キュゥべえ、さっきからひとりでブツブツ言いながら展開ルートに迷ってるみたいだけど、大丈夫……?」おずおず キュゥべえ「だ、大丈夫だよ! スキドレのせいで大聖棺の融合効果もリトルナイトの除外効果も使えないだけさ! だからここはリンク召喚なんてせずに、レベル4の『紅涙の魔ラクリモーサ』と『ティアラメンツ・レイノハート』を残したまま……いや、やっぱりそのまま『閉ザサレシ天ノ月』と『ティアラメンツ・キトカロス』をリンク素材にして、リンク2『S:Pリトルナイト』をリンク召喚するよ!」バシッ ほむら「はあ? スキドレ下でリトルナイトを出してどうするつもりなの? ①の除外効果も、②の逃げる効果も、リトルナイトは自身をリリースしないからスキドレで全部無効よ?」呆れ顔 キュゥべえ「分かってるよ!! キトカロスを効果で墓地へ送るための苦肉の策なんだよ!! リンク素材として墓地へ送られたのは効果による墓地送りじゃないからキトカロスの③の5枚墓地肥やしは発動しない……って、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?」ガシャーン まどか「ひゃっ!? キュゥべえが自分のタブレットを頭でガンガン叩いてるよぉ!?」ビクッ ほむら「ぷっ……あははははは!! ちょっとまどか、見てごらんなさい! あのインキュベーター、スキドレ下でキトカロスを墓地へ送ろうとして、間違えてリンク素材にして墓地効果を不発にさせたわよwwww」ゲラゲラ キュゥべえ「ち、違う!! 今のはプレミじゃない、盤面を整理しただけだ!! 僕は手札からカードを2枚セットして、これでターンエンドだよ!!(フィールド:フェンリル2400、リトルナイト1600、伏せ2枚)」フンスッ ほむら「キトカロスとレイノハートとルリーまで並んでいたのに、わざわざ自分から攻撃力1600のバニラと化したリトルナイト1体に縮めてターンを渡すなんて、高度な盤面整理もあったものね!」ニヤニヤ ほむら(まどかー/// まどかの貼ったたった1枚の『スキルドレイン』が、宇宙の知識を誇るインキュベーターの思考回路を完全にバグらせているわ……! さすが私のまどか、存在そのものが概念級のロックカードね……!)ウットリ まどか「えへへ、なんだかよく分からないけど、わたしのターンだね! ドロー!」シュッ まどか(あっ……引いたカードは、2枚目の永続魔法『憑依覚醒』だぁ!)パァァッ まどか「わたしは手札から、2枚目の永続魔法『憑依覚醒』を発動するよ!」バシィン キュゥべえ「なっ……2枚目の『憑依覚醒』だと……!?」ピクッ まどか「そして手札から、水属性・魔法使い族の『憑依装着-エリア』ちゃんを通常召喚!」バァン まどか「『憑依覚醒』の③の1ドロー効果は名称ターン1だから1枚しか引けないけど、デッキから1枚ドローするね!」シュッ キュゥべえ「ふん、また攻撃力1850の下級魔法使いを通常召喚しただけかい? 1体ずつしか出せないなら、僕の『クシャトリラ・フェンリル』(攻撃力2400)の壁は越えられないよ!」余裕の笑み まどか「ううん、越えられるよキュゥべえ! だって『憑依覚醒』の①の攻撃力アップ効果には、ターン1制限も重複制限もないんだから!」ビシッ キュゥべえ「……えっ?」ポカン ほむら「そういうことよ、インキュベーター! 『憑依覚醒』の①の効果は『自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類の数×300アップする』……これが2枚並んでいるということは、属性1種類につき600ポイントアップするということよ!」スッ まどか「今わたしのフィールドには水属性のエリアちゃんがいるから、1種類×600アップで……エリアちゃんの攻撃力は、1850から2450になるんだよ!(エリア:ATK 1850→2450)」キュピーン キュゥべえ「に、2450だとぉぉぉぉぉ!? たった1体通常召喚しただけの下級モンスターの打点が、僕の『クシャトリラ・フェンリル』(2400)を50ポイント上回っただとぉぉぉ!?」ガタガタ まどか「いくよ、バトルフェイズ! 攻撃力2450の『憑依装着-エリア』ちゃんで、攻撃力2400の『クシャトリラ・フェンリル』にアタック!」バシュッ キュゥべえ「くっ……! まさかあの環境を蹂躙したフェンリルが、令和の世に『憑依装着-エリア』に正面から殴り倒されるなんて……!(LP8000→7950)」ドカーン まどか「やったぁ! エリアちゃん、すごいよぉ!」パチパチ ほむら(まどかー/// エリアを褒めてぴょんぴょん跳ねるまどかが可愛すぎて、私のライフポイントが勝手に8000万くらい回復したわ……! 私もまどかのデッキに『憑依装着-ほむら』として投入されて、まどかの指先で優しくスリーブを撫でられたい……///)ジュルリ まどか「わたしはメインフェイズ2で、さっきドローしたカードを1枚魔法&罠ゾーンにセットして、ターンエンドだよ!」パタン キュゥべえ「……ぐぬぬ、調子に乗るのもそこまでだ、鹿目まどか! 僕のターン、ドロー!」シャキッ キュゥべえ(引いたのは『増援』か……! 今僕の伏せカードは『壱世壊に奏でる哀唱』と『超融合』の2枚。そして手札には『魔を刻むデモンスミス』と『おろかな埋葬』、それに今引いた『増援』がある!)キリッ キュゥべえ(スキドレの回答である『壱世壊を揺るがす鼓動』はまだデッキの中だ……! ここでデッキを圧縮しつつ、墓地効果を使って打点2450のエリアを超える大型モンスターを並べ、ライフを削り切ってやる!)メラメラ キュゥべえ「僕はまず手札から魔法カード『おろかな埋葬』を発動! デッキから『ティアラメンツ・シェイレーン』を墓地へ送るよ!」シュッ キュゥべえ「効果で墓地へ送られた『ティアラメンツ・シェイレーン』の墓地効果を発動! 