レス送信モード |
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二足もどきが畑で虫取りをしていた。
「クーン…クゥンクゥン…(これは悪い虫だし…とっておくし…)」
せっせと害虫を咥えては飲み込む。
「ダヌゥン…クゥーン…(まずいし…でも頑張るし…スズキにナデナデしてもらうし…)」
畑の持ち主に褒めてもらいたい。
その一心で、野良の二足もどきはこうして畑仕事を手伝うのだった。
カメムシを噛んで顔を歪める二足もどきの背後に、青年が忍び寄る。
錆びついた布団針をひと舐めすると、二足もどきの後頭部に突き刺した。
わずかに針先を動かし、小豆ほどの大きさの脳を破壊する。
「タヌス!」
二足もどきが絶叫した。
糞の付いた身体で野菜に触れることは許されない。