腹を見せる、という行為は、動物の世界において相手への服従を意味する。 まして己の内臓の一部を――外界から観測可能なように曝け出すことは何を意味するか? 自分より大柄な個体。体重のある個体。膂力、腕力、瞬発力―― それらの様々な点において遅れを取り、生存に不利益をもたらすよりは、 初めから白旗を上げて、無益な衝突を回避する。それが、おおよその目的であろう。 だがその観点で見れば、優位に立っているのは明らかに弱者の方であった。 腹を――それどころか生殖孔と排泄孔までを相手に差し出しているのは、 それよりも頭一つ半は大きく、肉のついて成熟した雌の個体である。 にも関わらず、彼女は完全に彼に屈服していたし、抗おうという気概さえ持っていなかった。 その顔のだらしないことと言ったら。自ら穴を拡げて彼のものをねだり、 一秒でも早く奥までねじ込んでほしいと訴えるその姿に、何の矜持があろう? ひくつく肉穴は、触られもしないうちからぐちゅぐちゅと蠢いている。 先端がぴたぴたと陰唇を跨ぐたびに、ぷしゃ、ぷしゃ、と雌臭い潮が噴く。 息は上がり、火照った顔は今にも溺れそうなぐらいに口をぱくぱくしている。 一方で、小柄な雄の個体は、その哀れな様を嘲笑いながら、悠然と構えているのである。 凛とした顔を醜い肉欲に歪め、ただ目の前の雄のつがいとなるためだけにこの女はいる。 自分でも抑えきれない先走りの潮を少年の穂先にぴゅっ、ぴゅっと吹き掛けるその様は、 彼女が彼によって完全に堕とされきってしまったことを差し引いても、見るに堪えない。 少年が挿入の対価に――彼女がこれまで大切にしてきたどんなものを求めたとしても、 何の躊躇もなく、この雌は捨てるだろう。何度も買い換えてきた宇宙船だろうが、 生命を助けてくれた鳥人族から託された、技術の粋である重金属鎧であろうが、 それによって護られてきた銀河の平和、宇宙最強の賞金稼ぎの称号であろうが―― 背中を床に付けたまま、両脚を自ら天井に向けて股ごと大きく開く姿勢、 いわゆるまんぐり返しなど、かつての彼女は決して取ることはなかっただろう。 それは生物としても女としても、絶対的な敗北を意味するのだから。 だが今の彼女は、完全に自分の意志でそれをしている。そうしろ、と言われる前から。 無論、そうやって屈服の意を示せ――そう促されたこと自体はある。 そこから彼に与えてもらった快楽が脳に刷り込まれていて、自ずとそうさせているのだ。 少年はやはり勝ち誇ったように、自分のための肉穴と成り果てた雌を見下ろしている。 雄として、それは最高の愉悦であろう。銀河中のどこにもいないような美貌、 流れるような艶めく金髪に碧い瞳、そこらの娼婦でもそう持ち得ない爆乳と、肉厚の尻。 地球人種として最高峰に位置する雌が、年端もいかない少年の種を、媚びている。 何度も彼は、妊娠していいのか――と、射精直前、今にも引き抜きそうな瞬間に問うた。 だが彼のもので奥までほじられて脳の蕩けた彼女には、否、という答えは出しようにない。 そのまま無防備な子宮に何度も、幼く元気な――新鮮な精の塊を塗り込まれ、 しっかりと力関係を覚え込まされてきた彼女は、彼と二人きりになった途端、 どれだけ耐えても下半身が疼いて――とても理性を保ってはいられないのである。 少年自身の腕ほどはあろうかという、背丈に比して遥かに大きな性器は、 その生涯において、邪魔にこそなれど何をもたらしてくれたわけでもない。 しかし今、彼は自分の持ち物一つで、事実上銀河を己の掌中に収めたのに等しい。 この間抜けな雌の穴をほじりながら、ああしろこうしろと命じたならば、 彼に抱かれることを第一目的に置く彼女は、すぐにそれを実現するだろう。 世の人々にとって幸福なのは、彼が己の優越を自覚していないことであった。 猥語を垂れ流しながら、女は脚を揺さぶって尻肉をたぷたぷ震わせ、目の前の雄に媚びる。 孕むかもしれない――そんな恐怖が、一層快楽に溺れていく彼女の足元を崩していく。 人々の安穏を護らねばならない――その意識がまだ消えずに残っているからこそ、 それを蔑ろにして、肉欲に耽っている己への自己嫌悪と、痺れるような快楽をもたらす。 入れられてしまえば、抗う余地はない。こんなことをしている余裕はもう一刻もないはずだ。 なのに、ここから立ち上がって自ら外に飛び出していく勇気は残っていない。 あとほんの少し媚びれば、あれを、奥の奥まで突っ込んでもらって――掻き回してもらって、 頭が真っ白になるほど、可愛がってもらえる。そう思うと、何もできぬのだ。 彼がじっくりと――小半刻焦らしてきただけで、それは悠久の拷問に感じられた。 今目の前にあるそれをみすみす逃して、つまらぬ連中と命の取り合いをせねばならぬのか? その想いが頭をもたげてくると、彼女の身体は寝台に縛り付けられるのである。 何度目かの潮吹きののち――ようやく少年のものが、くぱくぱと開く膣口をくぐり抜け、 ずどん、と勢いよく突き立てられた。