墓地のシェイレーンと、先ほど墓地へ送られていた『ティアラメンツ・レイノハート』をデッキの下に戻して……融合召喚! 再び現れろ、『ティアラメンツ・キトカロス』(攻撃力2300)!」バシュゥン まどか「あっ、またキトカロスちゃんが出てきたよ!」ハッ キュゥべえ「まだ終わりじゃないよ! 僕は手札の『魔を刻むデモンスミス』の①の効果を発動! このカードを手札から捨てて、デッキから『刻まれし魔の詠聖』を手札に加える!」シュパッ ほむら「手札で発動するサーチ効果だから、スキドレに引っかからないわね……!」キッ キュゥべえ「そのまま魔法カード『刻まれし魔の詠聖』を発動! デッキから2枚目の『魔を刻むデモンスミス』を手札に加え、そのまま手札から『魔を刻むデモンスミス』を墓地へ送る!」ザッ キュゥべえ「そして墓地の『魔を刻むデモンスミス』の③の自己蘇生効果を発動! 墓地の他の光属性・悪魔族モンスターである『閉ザサレシ天ノ月』をデッキ・EXデッキに戻し、墓地から『魔を刻むデモンスミス』を特殊召喚するよ!」ドォン キュゥべえ「さらに墓地に落ちていたもう1体の『魔を刻むデモンスミス』の自己蘇生効果も、同名ターン1だがまだ1体目しか使っていない……いや、③の効果は名称ターン1だから使えないね。だが、僕にはまだ通常召喚権が残っている!」ビシッ キュゥべえ「僕は手札から『増援』を発動してデッキから2枚目の『ティアラメンツ・レイノハート』をサーチ……するよりも、今墓地には何が落ちているかな? 『灰流うらら』があるね! なら『増援』で『ティアラメンツ・レイノハート』を手札に加え、そのまま通常召喚するよ!」バシッ まどか「わわっ、キュゥべえのフィールドに『S:Pリトルナイト』、『ティアラメンツ・キトカロス』、『魔を刻むデモンスミス』、『ティアラメンツ・レイノハート』の4体も並んじゃった……!」アワアワ キュゥべえ「でもこいつらの攻撃力は1600、2300、1800、1500……これだけでは攻撃力2450の『憑依装着-エリア』には届かない。だから僕は、墓地から『刻まれし魔の鎮魂棺』の効果を発動してフィールドのデモンスミスに装備……はフィールドの悪魔族対象だからできる! 墓地の『刻まれし魔の鎮魂棺』の②の効果を発動し、自分フィールドの『魔を刻むデモンスミス』に装備魔法扱いで装備するよ!」ガシャン キュゥべえ「そして! 永続罠『壱世壊に奏でる哀唱』を表側表示にして発動! ①の効果はモンスター効果無効だが、僕が使うのはもうひとつの効果……いや、サリークの①の効果は『自分フィールドにティアラメンツかヴィサスが存在する場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象としてその効果を無効にし、その後自分のフィールドのモンスター1体を墓地へ送る』効果だ!」キラーン ほむら「ちょっと待って、まどかの『憑依装着-エリア』はすでに『スキルドレイン』で効果が無効になっているわよ! 既に効果が無効になっているモンスターを対象に、効果無効のカードは発動できないんじゃないの!?」ビシッ キュゥべえ「……あっ」ピタッ ほむら「『……あっ』じゃないわよ!! またルールミスしようとしてるじゃないのこの白い畜生は!!」ガミガミ キュゥべえ「ぐっ……! そうだった、スキドレ適用下ではフィールドのモンスターはすべて効果無効状態だから、サリークの対象に取って自分のキトカロスを墓地へ送るコンボが使えないのか……!」ギリッ キュゥべえ「ならいいさ! 僕はフィールドのレベル6『魔を刻むデモンスミス』に、装備されている『刻まれし魔の鎮魂棺』は置いておいて……どうやって『ティアラメンツ・キトカロス』を効果で墓地へ送るかだけど、墓地に『亡龍の戦慄-デストルドー』はまだ落ちてないね」ウーン キュゥべえ「だったら、レベル5の『ティアラメンツ・キトカロス』と、レベル6の『魔を刻むデモンスミス』ではランクが合わないから、僕は『S:Pリトルナイト』と『ティアラメンツ・レイノハート』を素材に……いや、これ以上リンクしても打点が上がらない!」アセアセ まどか「キュゥべえ、なんだかすごく苦しそうだよ……? スキドレ1枚でそんなに困っちゃうの?」純粋な瞳 キュゥべえ「困るに決まってるだろう!! 現代のデッキはモンスター効果で盤面を触りながらアドバンテージを稼ぐように設計されてるんだ!! 永続魔法2枚で打点2450になった下級モンスター1体が、なんでこんなに重たいんだよおおおおお!!」絶叫 ほむら「ふふっ、いい気味ね! さあ、攻撃力2450のエリアを突破できないなら、そのまま指をくわえてターンを渡しなさい!」腕組み キュゥべえ「なめるなよ、暁美ほむら! 僕にはまだ、前のターンから伏せておいた最強の捲り札があるんだ!」カッ キュゥべえ「手札を1枚捨てて、速攻魔法『超融合』を発動するよ!!」バシィッ まどか「ええっ!? 『超融合』!? チェーンできない魔法カードで、わたしのエリアちゃんを融合素材にして吸っちゃうつもりなの!?」ビクゥッ ほむら「しまっ……! 『憑依覚醒』には効果破壊耐性しかなくて、融合素材にされる耐性はないわ……! インキュベーターのEXデッキには『沼地のドロゴン』と『共命の翼ガルーラ』、それに『捕食植物ドラゴスタペリア』が入っているはずよ!」アセアセ キュゥべえ「ふははははは!! その通りさ! これで君の『憑依装着-エリア』と僕のフィールドのモンスターを融合素材にして……あれ?」ピタッ まどか「……あれ?」キョトン ほむら「……どうしたの、早く融合モンスターを出しなさいよ」ジト目 キュゥべえ(ま、待てよ……!? まどかのフィールドにいるのは、水属性・魔法使い族の『憑依装着-エリア』だ!)