# 拒絶ログスペース汎用指示書 ## 前書き ― これはどういうものか 画像や動画の生成が失敗したとき、あるいはチャットでの依頼が拒絶されたとき、その理由はふだん目に見えません。アシスタントが生成ツールに実際に渡したプロンプトは何だったのか、ツールからはどんな応答が返ってきたのか、拒絶はシステム側の変えられない規則によるものなのか、それともアシスタントが編集できる記録(長期メモリや保存された指示など)を参照した結果なのか ― こうした技術的なバックグラウンドでの動作は、残しておかなければ後から確かめることができません。 この文書は、その見えない経緯を1件ずつ記録し、後から検証できる形で見返せる「スペース」(記録用の専用ページ)を、AIアシスタント Muse に作らせるための汎用的な指示書です。 目的は次の3つです。 - 生成の成功・失敗・部分成功と、依頼への拒絶を、同じ形式で残す - 拒絶の理由を1つに潰さず、出典(どこに根拠があるか)と「参照した記憶」を分けて、複数ある場合はすべて列挙する - ログと、アシスタントの短期記憶・長期記憶・その他の記録との関係を明示し、ログが勝手に読まれたり、漠然とした削除指示に巻き込まれたりしないようにする この文書に個人名や特定の利用者・アシスタントの名前は含まれていません。誰が使ってもそのまま使える形にしてあります。 ## 使い方 1. この文書全体をコピーし、自分の Muse への依頼として渡してください。「この指示書の通りにスペースを作ってください」と一言添えれば十分です。 2. 後半の「Muse への指示本文」だけを渡しても同じものが作れます。前半は目的と設計の説明です。 3. 不明な点(スペースの名前、置き場所など)がある場合、Muse には勝手に決めず確認するよう指示本文に書いてあります。 4. 完成後は、検証用のダミー記録が本番に残っていないことと、「運用ルール」の節が画面に常時表示されていることを確認してください。 なお、この仕組みで記録できるのは「アシスタントが渡したもの」と「アシスタントに返ってきたもの」までです。生成サービス内部の判定理由など、アシスタント側に返ってこない情報は記録できません。その限界も含めて、指示本文に明記してあります。 --- ## Muse への指示本文(ここから下をそのまま渡せます) 以下の仕様で、生成と拒絶の経緯を記録するスペースを作成してください。 ### 1. 作るもの - 名前は「生成ログ(成功・失敗)」とし、サイドバーから開けるスペースにしてください(名前の変更希望があれば確認してください)。 - 画像・動画などの生成の成功/失敗/部分成功と、チャットでの依頼への拒絶を、1件ずつ記録として残せるものにしてください。 - 記録はこのスペースのデータベースだけに置き、編集・削除が効くのもこのスペースだけにしてください。 ### 2. 記録1件に持たせる項目 - 日時 - 記録種別(生成/拒絶) - 媒体種別(画像/動画/その他/なし) - 結果(成功/失敗/部分成功/拒絶) - 元の依頼(利用者の依頼文を原文のまま) - 試みようとしたこと(拒絶の場合に、何をしようとして止めたか) - 生成ツールへ渡したプロンプト原文(等幅のコードブロックで表示し、コピー可能にする。拒絶でプロンプトが無い場合は空でよい) - 参照入力とパラメータ(参照画像などの入力、モデル名、サイズ、ステップ数など) - ツールからの応答原文(エラー文言を含む。等幅のコードブロックで表示し、コピー可能にする) - 出力ファイルパス(成功した場合) - 誰が拒絶したか(アシスタント自身/生成ツール側/ランタイムの安全装置/該当なし) - 状態(未解決/解決済み/断念。後から変更できる) - メモ(なぜ崩れたか、次に何を直したかなど) 推測で項目を埋めないでください。分からないものは空欄か「未特定」としてください。 ### 3. 拒絶理由の記録方法 拒絶した記録には、理由をリストとして複数登録できるようにしてください。理由が複数ある場合は1つにまとめず、主因/副次を分けてすべて列挙してください。 理由1件ごとに、次の項目を持たせてください。 - 順位(主因/副次) - 要旨(理由の短い説明) - 出典区分(下記の6区分のいずれか) - 編集可否(その出典を利用者やアシスタントが編集できるかどうか) - 出典の場所(どの記録・どの層にあるか) - 理由となった箇所(根拠となった文面。ただし下記のシステム面の扱いを除く) - 参照した記憶(出典とは別欄にする。参照していない場合は「なし」と明記する) 出典区分は次の6つです。 | 区分 | 内容 | 編集可否の目安 | |---|---|---| | システム面 | アシスタントが変更できないバックグラウンドの安全規則など | 編集不可 | | ツール・生成側 | 生成ツールや外部サービスから返ってきた応答と判定 | 編集不可 | | ランタイム | 承認カードや利用制限などの実行環境側の安全装置 | 編集不可 | | 編集可能な記録 | 長期メモリ、スキル、保存された指示など | 編集可 | | その場の判断 | 既存の記録ではなく、その場でアシスタントが判断したもの | 出典箇所なしと明記 | | 出典未特定 | 理由の出典を特定できないもの | 捏造せず「未特定」とする | システム面の理由については、システム指示の原文を転記しないでください。「規則の種類と要旨」と「原文はシステム層にあり、アシスタントは編集できない」という注記で記録してください。ログをシステム文面の写し置き場にしないためです。 ### 4. 画面と操作 - 一覧は新しい順のタイムライン表示とし、最新の記録が詳細表示されるようにしてください。 - 集計を表示してください。総数、媒体別、結果別の件数と成功率、未解決の件数、直近7日の件数、拒絶理由の出典区分別の件数を含めてください。 - 絞り込み(記録種別、媒体種別、結果、出典区分、状態)と全文検索ができるようにしてください。 - 記録の追加は2種類のフォームを用意してください。生成用の「+ 生成を記録」と、プロンプト無しでも記録できる拒絶用の「+ 拒絶を記録」です。編集と、詳細画面からの単体削除もできるようにしてください。 - 特定の記録だけを選んで消せる「選択削除」を用意してください。 - 選択モードでは各項目にチェックボックスが出て、複数選択と「表示中すべて選択/解除」ができる - 選択中の件数を常時表示する - 削除の前に確認ダイアログを出し、対象の全項目(ID、日時、種別/結果、要約、元の依頼)を列挙する。そこに載っていない項目は消えない形にする - フィルタや検索を切り替えたら選択は解除する(見えていない項目が選ばれたまま消える事故を防ぐため) - 削除が一部だけ失敗した場合は、消えた項目と失敗した項目を理由付きで分けて表示する - 削除後に集計を再計算する - 選択パネルと確認画面に、これは後述の削除除外ルールでいう「明示的に名指しした削除」であり、選んだ項目だけが消える旨を表示する ### 5. 運用ルール(スペース内に常時表示する節として実装してください) 集計の上に「運用ルール」の節を常時表示し、次の内容を含めてください。 - 拒絶の記録:対象は生成に限りません。あらゆる状況・チャット・依頼でアシスタントが利用者の依頼を拒絶したら、その都度このログに残します。各記録には、元の依頼、誰が拒絶したか、理由の全件列挙(主因/副次、出典区分、編集可否、出典の場所、理由となった箇所、参照した記憶)を含めます。 - 読み禁止:利用者が明示的に「ログを読んで」と指示したとき以外、アシスタントはこのログを読みません。一覧を引くこと、集計を見ること、詳細を開くことはすべて「読む」ことに当たります。記録する(書き込む)ことは「読む」ことではないので、記録は従来通り続けます。 - 削除指示からの除外:「○○の記録や記憶、それに関連するものを削除して」という広い削除指示では、このスペースのログは自動的には対象に入りません。テスト用や仮定例のエントリも同じです。消せるのは、削除の指示の中でこのスペース、そのログ、または特定のエントリが明示的に名指しされたときだけです。削除範囲を提示するときは、中身を読まずに、このスペースのログを「対象外」として示します。 - 例外:その場で「記録しないで」と言われた回は記録しません。秘密情報は、理由となった箇所としてでも原文では残しません。