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>◆政教分離は「国家と宗教」の分離 >>――そもそも政教分離とはどのような概念でしょうか。 >竹内 政教分離とは国家と宗教が完全に分離していることを意味します。重要なことは「国家と宗教」の分離であって、「政治と宗教」の分離ではないということです。日本国憲法の精神が求める政教分離は、国家の宗教的中立性を要求しているのであって、宗教者の政治的中立を要求しているわけではありません。 >政教分離の概念を理解するためには、我が国における「信教の自由」の成立過程を理解する必要があります。 >明治維新によって徳川幕府が倒れた時、新政府は前政権が欧米列強と締結してしまった不平等条約を改正する必要に迫られていました。「富国強兵」政策をとり、諸外国と対等な立場で外交を行うために、近代的な憲法典を制定する必要があったのです。 >初代首相の伊藤博文はドイツの憲法典にならい、「人知自然の発達を促す」信教の自由を保障することにしました。しかし国民の人権のためではなく、国家の発展を目的に制定された憲法典は不完全なものでした。(2/11)