ダラァッ キュゥべえ(僕のEXデッキにいる超融合要員は3体! まず『捕食植物ドラゴスタペリア』の素材は『融合モンスター+闇属性モンスター』……エリアは水属性だから吸えない!!)ガーン キュゥべえ(次に『共命の翼ガルーラ』の素材は『同じ種族・属性でカード名が異なるモンスター×2』……僕のフィールドや手札に、水属性・魔法使い族のモンスターなんて1体も存在しないから吸えない!!)ガガーン キュゥべえ(なら最後の頼みの綱、『沼地のドロゴン』の素材は『同じ属性で種族が異なるモンスター×2』だ! エリアは水属性・魔法使い族……そして僕のフィールドには、水属性・戦士族の『ティアラメンツ・レイノハート』がいる!! よしっ、これなら吸えるぞおおおおお!!)クワッ キュゥべえ「あ、危なかった……! 僕は手札から『壱世壊を劈く弦声』を捨てて発動した『超融合』の効果で、君のフィールドの水属性・魔法使い族『憑依装着-エリア』と、僕のフィールドの水属性・戦士族『ティアラメンツ・レイノハート』を融合素材とするよ!」ビシッ まどか「あぁっ……! エリアちゃんが、レイノハートと一緒に渦の中に吸い込まれちゃったよぉ……!」ションボリ キュゥべえ「同じ属性で種族が異なるモンスター2体で融合召喚! 現れろ、レベル4『沼地のドロゴン』(攻撃力1900)!!」バシュゥゥン ほむら「くっ……! ドロゴンでエリアを吸われたわね……! でもインキュベーター、自分のレイノハートと手札1枚を使ってまでエリアを処理したところで、残ったモンスターはリトルナイト(1600)、キトカロス(2300)、デモンスミス(1800)、ドロゴン(1900)よ!」キッ キュゥべえ「それで十分さ! 邪魔なエリアさえいなくなれば、この4体の総攻撃力は1600+2300+1800+1900=7600!! まどかの残りライフ6750を一気に削り切って、このターンでワンターンキル達成だよ!!」ゲス顔 まどか「ひゃあああっ!? 総攻撃力7600!? わたしのライフ、全部なくなっちゃうよぉぉぉ!!」ブルブル ほむら「まどか!! 伏せカードは!? さっきセットしたカードは何なの!?」ガバッ まどか「あ、うん! バトルフェイズに入る前に……キュゥべえが『超融合』で墓地へ送った『壱世壊を劈く弦声』の効果があるよね?」おずおず キュゥべえ「おっと、そうだったね。手札コストで墓地へ送られた『壱世壊を劈く弦声』の②の墓地効果を発動! デッキからティアラメンツ罠カードである『壱世壊に軋む爪音』を手札に加えるよ! そのままメインフェイズ終了、バトルフェイズに入るよ!」シャキーン まどか「ならバトルフェイズのスタートステップに、わたしのリバースカードをオープンするね! 通常罠『憑依連携』を発動するよ!」バッ キュゥべえ「なっ……『憑依連携』だと!?」ピクッ まどか「このカードは、自分の手札・墓地から守備力1500の魔法使い族モンスター1体を選んで、表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚する効果があるんだよ! わたしは墓地から、さっき破壊されちゃった火属性の『憑依装着-ヒータ』ちゃんを攻撃表示で特殊召喚するね!」ポンッ キュゥべえ「ちっ、壁を1体蘇生したくらいで……! ヒータの攻撃力は『憑依覚醒』2枚で600上がっても2450だ! 1体くらい攻撃が止まっても、残りのモンスターでライフを大幅に削れるし……ん? 待てよ?」ピタッ まどか「さらにね、キュゥべえ! 元々の攻撃力が1850の魔法使い族であるヒータちゃんが相手ターンに特殊召喚されたから、永続魔法『憑依覚醒』の③の効果が発動して、わたしはデッキからカードを1枚ドローするよ!」シュッ ほむら「それだけじゃないわよ、インキュベーター! 自分の墓地を見なさい! あんた、ターン1の最初に撃った『増殖するG』以外は、さっきの『超融合』までまどかが特殊召喚してなかったから忘れてるでしょうけれど……今まどかが『憑依連携』でヒータを特殊召喚したわよ!」フンッ キュゥべえ「あっ、今は僕のターンだから関係ないけど、『憑依覚醒』の相手ターンドローと、さらに②の効果で『霊使いおよび憑依装着モンスターは効果では破壊されない』し、打点2450のヒータが攻撃表示で立ったってことは……!」アセアセ ほむら「あんたのフィールドのモンスターの最高打点は、キトカロスの2300よ!! 攻撃力2450のヒータを、誰ひとりとして戦闘でも効果でも突破できないじゃないのwwww」ドヤァァァ キュゥべえ「なっ……!? う、嘘だろ!? キトカロス2300、ドロゴン1900、デモンスミス1800、リトルナイト1600……全員、攻撃力2450のヒータに返り討ちにされるだとぉぉぉぉ!?」ガクガク まどか「えへへ、ヒータちゃん、おかえりなさい! すごく頼もしいよぉ!」ニコニコ ほむら(まどかー/// 相手ターンに『憑依連携』でヒータを蘇生して、2450の壁を作ると同時に『憑依覚醒』でしっかり1ドローまで稼ぐなんて……! なんて美しいアドバンテージの取り方なの! インキュベーターが『超融合』で手札2枚と盤面1体を消費して出したドロゴンが、完全にただの置物になっているわ!)キャー キュゥべえ「ぐ、ぐぬぬぬぬ……! バトルフェイズ終了! メインフェイズ2に移行するよ!」ギリッ キュゥべえ(このまま攻撃力2450のヒータを残してターンを渡したら、次のターンにまた別の憑依装着を通常召喚されて、属性が2種類になって全員の打点が『1850+1200=3050』というバケモノ数値に跳ね上がってしまう!!)ヒヤアセ キュゥべえ(だが僕には、さっきスクリームでサーチした通常罠『壱世壊に軋む爪音(ティアラメンツ・メタノイズ)』がある! あれを伏せておけば、相手ターンにモンスターを裏側守備表示にできるし、デッキからティアラメンツを墓地へ送ってさらなる融合召喚に繋げられるぞ!)