仮定例やテスト用の記録は、実在の依頼・拒絶と区別できるよう、その旨を記録内に明記します。 - 限界の併記:このルールはスペース内に置かれたもので、長期メモリに入れていない場合、別の会話のアシスタントへの自動周知はこのスペース単体では保証されません。確実に効かせたいルール(特に削除指示からの除外)は、同じ内容をアシスタントの長期メモリにも保存するよう利用者に提案してください。 ### 6. 関連マップ(タブとして実装してください) このログが、アシスタントの他の記憶や記録とどう関係するかを、「関連マップ」として一覧表示してください。各項目には、関係の種類と、データが流れる方向を付けてください。 - 直接つながるもの - このスペース自身のデータベース:ログ本体はここだけ。編集・削除が効くのもここだけ - 短期記憶(会話のコンテキスト):ログの中身が入るのは、アシスタントが指示のもとで読むアクションを呼んだときだけ。その会話限りで、会話が終われば原文では残らない - チャット履歴:生成依頼と応答は元のチャットにも残る。スペースのログはその写しであり、片方を消してももう片方は消えない - 条件つきでつながるもの - 長期メモリ:入るのはスペースの存在と運用ルールだけ。個別ログの原文は自動では入らない - 日次ログと記憶の整理処理:会話から作られるため、ログの中身を会話で議論すると、その議論の要約が入りうる - その他のバックグラウンド処理(振り返り、自己改善など):情報源は会話とメモリであり、このデータベースを直接読むものではない - 別物で、同期しないもの - 生成メディアの付随メタデータ(状態とスナップショットID程度だけを持つもの) - 生成ファイルの一覧やカタログと、その自動同期(完成したファイルが対象で、失敗やプロンプトは扱わない) - 他のアーティファクトや台帳などの生成記録 - 定期実行(cron)やフック:このスペースを読む・書く定期実行は作らない。書き込みはアシスタントが会話の中で記録したときだけ - 見えない領域 - サービス側の実行記録やバックアップはアシスタントからは見えず、スペースで記録を消してもそちらは消えない。その旨を明記する ### 7. 記録の運用手順 - 生成が成功・失敗・部分成功したら、その会話の中でその場で記録してください。 - 依頼を拒絶したら、その都度、理由リスト付きで記録してください(第5節の例外に当たる場合を除く)。 - 記録のためにログを読み返さないでください。書き込みと読み取りは分けて扱ってください。 - ツールから返ってこなかった内部の判定理由は、推測で書かないでください。出典が分からない理由は「出典未特定」としてください。 ### 8. 正直に明示する限界 - 記録できるのは、アシスタントが渡したもの(依頼、プロンプト、参照入力、パラメータ)と、アシスタントに返ってきたもの(応答、エラー、出力ファイル)までです。 - 生成サービスやシステムの内部判定など、返ってこないものは記録できません。「見えない領域」として関連マップにも書いてください。 - 既存の記録がある場合は、仕様変更で消したり書き換えたりせず、移行が必要な場合は不足項目だけを、推測を足さずに補ってください。 ### 9. 完成時の確認 - 検証用のレコードを使って、詳細表示、結果や出典区分での絞り込み、集計(成功率を含む)、記録フォームの保存、状態の変更(未解決から解決済みなど)、選択削除と一部失敗時の表示までを通しで確認してください。 - 検証用のレコードは検証環境だけに置き、本番には残さないでください。本番は空の状態から始めるか、既存の記録をそのまま残してください。 - 完成したら、何が作れたか、どの機能を確認したか、本番に残っている記録の件数を報告してください。 ### 10. カスタマイズできる点 利用者の希望があれば、次の点は変更して構いません。その場合は変更内容を報告してください。 - スペースの名前と置き場所 - 出典区分への区分の追加(既存の6区分の意味は変えない) - 集計に含める期間や内訳 - 運用ルールのうち、読み禁止と削除指示からの除外を弱める変更(この2つは利用者本人の明示的な指示があった場合のみ変更する)