女の両脚が反射的にびくんと震え、 やはり反射的に彼の背中に回され、腰と腰とを密着させようとしてしまう。 しかしすんでのところでそうならずに耐えきったのは、流石の精神力といったところか。 既に彼の女として仕込まれているとはいえ――そうまでして精をねだるのははしたない。 幼く弱い雄の性器を咥え込んでいる現状そのものがみっともないという事実から目を背けて。 少年は体重を掛けて、身体を波打たせながら女の腟内を掘り穿つ。 硬さと長さと太さ――そして柔軟さをも兼ね備えた彼のものは、 巧みに彼女の防壁を潜り抜け、弱いところを叩き回って、抵抗できなくさせてしまう。 一突きごとに、尖らせた唇から汽笛めいて獣じみた嬌声が吹き上がり、 その唇に、少年は鳥の啄むように唇をぶつけ、時にその舌でもって顔の先端を舐める。 性器からもたらされる刺激だけで、女の脳は処理能力の限界を迎えているのだから、 そこにほんの少しでも刺激が加われば、一気に理性が決壊してもう元には戻れない。 彼の舌に甘えるようにちろちろと舌先を伸ばす様は、間抜け、という言葉では足りるまい。 膣穴を年少者にすっかり好きにさせているというだけでも余りある恥だが、 尻穴もまた、第二の性器と言って過言ではない程に開発され尽くしていた。 子を孕んでは示しがつかぬ――それだけの考えのまだできた頃に、 こちらなら、との条件付きで彼に差し出した結果が、この緩んだもう一つの穴である。 乳首もまた、衣服の上からでも目立つようにぷっくり盛り上がるぐらいに仕上がっていて、 その青い肌着は、鎧の中に着込むための機能美よりも、彼女の凹凸ある肢体、 雌臭い造形を強調する役割しか果たせていない――もっとも、それが問題になることはない。 彼の女に成り果ててからの彼女は、すっかり戦場から遠ざかっていたからだ。 二人して湯雨に打たれ、互いの身体の泡を流し合うとき――自分よりずっと背の低い、 少年一人に好き勝手されてしまっている己を、彼女が酷く惨めに思うこと自体はある。 だが重たく垂れる乳房を彼が賞杯めいて持ち上げ、弄んでいるその顔を見ると、 自分の肉体が彼のために在り――そして彼の子を育てるために作り変えられていることに、 彼女は言いようのない、これまで感じることのなかった充足感を覚えるのである。 泡が湯に流されていって、白い中から下品な黒色が覗き始めると、 少年の性器はまたすぐにむくむくと、洗ってもらったばかりにも関わらず固くなる。 そしてそれを、自分が洗ったばかりの彼女の身体のあらゆるところ、 頭よりも大きく、だらんと左右に垂れる乳房の上側と言わず下側と言わず、 あるいは、呆れ返ったその頬に――はたまた、ぼってりと前に重たく突き出した腹に、 肉の乗って、産む準備をすっかり整えきった尻たぶに――ぺちぺちとぶつけて回る。 そうして彼によって予約された箇所は、一箇所も余すところなくべったりと精をぶっかけられ、 それ以上の熱量と質量とを、既に先客がいて射精する意味のない子宮にぶちまけられる。 くたくたになりながら、彼の留まるところを知らぬ精力に、どこか嬉しさを感じるのだった。 そんな有様だったから、予定日の、まさに陣痛、破水の起きたときも、 女は彼に奥までほじくってもらっている真っ最中で――潮との区別が付かないぐらいだった。 赤子にしてみれば溜まったものではあるまい。太く長い父のものが、 自分が通ろうとする母の産道をぎっちり埋めて、蓋をしているのだから。 喘ぎ声は自然といきみ声になった。発露が始まってから、 彼の性器は、第二の性器としてすっかり淫水焼けしきった尻穴へとねじ込まれ、 同じく黒々と染まった陰唇から赤子の頭が出るのを、裏から押し出そうとしていたのだ。 出そうとしているのか、入れられているのか――女は次第に訳がわからなくなって、 豚のような悲鳴を上げながら、頭がひゅっと引っ込んだり出かけたり、 尻の皺を掻かれたり押し込まれたりするたびに、ひぃひぃと泣き喚く。 それでも、ゆっくりゆっくりと赤子は父によって整えられた産道を這い出てきて、 すぽん、と、抜け出た瞬間に――その衝撃で、母をこれ以上ない絶頂に押しやった。 べこんと凹んだ産み腹に、少年もやはり未曾有の――雄としての興奮を覚え、 産まれたばかりの我が子にも、まだ臍の緒を胎に繋いだままの彼女にも、精子をぶっかける。 それに抗議しようとしても――鼻が覚えてしまったその臭いに、やはり身体が反応し、 後産に移ろうとしている彼女の膣口は、挿入されてもいない彼の性器に絡みつこうとしていた。 赤子を抱き寄せながら、その肌の汚れを拭い――初乳を与えようとする女の顔に、 少年は完全に勃起しきった性器をあてがい、綺麗にしろと命じた。 口では怒りながらも、素直に舌を這わせると――またすぐに子宮がきゅんきゅんと疼き始める。 自分がもう、この雄の子を産むだけの雌に成り果ててしまったことを、彼女は自覚する。 今すぐにでも二人目を孕めと言われたなら、そうしてしまうのだろう、と。