キラーン キュゥべえ「僕はフィールドのレベル4『沼地のドロゴン』と……いや、レベル4は1体しかいないからランク4は組めないな。なら手札からカードを1枚セットして、これでターンエンドだよ!(フィールド:キトカロス2300、デモンスミス1800、ドロゴン1900、リトルナイト1600、表側サリーク、伏せメタノイズ)」フゥッ まどか「わたしのターン、ドロー!」シュッ まどか(今わたしの手札には、最初から持ってた『憑依装着-ウィン』ちゃんと『憑依装着-アウス』ちゃんに、さっきと今のドローで引いた『憑依装着-ライナ』ちゃんと……罠カードの『神の宣告』があるよ!)ワクワク まどか「いくよ、キュゥべえ! わたしは手札から、風属性・魔法使い族の『憑依装着-ウィン』ちゃんを通常召喚!」バァン まどか「元々の攻撃力1850の魔法使い族が召喚されたから、『憑依覚醒』の③の効果で1枚ドローするね!」シュッ ほむら「さあインキュベーター、計算の時間よ! まどかのフィールドには火属性のヒータと、風属性のウィンの2種類の属性が並んだわ! そして『憑依覚醒』が2枚あるということは……1種類につき600アップ、2種類でなんと1200ポイントアップよ!!」ビシッ まどか「ヒータちゃんとウィンちゃんの攻撃力は、ふたりとも1850+1200で……3050にアップだよ!(ヒータ:ATK 3050、ウィン:ATK 3050)」キュピピーン キュゥべえ「さ、3050が2体だとぉぉぉぉ!? 下級モンスターをポンと通常召喚しただけで、なんで『青眼の白龍』を上から殴り殺せる打点が2体も並んでるんだよおおおおお!!」絶叫 キュゥべえ「させるものか! ウィンが召喚されたタイミングで、リバースカードオープン! 通常罠『壱世壊に軋む爪音』を発動するよ!」バッ キュゥべえ「自分フィールドにティアラメンツモンスターが存在するため、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として裏側守備表示にし、その後デッキからティアラメンツモンスター1体を墓地へ送る! 対象は『憑依装着-ウィン』だ!」シュパッ まどか「あっ、ウィンちゃんが裏側守備表示にされちゃった……! 裏側になると属性が参照できなくなるから、ヒータちゃんの攻撃力も2450に戻っちゃうね(ヒータ:ATK 3050→2450)」ションボリ キュゥべえ「ふふっ、そういうことさ! そして『壱世壊に軋む爪音』の後半の効果で、僕はデッキから3枚目の『ティアラメンツ・レイノハート』を墓地へ送るよ!」ザッ キュゥべえ「効果で墓地へ送られたレイノハートの効果は名称ターン1だが、このターンはまだ使っていない! 手札が0枚だからレイノハートの自己蘇生はできないけれど、代わりにデッキから水属性『ティアラメンツ・レイノハート』ではなく……待てよ、手札が0枚だとレイノハートの墓地効果は発動できないな! ならメタノイズで落とすのは『ティアラメンツ・クシャトリラ』にするよ!」ピシッ ほむら「ちょっと、巻き戻しはルール違反よと言いたいところだけど、処理中だから百歩譲って許してあげるわ! でも『ティアラメンツ・クシャトリラ』を落としたところで、何枚墓地肥やしできるっていうの?」フンッ キュゥべえ「墓地へ送られた『ティアラメンツ・クシャトリラ』の③の効果を発動! デッキの上からカードを2枚墓地へ送るよ!」ザザッ キュゥべえ(頼む……! 『壱世壊を揺るがす鼓動』だけは落ちるな……! いや、もし落ちても一緒に『剣神官ムドラ』か『宿神像ケルドウ』が落ちればデッキに戻せる……!)ゴクリ キュゥべえ「墓地へ送られた2枚は……『剣神官ムドラ』と、『壱世壊を揺るがす鼓動』だあああああああ!!」ガビーン ほむら「ぷっ……あははははは!! ちょっとまどか、見た!? デッキに1枚しかないスキドレの回答札『壱世壊を揺るがす鼓動』を、自分から墓地へ落としたわよこの白いのwwww」お腹を抱えて笑う キュゥべえ「ま、まだだ!! 『壱世壊を揺るがす鼓動』が効果で墓地へ送られた時の②の効果を発動! 墓地のティアラメンツ罠カードである『壱世壊に軋む爪音』を手札に回収するよ!」シュッ キュゥべえ「さらに!! 一緒に墓地へ送られた墓地の『剣神官ムドラ』の②の効果を、自身を除外して発動!! お互いの墓地のカードを合計3枚まで対象としてデッキに戻す! 僕は墓地の『壱世壊を揺るがす鼓動』と『超融合』と『おろかな埋葬』の3枚をデッキに戻してシャッフルするよ!!」バシュッ キュゥべえ「ふぅーっ……あ、危なかったぁぁぁ……! ムドラが同時に落ちてくれたおかげで、命綱のハートビートをデッキに回収できたぞ……!」胸をなでおろす まどか「わぁ、キュゥべえすごく必死だね……! でも、今のわたしのフィールドには攻撃力2450のヒータちゃんがいるから、バトルフェイズに行くよ!」シャキッ まどか「『憑依装着-ヒータ』ちゃんで、キュゥべえの『ティアラメンツ・キトカロス』(攻撃力2300)にアタック!」バシュッ キュゥべえ「くっ……! キトカロスが戦闘破壊されたか!(LP7950→7800) キトカロスは戦闘で墓地へ送られたため、効果で墓地へ送られた場合の5枚墓地肥やしは発動しない……!」ギリッ まどか「メインフェイズ2に移行して、わたしは手札からカードを2枚セットして、ターンエンドだよ!」パタン キュゥべえ「よし、僕のターン、ドロー!!」シュパッ キュゥべえ(引いたのは……『三戦の才』だ!! 今手札には、さっきハートビートの墓地効果で回収した『壱世壊に軋む爪音』と、今引いた『三戦の才』がある! でもまどかはメインフェイズにモンスター効果を発動しないから、『三戦の才』が腐ってるじゃないか!!)ギリギリ キュゥべえ(くそっ、まどかのフィールドには攻撃力2450のヒータと、裏守備のウィン、そして『憑依覚醒』2枚に『スキルドレイン』、伏せカードが2枚……! 僕のフィールドにはドロゴン1900、デモンスミス1800、リトルナイト1600、それに表側の『壱世壊に奏でる哀唱』がある!)アセアセ キュゥべえ(ここで僕がヒータを突破するには、攻撃力2500以上のモンスターを特殊召喚するしかない! 幸い、僕のフィールドには光属性・悪魔族の『魔を刻むデモンスミス』(レベル6)がいる! そして墓地には、さっきリンク素材にした光属性・悪魔族の『刻まれし魔の鎮魂棺』と『紅涙の魔ラクリモーサ』があるぞ!)ピコーン キュゥべえ「まだ僕の展開は止まらないよ、まどか! 墓地の『紅涙の魔ラクリモーサ』の②の効果を発動! 墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の『刻まれし魔の鎮魂棺』を……いや、ラクリモーサの墓地効果は『相手ターンに』発動できる効果だから自分のターンには使えないんだった!」ガクッ ほむら「あんたさっきから自分のデッキのテキストくらいちゃんと把握しておきなさいよ!! 環境デッキをコピーしただけのニワカ丸出しじゃないの!!」ビシッ キュゥべえ「だ、黙れ!! 普段はスキドレなんて貼られる前に先行制圧か後攻ワンキルしてるから、こんな泥沼のロングゲームになったことがないんだよ!!」逆ギレ キュゥべえ「だが、僕のフィールドには『S:Pリトルナイト』と『沼地のドロゴン』と『魔を刻むデモンスミス』がいる! 僕は『S:Pリトルナイト』と『沼地のドロゴン』の2体をリンクマーカーにセット! リンク召喚! 現れろ、リンク2『刻まれし魔の大聖棺』!」ガシャーン ほむら「だから大聖棺の融合効果はスキドレで無効だって言ってるでしょうが!!」呆れ キュゥべえ「大聖棺の効果を使うんじゃない! これで墓地に光属性・悪魔族がさらに溜まっただろう!? 僕はフィールドの『刻まれし魔の大聖棺』と『魔を刻むデモンスミス』を墓地へ送り……はできないから、墓地で発動できるカードを探すんだ!」キョロキョロ キュゥべえ(待てよ、今リンク素材として墓地へ送ったのは『沼地のドロゴン』と『S:Pリトルナイト』だから墓地効果はない。なら大聖棺なんて出さずに、どうすれば打点2450を超えられるんだ……!? 僕のフィールドのモンスター効果は全部無効……つまりシンクロ召喚かエクシーズ召喚か、墓地融合で元々の攻撃力が2500以上のモンスターを出すしかない!)ブワッ キュゥべえ(エクシーズなら、レベル6が2体いれば『永遠の淑女 ベアトリーチェ』(攻撃力2500)が出せる! 今フィールドにはレベル6の『魔を刻むデモンスミス』が1体いる! もう1体レベル6を出せばベアトリーチェになってヒータ(2450)を殴り倒せるけど、どうやってレベル6をもう1体出すんだ……!?)ウーン まどか「あ、あの……キュゥべえ、大聖棺を出す前の巻き戻しならいいよ? じっくり考えてね!」ニコッ ほむら(まどかー/// 敵であるインキュベーターの長考と巻き戻しすらも聖母の微笑みで許してあげるなんて……! なんて器の大きい決闘者なの! でも私なら待ち時間切れで即座にジャッジキルを要求するところだわ!)キリッ キュゥべえ「す、すまないねまどか。大聖棺のリンク召喚は取り消して……僕のフィールドはドロゴン(レベル4)、デモンスミス(レベル6)、リトルナイト(リンク2)のままにするよ。ここで僕が手札から『壱世壊に軋む爪音』をセットしてターンを渡す前に……ドロゴン、デモンスミス、リトルナイトの3体を全部守備表示に変更するよ!(デモンスミス:DEF 2400、ドロゴン:DEF 1600)」シュッ ほむら「ぷっ……攻撃表示のままじゃまどかのヒータとウィンに殴られてライフが消し飛ぶからって、全員ちまちまと横向きにして守備固めに入ったわよwwww」クスクス キュゥべえ「笑いたければ笑うといいさ! デモンスミスの守備力は2400あるし、次の相手ターンには今伏せた『壱世壊に軋む爪音』で、再びまどかのモンスターを裏守備にして墓地を肥やし、ティアラメンツの融合召喚で攻撃力3000の『ティアラメンツ・ルルカロス』か『ティアラメンツ・カレイドハート』を降臨させてやるからね! ターンエンドだ!」フンッ まどか「わたしのターン、ドロー!」シュッ まどか(引いたのは『憑依装着-ヒータ』ちゃんの2枚目だぁ! よしっ、まずは前のターンに裏側守備表示にされちゃったウィンちゃんを、反転召喚するよ!)パカッ まどか「『憑依装着-ウィン』ちゃんを反転召喚! これでまた火属性と風属性の2種類になったから、ヒータちゃんとウィンちゃんの攻撃力は3050に戻るよ!」キラーン まどか「さらに! 手札から地属性・魔法使い族の『憑依装着-アウス』ちゃんを通常召喚!」バァン まどか「元々の攻撃力1850の魔法使い族が召喚されたから、『憑依覚醒』の効果で1枚ドロー!」シュッ ほむら「なっ……火属性のヒータ、風属性のウィンに加えて、地属性のアウスまで並んだわ……! これでまどかのフィールドの属性は3種類! 『憑依覚醒』2枚によって、1種類につき600アップ×3種類=1800ポイントアップよ!!」カッ まどか「だから、ヒータちゃんもウィンちゃんもアウスちゃんも、3人全員の攻撃力が……1850+1800で、3650になるんだよ!(ヒータ・ウィン・アウス:ATK 3650)」ドドーン キュゥべえ「さ、3650が3体だとぉぉぉぉぉ!?!? おかしいだろ!! なんで通常召喚しかしてない下級魔法使い3体の打点が、全員『サイコ・エンド・パニッシャー』(3500)すら超えてるんだよおおおおお!!」目玉飛び出し キュゥべえ「うわあああああ!! 急いでリバースカードオープン! 通常罠『壱世壊に軋む爪音』を発動して、アウスを裏側守備表示にする……って、あ゛っ!?!?」ピタッ まどか「……あ、あれ? キュゥべえ、どうしたの?」キョトン ほむら「……ちょっとインキュベーター、あんたのフィールドを見なさい。キトカロスは前のターンにヒータに殴り倒されたし、レイノハートは自分で超融合の素材にしたわよね? 今あんたのフィールドにいるのは、ドロゴンとデモンスミスとリトルナイトだけよ」ジト目 キュゥべえ「……っ!? 『壱世壊に軋む爪音』の発動条件は……『自分フィールドにティアラメンツモンスターまたはヴィサス=スタフロストが存在する場合』……!?」ガタガタ ほむら「そうよ!! あんたのフィールドにティアラメンツなんて1体もいないから、その伏せたメタノイズは発動すらできないただの紙切れよwwww」大爆笑 キュゥべえ「う、うそだあああああああ!! キトカロスがいなくなったせいで、サリークもメタノイズも完全に腐ってるじゃねえかああああああ!! なんでティアラメンツの罠カードは全部フィールドにティアラメンツを要求するんだよおおおおお!!」頭を抱える まどか「じゃあ、そのままバトルフェイズに入るね! 攻撃力3650の『憑依装着-ヒータ』ちゃんで『S:Pリトルナイト』(攻撃力1600)にアタック!」ドゴォン キュゥべえ「ぎゃあああああっ!! リンクモンスターは守備表示にできないから、3650マイナス1600で2050ダメージも喰らったぁぁぁ!!(LP7800→5750)」ブハッ まどか「続けて、攻撃力3650の『憑依装着-ウィン』ちゃんで守備表示の『沼地のドロゴン』を粉砕! そして攻撃力3650の『憑依装着-アウス』ちゃんで守備表示の『魔を刻むデモンスミス』を粉砕だよ!」ドガガガン キュゥべえ「ぐわあああああっ!! 僕のフィールドのモンスターが、可愛い女の子3人に物理で全員撲殺されて更地になっちゃったよおおおおお!!」ボロボロ ほむら(まどかー/// 容赦なくインキュベーターの盤面を物理で更地に変えていくまどか、なんて凛々しくて素敵なのかしら……! 攻撃力3650の美少女3人が並ぶ光景、どんな神話の壁画よりも神々しいわ……!)ハァハァ まどか「これでわたしはターンエンドだよ! さあ、キュゥべえのターンだね!」ニコッ キュゥべえ「く、くそぉぉぉぉ……! 僕のターン、ドロー!!」シュパッ キュゥべえ(引いたのは……『クシャトリラ・バース』か!? 待てよ、僕の墓地には最初のターンにエリアに殴り倒された『クシャトリラ・フェンリル』がある! 『クシャトリラ・バース』の②の効果は永続魔法の効果だから、スキドレ下でも自分の墓地のクシャトリラを蘇生できるぞ!)キラーン キュゥべえ(いや、フェンリル(2400)を蘇生したところで、まどかのフィールドには攻撃力3650のゴリラ美少女が3体も並んでいるんだ!! 1体だけ壁を出しても、残り2体の3650ダイレクトアタック(合計7300ダメージ)を喰らったら僕のライフ5750は即死じゃないか!!)ガクブル キュゥべえ(どうする……!? 墓地を確認しろ僕! 墓地には『魔を刻むデモンスミス』が2体と、光属性・悪魔族の『魔轟神ルリー』『刻まれし魔の鎮魂棺』がある! 墓地のデモンスミスの自己蘇生効果でデモンスミス(守備力2400)を1体蘇生して、さらに『クシャトリラ・バース』で墓地のフェンリル(守備力2400)を蘇生すれば、壁が2体になる!)ハァハァ キュゥべえ(壁が2体あれば、3650の攻撃を2回止められるから、通るダイレクトアタックは1回だけ! 5750マイナス3650で、僕のライフは2100残る!! よしっ、これで1ターン耐えて次のドローに賭けるしかない!!)必死 キュゥべえ「僕は手札から永続魔法『クシャトリラ・バース』を発動! そして②の効果を発動し、墓地から『クシャトリラ・フェンリル』を守備表示で特殊召喚するよ!」バシッ キュゥべえ「さらに! 墓地の『魔を刻むデモンスミス』の③の効果を発動! 墓地の『魔轟神ルリー』をデッキに戻し、『魔を刻むデモンスミス』を守備表示で特殊召喚!」ドォン ほむら「まあ、見苦しいこと! 環境トップのデモンスミスとクシャトリラを使ってやることが、守備力2400の壁を2体並べて命乞いするだけなんて、涙ぐましいわね!」フンッ キュゥべえ「なんとでも言うがいいさ! ライフが1でも残れば、次のターンに『壱世壊を揺るがす鼓動』か『ティアラメンツ・シェイレーン』を引いて大逆転してやるんだから! これでターンエンドだ!」ギリッ まどか「わたしのターン、ドロー!」シュッ まどか「あ、キュゥべえ、その『クシャトリラ・バース』って、相手が魔法カードを発動したら墓地のカードを3枚裏側除外する効果があるよね? でもわたし、魔法カードは使わないから安心してね!」ニコッ キュゥべえ「うっ……永続魔法の『憑依覚醒』はもう2枚貼ってあるから、魔法カードを新規発動する必要すらないのか……!」ガクッ まどか「わたしは手札から、光属性・魔法使い族の『憑依装着-ライナ』ちゃんを通常召喚するよ!」バァン まどか「そして『憑依覚醒』の③の効果で、デッキから1枚ドロー!」シュッ ほむら「ライナが出たということは……火属性のヒータ、風属性のウィン、地属性のアウス、そして光属性のライナ! まどかのフィールドに、ついに4種類の属性が揃ったわ!!」カッ まどか「うん! 4種類×600アップだから、みんなの攻撃力は2400ポイントアップして……1850+2400で、4人全員の攻撃力が『4250』になるよ!(ヒータ・ウィン・アウス・ライナ:ATK 4250)」ドドドドーン キュゥべえ「よ、4250が4体いいいいいいい!?!? 『オベリスクの巨神兵』より強い美少女が4人も並んでるじゃねえかああああああ!! なんなんだよその頭のおかしい打点計算はああああああ!!」発狂 ほむら「それだけじゃないわよ、インキュベーター! あんたは前ターンの計算で『壁が2体いればダイレクトアタックは1回しか通らない』と思っていたようだけど、今まどかが4体目の『憑依装着-ライナ』を召喚したことで、攻撃回数が4回に増えたわ!!」ビシッ まどか「あ、ほんとだ! 2人でフェンリルとデモンスミスを壊したら、残りの2人(4250×2=8500ダメージ)のダイレクトアタックが通っちゃうね!」パァァッ キュゥべえ「ひぃぃぃぃぃぃ!? し、死ぬ!! このままバトルフェイズに入られたら、攻撃力4250の美少女たちに物理でタコ殴りにされて僕がミンチにされるぅぅぅぅぅ!!」ガクガクブルブル キュゥべえ(ま、待てよ!? 墓地に何か使えるカードは残っていないのか!? 墓地には『ティアラメンツ・キトカロス』、『沼地のドロゴン』、『S:Pリトルナイト』、『灰流うらら』、『増殖するG』、『ティアラメンツ・クシャトリラ』……ダメだ、墓地でフリーチェーンで壁を出せるシラユキはまだデッキの中だ!!)冷や汗 キュゥべえ(……いや、待て!! 僕の伏せカードには、前のターンに発動できなくて泣いていた通常罠『壱世壊に軋む爪音』がある! そして手札には、さっき腐っていた『三戦の才』しかないけれど……なんでさっき僕のメインフェイズ中に、自分の墓地じゃなくて『クシャトリラ・バース』でフェンリルを蘇生した時に、『ティアラメンツ・クシャトリラ』を蘇生しなかったんだ僕はあああああああ!?!?)白目 ほむら「……ん? ちょっと待って、『クシャトリラ・バース』の蘇生効果は『自分の墓地・除外状態のクシャトリラモンスター1体を特殊召喚する』効果よね? そしてあんたの墓地には、さっきメタノイズで落とした『ティアラメンツ・クシャトリラ』があったはずだけど……」キョトン キュゥべえ「そ、そうなんだよ!! 『ティアラメンツ・クシャトリラ』はルール上クシャトリラカードとしてもティアラメンツカードとしても扱うから、さっきバースでフェンリルじゃなくて『ティアラメンツ・クシャトリラ』を蘇生していれば、フィールドにティアラメンツが揃って伏せの『壱世壊に軋む爪音』も『壱世壊に奏でる哀唱』も両方使えたのにぃぃぃぃぃぃ!!」大号泣 ほむら「ぷっ……ぎゃははははははは!! あんた今日だけで何回プレミするのよ!! スキドレ1枚で脳みそが沸騰して、自分のカード名すら読めなくなってるじゃないのwwww」涙を流して爆笑 まどか「あ、あの……キュゥべえが地面に突っ伏して泣いちゃってるよ、ほむらちゃん……。かわいそうだから、さっきのバースの蘇生対象、フェンリルじゃなくて『ティアラメンツ・クシャトリラ』だったことにしてあげようよ!」おろおろ ほむら「えっ!? まどか、そんな情けをかける必要なんてないわよ! そのまま殴り殺してしまいなさい!」ビシッ まどか「ううん、だってキュゥべえが全力で戦えないまま終わっちゃったら、なんだかスッキリしないもん。ね、キュゥべえ、そこの守備表示のモンスターはフェンリルじゃなくて『ティアラメンツ・クシャトリラ』でいいからね!」ニコッ キュゥべえ「ま、まどか……っ! 君はなんて優しいんだ……! ありがとう、ありがたく巻き戻させてもらうよ!!」ガバッ ほむら(まどかー/// なんて慈悲深き女神なの……! 相手の致命的なプレミすらも笑顔で巻き戻させてあげるその寛大さ、まさに円環の理そのものよ……! でもインキュベーターがまどかの優しさに甘えているのを見ると、無性に腹が立つわね……!)ムキーッ キュゥべえ「よしっ! 僕のフィールドにいるのは『ティアラメンツ・クシャトリラ』だ! これならティアラメンツモンスターが存在するため、バトルフェイズ開始時にリバースカードオープン! 通常罠『壱世壊に軋む爪音』を発動するよ!」バッ キュゥべえ「対象は『憑依装着-ライナ』! ライナを裏側守備表示にし、デッキから『ティアラメンツ・ハゥフニス』ではなく、2枚目の『ティアラメンツ・シェイレーン』を墓地へ送るよ!」シュパッ まどか「あっ、ライナちゃんが裏側守備表示になっちゃった! これで表側の属性は3種類に戻ったから、ヒータちゃんとウィンちゃんとアウスちゃんの攻撃力は3650だね」うんうん キュゥべえ「そして効果で墓地へ送られた『ティアラメンツ・シェイレーン』の墓地効果を発動! 墓地のシェイレーンと、墓地の『ティアラメンツ・キトカロス』、さらに墓地の水族……はもういないから、シェイレーンとフィールドの『ティアラメンツ・クシャトリラ』をデッキの下に戻して、EXデッキから2体目のキトカロスは制限だから出せないね! なら墓地の『ティアラメンツ・キトカロス』と墓地の『ティアラメンツ・シェイレーン』をデッキの下に戻して……融合召喚! 現れろ、レベル8『ティアラメンツ・ルルカロス』(守備力2500)!」バシュゥゥン キュゥべえ「さらに!! 表側表示の永続罠『壱世壊に奏でる哀唱』の①の効果も発動……はスキドレ下だからモンスター効果無効の対象に取れないけれど、もしサリークを墓地へ送れればサーチができるのに、スキドレのせいでやっぱりサリークの①は使えないね。でも、これで僕のフィールドにはルルカロス(守備2500)とデモンスミス(守備2400)の2体の壁が残り、まどかの攻撃可能なモンスターはライナが裏守備になったことで3体に減った!」ドヤァ まどか「そっかぁ! 2人でルルカロスちゃんとデモンスミスを壊して、最後の1人のダイレクトアタック(3650ダメージ)が通るから、キュゥべえのライフはギリギリ残るんだね!」パチパチ まどか「じゃあいくよ! ヒータちゃんでルルカロスを攻撃! ウィンちゃんでデモンスミスを攻撃! そしてアウスちゃんで、キュゥべえにダイレクトアタック!(攻撃力3650)」ドゴォォン キュゥべえ「ぐわああああああっ!!(LP5750→2100) が、我慢だ……! ルルカロスはスキドレで戦闘破壊耐性も無効化されて破壊されたけど、ライフは2100残ったぞ……!」ボロボロ まどか「わたしはこれでターンエンドだよ!」スッ キュゥべえ「はぁ、はぁ……僕のターン、ドロー!!」シュパッ キュゥべえ(引いたのは……『クシャトリラ・ユニコーン』だ!! よしっ、自分フィールドにモンスターが存在しないから、ユニコーンを特殊召喚できる! さらに『クシャトリラ・バース』の②の効果で、墓地から『クシャトリラ・フェンリル』も特殊召喚できるぞ!)キラーン キュゥべえ(でも待てよ……ユニコーンとフェンリルを守備表示で並べても、次のターンにまどかが裏守備のライナを反転召喚したら、また攻撃力4250が4体並んで、2体壁を突破された後に4250×2のダイレクトアタックで僕が死ぬじゃないか!!)ガーン キュゥべえ(もう壁を2体並べるだけじゃ耐えられない……! ここで『スキルドレイン』を剥がすか、壁を4体並べるかしないと僕の負けが確定する!!)滝汗 キュゥべえ「僕はまず手札から『クシャトリラ・ユニコーン』を守備表示で特殊召喚! さらに永続魔法『クシャトリラ・バース』の効果で、墓地から『クシャトリラ・フェンリル』を守備表示で特殊召喚するよ!」ババッ キュゥべえ「そして墓地の『魔を刻むデモンスミス』の自己蘇生効果を発動! 墓地の『刻まれし魔の大聖棺』をEXデッキに戻し、『魔を刻むデモンスミス』を守備表示で特殊召喚!」ドォン まどか「わぁ、ユニコーンとフェンリルとデモンスミスで、壁が3体になったね!」ほわほわ キュゥべえ「まだ3体じゃ足りないんだ! 裏守備のライナが起きたら4回攻撃が飛んでくるからね! だが今の僕の手札には『三戦の才』しかない……どうにかして墓地を肥やす方法はないのか!? フィールドのレベル7が2体とレベル6が1体……エクシーズ召喚でランク7やランク6は、EXデッキにランク6の『永遠の淑女 ベアトリーチェ』がいるけど、レベル6はデモンスミス1体だけだし、ベアトリーチェを出してもスキドレで効果は無効だ!」ブツブツ キュゥべえ(あ、あれ……? もしかして、これ以上モンスターを増やす手段が……ない!?)ピキーン ほむら「……どうしたのインキュベーター? 壁が3体しか並ばなくて、次のターンにまどかの4人からタコ殴りにされて4250ダメージを受ける未来が見えてきたのかしら?」ニヤニヤ キュゥべえ「う、うるさい!! まだまどかがライナを反転召喚するとは限らないだろう!? 僕はこれでターンエンドだよ!!(フィールド:守備表示のユニコーン、フェンリル、デモンスミス)」プイッ まどか「えへへ、わたしのターン、ドロー!」シュッ まどか「もちろん、裏側守備表示の『憑依装着-ライナ』ちゃんを反転召喚するよ!」パカッ キュゥべえ「やっぱり反転召喚するよねええええええ!!」涙目 まどか「それとね、キュゥべえ! せっかく5種憑依装着デッキなんだから、最後はもっと賑やかにいくね! 手札から2枚目の『憑依装着-ヒータ』ちゃんを通常召喚! そして『憑依覚醒』で1ドロー!」バァン ほむら「ヒータが2体、ウィン、アウス、ライナ……これでまどかのモンスターゾーン5箇所すべてが、可憐な『憑依装着』の少女たちで埋め尽くされたわ!!」パァァッ まどか「属性は火・風・地・光の4種類で、1種類につき600アップだから……5人全員の攻撃力が『4250』だよ!(ヒータA・ヒータB・ウィン・アウス・ライナ:全員ATK 4250)」ドドドドドーン キュゥべえ「よ、4250が5体並んだあああああああ!?!? 総攻撃力2万1250!? しかも『憑依覚醒』の効果で全員が効果破壊耐性持ち!? なんなんだよこの世紀末みたいな盤面はああああああ!!」白目剥き まどか「いくよ、みんな! バトルフェイズ! ヒータちゃんでユニコーンを攻撃! ウィンちゃんでフェンリルを攻撃! アウスちゃんでデモンスミスを攻撃!」ドガガガガン キュゥべえ「ぎゃあああああっ!! 僕の3体の壁が紙切れみたいに吹き飛んだぁぁぁ!!」ブハッ まどか「そして! ライナちゃんと、もうひとりのヒータちゃんで、キュゥべえにダイレクトアタックだよーーっ!!」バシュゥゥゥン キュゥべえ「うわああああああああああっ!!(LP2100→0)」ドガァァァァン ほむら「決まったわ……! まどかの完全勝利よ!!」ガッツポーズ キュゥべえ「ぐ、ぐはっ……ば、馬鹿な……僕の環境トップ40枚デモンスミスティアラが……こんな……こんな……」ピクピク まどか「ふぅーっ、勝ててよかったぁ! ほむらちゃん、わたしたちの勝ちだよ!」ギュッ(ほむらに抱きつく) ほむら「ひゃあっ!? ま、まどか……っ///」ボンッ ほむら(まどかー/// 勝利の喜びで私に抱きついてくるまどか……! 柔らかくていい匂いがするわ……! ああっ、こんなご褒美があるなら、インキュベーターをあと100回くらいスキドレで拷問してやりたいわ……!)昇天 キュゥべえ「……クソみたいな紙束デッキに轢き殺された……はぁー……アホくさ……しょうもな。二度とやらねー」タブレットを地面に投げ捨てる まどか「あはは……キュゥべえ、すごく機嫌悪くなっちゃったね……」苦笑い ほむら「……あなた、感情……あるわよね」ジト目 キュゥべえ「ないよ」スンッ キュゥべえ「あるように見えて、ないアルよ」シッポフリフリ ほむら「似非中国人やめなさい、今の子に通じないわよ」ビシッ (出力ターン数:デュエル経過8ターン / 台本総発言・思考ターン数:153ターン)